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五十鈴メールマガジン〔No.449〕聯合艦隊司令長官 山本五十六
配信日時:2013/08/30 16:55
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2012.01.26発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.449≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆□◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆□◆
 ◆                            ◆

      私たちの国の歴史の成功と失敗を学ぶことで、

          成功には奢らず、失敗には

      同じ轍を踏まないようにしていきたいですね。

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☆No.449 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_聯合艦隊司令長官 山本五十六
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_本年度もあと2ヵ月(牛島常務)
┃
┃【岐阜五十鈴の現場から】
┃ ■_賀詞交換会より節目の自覚(尾形社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

     ――― 聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―――
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鈴木貴士です。

今週の日曜日、家内と夫婦割引で「聯合艦隊司令長官 山本五十六」を
観てきました。私は常々腑に落ちないことを調べることが好きなのです
が、特に日本の近代史、取り分け昭和史をなぜ学校でちゃんと教えない
のかが不思議でした。

いつも縄文式時代からはじまり考古学みたいな話ばかりで、肝心の神話
から続く神武天皇の即位などは全く無視して、突然、大化の改新あたり
まで天皇は出てきません。

ヘタをすると聖徳太子の十七条の憲法もちゃんと教えていないのではな
いかと思ってしまいます。そして、明治維新ぐらいからわけが分らなく
なり、日清、日露の戦争あたりでいつも卒業となるのです。

それはそれとして、ある程度勉強してから初めて観る大東亜戦争の映画
ですし、主演の役所広司が好きなので張り切って映画館へ行くと老人ば
かりです。私は前述のこともあるので、若い人に是非観てもらいたいの
に残念でした。

さて、映画の出来栄えとしてはあまりいいとは言えませんが、それなり
に評価できると思います。まず、ちゃんと「太平洋戦争」ではなく「大
東亜戦争」と当時日本が正式に呼んでいた戦争名で言っていることから
も分かるでしょう。

そして山本五十六を単なる英雄として扱っていないことです。もちろん、
役所広司の演技は抜群でした。日露戦争に勝った日本は勝因を分析する
ことなく傲慢になってしまったのは事実ですが、戦争に突入した背景は
まずアメリカの日系移民排斥問題です。これによって日本は人種的に差
別されていることを知り、白人の支配する世界に国民が反感を持ってし
まいました。

次にアメリカが保護貿易のための空前の悪法をつくったため、世界的大
不況に陥り、世界がブロック経済圏をイギリス中心につくり日本は大不
況に喘ぐこととなります。

日本の内圧を見てみると、昭和5年に統帥権干犯問題というのがありま
した。これを境に日本はダブルガバメント(二重政府)のような国にな
ってしまったのです。

要するに統帥権は天皇直属と明治憲法に明示されているのに、現実はそ
うはなっていないことを海軍が見つけ、陸軍が騒ぎ、政治家が政局に使
い、皮肉なことにこれを政争の具にした犬養毅は五・一五事件で暗殺さ
れてしまいます。

しかし世論はむしろ青年将校に同情的で、その流れを受けて二・二六事
件が起きてしまい、流れは一気に右翼全体主義になっていき、軍部が勝
手に戦争をやるような統制が取れない国家になってしまいます。

そして最後は石油が輸入できないような状態になり、それがトリガーと
なって戦争に突入していくのですが、映画はそのような中で山本五十六
という戦争反対論者が皮肉にも、なぜ真珠湾攻撃という奇襲攻撃をした
のか、なぜミッドウェイ開戦で大敗北を喫したのか、そして山本五十六
はどういう人間だったのかを示唆してくれます。

自分の命令を聞かない部下を使わねばならず、それでいて最後まで陣頭
指揮をしないで、戦艦大和が完成してからの山本五十六は出動手当ての
ために瀬戸内海からミッドウェイ作戦に出撃したような会話もあり、最
後の危険な敵前視察で墜落し命を落とすまで、優柔不断な言動は納得の
いかないところでした。

要するに海軍の中でも官僚的で一枚岩になれなかったように、目標と立
場のプロセスが問題だったのです。こんなことでは亡くなった300万
人の日本人は浮かばれませんね。


