バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.443〕凄い一年の師走に思う
配信日時:2013/08/30 15:40
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2011.12.01発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.443≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆□◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆□◆
 ◆                            ◆

       今年も残すところあとひと月となりました。

         今年の一年はどんな年でしたか。

         来年、良いスタートが切れるよう

         最後の調整をしていきましょう。

================================

☆No.443 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_凄い一年の師走に思う
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_理想と理念の大切さ(山田常務)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_読書の秋(小原社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

       ――― 凄い一年の師走に思う ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

あっという間に1年が経ち12月に突入しました。

リーマン・ショックから立ち直り、徐々に調子が出てきたところで思い
もよらぬ大震災と原発事故で第三の敗戦というぐらいの事態になってし
まいました。個人的には4月に還暦を迎え、ソウルから倅一家も帰国し、
ホテル・ミラコスタに泊まり御祝いをする予定でしたが、それどころで
はなくなりました。震災後の事態を考えると、孫たちが日本に居なかっ
たことは幸いだったと思います。

5月の連休明けには本社を念願の丸の内に移転し、コイルセンター工業
組合の30周年も祝賀会から記念総会に変え、五十鈴グループの社員総
会も実施しました。業績はなんとか年度末を乗り越え、新年度に突入し
た時はお客さまの生産休止で売り上げは半減、しかし、思ったより早い
ペースで回復し、お客さまの挽回生産もあって期初予算が達成できるか
な、と思ったところで、欧州の金融危機やタイの洪水とまたしても思わ
ぬことが起きてしまいました。

株価も低迷したまま乱高下し、日本だけでなく世界の経済状況は予断を
許さない状況になっています。しかし、1番問題なのは日本の政治で、
民主党政権になってから、1つもいいところがなく、迷走に迷走を重ね、
今日に至っています。

そんななかで藍綬褒章を受章し、複雑な心境です。自分なりに考えてみ
ると、日本の景気回復は緩慢ではあるが好転し、円高、デフレは常態化
するものの、一部の資源や穀物が値上がりしても投機的なもので、正常
な価格にもどり、金も値上がりを続けましたが、そろそろ天井だと思い
ます。

そして、世界の多くの国で財政赤字の問題が取り上げられ、その問題で
一喜一憂しています。米国は債務不履行に陥りそうになり回避しました
が、財政赤字を削減しないならばまた同じ問題が発生します。ユーロ圏
のギリシャ、イタリアなどの国々でも国債がデフォルトするのではない
かという懸念が高まって、多数の銀行が経営破綻するのではないかとい
う不安が表面化しました。

財政赤字の問題は景気が後退した場合に各国政府が財政赤字になるのを
覚悟して、多額の財政支出を拡大したためで、そのツケがまわったのは
当たり前のことだと思います。しかし、日本は各国が金融緩和や財政支
出を激しくやっているのに、1人真面目に正論を吐いているから円が高
くなるのであり、同じように輪転機をもっと廻してお札を刷らなければ
ダメだと思うのです。

そして、増税ではなく徹底的な歳出削減に取り組み、大きな政府を目指
すのではなく、小さな政府を築かなければなりません。日本はGDPの
2倍近い累積債務を抱えています。それをやらずに増税のみ先行させる
ならば、さらに景気は悪化し日本は沈没してしまいます。

新聞やエコノミストの予想では来年の世界経済はかなり悪いと言ってい
ますが、私は総体的にそう悪くないと思います。米国の大統領選挙をは
じめ、各国の大統領選挙などが行われ、イベントでもロンドン五輪、日
本ではスカイツリーや東京駅の駅舎の完成などのエポックがたくさんあ
ります。

こういう年はいろいろな意味で人々は高揚し景気は良くなります。しか
し、その反動が再来年あたり激しく来ると思います。ですから、来年度
にやるべきことはやって、身軽になっていなければなりません。色々な
ことを考えなくてはならない年末になりそうです。


□■□■========================================================

【執行役員が伝えたいこと】_山田常務

       ――― 理想と理念の大切さ ―――
========================================================□■□■

今年のスケジュール手帳も残りわずかとなり、来年分の新しい手帳の準
備、年末年始の対応、将来を見据えた環境予測対応準備等々慌しい日々
が続いていますが、健康管理、安全管理は自己責任が基本です。しっか
り自覚し実践していきましょう。

また同じタイミングで戦略会議以降、来年度よりスタートする次期中期
戦略構想をブロックの観点・各拠点の観点で固めている最中ですが、五
十鈴のWillにつながる「夢とリアル感」のあるシナリオにしたいと
考えを集中させています。

