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五十鈴メールマガジン〔No.558〕乾門通り抜け
配信日時:2014/04/10 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014.04.10発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.558≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
         今期もスタートしたばかりですが、

          新たに組織体制を変えた企業も

          多いのではないでしょうか。

          その目的が達成できるよう、

       全員が参画して変えていくことが重要です。

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☆No.558 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_乾門通り抜け
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_戦略達成に向けた独創的なアイデアを生み出す(黒田常務)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_新たなこと(三谷社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 乾門通り抜け ―――
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鈴木貴士です。

4月4日から天皇陛下の傘寿記念で、皇居の坂下門から乾門までを通り
抜けることができる行事が5日間続きました。私の部屋から皇居はとて
もよく見えるのですが、それはもう大変な人出で、初日は午後3時半ま
での時間を2時間も繰り上げて終了することになりました。

春の天気で寒かったり、雨が降ったりもしましたが、桜も見頃で大勢の
人々が楽しまれたようですが、東京駅の方から長い長い列ができて、秩
序正しく歩いている姿は何やら感動的でした。

和田倉門の方から桜田門の方をまわり、坂下門のところで集まり、ボデ
ィチェックを受けて入ったようですが、日本人は本当に皇室や天皇陛下
が好きなのだなと思ってしまいました。

日曜日は会社でSCリーダー会があったのですが、天気もあまり良くな
くとても寒い一日でしたが、部屋から見える人の多さは変わりませんで
した。

新年度になり、五十鈴のサービスセンターの組織が変わり、ビジネスリ
ーダーとオペレーションリーダーという職制が出来て初めての会でした
が、全員集まれるのは日曜日しかないので東京本社で開催しました。

冒頭、私は講話をしたのですが、「気」の話から入りました。天気、病
気、元気、景気、「気」には色々ありますが、気を合わせることを「気
合」ということで、一番重要なことです。

こうして、現場のリーダーが一堂に会して、新しい運営体制をどうやっ
ていくかということを話し合うのは非常に重要なことです。2年前に完
全分社だったサービスセンターを3拠点に括り直し、拠点長が高い目線
で経営できるような体制にしましたが、今回は全員営業体制という狙い
を組織化したもので、極めて挑戦的です。

マトリクス組織でもない、ダブルボス制度でもない、ホロン組織でもな
い、極めて柔構造な組織だと思います。

ですから、経営チームも営業部長は変わらないものの、生産部長という
職制はなくなり、業務部長という職制に変わりました。そして、サービ
スセンターの各チームは、ビジネスリーダーとオペレーションリーダー
を取り囲むような形で繋がり、さらに各チーム同士も繋がっています。

以前メルマガにも紹介しましたが、天皇の統治は「しらす」というとこ
ろから来ているそうで、「知らす」というのは民のことを知るというこ
とで、それを知り、同情して、祈るのが日本の天皇の治すということで、
明治憲法制定の時、英語に訳せないので「統治」という言葉になったそ
うです。

要するに、徳をもって治めるというのは西洋の概念を突き抜けているわ
けですから、何とも日本的な訳です。いつも天皇がおられ、民のために
祈っていただいているということが、その「気」で分かるからこそ、こ
れだけの人が集まるのでしょう。西洋のように権力で押さえつける統治
ではないのですね。

「君臨すれども統治せず」というのはそういう日本の歴史や文化から、
理解できるような気がします。五十鈴の全員参画経営も統治ではなくて
自治を大切にしています。

「いつでも、どこでも、あたらしい」という五十鈴の経営は今年度「マ
ネジメントプロセスの変革」ということで、組織変革マネジメント力を
向上させるべく、新運営体制を構築していきます。その第一歩がこのリ
ーダー会でした。それがうまく回転していけば、偉大な組織へと成長し
ていけるのではないかと期待しています。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

 ――― 戦略達成に向けた独創的なアイデアを生み出す ―――
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私たちにとって、大事な新年度がスタートしました。今期は、中期戦略
の最終年度となります。この2年間でサービスセンターになりきるため
に様々な取り組みを行ってきたと思いますが、その行ってきたことをな
んとしても成果に繋げられるように、全員が一体感を持って知恵を絞っ
ていくことが不可欠だと思います。

また、SS部門では新たなマネジメント体制となり「偉大な組織への成
長」に向けて意識や業務プロセスの変革、ブランドの確立等を、さらに
スピード感を持って進めることが求められます。

そのような最終年度、五十鈴中央では基本方針を「独創性と結集力の最
大化」、キャッチフレーズを「ブランディング イノベーション」とし、
ビジネス・ラボラトリーの実現とブランド化を目指していきたいと考え
ています。

そのためにもオリジナリティ溢れる、他にはないサービスを創り上げる
独創性やそのサービスを組織全体で体系的に展開できる結集力が不可欠
となります。各個人もイノベーション考動の実践や全員VP志向の体現
などが求められますので、中央の皆さんはよくナドラーモデルを見て、
各自の目標観や行うことを明確にできるようにしてください。

話は変わりますが、先日『USJのジェットコースターはなぜ後ろ向き
に走ったのか?』という本を読みました。カバーの内側に「USJをV
字回復させた立役者が、ずば抜けたアイデアを生み出すためのメソッド
を明かす」と書かれており、何か独創的なサービスのアイデアの参考に
なるのではないかと思い読んでみることにしました。

内容としてはフレームワークを使った発想法であったり、後ろ向きのジ
ェットコスターやパーク内をゾンビで埋め尽くすイベント、世界一の光
のツリーなどの成功事例の紹介が中心となったものでした。