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【執行役員が伝えたいこと】_牛島常務

       ――― 本年度もあと2ヵ月 ―――
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年始の挨拶や賀詞交換も終わり新年度まであと2ヵ月となりました。

五十鈴は1月21日で創立60周年を迎えました。それを機に4月から
グループ組織が再編します。いっそうの収益向上につなげるために拠点
ごとの経営から全体最適を意識した経営に変わることが目標となります。
これから本格的に「グローバル・バリューセンター」をめざしていきま
しょう。

年末年始にお客さまに挨拶に行きましたが、輸出関連のお客さまは円高
による海外での現地生産化の影響で、今年は厳しいと言われることが多
く、また反対に復興需要の影響でかなり忙しくなっているというお客さ
まもいました。

4月以降もそんなに大きな変動はないのではないかと期待しています。
ただ、今のような円高では、現地生産化が進んでいくのを止めることは
できません。国内空洞化はこれからもさらに進んでいくものと思います。

そこで五十鈴は「グローバル・バリューセンター」に進化していくこと
が次の10年に向けたキーワードになっているのではないでしょうか。

今年度も残すところあと2ヵ月ですが、例年だと3月末に向けて下期I
OC発表会、来年度の準備などと結構忙しい時期です。今年はさらにグ
ループ組織再編という10年に1度の大きな変化があります。

組織再編に向けた体制づくりもあわせて考え実行していくことになるの
でかなりハードだと思いますが、全員で力を合わせて混乱の無いよう準
備をしていきましょう。


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【岐阜五十鈴の現場から】_尾形社長

      ――― 賀詞交換会より節目の自覚 ―――
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岐阜は積雪こそありませんが、寒さが日々募る季節となりました。北陸
や東北地方での積雪による被害が心配されます。

早いもので、年初の行事も一段落、仕事の面では増産傾向へと変化が現
れています。変化と言えば、今年は五十鈴グループの組織改編が行われ
ます。新たな節目、変化を自ら創る年になります。

五十鈴グループは長期ビジョン「グローバル・バリューセンター」をめ
ざし、今年の方向性の「ソリューション事業の強化」を進めるべく人財
配置、組織構造を変えることになります。

そのためには経営者の人財育成実践とソリューション強化に向けたビジ
ネスリソースを流動化し、またコスト構造の改革に取り組みます。

これから本格的な活動(社員の意識浸透や個々の役割自覚・責任・実践)
へと向かいます。大変なことをいとも簡単に楽しく行う風土を次世代に
も期待したいと思います。

先日お客さまの賀詞交換会で、経営者の方々から今年度の抱負をお聞き
しました。例年と違った発言が多く、何時になく厳しい内容でした。

経営のあり方としては、海外基軸で国内の比重を下げ、国内の機能面の
見直しや集約は避けて通れない状況で、一企業から業界としての合理化
・収益性の促進を推察する次第です。

自動車産業も国内で売れる車は小型化が進み、部品も小さく機能も抑え
て、結果として付加価値が下がるものが増える傾向とのことでした。

今までと同じ対応や改善レベルでは収益力が低下、経営力の再構築が必
要となるとのことでした。

まさに今年は節目を迎える年、外部環境も変化しています。五十鈴グル
ープの改編は遅すぎるかもしれません。でも変革の実践は五十鈴のDN
Aに組み込まれています。

個人・組織として課せられた責任を自覚・発揮すれば決して遅くはない
と思います。次の10年、「グローバル・バリューセンター」をめざし
て、この機会を活かしましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.450〕は、2012年2月2日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

政治や外交など歴史を学ぶことで、それを後世に活きるようにしていか
なければならないと思います。歴史上の重要な意思決定をする立場の人
や、そういう人たちを支持する国民の世論が歴史をつくっていくわけで
すが、時には間違った方向に行くこともあるでしょう。但し、それをど
う軌道修正していくか、もっと政局に陥ることなく“本質”を見極めた
議論に費やすリーダーシップが、今の日本にも求められているとつくづ
く感じます。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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