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五十鈴メールマガジン〔No.530〕人生は心一つの置きどころ
配信日時:2013/09/27 15:25
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013.09.19発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.530≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
          朝は寒さを覚えるようになり、

         スーパーの食材コーナーもすっかり

        塗り変わりました。いよいよ秋ですね。

   秋は、スポーツ・芸術・読書と活動的なイメージもありますが、

      一方では憂いの多い季節とも言われていますね。

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☆No.530 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_人生は心一つの置きどころ
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_もう一つのIOC活動
    ~2020年オリンピック東京開催決定!~(岩織常務)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_期待を込めて(一倉社長)
┃
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【代表メッセージ】

      ――― 人生は心一つの置きどころ ―――
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鈴木貴士です。

この言葉は、中村天風先生の言葉です。簡単な言葉ですが、非常に感銘
を受けます。何故なら、先生の人生は想像を絶する、壮絶なものだから
です。

ここではすべてを紹介できませんが、こんな人生ってあるの?という絶
望的なことばかりです。最後は、当時不治の病といわれた肺結核を克服
した経験から、心身ともに幸福で健康に生きる実践的方法「天風哲学」
を大成して、天風会創始者となりました。

以後、人々の啓蒙に専念して、多くの著名人や知識人が薫陶を受けまし
た。そして92歳で亡くなりました。幼い頃から武術を窮め、語学も堪
能で諜報員から医学の研究、そして日本人初のヨーガ行者として、明治
時代に世界を股にかけ、様々な壮絶な体験をし、大正から昭和にかけて
は実業界で活躍。そして、晩年は導師として前述の心身統一法で「統一
哲医学会」を「天風会」に改称して、国の認可も得て財団法人になりま
した。

あの経営の神様、松下幸之助さんも心の指導を受けました。著書も多く
私も読みましたが、中村天風哲学のキーワードは「笑顔」です。昔、私は
会社の中で「元気・笑顔・素直」という言葉を流行らせましたが、それ
に近い考え方で、難しいものではありません。

毎日がつまらないと思っている人には「その考え方がつまらない」とか、
心配性の人には「生きかた一つで楽園になる」。例えば「船に乗っても、
もう波が出やしないか嵐になりゃしないか、それとも、この船が沈没し
やしないかと、船のことばかり考えていたら、船旅の愉快さは何もなか
ろうじゃないか、人生もまたしかりだよ」とか。

不満を持っている人には「人生は生かされているんじゃない。生きる人
生でなければならない」「なんでも欲望の標準を自分で勝手に決めて、
自分の思うようにならない世界をすぐ不満に感じたり、不平で考えるか
ら、そら、いつまで経っても本当の幸福は感じやしないわ」とか、悲し
んでいる人には「嫌な気持ちをなぜ心にさせるんだ」「なにか悲しいこ
と、辛いこと、そのほか消極的な出来事があったら、努めて『笑う』よ
うにしてごらん。どうだい、これならあなた方にもできるだろう?」と
いうように、スーパーポジティブ思考で心の悩みを解決してくれます。

そして、それは堅苦しいものではなく、ちょうど、論語と同じように、
孔子が弟子達に語りかけたような感じで伝えてくれるのです。私はすぐ
に色々なことで、ネガティブになりクヨクヨ、クヨクヨしてしまいます。

すると魔女が私に発破をかけて、蹴り上げるので人生なんとかなってい
ます。思えば二十歳のとき、自閉症気味の私を蹴り上げて、正気にさせ
たのも、魔女になる前の彼女でした。ある非常にネガティブなこと、自
分ではどうにもならないことに対しても、心一つの置きどころで、本当
に人生が変わります。

この間、ジャーナリストの鳥越俊太郎さんの講演を聴く機会がありまし
た。内容は、自分が癌をどう克服したかという話なのですが、神経症で
エリートから落ちこぼれた自分の父親の話から、自分の思考や生きかた
を振り返り、非常に感銘を受けました。

