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五十鈴メールマガジン〔No.604〕原油安から見える世界
配信日時:2015/03/19 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015.03.19発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.604≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
           今週末は、春分の日です。

        お彼岸にお墓参りに行く人も多いのでは

             ないでしょうか。

        先祖を敬い、謙虚な姿勢で日々の活動に

        向き合うことが大事ではないでしょうか。

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☆No.604 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_原油安から見える世界
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_強みを伝えるメッセージ力(瀬戸執行役員)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_サービス・ソリューション(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 原油安から見える世界 ―――
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鈴木貴士です。

最近は元首相が傍若無人な行動を取るので、日本は世界からどのように
見られているか心配になります。

沖縄の大問題も、「最低でも県外」とか「トラストミー」とか、何の腹
案もないのに現実離れをした発言を鳩山首相は繰り返しましたが、元首
相になってからは日本に不利な発言を繰り返し、今度はこともあろうに
クリミアに、周囲から反対されても行ってしまいました。

そして現地でとんでもない発言を続けています。小泉さんや細川さんも
そうですが、引退して少し経つと、「スポットライト症候群」というも
のになるそうです。要するに目立ちたいのですね。それはいいとしても、
「脱原発」とか「ウクライナ問題」とか、国の大きな政策に影響を与え
ることで目立ってもらっては困るのです。

元首相という肩書がどのくらい大きな影響を与えるのか考えてもらいた
いと思います。特に、欧州情勢はウクライナ問題があり、親ロシア派と
ウクライナ政府軍との戦いは、5千名の死者を出しています。

欧州は冷戦後、ソ連の解体によりその後安定した平和が訪れるかと思わ
れていましたが、激しい武力衝突が局地的に発生しています。そして、
それ以外にもギリシャの経済危機という、ユーロ圏の問題も一方ではあ
ります。

昨年の3月にプーチン大統領がウクライナの領土の一部であるクリミア
半島をロシアに併合すると宣言しました。そして、選挙を行えばロシア
系住民が圧倒的に多いクリミア半島ではロシアの帰属を求める声がある
ということを踏まえた行動でした。

もちろんウクライナ政府は強硬に反対しています。第二次世界大戦が終
わってから各国間での国境線の変更はなく、それを認めないということ
で欧州の平和と秩序が持続してきたといえるのに、今回のプーチン大統
領の決定はこの原則を無視したものとなっています。

さらに最近の報道ではNATOとの戦いに備え、核兵器も準備したとい
われています。第三次世界大戦がロシアと西側諸国との間で勃発すると
なれば核戦争になります。

ロシアは核大国で8千発の核を持っており、戦略的に優位性を保つには
それをもって威嚇してくるでしょう。このことは欧州の5億人の人々に
とっての大脅威だけでなく、世界秩序全体の問題であり、当然、米国オ
バマ大統領はプーチン大統領に、その政策の自粛と自制、国際社会に対
する協調を求めていくことになります。

そして、そのような中で行われたOPEC総会では原油の値下がりが始
まっているにもかかわらず、協調減産しないことが決められ、それをき
っかけに原油価格が暴落しました。

これは世界2位の産出量を誇っているロシアにとっては大打撃で、逆オ
イルショックといえるものでした。その後ロシアでは驚くべきインフレ
が発生し、ルーブルは暴落し、外貨準備高も急落しています。

ロシアの中央銀行による公定歩合の引き上げは焼け石に水で、ルーブル
売り、ドルあるいはユーロ買いの動きは止まっていません。ロシアは農
工業で、国際競争力のあるものは一つもなく、天然ガスと原油で生きて
いるのにその価格が暴落するということは何を物語るのか。

このあたりを念頭に入れてロシア、ウクライナ問題を見ていかなくては
ならず、アメリカをはじめとする西側諸国の対応がデリケートなこの時
期に日本の元首相が取った今度の行動は、またもや万死に値するものだ
と私は思うのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

      ――― 強みを伝えるメッセージ力 ―――
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先週末には北陸新幹線の金沢・富山~長野間が開業し、東京~金沢間は
最速で2時間28分とますますアクセスも良くなり、行楽の楽しみやさ
まざまなビジネスチャンスが話題になっています。

富山・石川両県で期待できる経済効果は年間200億円超といわれてお
りますが、地方が活性化するということは大変良いことだと思います。

五十鈴関東/高崎SCの最寄り駅でもある高崎駅も、北陸新幹線金沢延
伸に合わせて、また、昨年の6月に世界文化遺産登録が決定した「富岡
製糸場と絹産業遺産群」の観光需要の高まりもあり、駅構内のリニュー
アルが進み以前よりも綺麗になってきたと感じています。

富岡製糸場への来場者数も前年の30万人から140万人となり、一大
観光地に成長してきております。しかしながら、群馬県は「地域ブラン
ド調査2014」による魅力的な都道府県ランキング調査では46位と、
なかなか上位に上がらないのが現状のようです。

