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五十鈴メールマガジン〔No.552〕IOC成果発表会の憂鬱
配信日時:2014/02/27 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014.02.27発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.552≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
          今週は五十鈴グループでは、

       半年に一度のIOC成果発表会の週です。

        IOCの活動本来の目的に立ち返って

        中期経営計画2年目の振り返りを行い、

    3年目への方向性をしっかりと見据えていきましょう。

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☆No.552 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_IOC成果発表会の憂鬱
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_新たなテクノロジーを生むプロ意識の追求(山田常務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_想いを描く(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― IOC成果発表会の憂鬱 ―――
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鈴木貴士です。

恒例の五十鈴グループの「IOC成果発表会」が今週行われています。
スケジュール的にはタイトですが、各拠点、サービスセンターのそれぞ
れのチームが一生懸命活動し、見事な発表をしてくれるのをいつも楽し
みにしています。

しかし、最近では活動が高度になり、横文字や共通言語が多くなり過ぎ
ていて、またパワーポイントの枚数が多く目まぐるしく変わるので、こ
ちらも理解するのが一杯いっぱいです。簡単なことを難しく発表してい
るところはないとは思いますが、難しいことを分かりやすくするのも能
力で、最近では、そこのところを期待しています。

そもそも五十鈴のIOC活動は「五十鈴、組織、変革活動」で、イノベ
ーションの仕事への連続的な組み込みです。だからこそ、概念化の要素
が必要で、何を何故変えなければならないのかということを理解させて
もらわないと、話が細分化され、テクニカルになると何が何だか分から
なくなってしまうのです。

昔、拠点開発のころは私が全チームの講評をしていましたが、歳も取っ
て体力的に大変になってきたことと、執行役員の成長のため総評だけ行
うようにしました。総評は超概念化能力が必要で、その場の雰囲気や全
体の流れ、組織の構成員の表情や行動までも感じ取らなければなりませ
ん。

発表の出来不出来だけではもちろんありませんし、成果が出たかどうか
だけで評価するものではありません。そもそも、何のためにこのような
活動や発表会をやるのかといえば、五十鈴グループの「中核的価値観」
を認識し、「人的資源」を開発し、「組織の構造・デザイン」が機能し
ているかチェックし、「問題解決や意思決定」が迅速にうまく行われて
いるか、「組織文化」が好ましく醸成されているか、ということを確認
しているのです。

そしてなにより、「マネジメント」が経営管理者によって効果的に行わ
れているかということが重要なことです。

五十鈴は良好な組織になりました。しかし、それが問題の種なのです。
良くなったからいいのではないか、という声も聞こえますが、それを乗
り越えて「偉大な組織」に挑戦してもらいたいのです。

慣性、惰性、イナーシャー、傲慢になることが一番いけないことであり、
マンネリという言葉もあるように、それが一番警戒すべきことなのです。

戦後日本は敗戦という大きな痛手を受けながら、早期に経済大国になり
ました。しかしながら、そのために大切な多くのものを失い、新たな問
題にも直面しました。

日本は良い国だと思います。しかしながら、世界から尊敬され、目標に
される国になっているかといえばそうではありません。経済力だけでは
なく、生活だけでなく、心の豊かさと世界に貢献できることをもっと増
やさなければなりません。

五十鈴も社員は日常業務はもちろんのこと、こういう活動や社員総会な
どのイベント等でも本当によくやってくれています。だからこそ、その
誇りと自信で、さらに楽しく、好業績が出せる会社にしてもらいたいの
です。

私の尊敬する本多静六先生が『私の財産告白』という著書の中で次のよ
うに述べておられます。「金儲けは理屈でなくて、実際である。計画で
なくて、努力である。予算でなくて、結果である。その秘伝はとなると、
やっぱり根本的な心構えの問題となる」

我々も、同じように、IOC活動の心構えから、検証してみることが必
要なのかもしれません。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田常務

  ――― 新たなテクノロジーを生むプロ意識の追求 ―――
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このメルマガが発行される時は、IOC成果発表会も終盤を迎えていま
す。中期3ヵ年の2年目のゴールとして、しっかりとした振り返り、そ
して最終年度に向けた変革イメージを確認する大切な場として実感でき
ていると思います。

また発表の準備を各チームが進めるプロセスにおいては、組織の成長を
感じると同時に、自己成長のスピードを確認できる機会でもあると考え
ています。

さて、多くのドラマと感動を魅せてくれたソチ冬季五輪。メダリストの
コメントを聞いて彼らに共通して感じたことは、自己成長や結果を出す
ための環境や、記録を伸ばすための練習環境を整えるなど、目標達成の
ためにあらゆる環境を整えるということを常に意識の中にいれていると
いうことです。

しかし、どんなに恵まれた環境に身を置いても、伸び悩む人もいれば、
逆にベストな環境でなくても伸びる人はいます。その差はどこにあるの
でしょうか?

