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五十鈴メールマガジン〔No.585〕歴史に学ぶ
配信日時:2014/10/30 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2014.10.30発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.585≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
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          すっかり秋になりましたが、

         読書や運動などに励んでいますか。

          特に、読書の秋のこの季節に、

    日本の歴史に関しての知識なども蓄えてはどうでしょうか。

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☆No.585 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_歴史に学ぶ
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_新入社員ミーティングを終えて(鈴木副社長)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_運送業の新しい商品(三谷社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 歴史に学ぶ ―――
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鈴木貴士です。

秋も深まり、「読書の秋」といきたいところですが、「食欲の秋」ばか
りで情けないですが、「代表塾」などで若い社員と話していると、会社
の歴史ばかりではなく、日本や世界の歴史についてあまり知らないので
はないかと思うことがよくあります。

考えてみれば、自分も学校でもちゃんと勉強してこなかったと思います。
大人になり、いろいろ腑に落ちないことがあるので、興味を持って調べ
たら、なるほどねと思うことが多々ありました。

ちょっと次元は違いますが、五十鈴に入社した時に、社訓に「お得意さ
んに誠意をつくそう」とあるのに何故、株主が供給サイドなのか、会長
に尋ねたことがありました。

そうすると、お客さまに薄板を安定供給するためには、サプライヤーと
の関係が一番大切だからという答えが返ってきました。

そのような感じで、会社の創業時のことや、いろいろなことを本人から
直接聞けたので、非常に勉強になりました。しかし、気を付けなければ
ならないのは、会長が言っているから事実とは限らないということです。

会長が語ったのは事実で、その内容は事実かどうか調べてみなければ分
かりません。本人が思い込んでいることもあるでしょうし、誤認してい
ることもあるでしょう。そういうところは腑に落ちなければ、自分で他
の人に聞くとかして確認すればよいのです。

歴史とはそういうもので、私が日本史を勉強し直したのは、どうも初め
から腑に落ちないからです。なんで、考古学でもないのに、縄文時代か
ら始まっているのか、そして、昭和史になるとほとんど教わっていない
という感じでした。

日本人の源流については、所謂「記紀」と称される「古事記」や「日本
書紀」というものがあるのに、神話であることを理由に信用しないよう
なことになっています。

しかし、神話ですから、神話としてそのようになっているという事実は
伝えてもおかしくないし、神武天皇から始まる史実が分かりやすい。そ
のほうが、出雲大社や伊勢神宮のことも流れとして納得がいくと思うの
です。

そして、日本の神話は実に面白い。天照大神が天岩戸にこもってしまっ
た時の祝詞をあげた天児屋根命(あめのこやねのみこと)という神が藤
原氏の先祖であり、天孫降臨のときに付き添ってきたとか、話の流れが
腑に落ちるのですね。

一方、昭和史になると、ともかく日本が悪い、隣国を侵略したというこ
とばかりで、これも腑に落ちませんでした。イギリスは世界中に植民地
を持っていたし、アメリカは先住民のインディアンを殲滅したのに、謝
ったという話は聞いたこともない。

ともかく、なんで戦争になってしまったのかが分からなかったのです。
勉強してみると、「明治憲法」には首相という言葉もなければ、内閣と
いう言葉もなく、あるのは国務大臣だけでした。

つまり、行政府についての明確な規定のないものだったので、「統帥権
干犯問題」が起こり、軍がやることを政府が抑えることができなくなり、
ダブルガバメントの国になってしまいました。

そして、アメリカの日系移民排斥問題や世界恐慌で、ブロック経済圏に
なり、日本は窮地に追い込まれ、中国大陸における排日・侮日運動もあ
り、結果、右翼全体主義国家の方向に流されていき、大東亜戦争に突入
します。

これも「太平洋戦争」と習いましたが、戦後の教育ですね。ともかく、
歴史には無数の人類の知恵が詰まっています。勉強しない手はありませ
ん。最近は「日本人なら知っておきたい昭和戦後史」(竹田恒泰監修・
PHP研究所)という本も出ています。近いところから勉強していくの
もいいですね。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

     ――― 新入社員ミーティングを終えて ―――
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上期IOC発表会終了後、10月6日から17日にかけて、各SCや拠
点を回り、新入社員の気持ち、考えを聴くことをやってみました。

