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五十鈴メールマガジン〔No.553〕ビジョンの力
配信日時:2014/03/06 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014.03.06発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.553≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
           自分のビジョンについて

          日ごろから検証していますか?

        ビジョンとは何か、ということも含め、

         変革が求められる時代だからこそ

      あらためてよく理解してみることが大事ですね。

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☆No.553 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_ビジョンの力
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_中期最終年度を迎えるにあたって(黒田執行役員)
┃
┃【五十鈴オートの現場から】
┃ ■_ビッグイベント(深井社長)
┃
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【代表メッセージ】

         ――― ビジョンの力 ―――
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鈴木貴士です。

ソリューション部門のIOC成果発表会はいつも六郷本社の大会議室で
百名以上の人が集まりますが、その時に私が講話をすることが恒例にな
っています。

今回は渡部昇一先生の『歴史に学ぶリーダーシップ』という本から「ビ
ジョンの力―西郷隆盛と大久保利通」という話を参考にさせていただき、
1時間半ほど話しました。

準備のために明治維新について勉強したのですが、驚いたことに185
3年にペリー提督が浦賀に黒船で来航してから、私が生まれるまで約百
年しか経っていないのですね。

私が生まれたのは1951年、年表で見ると「サンフランシスコ講和条
約」となっています。つまり、その百年の間に、明治維新が起き、日清
戦争、日露戦争、第一次世界大戦、関東大震災、大東亜戦争を経験し、
最後は十万人が一晩で死んだ東京大空襲、そして広島、長崎に原子爆弾
を投下され、日本はポツダム宣言を受諾し、敗戦国となりました。

そして、その6年後、上述の条約で国際社会に復帰した訳ですが、この
百年間、目まぐるしく日本の歴史が動いたことは間違いありません。そ
のスタートとなった明治維新で活躍した西郷隆盛と大久保利通のビジョ
ンは幕府を倒し、新政府を作るということで一致していました。

しかし、その後、岩倉使節団で世界を観てきた大久保と観てこなかった
西郷とのビジョンは全く異なっていました。というより、西郷は新政府
ができてからのビジョンがなかったのです。

ですから、征韓論で渡航組に反対されて下野してから4年後、反政府の
人々に担がれ西南戦争を起こしてしまうのですが、彼は新政府誕生後も
「文・武・農」という日本的な考え方でした。

一方、大久保は「富国強兵」「殖産興業」というビジョンを掲げ、日本
を引っ張っていきますが、途中で暗殺されてしまいます。しかし、その
意志は伊藤博文らに引き継がれ推進され、日本はアジアで植民地になる
ことを経ずに近代国家になった唯一の国としてその正しさを事実として
証明しています。

しかし、西郷は江戸城を落とし、廃藩置県をやるところまでは、明確な
ビジョンが大久保以上に見えていたのに、その後はビジョンなき行動で
残念なこととなりました。

ペリー来航から廃藩置県まで18年、西南戦争までは24年後で、たっ
た四半世紀で日本は大きく変わりましたが、明確なビジョンを描くとい
うことがどれだけ大切なことか、そして、ビジョンが見えなくなったと
きのリーダーはその影響も大きいだけに、どれだけ人々を不幸にするか
ということを痛感しました。

しかし、いまさらながらこれまで不勉強で、明治維新も黒船が来て大政
奉還を徳川慶喜がやって、すぐに新政府ができたくらいの認識でしたが、
史上初めての御前会議である小御所会議で岩倉具視の活躍で公武合体論
から倒幕へ、そして鳥羽伏見の戦いから、一気に江戸城無血開城に至る
までの過程や版籍奉還や廃藩置県のやりとり、また何故薩摩ではなく、
庄内藩の人々が西郷さんを尊敬し、「西郷南洲翁遺訓」という本まで編
纂したのかということも分かりました。

歴史的事実とそれにまつわる因縁めいた話は本当に面白いですね。国家
も会社もハッキリとしたビジョンを描き、人々を巻き込み目的を達成し
ていかなくてはなりません。そういう意味でも、社員総会やIOC成果
発表会は五十鈴にとって大切なイベントだと思いました。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田執行役員

    ――― 中期最終年度を迎えるにあたって ―――
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先週は下期のIOC成果発表会ウィークでありました。今回は3年中期
の2年経過の活動とあって、積み重ねた活動の質や方向性の理解度によ
って、だいぶレベル感に差が出てきたように感じました。