その差は意識の持ち方にあると思います。最終的にはその本人の意識が
最も重要であることは言うまでもありません。これはスポーツの世界だ
けではなく、どんな分野でも共通していえることなのではないかと思い
ます。

今いるその場所で、何を目標とし、何を目指し、何事もどんな意識で取
り組んでいるのかをいつも自問自答してみたいと思います。

今、五十鈴東海では来期の変革キーワードの一つに「テクノロジー」が
あると考えています。一般的にテクノロジーの進化は、いつも「ワクワ
クする未来」を感じさせてくれます。

一方で、話題のテクノロジーは、表層ばかりクローズアップされ、一番
重要である本質が見落とされがちです。そういったテクノロジーを考え
るときは、現状を多角的な視野で分析し、本質を探り、未来を予測して
いく必要があります。

ビジネスチャンスはそこに確実に眠っており、一過性のブームで終わる
ことなく新たなマーケティングに繋がると信じています。

これから新たなビジネスモデルを作るためにも、新たなテクノロジーが
生まれる環境整備とプロ意識の追求に努めていきたいと考えています。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

         ――― 想いを描く ―――
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今期も残すところあと1ヵ月余り。IOC・IVCの成果検証も終え、
来期の準備にそれぞれ忙しい時期かと思います。私自身も計画すること
が目的とならぬよう、来年が将来を見据えた上でどうあるべきなのか、
葛藤しながら思考する毎日です。

さて、そのような思いを抱いて、先週あるセミナーに参加してきました。
セミナーは「EGAKU Workshop」~想いを描き、夢を描き、
未来を描く~というものです。

内容は、「コミュニケーションからアートが生まれ、アートからコミュ
ニケーションが生まれる」という考えにたどり着いたアーティストの指
導を受け、テーマに対して参加者が絵を描き、その絵を通して参加者同
士がコミュニケーションを交わすというものです。

ですから、固い難しい話など一切ありません。当日のテーマは「歓び」
でした。自分にとっての歓びとはどのようなものでどのような状態なの
か、事前にトレーニングをしてイメージします。そしてそれを描き、作
品として当日の参加者から自分の描いたものからどのようなことが伝わ
ったのかF/Bをもらいます。

当日の参加者は私を含めて16名。意外だったのは、16名の内コンサ
ルタントの方とITエンジニアの方が多く、参加の目的も様々でした。
また日本でコンサルタントとして活躍している外国人女性もおり、年齢
層も幅広くまさに多様性と異なる感性の中に身をおく時間となりました。

夜の7時からスタートし、終了したのは10時過ぎで、実際に絵を描い
た時間は30分くらいなので、ほとんどコミュニケーションに時間はあ
てられていました。

セミナー終了後、懇親会があり作品を囲みながら何人かの人と会話し、
多くの刺激をもらい会場をあとにしたのは11時を回っていました。

「歓び」という言葉一つで、16人が全く異なるイメージ、色、表現の
仕方、想いがあり、そのこと自体にとても興味深く思う一方で、その異
なりが一つになろうとしたときに何が生まれるのか、もっと知りたいと
いう気持ちにかられました。

変革や創造を実践しようと思うと、どうしても左脳やロジックが先行し
て、無自覚のうちに自分でタコツボに入ってしまい結局現状の延長線上
から離れられない自分に気づきます。

けれども、今回のようにたとえ絵心、技術はなくてもそれなりの準備と
道具と想いがあれば皆アーティストになれるということを目の当たりに
し、これまで悩んでいたことやもっとこうしたいと思っていたことを切
り開くきっかけが見えたように思いました。

そして、何より創造性を増幅させてくれるのは、「多様性」であるとい
うことです。年配のIT技術者の方が描いた絵は、外見のイメージから
は想像できないほど、とても個性的で強いメッセージが込められていま
した。

外国人女性の絵は、宗教色が漂う幻想的なものでした。異なること自体
が認め合うプロセスから生まれるコミュニケーションはとても魅力的で
す。

そのコミュニケーションが創造的な何かを生むのです。一人では気づけ
ないそれぞれが持っている創造性を自覚できるのも相手の存在があるか
らです。自分一人で自分の創造性にはなかなか自覚できませんよね。

とにかく、良い体験をしました。今年の新たな学習テーマをつかめたよ
うに思います。もちろん学習のための学習ではないので、これからが大
切です。

「みんなアーティスト」ということをベースに置けば、想いはきっとカ
タチや成果に変わると信じ、あらたなプロセスを創っていきたいと思い
ます。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.553〕は、2014年3月6日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

2月も最終週となり、2013年度もあと1ヵ月を残すところとなりま
した。3月は今期の整理と来期に向けての準備に向けて忙しくなるのが
想定されます。
そんな中、五十鈴グループでは今週IOC成果発表会が開かれています。
今年度は五十鈴グループの中期目標の2年目ということで、来年度の最
終年度へ繋ぐ大事な時期にさしかかっています。これまでの2年間を前
向きに振り返り、3年目に活かせる仮説を導きたいものです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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