バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.621〕なんか変だなあ!
配信日時:2015/07/23 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015.07.23発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.621≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
          安保法制に対する国会周辺での

            デモが行われています。

           将来のことを考えたときに

       今の政府の進めようとしていることについて

        どう考えていく必要があるのでしょうか。

================================

☆No.621 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_なんか変だなあ!
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_これからよろしくお願いします(小久保常務)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_2020年東京五輪・パラリンピック成功へ向けて(神生社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― なんか変だなあ! ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

国会の周辺では、「戦争反対!」とか、「アベ政治を許さない!」とか
プラカードを持った人たちが最近多くデモをしたりしていますが、年配
者ばかりであまり迫力はありません。

1960年の日米安保改定時は、それこそ空前絶後のデモ隊が毎日国会
に押し寄せ、大変な騒ぎでした。野党はもとより、学生、学者や文化人
の多くが皆反対しました。

私は小学生でしたが、「安保反対ごっこ」でデモの真似をやって、先生
にこっぴどく怒られた記憶があります。マスコミを始め、世の中が反対
しているのに、どうして岸総理は不退転の決意で政権と引き換えまでし
て強行に突破したのか。最後は暴漢に自身が襲われたりもしましたが、
子供なのでよくわかりませんでした。

でも後から勉強すると、反対する意味がわかりません。占領下と同じよ
うな条件の安保条約を日本に有利に改定するのは当たり前のことであり、
反対する理由が見つからないのです。

要するに安保改定反対ではなく、安保そのものに反対だったのでしょう
ね。そうすると、これはやっかいで冷戦下でそんなことができるわけは
なかったと思いますが、当時は左翼思想が強かったですから、ああいう
ことになりましたが、成立すると今度は高度成長路線まっしぐらで、安
全保障や憲法改正などは他人事になってしまいました。

東京オリンピックや大阪万博もあって、本当に平和で豊かな生活を実感
していましたね。でも世界は冷戦下で、ベトナム戦争をはじめとする国
際紛争が次々と起こっていました。

日本でも極左暴力事件や学生紛争などは起こっていましたが、「あさま
山荘事件」「成田空港反対運動」など、左翼活動は国民からそっぽを向
かれることが多くなり、最後はソ連の崩壊で東方陣営の敗北により冷戦
は終わり新しい時代を迎えましたが、世界はイスラム圏を中心に紛争は
続き、日本を取り巻く国際状況も昔と変わらず、デリケートな問題とな
っています。

こういう国際状況のなかで、今回安倍政権が目指している憲法改正や、
現在騒ぎとなっている「安保法制」の問題を、「戦争反対」という単純
な話になぜしてしまうのでしょうか?

そもそも戦争賛成とか、戦争しても良いとか思っている人や国は特別な
事情があるところで、普通の国は自国の平和を維持するために軍隊を持
ち、国防に努めるのがあたりまえです。

日本のように経済政策ばかりを優先し、国の根本問題をうやむやにし、
後回しにしたつけが、今、回ってきているのです。

外国の情報戦や偏向したマスコミに踊らされずに、国民一人ひとりがち
ゃんと勉強して国防に対する考えを持たなければなりません。政府の説
明が充分か不充分かなどと言っていること自体が「なんか変だなあ!」
と思ってしまうのです。

「新国立競技場」の問題も何であんなことになるのか。折角盛り上がっ
ている物に水を差して、こういうのを「ケチがつく」というのです。常
識的にものを考え、久々に訪れた日本主催の世界の祭典なのですから、
前回同様日本中が気を合わせて、国際社会に日本の良いところをアピー
ルすべく、日本人の専門家がそれぞれボランティアで臨めばいいと思う
のです。

日本人の底力とボランティア精神は世界から尊敬されているのは、震災
で証明済みです。変なことにならないように、自分たちの意思でものを
考えましょう。


□■□■========================================================

【執行役員が伝えたいこと】_小久保常務

     ――― これからよろしくお願いします ―――
========================================================□■□■

岩織常務を引き継ぎ、これからお世話になります小久保です。どうぞよ
ろしくお願いいたします。

「企てて、期待の先に」「度胸で仕入れ、情熱で売る」「心を込めて、
当たり前の日常を」「真心で、極みを目指す」「恐れの先に、希望があ
る」「もてなしの心、どこまでも」。

シンガーソングライターのスガシカオが熱唱する主題歌で始まるテレビ
番組がありますが、これらは、そのなかで毎週の放送で付けられた副題
の一例です。

あの番組かと思い当たる方も多いと思いますが、毎週月曜日午後10時
からNHKで放送されている「プロフェッショナル仕事の流儀」です。

さまざまな分野の第一線で活躍中の一流のプロの「仕事」を徹底的に掘
り下げるドキュメンタリー番組です。自分に与えられた仕事に真摯に取
り組み、苦しみこだわりぬいて、時には大きな挫折から活路を見いだし
ていくドキュメントです。

番組最後にはあなたにとってプロフェッショナルとはなんですかという
インタビューがありますが、それぞれの方なりの言葉で「プロ」とは何
かを溌剌とした顔で答えています。

