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五十鈴メールマガジン〔No.535〕霜を履みて堅氷至る
配信日時:2013/10/24 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2013.10.24発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.535≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

           昨今のニュースや報道で

   企業の不正や不祥事が取り上げられることが多いものです。

      個人も企業も不正や不祥事を起こさないために

    努力しないと得られない“習慣”を身につけたいものです。

      皆さんはそういう何かに取り組んでいますか?

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☆No.535 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_霜を履みて堅氷至る
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_ウォーキングで色々巡り会いました!(岩織常務)
┃
┃【五十鈴オートの現場から】
┃ ■_五十鈴オートの進化(深井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 霜を履みて堅氷至る ―――
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鈴木貴士です。

段々と秋らしくなってきました。あっという間に冬が来てしまいそうで
すが、日本の四季とは本当に素晴らしいもので自然が様々なことを感じ
させてくれます。

私は今、再び易経を勉強していますが天地の法則である易経の中には、
すべてが陽の卦(か)である乾為天(けんいてん)があり、これは龍の
出世の話が有名で皆さんに何度も紹介したと思います。

潜龍・見龍・・・飛龍・亢龍という話を覚えていますか? すべては志
から始まり、飛龍となって雲を呼び、慈愛の雨を降らし、志を達成する
のですが、最後は驕り高ぶると雲もついてこれなくなり、失速してしま
う亢龍になってしまうのでしたね。

長良川の畔にあるステーキ屋さんの名前が潜龍でそれを調べていったら
易経に辿り着いたのは、私にとってラッキーでした。

その反対のすべてが陰の卦であるのが、坤為地(こんいち)ということ
になります。その中に、「霜を履(ふ)みて堅氷至る」という言葉があ
ります。さらに、「霜を履みてとは、陰の始めて凝るなり。その道を馴
致すれば、堅氷に至るなり。」と続きます。

「易経」の専門家である、竹村亜希子先生は『「易経」一日一言』(致
知出版社)の中で、次のように解説されています。「晩秋の早朝、庭先
に出ると薄っすらと霜が降りている。今は微かな霜がこれから数ヵ月経
つと厚い氷になり、気づいた時には身動きがとれなくなっている。これ
が『霜を履みて堅氷至る』ということ、悪習に親しむことの怖さを教え
ている。

企業の不祥事や犯罪は、たいてい『霜を履む』ことから始まる。最初は
いけないことだなと気づいても、些細なことなので、『このくらいなら
いいだろう。大丈夫だろう。分からないだろう』と侮る。

しかし、悪習にだんだん馴れ親しんでいくと、やがて厚みが増大し、取
り返しのつかない大きな禍に至るのである。(中略)それゆえ、最初の
霜の段階で対策を練らなければならない。これは、企業倫理、教育など、
すべてに通じる教訓である。」

全くその通りですが、我々小人は分かっていてもやってしまう。だから
こそ、君子になるには小人が思わずやってしまうことをやらない強さが
必要なのでしょう。「小人閑居して不善をなす」という言葉があります
が、これも「普通の人間は暇な時には悪いことをしてしまうものだ」と
いうことでしょう。

悪いことには馴れてしまいがちですが、努力しないと得られない「慣れ
る」(早起き、予習、復習)方向に自分を持って行かなければなりませ
ん。怠け癖や悪習は努力しないで馴れてしまうことが一番問題なのです。

それが当たり前になってしまい、感覚が麻痺してきたら罪の意識もなく
なり、自分がしていることが悪いことだという、判断能力もなくなって
しまうのです。

易経は時と兆しの専門書です。「易の三義」とは「変易・森羅万象すべ
てのものは変化し続けている」「不易・しかし変わらない天の法則があ
る」「易簡(いかん)・そしてその法則はシンプルだ」というものでし
たね。