半年が経ち、会社のこと、仕事のこと、人間関係などが分かりかけてき
た頃です。ここで、間違った理解が進むと会社を辞める原因となってし
まいます。

そこで、正しい理解ができるように導くとともに、会社の未熟なところ
を、私がどのように感じ、どうしていくつもりなのかを語り、最後に、
「会社を絶対に辞めるな!」と伝えました。

これから先、辞める、辞めないかは、みなさんの関わり方とマネジメン
トにかかっています。丁寧に、厳しく頼みます。

ところで、我が社が新卒を雇う理由の1つは、即戦力よりも未来を担う
力を重要視しているからです。即戦力を考えるなら、寿退社した女性社
員や定年退職した超ベテランの方々のほうが、明らかに戦力なのです。

しかし、今の戦力よりも未来の戦力が重要なのです。だから、新入社員
には、辞めてもらっては困るのです。

さて、新入社員の話を聴いて感じたことは、半年経って、仕事について
いける自分を認識でき、自信も湧いてきて、チャレンジ意欲満々の社員
が多かったことです。

ここで仕事を任せ、「本気になる」ことを体感させ、「責任」というも
のを分からせるようにしてください。そうすれば、自ずと「信用・信頼」
というものを学ぶことにつながります。

さらに、新入社員は、仕事を教えてもらうこと以上に、会社のことを改
めて知りたがっています。その歴史、文化・規範、お客さまのこと、業
界のこと、業務全般の流れ、会社を知れば知るほどその興味が尽きない
と思います。みなさんも一緒に学んでみてください。

最後に、新入社員は、一人前になるというよりは、「会社の一員となっ
たと認めてほしい」との思いを持っています。その欲求に十分に応えら
れる体制と、受け入れ側が余裕を持つことが、定着への道となります。

新入社員をどんどんエンパワーして、成長に見合った能力発揮を、継続
的にできる人財に育てあげましょう。


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【ワーレックスの現場から】_三谷社長

        ――― 運送業の新しい商品 ―――
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革新を生み続ける秘訣は何でしょうか?「難しいことじゃない。世の中
の変化を見続けて来たということ。変化のときはやり方を変えればチャ
ンスですよ」セブン&アイ・ホールディングス鈴木敏文会長の言葉です
(ローソンでなくてすみません)。

要約するとマーケットの変化、売り手の変化、新たな需要は常に会社の
中ではなく外にあり、ロジスティクス本来の意味を問い直すことにより、
お客さまの潜在的なニーズを掘り起こす商品サービス(業務、生産を含
む物流代行)を創り出し、照準をMOグループに絞ってレコメンド(推
奨)し続け、新しい商品価値をつけていく。

これを繰り返していけば、新たな市場(五十鈴以外)が生み出されてい
く。かつてはボトムアップ(おみこし経営)でよかったのですが、今で
はそういう状況ではないと思います。

変化対応を考えなければいけない時代には、トップダウンでないと迅速
に物事を変えることはできません。会社がうまくいかないのはトップの
責任と考えるべきでしょう。お客さまの変わるを変えるお手伝いが必要
なのです。

大事なのは革新力です。完全に自己否定、会社否定をしなくてはなりま
せん。コイルセンターや運送業は成熟しています。これから面白いのは
いろいろなものと融合した物流業であると考えます。ゆえに物まねは駄
目で、こなれた人よりは素人集団の発想とノウハウが必要です。ワーレ
ックスに当てはめるとこんな感じでしょうか。

世の中を見てみましょう。関東、東日本においては震災復興、東京オリ
ンピック、羽田空港再開発による流通網の整備で道路、倉庫の拡充が急
ピッチで進んでいます。

従来の物流の拡大だけでなく、あらゆる産業との組合わせもあり、また、
飛行機、船舶、トラック等の輸送の組み合わせにより、国内だけでなく
海外にて行っている仕事も逆に国内に取り込めます。航空機産業など新
しい需要も出てくるでしょう。

直近の例ではファーストリテイリングと大和ハウス工業の組み合わせが
あり、自前の物流会社を持つことで当日配送が可能になり、さらなる売
上が期待できるようになります。一方の大和ハウスは、プレハブ建築で
すから工場から製品の輸送は得意分野であり、おまけに倉庫も作れるわ
けですから一石二鳥です。

