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五十鈴メールマガジン〔No.612〕民意は正しいか?
配信日時:2015/05/21 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015.05.21発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.612≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
        5月17日に行われた大阪都構想選挙。

        住民投票で僅差の末否決となりましたが、

          高い投票率が注目を集めました。

          自分たちが暮らしていく都市の
  
        これからのあり方を決めていくことに、

       人々が関心を持って臨んだ結果だと思います。

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☆No.612 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_民意は正しいか?
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_プロフェッショナルに求められること(山田常務)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_魅力ややりがいのある企業づくりに向けて(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 民意は正しいか? ―――
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鈴木貴士です。

大阪都構想を巡る選挙は、橋下市長の惜敗に終わり、彼は政界を引退す
ることになりました。しかし、大阪があれでいいと思っている人が本当
にいるでしょうか? 彼のやり方は強引すぎるかもしれませんが、自民
党をはじめ各政党がこぞって反対し、共闘を組んだというのは信じられ
ません。

特に自民党は府連と官邸の意見が明らかに分かれていました。安倍政権
の悲願である憲法改正を睨めば、維新の党との連携は不可欠でしたが、
これも頓挫してしまいました。

二重行政の無駄をなくすということは、私は当たり前のことだと思いま
すが、行政サービスの既得権者がそれを失うことになると思ったのでし
ょうか。財政破たんしたら、それどころではなくなると思うのですが、
やはり年配の有権者は保守的になり変化を嫌います。結果、若者の有権
者が敗北したということになるのでしょう。

大阪は今のままでいいんや、ということですが、必ずいつかはおかしく
なると思います。

沖縄の問題でもそうですが、現実を直視しないで民意という感情で動い
ていいのでしょうか? 沖縄から基地がなくなるということは無くした
いという感情で可能なのでしょうか? 

考えてみれば、スターリンもヒトラーもムッソリーニもみんなシビリア
ンコントロール、文民統制でした。要するに民意で選ばれて出てきたの
です。そしてその時点での民意の熱狂ぶりは異常でした。

日本も軍国主義になってしまったのは、五・一五事件で民意に流され、
時の首相が暗殺されたのに世論は首謀者たちにつき、処分がきわめて軽
いものになってしまいました。

そしてその流れはその後の二・二六事件に繋がり、この時も軍の上層部
はコントロールできず、結果、昭和天皇の「反乱軍である」という御英
断で事件は終息しましたが、全体の流れは変えられず、軍国主義になっ
ていったのです。

民意に逆らって日本のためになったのは「日米安保条約の改定」、所謂
「六十年安保」を成立させた安倍さんの祖父の「岸信介首相」でしょう。

連日連夜、国会周辺では空前絶後のデモ隊が押し寄せ、各界の文化人や
著名人、インテリ層が大反対しました。多くの困難や反対運動を乗り切
り条約は成立し、結果、岸内閣は総辞職をしましたが、その後本人は暴
漢に襲撃され、重傷を負いました。

ともかく、あれだけの反対を命がけで貫いた胆力は頭が下がりますし、
今日の日本の繁栄は岸さんのお蔭と言ってもいいと思います。

直近では、小泉郵政解散選挙や民主党の政権交代選挙なども、熱狂的な
民意に動かされたものですが、いつも民意が正しいものでないのはよく
わかりますが、民主主義なので民意は無視できませんね。

現在の日本の根本問題、少子高齢化という現実でどういう政策を取って
いくのか。嫌われても憎まれても、国の未来を見すえ、建設的なものを
打ち出してもらいたいと思います。

そして我々は民度の高い民意として、自分にとって多少不都合でも不利
益でも、国や社会の未来のためにという考えを持たなくてはなりません。

そうでないと、最後は多数決ですから悪いことでも決まっていってしま
います。そうならないためにも有権者はその権利を放棄せずに、日常か
ら問題意識を持ち、あらゆる選挙に投票し、成熟した民主主義を目指さ
なければならないのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田常務

    ――― プロフェッショナルに求められること ―――
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この時期は、お客さまの決算報告や株主総会、そして関連団体の定時総
会が開催されています。先日もお客さまの協力会の定時総会行事の一環
として、講演会が開催されました。

講師は、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」でも取り上げられた、
JR東日本グループのNRE(日本レストランエンタプライズ)で働き、
駅弁販売の実績が認められ、パートからカリスマ所長にまでなられた三
浦由紀江さんで、テーマは「100%楽しみ、結果を残す」でした。

三浦さんは44歳から駅弁販売のパートを始め、52歳で正社員となり、
営業所所長に就任し、売上を4年間で1億円以上伸ばしたそうで、今回
の講演ではその奮闘ぶりをパワフルに語っていただきました。

講演の中心は、「仕事を楽しむ」という仕事に対する三浦さんの姿勢が
多く語られ、現場感ある働く環境創りから、現場感あるメンバーの意識
改革の実例、そして売上を伸ばすためのこだわりが伝わってきました。

講演のなかで印象に残ったフレーズとして、

「100%楽しみながら結果を残すためには、素直であると同時に負け
ず嫌いでなくてはならない。なぜなら、お客さまを楽しませ、自分も楽
しむだけでは仕事を本当に楽しむことはできない。