「君子占わず」とは良く言ったもので、君子は易経を勉強しているから
占わなくても分かるということなのです。易経は勉強すればするほど奥
が深く興味がわいてきますが、「論語読みの論語知らず」にならないよ
うに、活学を旨として人生や会社の経営に役立てようと思います。「易
は窮まれば変じ、変ずれば通じ、通じれば久し。」ということです。


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【執行役員が伝えたいこと】_岩織常務

   ――― ウォーキングで色々巡り会いました! ―――
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これまで何度かウォーキングのお話をしていますが、そもそもは、散歩
がてら自分自身のメタボ対策として昼休みに皇居周辺を歩くようになっ
たのがきっかけでした。

昨年の夏は、暑さに負けて一時的に昼のウォーキングをやめてしまいま
したが、10月になって再開し、このときからは通勤途上の朝の皇居ウ
ォーキングに変わり、秋から冬へ、さらに春を過ぎ、そして迎えた今年
の夏は、昨年10月からのウォーキングを途切れることなく続けるため
に、暑さを避けて大手町からの地下道を15分余り歩くことにしました。

皇居ウォーキングではなくなりましたが、この夏の朝の“地下道ウォー
キング”では、会社に向かう途中、丸ビルと新丸ビルの間にある行幸通
りの真下の地下道を抜けていくのですが、約200メートルにわたって
両側に写真や絵画が展示されているギャラリー「行幸地下ギャラリー」
に出会いました。

展示されているのは、常設では、片側が日本のお祭り、もう一方に皇居
の中の写真がありました。そして、東京オリンピックの招致運動をして
いた頃には、片方が昨年のロンドンオリンピックで日本選手が活躍して
いる写真、もう一方に1964年の前回の東京オリンピックでの日本選
手の写真が展示されていました。

両側の展示を見ようとすると200メートル×2の400メートルをゆ
っくりと歩いていくことになりますが、ちょっとアクセントになって飽
きずにウォーキングができました。

今は「HAPPINESS GALLERY」と称して、世界各地のテ
ーマパークで使われてきた数多くのカラフルなディズニーのキャラクタ
ーやアニメ映画、アトラクションなどのポスターや写真などが、200
メートルにわたるギャラリーの両側に12月25日まで展示されていま
すので、丸の内においでの折には是非ご覧になって下さい。

さてウォーキングというと淡々と黙々と歩くというイメージですが、私
の皇居ウォーキングでは、皇居周辺の四季の変化を感じることができた
り、ジョギングをしている人の表情、顔ぶれの変化、日中とは違う朝の
丸の内のオフィス街の顔などを見ることができて、色々と楽しむことが
できています。

一方これといって見るものはなく、息苦しくなって歩くのがちょっと苦
痛になってしまいそうなこの夏の“地下道ウォーキング”では、四季の
変化は分かりませんが、ここではこうしてギャラリーを発見し、色々な
写真や絵画を見ながらの楽しいウォーキングができました。

東京駅の真ん前の行幸通りの真下の地下道に、こんなギャラリーがある
なんて全く知りませんでしたが、これもせっかく始めたウォーキングを
続けようという気持ちから地下道に潜って歩き続けたことがきっかけに
なっていますし、ただ歩くということではなく、何か新しいものがない
か? どうすれば飽きずにウォーキングを続けられるのか? という想
いをもって、歩く順路を工夫してみたりしたことで巡り会えたものだと
思います。

何気ない時間や行動の中にも、実は、一歩踏み込んでみるとこういった
発見があるものです。翻って、我々の日々の業務は、まずは、所謂「ル
ーティン」があってこれをきっちりとこなさなければなりませんが、そ
んな中でも、ふと立ち止まって周囲に目を向けて注意深く見てみると、
結構それまで気づかなかったことが見えてくるものです。

今年度も中間点を過ぎました。勿論、皆さんは前半戦の振り返りを終え、
下期のIOCのキックオフも実施して後半戦に臨んでいると思いますが、
そうした大きな出来事だけではなく、肩の力を抜いて、少し目先を変え
てみて、日常の中に潜む「何か」を探してみて欲しいと思います。

