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五十鈴メールマガジン〔No.573〕孫子の兵法
配信日時:2014/07/31 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014.07.31発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.573≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
       夏真っ盛りの今、TVのニュースでは必ず

     その日の各地の最高気温や気象予報が出てきます。

        熱中症で病院に運ばれる人も多くなり、

      暑さ対策や水分補給などをこまめに行うように

      周囲の家族や職場などで声を掛け合うことが

         非常に大切な時季だといえます。

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☆No.573 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_孫子の兵法
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_期待感をサービスや機能に繋げるプロセス(黒田常務)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_大切なことは自発的な考動(新川社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 孫子の兵法 ―――
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鈴木貴士です。

最近、新聞の書籍の広告を見ていると、「孫子」にかかわる本が多数出
版されています。私も何度か勉強して、昨年は五十鈴の社長会で何回か
に分けてシリーズで講話しましたが、あまりうまく解説できませんでし
た。

そもそも「孫子」に興味を持ったのは、30年以上前に『競争の戦略』
という本がベストセラーとなり、それを書いたのが「マイケル・ポータ
ー」という新進気鋭のハーバート大学の経営学の教授で「現代の孫子」
と呼ばれていました。

それがきっかけで私は「孫子」を勉強したのですが、あまりいいテキス
トがなく、難しくてよく分かりませんでした。しかし、孔子やキリスト
が生涯あまり恵まれなかったのに対し、孫子は結果、成果を出している
ので、戦略家として長く認められているのだと思います。

「孫子」とは孫先生ということですから、それは誰かということになる
わけですが、春秋時代の孔子と同世代に生きた「孫武」であろうという
ことになっています。孫武は斉(せい)の生まれで、呉の将軍になり、
その就任の逸話が有名です。

呉の王様が「兵法の実際を見たい」というと、孫武は宮中の美女180
人を借り受けて編成し、王の寵姫を隊長に任命しましたが、号令をかけ
てもみな笑うばかりで、孫武が繰り返し説明し、再び号令をかけても同
じ結果でした。

すると孫武は「さきほどは、よく分からせなかった将の私に責任がある
が、今度は分かっているのに動かないのは隊長の責任である」と言い、
王の寵姫を斬ろうとしました。王は慌てて止めさせようとしましたが、
孫武は「将に任命されたからには、王命であってもお受けできないこと
があります」といって寵姫を斬りました。

それから新しい隊長を任命し、号令をかけると美女たちは整然とそれに
従いました。これは「所有権と経営権の関係」を思わせる寓話として語
り継がれていますが、「人間を見すえた『勝負の哲学』」と「孫子の兵
法」がいわれる所以だと思います。

「孫子」の構成は、13篇に分かれていますが、冒頭に「始計篇」とし
て(戦う前になすべきこと、こころがけるべきこと)という「計」の基
本を説き、末尾に敵情を知るための「用間」(情報活動)で終わるのは
「彼を知り己を知れば、百戦殆うからず」で首尾一貫した流れになって
いるといわれています。

以下、私の感心したものを紹介しますと、「百戦百勝は善の善なるもの
に非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」(謀攻篇)
「百回戦って百回勝ったとしても、最善の策とはいえない。戦わないで
敵を降伏させることこそが、最善の策なのである」ということですが、
それには、「地力・規模の大きさ」が必要で、1.兵力・物量の差 2.
精神力の差 3.情報・技術の差を持っていなくてはなりません。

基本的な考え方は「ライバルは多数いる」ということ。そして戦いはや
りなおしがきかない一発勝負だから負けられないということで、短期決
戦で勝てる相手としか戦わない、不敗の活用で負ける戦は決してしない
ということです。要するに、1.最初から勝ちを目指す 2.不敗を守
り続ける 3.不敗を守っておいて、勝利を目指すということだと思い
ます。

相手が弱い場合、同じくらい、強い場合と作戦を変えること。一人ひと
りの働きよりも勢いに乗ること。そして勝癖をつけるということ。勝っ
たら褒めてやるということも学びましたが、あのビル・ゲイツも「兵は
詭道なり」(戦いは騙し合いである)を「孫子」から学んだということ
ですから、戦略論を古今東西から経営者は勉強しているのですね。読み
やすそうな本も出ているので、私もまた勉強しようと思っています。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

  ――― 期待感をサービスや機能に繋げるプロセス ―――
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毎日のように真夏日が続き、いよいよ夏本番となってきました。先日も
土日にお客さまとのゴルフや町内会の清掃活動があり、2日連続で炎天
下での活動が続きました。

日焼止めも塗り、水分補給もしっかり行い、体調的には特に問題は無か
ったのですが、その後の外出先でなにか視界がぼけるような感じがする
のでトイレに入って鏡を見てみると、目は真っ赤に充血して目の周りに
も目ヤニがいっぱい付いていて、なにか悪い病気を患っているかのよう
な風体となっていました。