先日新聞紙上でも「USJ2013年度入場者数1000万人達成」と
報じられておりましたが、USJはここ数年で急激に入場者数を増やし、
業績を回復しています。その数々の成功事例のアイデアが、それに寄与
していることは間違いないと思います。

しかし最も重要だったことは、元々1000万人規模のテーマパークな
のに狭い範囲で顧客(ゲスト)を限定し、「映画専門のテーマパーク」
にこだわって、1000万人の市場規模がないところで活動していたも
のを、コンセプトを変更して「映画専門からの脱皮」をすることにより、
市場規模の拡大に繋げられたことだと思います。これにより、攻めの戦
略に転じることができ、アイデアの的が絞れたのではないかと思います。

私たちにとっても戦略達成に向けた独創的なアイデアを出すためには、
方向性との連動性や絞り込みが大切ですね。


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【ワーレックスの現場から】_三谷社長

         ――― 新たなこと ―――
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今年も、五十鈴グループに39名の若者が入社しました。希望に燃え、
期待に胸を膨らませて自己紹介している姿は、いつみても新鮮で感動し
ます。

私たちの時代もオイルショックがあり、大変な就職難で希望のところへ
行けず、就職浪人する人が数多くいました。まだ文化系と理科系で、給
与の違いがある時代でした。とはいえ、いまだ高度成長の気分を引きず
っており、なんとかなるだろうと気楽に構えている部分がありました。

そのあと需要と供給がクロスし、構造不況に入り、バブル時代を迎える
まで長い不況に突入し、大変な思いをしました。時代の移り変わりがあ
るとはいえ、近年の就職には想像以上に厳しいものがあり、その分喜び
も大きいのではないかと思います。ぜひとも初心を忘れず、職場に新風
を吹き込んでもらいたいものです。

話は変わりますが、先日倉庫のお客さまの会合が京都であり、時間があ
ったので坂本龍馬で有名な伏見区にある寺田屋を見てきました。

島津久光率いる現状維持の佐幕派が、西郷率いる尊王倒幕革新派を襲い、
沢山の命がなくなる薩摩藩同士の争いで知られる寺田屋事件でもありま
すが、後に薩長同盟を取り持って間もなく龍馬が新撰組に襲われ、お竜
さんが風呂から裸で知らせ、裏木戸から逃がしたことの方が知られてい
ます。(因みに、龍馬が暗殺された場所は近江屋)

この時に負った傷の治療に、薩摩に誘われ霧島温泉に行ったのが日本で
最初の新婚旅行だといわれています。

幕末から明治維新を迎えるまでに、沢山の有能なこれから役に立つであ
ろう人が老いも若きもたくさん抹殺されています。幕府や藩にいつまで
もぶら下がり、日本国をつくり上げることが全体最適と思わない指導を
受けた輩や、分かっていても出来ない制度の中で維新を成しえ、新しい
時代をつくった西郷と龍馬の労力は大変なものだっただろうとつくづく
思います。

またまた話は変わりますが、先日佐藤浩市主演で『LEADERS』と
いうトヨタ自動車の誕生物語を放映していました。

織機の発明王といわれた豊田佐吉の息子として生まれた豊田喜一郎は、
東京帝国大学工学部機械工学科を卒業し、自動織機を開発し、豊田自動
織機製作所を設立して業績としても大成功をおさめていましたが、日本
の未来を考えこれからは自動車の時代が必ず来ると読み、日本の車が世
界を走ることを夢見て周りの反対を押し切りながら、敢えて情熱を持っ
た仲間と挑戦するという物語でした。

自動織機の側に立ち保身を考えている人には到底、自動車という新規事
業には踏み込めないし、発想すら湧かなかったでしょう。当然ながら、
その後幾多の難関が待ち構えているわけですが「実地第一主義」「現地
現物主義」で乗り越え、世界のトヨタになりました。

また、ファーストリテイリングの柳井社長も「立派なコンセプトと優れ
た経営者がいれば何百億、何千億と売れる」と述べています。まさにそ
の通りだと思います。

好況によりベースアップを各社は行っていますが、同社は1万6000
人のパート・アルバイトを正社員にするという一見、奇をてらったよう
に見える策ではありますが、世界戦略を考えると「お店のブランドは正
社員じゃないと」とすれば当たり前の発想です。

龍馬も天敵といえる薩摩と長州を同盟させ、幕府を倒し、維新を興し、
日本国をつくりましたが、しっかりと亀山社中という商社をつくり、海
外貿易で儲け、薩摩に金を出させて軍艦を買い、海援隊という名の海軍
をつくりました。西郷と新しい時代を創りましたが、結構人のやらない
新規事業を興しています。

今年もどれだけの新規事業が立ち上げられるのか。まずは寄らば大樹の
陰ではなく、新入社員のごとく情熱をもってアイデアをだし、素晴らし
いコンセプトのもと、新たな夢に取り組もうではありませんか。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.559〕は、2014年4月17日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

この4月から、組織変更などで昨年までの運用を変えた企業も多いので
はないでしょうか。組織を変更して、あとは自分たちの工夫でうまくま
わせればよいのでしょうが、部分ごとにうまくやろうとして全体でのま
とまりがなくなっては意味がありません。今号の代表がおっしゃってい
ますが、やはり全体で集まり全員が参画してその目的を共有し“変えて
いこう”という気を合わせることが一番重要だと思います。
多くの企業が新年度を迎えましたが、これまで行ってきた様々なプロセ
スを活かして、悔いのない一年間となることを祈念しております。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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