最近暑さも和らいだある朝に、地下道ウォーキングから皇居ウォーキン
グに復帰すべく地上に出て歩いてみたら、行幸通りの銀杏並木の足元に、
もう“ぎんなん”が落ちていました。

二十四節気では「霜降(そうこう)」といって「露が冷気によって凍り
そうになる頃」、七十二候では10月23日が「霜始降(しもはじめて
ふる)」という時期だそうです。

ボーっとしていると秋も通り過ぎてしまいそうです。ちょっと立ち止ま
って自分の周りの「秋」を探してみましょう!


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【五十鈴オートの現場から】_深井社長

       ――― 五十鈴オートの進化 ―――
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先日、MOSHDの下期方針説明会が開催されました。

五十鈴オートではなかなか外部の経営環境のマクロ動向に触れる機会が
少なく、自ら情報を取りに行かなければなりません。そういう意味でも
情報を得る機会として、また、MOSHDとメタルワンとの関連性、方
向性の確認ができ、大変有意義で刺激のある会議になりました。

そこで改めて五十鈴オートとしても中期経営計画の残り1年半について
の考えや思いを強くしていかなければならないと思いました。

以前の五十鈴オートは地場で地域のお客さまに対して、必要な存在とな
るべく推進してきました。近年は、LG部門に編入しワーレックスへの
貢献とMOSHDへの貢献へ拡大して参りました。

おかげさまで昨年より壬生に新規工場を開設し、先月からは3名の常駐
体制がスタートし、壬生工場で本格的整備サービスの展開と栃木地域で
の外部サービスの展開を図ろうとしています。

壬生工場はお客さまとの協創で設立されました。そのため自社だけで用
意したり、自社の思いだけで推進するわけにはいきません。やはり相手
があることですから、先方のご都合もありますし、一つひとつのプロセ
スを踏んで物事を進めていかなければなりません。

そんななか、あるお話を伺いました。要約しますと、「すべてはバラン
スが大切。プラスだけが大きくてもダメ。相反する二面性が程よくバラ
ンスを取ることが大事だ。強さと優しさ。剛と柔。理性と感情。」とあ
りました。

五十鈴グループで常にいわれている「創業者精神継承と変革への取り組
み」を始め、「CSとES」「自社とお客さま」「社員の思いと会社の
思い」「中期と短期」「MOSHD、LG部門の思いと五十鈴オートの
思い」等もそうですが、経営としてバランスを取るのは当然のことです。

また、最近の新聞コラムにある経営者が「失意泰然」というテーマで次
の内容を書いていました。要約しますと「長い人生のなかでは、何かに
チャレンジすればうまくいくことばかりではなく、失敗・災難・事故・
不遇に見舞われるときがあるが、それをどう乗り越え、その経験をその
後にどう活かして前に進んでいくかが大事である」というものでした。

壬生工場のモデルを元に、五十鈴オートとしてのチームワークを活かし、
ワーレックスの拡大を支援する形を実現し、五十鈴オートの進化を生み
出したいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.536〕は、2013年10月31日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

代表が今回紹介されている易経の言葉の意味合いには、はっとさせられ
ました。
企業が不祥事を起こした後に、よく第三者機関に監査をしてもらう体制
をつくると聞きますが、それも自分たちのやっていることが間違ってい
ないか客観的に見て指摘してもらうことが重要となっていることの表れ
ではないでしょうか。ただし、形だけの監査にして、本質的なフィード
バック機能につながらなくては意味がありません。
様々な情報がインターネット等で簡単に手に入る時代だからこそ、どの
情報を信じて自分たちを律していくか。自己を律することと同時に客観
的に指摘・指導してくれる体制を得て本質的な意味合いを変えずに運用
していくことの重要さに改めて気づきました。
                      (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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