慌てて家に帰り、大量の目薬で事無きを得ることができましたが、この
暑さを甘く見ると大変なことになりかねません。今後もまだまだ猛暑は
続くと思います。みなさんも仕事では勿論ですが、私生活でも充分に夏
場対策を行って健康管理には気をつけてください。

話は変わりますが、今期五十鈴中央ではタスクの一つに「中央ブランデ
ィングの深化」を掲げ、構造面で「ショールーム機能の確立」として魅
せるショールーム活動を起点に、お客さまの期待感をサービスや機能に
繋げるプロセスを確立していくことに取り組んでいます。

先日もお客さまに「中央ツアー」と称して青梅、大和、富士の順で丸一
日かけてまわっていただきました。

特に今回は3SC全てを見ていただけるとあって、事前に担当IAがT
V会議などで打合せを行い、自分たちの工夫を取り入れ、青梅ではスマ
ートバリュー体制での少人数で、既存の業務スタイルを変えていくマル
チパフォーマー、大和では今後の雇用形態や事業領域を見据えたハーモ
ネーションやファブレスモデル、富士では創業からの歴史や卓越性と、
お客さまに合わせた魅せるポイントを明確にして見学してもらうことに
しました。

私も今回は初めて見る案内もあり、少し驚かされたのですが、特に富士
では高架の見学通路にいるお客さまに対して、各工場IAが下のライン
作業場で説明部所を指し示しながら、離れた場所から双方向での会話で
案内を行うなどの工夫がなされておりました。

お客さまにも、全ての案内が終わって全体観を理解していただけるよう
な内容で、各SCの独自性あるいは中央としての一体感を感じてもらえ
たと思います。また社員一人ひとりの取組姿勢にも大変興味を持ってい
ただきました。

まだまだ、お客さまの期待感をサービスや機能に繋げるプロセスには至
っていませんが、お客さまが期待感を抱くプロセスは出来てきていると
思います。自分たちの工夫や新たな挑戦でもっともっと魅せるショール
ーム活動を進化させていくことが必要だと感じました。


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【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_新川社長

      ――― 大切なことは自発的な考動 ―――
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暑い日が続いています。

近年、日本の夏が暑くなったといわれていますし、毎年のように各地で
「最高気温の記録」が更新されています。

2007年の夏には多治見市(岐阜県)と熊谷市(埼玉県)で観測史上
1位(当時)となる最高気温(40.9℃)が観測されましたし、昨年
の夏には、高知県の四万十市での最高気温が41.0℃となり、国内最
高記録を更新しています。

今年の夏も、西日本を中心に晴れて暑い日が多くなり、2010年から
5年連続の猛暑となる可能性が高いそうです。

こまめな水分補給や冷房機器の適切な使用などを心がけ、熱中症に十分
注意していく必要がありそうです。

一方で、夏本番、気温が上昇するのに合わせて、ビールの消費量もこの
時季には増えてきます。それに比例して、全国で飲酒運転の摘発件数も
多くなる傾向があり、飲酒運転による交通事故も増加するそうです。

夏に飲酒運転が増加するのは、「海やキャンプ場など野外で飲酒する機
会があり、夏という開放感も手伝って飲酒者が全体的に増える」ことも
一因としてあげられています。

常識人として、飲酒運転に対して厳しい措置が取られることを認識して
いることとは思いますが、飲酒運転の当事者に原因となった行為を勧め
たり、飲酒運転を知りながらの同乗に対しても、この季節だからこそ、
改めて注意することも大事だと思います。

私たちIMSは、五十鈴グループのコンプライアンス統括窓口という役
割を有しているのと同時に「コンプライアンス制度の構築支援」や「コ
ンプライアンス文化・風土の浸透・定着」などをソリューションサービ
スとしても展開しています。

上述のような飲酒運転に対しても、「飲酒運転はダメ」というような単
純な注意喚起も勿論必要ですが、それだけでは私たちが考えるコンプラ
イアンスとは違うものになってしまうと思っています。

いわれたからするのではなく、自発的に考えて行動する。こういうこと
が大切で、そういう環境がつくりあげられるように、グループでも「飲
酒が運転に与える影響」や「アルコールの分解速度・身体への影響」な
どを提示しながら、社員同士が話し合う機会が設けられるようになって
います。

「自律的な理念行動を自発的に促進していく。」こういう活動を進めて
います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.574〕は、2014年8月7日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年も連日の猛暑が続くなかで、やはり熱中症などにならないように気
を配って暑さ対策を心がけたいものです。自分は大丈夫だと高をくくっ
ていても、病気になる間際では体調管理はできないものなので、周囲も
様子をみて早めに水分補給を勧めるなど、具体的に行動に移させなけれ
ばならない時季です。
明日から8月となり、夏季休暇ももうすぐです。今から水難事故に備え
る、暴飲暴食を控える、状況を踏まえた飲酒を徹底するなど、レジャー
の際の自己目標を立てておくのも大事だと思われます。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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