話は飛びますが、自動車製造業においてはトヨタ、日産、ホンダと有力
メーカーがありますが、電気自動車になると電気制御、モーター、蓄電
池を持っている日立などが脅威ですね。あとは足回りですが、これはす
でに傘下に入れてあるので、いつでも車は作れると思います。いろいろ
な会社の新規参入が可能と考えられます。

イトーヨーカ堂からセブン-イレブン、セブン銀行と時代の流れに乗っ
て変化を先取りし業態を変化させます。あるいはどこかとアライアンス
を組み、新しいビジネスを創造します。我が社にも次期中長期、Wil
l-Naviを見据えて、いろいろと運送業の新しい商品を考える時期
が来ています。

ここ数年の内に、いろいろな変化が産業界でも物流においても出てきて、
鉄鋼物流は弾き飛ばされるかもしれません。そうなればそうなったでニ
ッチな戦略が出てくるのですが、いずれにしても常に仮説を立て時代に
ぶつけ、試行錯誤を繰り返していかねばなりません。

その点コンビニは細かい点でも参考になります。プライベートブランド
をつくり、高級品でなくても百貨店でもスーパーでもコンビニでも売れ
ます。お客さまが求めている良いものを商品化しています。我が社でい
えばお客さまが求めている変革モデルなのでしょう。

また、お客さまの生活に合わせ、宅配等便利さを追求すれば小さい店で
も十分に儲けています。我が社においても大きな工場で運送効率が良く
積載率も高い営業所ばかりではありません。

地方では小さい出店が多く、荷主の商売に影響されます。季節要因、景
気の動向、いろいろあるでしょうが、どんな条件下にあっても売り上げ
を伸ばす仕組みを皆で考ようと言っています。

今の商売、荷主にぶら下っていたらダメで、思考の枠を外し潜在能力を
引き出し、グループが持っている商売のネットワークと営業所が持って
いる現地でのリアル(利便性、安全、コンプラ)を融合し、威力を発揮
すれば何とかなると考えます。

絶対に黒字にします。質を追求し、新しいものに挑戦すればリスクを伴
いますが、お客さまのニーズに的確に応えられれば大きな成功を得られ
ます。今の時代、挑戦せず自ら変化しないほうがリスクが高いと思うべ
きです。 

コンビニに「こだわりおむすび」があります。200円近い常識破りの
価格なので100円のおむすびと一緒にならべたら誰も買わないと思い
ました。

実際、運送業は安い方に流れます。しかし並べるとかえって200円の
価値を感じてお客さまが手を伸ばします。これが消費の飽和時代の価格
に対する顧客心理だそうです。

皆さまの会社がマンネリ化しているのならば、ぜひ200円のおむすび
(ワーレックス)に手を出してください。それだけの価値を感じていた
だける会社になりますので、よろしくお願いします。

ゆめゆめ100円のお結びで収益向上を図ろうとしないでください。何
故ならば、ロジスティクスとは兵站を意味し、戦いにおいて武器や兵隊、
食糧を途切れなく補充する後方支援のことです。

今後ともお客さまとの協創活動が実のあるものとなるよう精進してまい
りますので、ご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願いいたします。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今週、新たに五十鈴グループホームページに掲載しましたニュース記事 
は以下の内容です。ぜひご確認ください。 

◆ニュースリリース 

2014.10.27  WEBマガジン「五十鈴変革の今」更新
      ⇒http://www.isz.co.jp/ir/

2014.10.27  五十鈴の全員参画型経営
       「IOC(五十鈴組織変革)活動ダイジェスト」更新
      ⇒http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement03.html

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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.586〕は、2014年11月6日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

読書やスポーツの秋になりましたが、仕事をするにしても、やはりこの
季節は最も良い季節だとあらためて感じます。
代表が今回日本史について書かれていらっしゃいますが、日本の歴史に
ついては、過去に私もテレビや本・新聞等で観たり読んだりはしたもの
ですが、例えば親の世代が戦中真っ只中に過ごしたことがあるにも関わ
らず、そのことについてほとんど対話したことがないのも事実です。
しかし、日本人としてやはり日本の歴史にもっと興味を持って、時代の
背景と起こった事象のつながりを理解し、その学びを将来の判断に役立
たせていかねばならないと思うものです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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