歴史的に価値のある文化遺産は他県にはない独自資源といえますが、そ
れを魅力的に伝えるメッセージが不足しているのはもったいない限りで
す。

五十鈴関東にお越しいただくお客さまも年々増えてきておりますが、今
期は360社843名の方々にご来社いただきました。本当に有難いこ
とです。

ちなみに各SCで見てみますと、小山SCは173社524名、高崎S
Cは118社206名、太田SCは69社113名です。来期はもっと
大勢のステークホルダーの皆さまにご来社いただけるように、全員参画
経営に磨きをかけて五十鈴関東のブランド力を一層向上させて、魅力度
を高めていきたいと考えております。

今期も残すところあとわずかとなりましたが、新年度から始まる新中期
のスタートに向けてさまざまな経営イベントが行われていると思います。

五十鈴関東でも先週までに全社員のIVC価値プレゼンを行いましたが、
各人が目標に掲げるキャリアビジョンにどれだけ近づけたのか、実現に
向けて何に取り組みどんな成果を得たのかを自己認知と他者認知でオー
プンにフィードバックをしていきました。

人にはそれぞれ独自の強みや魅力があります。他の人にはない強みの基
となる独自資源は、さまざまな経験や専門的スキルもあれば、人脈やそ
の人にしかない人間味などさまざまですが、その強みを日常的に発揮し
周囲に分かってもらう行動をしなければ、せっかくの強みも周囲に理解
されないということが現実に起こり得ます。

そして持っている強みを発揮して認知されなければ、お客さまからも選
んでいただけません。新年度ももうすぐスタートです。強みを伝えるメ
ッセージ力を高めて、魅力ある人と組織に成長していけるように次期中
期も高い志をもって邁進していきましょう。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

      ――― サービス・ソリューション ―――
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3月14日北陸新幹線が開通したことで、長野以北の金沢まで延伸開業
しました。これで、金沢・富山等は地域の活性化に向けて大きなビジネ
スチャンスが来たと思います。

富山県内だけでも、首都圏からの入り込み数は22%以上の増加が見込
まれ、ビジネスで年16億円と推定。その波及効果は年間88億円と試
算されています。今後に向けて、地域が活性化すれば良いと思います。

一方、東日本大震災から4年になりますが、現在の被災地の状況として
はインフラである道路・鉄道は一部を除いてほぼ完了していると考えて
も良い状況まで来ましたが、一番の問題はその町を守るための海岸対策
(津波対策)をどうするかであると思います。

その考え方により、どのような防潮堤を造るか、どれほどの高台に住宅
等を移すのかが見えてきます。地理的な問題もあります。東北地方には、
多くのリアス式海岸があり、三陸海岸では比較的高頻度で発生する津波
でさえかなりの高さが予想されることから、これに対応する防波堤・防
潮堤・水門といった防災施設も、相当規模のものが整備予定とされてい
ます。

しかし、このような巨大構造物について、風光明媚な海岸景観とどのよ
うに調和させるかというデザイン上の課題や、整備後の維持管理の課題
があります。以上のような問題に対しての最適解が出せなく、進んでい
ない状況です。

さまざまな回答は間違いでは無いとは思います。しかし、それが一番良
い回答なのかがわからなく、回答として決定できないと思います。私と
しては大変な仕事だとは思いますが、将来を見据えて若い人たちが集ま
り、お年寄りにとって住みやすい町ができることを願っています。

話は変わりますが、来期から「建設ソリューション会社」に向けた活動
を行います。五十鈴建設の取り組みとしては、工場・事務所・店舗等の
ソリューションに対応できるようになることです。

工場・事務所のファシリティはさまざまな課題に直面しています。事業
環境の変化に即応した工場や生産設備の拡大・縮小や、施設の適切な運
用・保全に加えて、近年では電力コストの抑制、CO2排出量の削減、
大規模自然災害に対する備えという課題も加わっています。

これらの課題を工場ごとに解決するだけではなく、複数の工場全てを見
据えた会社全体としての解決策も求められるようになってきています。

これらの幅広い課題を解決するためには、ファシリティ領域全般に精通
するとともに、設備導入か運用かといった特定のノウハウに偏ることな
く、最適な解決策を提案することが必要になります。

用地の汚染調査や取得・売却、建物の建設、環境対策、施設管理、警備
セキュリティ、ライフサイクルマネジメント、種々のリスクマネジメン
トに対し統合したソリューションによってお客さまの課題を解決させな
ければなりません。

五十鈴建設として約50年間の幅広い建設ノウハウと実績を活かし、あ
らゆる分野のサービス・ソリューションを提供していきたいと思います。

また、100社以上の協力会社の知恵を活かした協創活動により、お客
さまへ最適解を提案できるように、全員参画経営の基に取り組んでいき
ますので、何か建設関係で困ったときにはご相談ください。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.605〕は、2015年3月26日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

春分の日を週末に控え、春の日差しが日によって訪れる今日この頃です
が、3月の忙しい月も後半に入り、新年度のスタート月ももうそこまで
来ています。
私は日常の生活で、お彼岸には先祖の眠る墓参りに行くことの重要さを
年々身に染みて感じるようになりました。あらためて今の自分が生かさ
れていることに感謝することが大切だと考えます。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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