人に負けたら楽しくないし、商品が売れなかったら楽しくありません。
『誰にも負けたくない』『あの店には負けたくない』と思って頑張れな
ければ、心から仕事を楽しむことはできないし、大きな目標を達成する
こともできない」

「買う側の立場に立って考える。売れない理由を立地のせいにせず、徹
底して売ることにこだわる。何があってもポジティブに考えくじけない」

といったお弁当を売ること、そして結果を残すことに対する三浦さんの
徹底した行動力には共感しました。

また、TV番組で取り上げられ、講演会で自分の生きざまを語る方々は、
皆一様に明るく、つらいことにも逃げずに仕事を楽しんでいる方が多い
と改めて感じました。

今期、五十鈴東海としてダントツ価値を創り出すためには、社員一人ひ
とりがプロ意識を大切にして、自分の仕事に誇りを持ち、結果成果にこ
だわりぬく姿勢が重要だと考えています。

今回の三浦さんが言うように「プロフェッショナルとは、自分の仕事を
楽しんでいる人にほかならない」と言い切れるように、我々もプロフェ
ッショナルとしてのプライドを明るく行動で示し、真価ビジネスにつな
がる仕事を極めたいと考えています。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

   ――― 魅力ややりがいのある企業づくりに向けて ―――
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5月は天候が良く、運動など体を動かすにはとても良い季節だと思いま
す。最近は都内での会議などに参加する機会が増え、電車での移動が多
く、歩くことも多くなりました。休みのときなどは1日で500歩程度
しか歩かないときもあり、少しは健康維持にも貢献しています。

5月17日の晴天にMOSHD上期方針説明会があり、建設も12名が
参加しました。MOSHDの上期方針説明会は、新体制の考え方と変革
の意図の共有。また、成果実現に向けた「全員参画」「全体最適」での
推進イメージを共有し、グループパフォーマンス発揮に結びつけるもの
でした。

メタルワンさま、MOSHDさまとグループ7社で330人以上の参加
者があり、盛大かつ有意義なものでした。懇親会で多くの人たちと友好
が進んだという思いは、私だけでなく社員からもありました。

「全員参画」「全体最適」のキーワードから、それぞれの会社の強みの
理解が必要になります。

五十鈴建設の強みとしては、「建設業であること。50年以上の実績が
あること。岡村製作所の特約店であること。新日鉄住金エンジニアリン
グのシステム建築『スタンパッケージ』の施工店であること」等、参加
他社にはないものがあります。

具体的な取り組みである顧客促進販売では、岡村製作所建材事業との連
携も始まりました。屋根材メーカーとの促進販売は現在も行っています
が、さまざまな問題もあり苦戦しています。

双方とも成果への即効性はありませんが、設計事務所や諸官庁、直接お
客さまへの提案等地道な活動を今後も続けていこうと考えています。

日々の地道な活動から改善や改良等を行い、自分たちの力量アップや信
頼関係づくり・変革もできると思います。

顧客促進販売も含め、当社の本業である建築工事の受注活動にも結びつ
けたいと思います。さまざまなお客さまとの協創は自社の日々の仕事に
対し、改善・改良を考え続けることになり、創造的な仕事へとつながっ
ていくと思います。

今期の五十鈴建設の基本方針は「建設サービス業への転換」としました。
「図面に記載された建物をつくる」から「お客さまの思いや夢である建
物を創る」に変革します。

そのためには今まで以上に社員の英知を合わせ、高い目標を達成し、や
り甲斐と一体感を感じられる「全員参画経営」を行います。

今、建物をつくりたい人は多くいます。しかし予算が合いません。一番
の原因は人手不足による労働費アップによる建築費の増加です。

型わく工(土木)、鉄筋工(土木)、鉄筋工(建設)の3職種で労働者
の不足感が生じています。これが昨年末にかけて生じていた全体値の底
上げの主要因であると考えられています。

また、あまり取り上げられてはいませんが、例えば配管工・左官工は比
較的不足感を感じます。配管工事・左官工事とも熟練した者が必要です。
その対応策として20年位前に、配管材料・左官用壁材料の変革が起こ
り、新工法も生まれました。

このことにより効率化が図られましたが、反面若い人に魅力のない業種
にもなってしまいました。建築業全業種とも職人が不足しています。

新国立競技場については、当初計画にあった競技場の屋根は大会後に整
備し、8万人の観客席の一部を仮設とするようです。理由は2020年
東京五輪・パラリンピックの工期が間に合わないことや建設費の削減の
必要性を理由に挙げたそうです。

そんな厳しい状況ではありますが、我々五十鈴建設は今期の方針をやり
遂げることで、これから働く若手にとっても魅力ややりがいのある企業
に変貌したいと考えています。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.613〕は、2015年5月28日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

橋下大阪市長が掲げた「大阪都構想」は住民投票の結果惜しくも否決さ
れましたが、今週号で代表が書かれているように変えなくてはいけない
と誰もが思っていても、いざ自分たちが当事者となったときに、反対票
が上回ってしまうというのが現実なのですね。
しかし今回の結果や投票率から、今後国内のどこかで自分たちの都市の
変革を選択するという選挙結果が出る日もそれほど遠くないのではない
かと希望が持てた人も多かったのではないかと思います。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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