そんな大和の次期中期を考えているなか、我が社のお客さまで技術力に
自信のあるT社長の紹介で読んだ興味深い本を紹介したいと思います。

「うちの会社と共感ゾーンの多い内容でとても面白かった」と紹介され
たその本のタイトルは『下町ロケット』(池井戸潤著)で、帯には「そ
の部品がなければ、ロケットは飛ばない・・・」と書かれていました。

最初は『下町ロケット』のタイトルで連想したのは、以前から関心を持
っていた東大阪の町工場が、その高い技術力を結集して開発した人工衛
星の開発プロジェクトの話をイメージしたのですがそれとは違い、この
本の内容は一言で言えば、「町工場が取得した最先端特許をめぐる、中
小企業VS大企業の熱い戦い」でした。

この本を読み終え、登場する佃製作所の社長が語る「仕事には夢がなき
ゃならないと思う。夢だけ追っかけても飯は食っていけないし、飯だけ
食えても夢がなきゃつまらない」「専業で技術を蓄積していけば大企業
に勝る成果を生み出すことができる」の生き方に前段で紹介した技術屋
のT社長が共感したのだなと感じました。

また本書は「技術とは何か、開発するとは何か」についても考えさせら
れる内容ですが、個人的には、1度大きな挫折を経験した主人公の社長
が、得意技術を活かし目先の利益ではなく、自社の可能性を信じ「夢と
実力」を見極めながらも、理想と理念を追っていく姿に共感しました。

我々の現実のマーケットにも、この本に出てくる佃製作所のように「ロ
ケットエンジンのキーテクノロジーとなる特殊バルブシステム」といっ
たグローバルに通用する特殊技術を持った会社が多数存在するのも事実
です。

そして、それらの特殊技術のさらなる活かし方、関わり方を我々のトッ
プコーディネート力で新しい価値創りにつなげることができれば、新た
なビジネスモデルにつながる、と夢は広がります。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_小原社長

         ――― 読書の秋 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

電車通勤になり本を読む機会が非常に多くなりました。友人の薦めもあ
り特に面白かったのが、初めて読んだ百田尚樹の『永遠の0(ゼロ)』
という本です。私と同じ尚樹という名にも少し心が惹かれました。

青年とその姉が太平洋戦争で戦死した祖父を調べ始めるところから始ま
りますが、青年の祖父は特攻で死んだことしか知らされていませんでし
た。そこで、何人もの元戦友たちの証言からその祖父の生き様や生きる
ことに執着したことを知るという物語です。

戦争の悲惨なことや青年の祖父の人としての生き方に何ともいえない感
情が湧き出し、思わず嗚咽してしまいました。また、最後に意外な展開
で締めくくられストーリーの斬新さもさることながら、歴史を知ること、
生きるということは何なのかと勉強にもなりました。是非、機会があれ
ばご一読を。

話の中にですが、日本とアメリカの将官の話がありました。アメリカは
いわゆる能力実力主義で、戦闘の指揮に優れた人物が抜擢されています。
太平洋艦隊司令長官のニミッツは、序列28番目の少将から大抜擢され
たことは有名な話ですが、能力主義なので指揮官は皆アグレッシブだと
いうことです。

一方、日本は出世を考えて全ての作戦が強気です。しかし、大本営の人
たちが死ぬ心配のない作戦をとっていて、自分が死ぬ可能性がある時に
は逆に物凄く弱気になって勝ち戦でも反撃を恐れ直ぐに退く傾向があり、
あと1手が足りなく負け戦が込んできたようです。

結局、組織は官僚的になり国のためにと言いながらも自己保身になって
しまい組織力を発揮するに至っていないということです。

先日、メタルワンの四戸副社長が五十鈴の社長会にて、メタルワングル
ープの企業理念である「地球市民」「正々堂々」「高志創造」や事業投
資先への期待やグループ連携などのお話がありました。

我々も、メタルワングループの一員として、五十鈴グループそして拠点
の企業価値をさらに高めるとともに役割期待を認識し、アグレッシブに、
メタルワングループに貢献していきましょう。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 


┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.444〕は、12月8日に配信いたします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年も師走となり、この1年を振返り来年度に備える月となりました。
今年の3月の大震災と原発危機後の政治や行政のあり方、TPP問題や
米欧の経済危機、日本の債務問題に関しては連日報道され続けている状
況です。私たちは世の中の動向をしっかりと見据え、政治や経済や外交
などに関しても自己の理念や考えを持って関心を示していかなければな
らないと思います。来年に向けて、日常の危機管理をしっかりと行い、
目指す企業像の到達に向けてさらなる努力をしていきたいと願うところ
です。
                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
http://e8.wingmailer.com/wingmailer/backnumber.cgi?id=E647

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
http://www.isz.co.jp/ml/form_group.html
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.443≡

======================= ISZ Mail Magazine