前回より明らかな進化が感じられたり、変革性の高いチャレンジングな
活動があったり、自分たちの活動の型ができ安定した活動が継続できる
など、変革目標達成への可能性が見えてきたSCやチームも出てきてお
ります。

最終年度の来期は、油断やマンネリ化しないように目標達成に繋げても
らいたいと思います。

また、今回あまり良い評価を受けなかったチームも、今までの活動は決
して無駄なものではないと思います。まだ一年間の活動期間があります。
会社やチームの方向性を再確認して修正すべきところは修正し、会社の
方向性と合致した変革活動ができれば充分挽回可能だと思いますので、
目標達成に向け創造的な活動を展開してもらいたいと思います。

それと、今回特に今までと違っていたのはワーレックスと五十鈴倉庫の
LG部門の発表会でした。ここ2年ほどの間に合併などで倍近く増えた
社員が一堂に会した発表会は、やる気や一体感が伝わるものでした。正
式な発表会としては12チームが発表しましたが、残る6チームも発表
会後に発表し全チームが発表したとのことでした。

小集団活動を始めた時期が違うことから活動のレベル感の違いはあるも
のの、それぞれのレベルや状況でそれぞれの違う経験や能力を活かした
活動内容は、LG部門のミッションにあった「多彩な力の結集・・・」
につながる良い発表会だと感じました。

来期は中期戦略の最終年度になります。成果を出すことが必達となりま
すが、来期で我々の活動が終わるわけではありません。次期中期にも繋
げていける活動が求められます。

人々の働き方、価値観、そして雇用環境などの変化を考えると多彩な力
の結集、多様な人財の活用は不可欠であり我々の働く世界自体が変わっ
てくると思います。

サービスセンター、そして次なるグローバル・バリューセンターを目指
し、みんなで新しい世界観を創り出していきましょう。


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【五十鈴オートの現場から】_深井社長

        ――― ビッグイベント ―――
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世の中的に注目したソチ五輪は終わり、今回は日本選手の大活躍で久し
ぶりにメダル獲得数を伸ばしました。五十鈴グループでは、社員皆さん
の活動の集大成であるIOC成果発表会も、先週で無事終了致しました。

いよいよ年度末に向け、来期への取り組みや今年の目標へ向けてラスト
スパートの時期になりました。

今回、五十鈴オートは安全体制の再構築に持てる力を全力で注ぎ、早期
の体制構築を実現しました。

同時に、五十鈴オートはまだまだ成長過程ですので多岐にわたる変革が
必要です。その中で絞り込んで活動したのが功を奏したようで、限られ
た中ではありましたが、手応えを感じられる半期になったのではと思っ
ております。

翻って、将来に向けての取り組みが残された半期となりました。短期の
目標達成に向けては成果があった訳ですが、中期や長期という目標に向
けての新規事業の創造等は充実しているとはいえません。

話は変わりますが、ソチ冬季五輪で浅田真央さんが記録に残る演技より
記憶に残る演技をし、世界中から賞賛を受けていたのがとても印象に残
りました。

国の威信を背負って出場する以上メダル獲得という成果は確かに重要だ
と思います。しかしながら、スポーツの持つ本来的な意義という観点で
捉えたときに、あのように窮地に陥った状況から、冷静に究極の演技を
行い世界中の人々に感銘を与えたことも大きな価値があると思いました。

我々が考えるWillという概念もこれに近いものではないかと思いま
す。短期だけでなく、本来の意義や中長期のビジョンに向けて今どのよ
うな活動に皆が集中できるか、そこが問われているのではないかと思う
のです。

私たち五十鈴オートも、お客さまを含めた関係する人たちすべての記憶
にとどめられるような感動を、LG部門そして五十鈴オートで実現すべ
く社員一丸となり、力を合わせていきたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.554〕は、2014年3月13日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今週の代表のメルマガを読んで、ビジョンの重要性をあらためて認識し
ました。そしてビジョンに基づいた日常の言動に真剣に取り組むことが
大切だということを再認識しているところです。
今回の冬季五輪という世界最高の舞台の裏側で様々なドラマがあり、メ
ディアで紹介されています。メダルを獲得した選手も、獲得まで至らな
かったものの活躍した選手にも沢山のプロセスがあったというのがよく
分かりました。
スポーツに限らず、何か大きな目標を目指す人々にとって勇気づけられ
るものではなかったでしょうか。
大事なことは、失敗を恐れず、自分のビジョンに向けてどれだけひたむ
きにチャレンジできるか。それを実践で発揮して成果につなげていきた
いものです。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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