彼は65歳で大腸癌になったとき「しめた! これで癌の本が書ける!」
と思ったそうですが、それから、肺、肝臓と転移した記録をすべて、映
像化もしているそうです。

73歳でカッコよく、昨年はホノルルマラソンを完走したとのこと。か
くありたいと私は思うのですが、無理でしょうね。ほら、またまたネガ
ティブになってますね。


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【執行役員が伝えたいこと】_岩織常務

  ――― もう一つのIOC活動
      ~2020年オリンピック東京開催決定!~ ―――
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一瞬の沈黙のあとの「TOKYO」。9月8日、日曜日の早朝に、20
20年のオリンピック開催地が東京に決まった瞬間です。

自分自身は東京が開催地になれるのかどうか気になっていながらも、結
局この日は寝てしまっていたのですが、目が覚めたら、テレビでオリン
ピック開催決定のニュースを報じていました。

日本にいる関係者はもちろんですが、多くの若者が、まるでサッカーワ
ールドカップの代表決定の試合を観ているように決選投票の結果を見つ
めている光景を観て、「本気で?」とも思いましたが、いつの間にかニ
ュースに釘付けになり、自分も一緒に盛り上がっていました。

招致活動のフィナーレは投票前の最後のプレゼンテーションでしたが、
義足のジャンパー佐藤真海さんが、スポーツの力、スポーツに支えられ
たことで2度の過酷な試練を乗り越えた自らの体験を語ったもので、笑
顔あり、厳しい表情あり、そして涙のプレゼンでした。

さらには、英語だけではなく、フランス語での高円宮妃久子さまと滝川
クリステルさんのスピーチとプレゼンテーションが素晴らしかったと思
います。柔和な表情からふんわりとした話しぶりで、「お」「も」「て」
「な」「し」という言葉。これが日本の良さ! 安心、ホスピタリティ
ーを訴えた決定版でしたし、半数がフランス語を話すIOC委員には効
果的だったみたいです。

日本の色々な場所でこの決定の瞬間に喜びを分かち合うために、多くの
日本人が寝ずに待っていたことにちょっと驚き、開催地決定の感動と同
時に日本全国が喜びに包まれているのを見て、何やら目頭が熱くなって
ポロリと涙が頬を伝って流れるのを感じました。

年をとったせいでしょうか? 個人的には、自分が小学校2年生の時に
味わった「東京オリンピック」での感動を思い出したのもあって涙が滲
んでしまいましたが、本当に開催地に決定してよかったと思います。

私が通っていた小学校では、授業の一環だったと思いますが、全ての教
室にテレビが設置され、日本選手の出ている競技を見せてもらい、オリ
ンピック期間中は興奮の毎日で、私にとって大変大きな出来事でした。

また、その東京オリンピックは、東京に、いや日本にとって正に開発型
のオリンピックで、何といっても「新幹線開通」「首都高速の整備」に
象徴される都市機能の整備がなされ、ちょっと大袈裟かもしれませんが、
日本にとっては、まるで新興国が先進国の仲間入りを果たしたような、
大きな出来事だったと思います。

話変わって、開催地決定後のインタビューで猪瀬東京都知事が次のよう
な趣旨の話をしていました。(今回は、前回の反省もあったのか)とに
かく、「中枢が必要。意思決定をしっかりする中枢機能がなければなら
ない」と。

こういった軸のぶれない体制に加えて、安倍首相の毅然としたスピーチ、
高円宮妃のスマートなスピーチ、これに、アスリートたちの活動といっ
た縦糸と横糸がしっかりと絡み合った、「チームTOKYO」「チーム
ニッポン」の勝利だったのではないでしょうか? 多くの人が、夫々の
役割の中で、その役割を把握し、しっかりと役割を果たした結果だと思
いますし、私たちもこれに倣いたいと思います。

さて、これからが本番で、2020年に向けての「オリンピックムーブ
メント(活動)」、そしてさらに未来にわたってのオリンピックムーブ
メントです。

オリンピックムーブメントとは、「肉体・意志・知性という人間の資質
を高めて融合させた、均衡のとれた人間の総体を目指すというオリンピ
ズム(オリンピックの精神/人生哲学)を普及させる役割を担っている
IOC(国際オリンピック委員会)の最高権威のもとで行われる、計画
され組織された普遍的かつ恒久的な活動である」とオリンピック憲章に
謳われていて、その活動の頂点にあるのがオリンピック競技会です。是
非、成功させたいと思います。

さて、今週から五十鈴グループのIOC(五十鈴組織変革)発表会・経
営会議が始まっています。オリンピズムの目標は、「スポーツを人間の
調和のとれた発達に役立てることにある」そうです。

五十鈴のIOC活動を夫々の組織の調和のとれた発達に役立てるといっ
た意識で取り組み、そして、オリンピックのIOCの活動(オリンピッ
クムーブメント)の頂点であるオリンピック競技会に参加し記録を残す
ような気持ちで、発表会に臨んでしっかりと発表し、一つでも上のリー
グに上がれるよう、各社・各チームの皆さんに頑張って欲しいと思いま
す。


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【NS九州スチールサービスの現場から】_一倉社長

         ――― 期待を込めて ―――
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連日の猛暑続きの夏も終わり、朝晩大分涼しくなってきました。今週は
大型の台風が日本列島に上陸し、被害が出たところは大変だったと思い
ます。日本の気候も今までとは違ってきていると感じます。

五十鈴グループでは、今週・来週とIOC成果発表が開催され、中期に
向かって自分たちの変革状況がどのようになっているか、自分たちがど
のような価値を出せているか検証をし、中期につなげていくところだと
思います。

NS九州においても拠点開発活動やプロジェクト活動を行っており、来
週、今期の成果の検証と下期のキックオフを行います。スタートして4
年目を迎えていますが、活動が地に足が着いて、成果が出ているとは言
いがたい状況です。

しかしながら、数値的成果が出ていなくても自分たちで目標を決め、決
めたことを愚直に継続して行うことが大切だということは理解している
ので、会社全体として力はついてきています。

また、工場において地元採用者が4名となり、出向者より多くなってい
ます。来年にはさらに2名、地元採用者が五十鈴東海より戻ってきて地
元の人が6名になります。五十鈴で1年間教育を受けた地元の人が増え
ることで、人財も企業文化もだんだん変化してくると思われます。

新日鐵住金さまが合併して1年。関連の会社の合併も進み、我々の業界
への変化がそろそろ出てくるのではないかと思っています。その時、同
業他社と比較されても負けないコスト競争力を発揮し選ばれる会社でい
るためにも、今の活動を続けていくことが大事だと思います。

最後に、私は9月30日をもって転勤となります。在任中は株主の皆さ
まや関係者の方々に大変お世話になりました。この場を借りて御礼申し
上げます。メルマガ読者の皆さまには、今後ともNS九州スチールサー
ビスのことをよろしくお願いいたします。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.531〕は、2013年9月26日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

中村天風氏は本当に偉大なお方ですが、自分の短い人生の中でも周囲を
見渡すと、不運を受け止めつつも乗り越える心の強い人がおり、私に力
を与えてくれます。
留学時代の友人は、出会った頃は割り算も理解できないような人でした。
不運ながら2度にわたる誤認逮捕、裁判、ニューヨークでのホームレス
同然の生活…二十歳前後の彼にはどれも困難なものでしたが、結局は全
てを受け止めて乗り越えてしまう。最後はとても優秀な大学を出られ、
今も社会人として活躍しています。強い信念と目標のある人でした。彼
に至らないと思う気持ちが、自分を前に向かせてくれる。そんな存在が
身近にいることがありがたいですね。

                     (編集室/野々村 悠希)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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