多岐にわたる分野の仕事のプロを取り上げており、興味深い内容である
とともに、何よりも明日の活力を与えてくれる番組であり、毎週楽しみ
に観ています。

社内報[in]2015年6月号では、「プロフェッショナルへの道」
を拝読しました。これからも、熱い志を持って取り組んでいる人が登場
し、仕事の醍醐味からプロとしての意識転換のポイントなどを探ってい
くコーナーとのことですので、今から楽しみです。

今回CFOとしての重責を拝命しました。教科書的にいえば、CFOの
ミッションとは「企業価値向上のために、CEO、COOの経営戦略策
定および執行を、主に財務面から支える」ものということなのでしょう
が、早く「五十鈴にとって必要なCFO」となれるようにプロ意識を持
って取り組みたいと思います。

代表からの3つのお願い、「高める」「深める」「極める」を銘記して、
顧客志向と徹底的な現場意識を大切にしていきますので、いろいろ教え
ていただくことが多いかと思いますが、飲みニュケーションも含めて、
どうぞよろしくお願いします。

申し遅れましたが、簡単な自己紹介を。生まれは栃木市ですが、その後
長く横浜市におりました。現在、西東京市に住んでいます。

50年代で東京オリンピックの時は幼稚園でした。ゴルフをこよなく愛
していますが、80台は未だ目標。オンチは治らないので、カラオケは
パーカッションに徹します。血液型О型、双子座で涙もろい性格です。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【五十鈴建設の現場から】_神生社長

――― 2020年東京五輪・パラリンピック成功へ向けて ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

建築業界としては2020年の東京五輪・パラリンピックの動向が気に
なります。気になる内容としては、競技会場(スポーツ施設含む)、イ
ンフラとそれに伴う都市開発です。

五十鈴建設としては、競技会場よりインフラ整備とそれに伴う都市開発
が一番影響がありますが、一般的には新国立競技場がどのようになるの
かと全体でどのくらいの費用がかかるのかが、最大の関心事になってい
ます。

まずは誘致当初の計画としては、オリンピック大会運営にかかる直接的
な予算としては、3,400億円。加えて、競技会場や選手村の建設、
東京都内にあるスポーツ施設の改修、セキュリティ、通信インフラ、医
療施設の整備など、大会に隣接する予算も含めると、東京都が3,00
0億円、組織委員会が約8,000億円が必要になる見通しとのことで
した。

新国立競技場の建設予算変遷は、2012年11月では1,300億円
でしたが、2013年10月では3,000億円、費用がかかり過ぎる
ため2014年5月に規模を縮小して設計し直した金額では1,625
億円となりました。しかし、大手ゼネコンが提示した金額は3,000
億円でした。

その後、総工費2,520億円とする計画見直し案を報告し、承認され
ましたが、先週末に安倍首相は、「白紙に戻す。ゼロベースで計画を見
直す決断をした」と述べ、デザイン含めすべてをやり直すこととなりま
した。

今回の巨額の総工費には多くの批判があり、財源確保が最大の課題とな
りました。増額要因としては、
 1.巨大なアーチ構造を持つ新競技場の特殊性
 2.建設資材や労務費の高騰
 3.消費増税
の3点を挙げ、最も多かったのが、1.新競技場の特殊性の増額分で、
765億円程度に上るとした報告があります。

巨大アーチは金額がかかると思います。屋根といっても柱が中間では取
れないので、橋を架けるようなものです。370m柱なしで造る橋のよ
うです。

アーチの重量は約2万トン。それを支える基礎部分ですが、今回の場合
は建物なので上の梁に固定します。ですから構造的にはアーチだけでな
く建物本体にも構造的に大きな負荷荷重がかかります。

また、災害時の避難場所にも指定されるため、免震構造で行うと推測さ
れ、それによってさらに金額が上がる可能性がありました。通常は競技
場では免震構造にしていません。しかしながら、屋根部分が約2万トン
と重く免震構造にしないと大きな地震が来た場合、倒壊の危険性が高い
のです。

新国立競技場の工事費問題は、設計時の見積ミスが一番だと思います。
現在の官庁物件は不調(予算金額が低く落札者がいない)が度々発生し
ていました。

私たち五十鈴建設も、設計ではお客さま予算内での物件でしたが、予算
が合わなく相談が来ました。そこで、お客さまの基本的な要望は守りな
がら、お客さま、設計事務所と協議を行い、予算内での受注に結び付け
ています。

お客さまには基本的な3つの要求があります。1つ目は要望の建物。2
つ目は予算。3つ目に工期です。設計では、2つ目の予算について軽視
する傾向があります。1つ目の要望に対する建物に対しては、お客さま
だけでなく設計者としての要望も含まれます。

五十鈴建設としては、お客さまの3つの要求全てに対して真剣に深く考
えて対応していきます。

そのために、今まで以上にお客さまの要求に対して創造性やソリューシ
ョン機能を磨いていきます。(創造性=お客さま要求<思い>を形にす
ること。ソリューション機能=3つの要求<課題>を解決する機能)

今回の新国立競技場の見直しは、建設業者としても理解できます。3つ
の要求を満たしていないのですから、今後は設計者と施工業者が共に知
恵を出し合い、プランを作っていくと思います。

設計事務所と諸官庁だけのプランでは、見直し前の状態と大きく変化が
ないので、同じようなことが起きる可能性があります。デザイナー優先
ではなく、関係者の協創が必要な時期になっています。

いろいろ書きましたが、2020年の東京五輪・パラリンピックの無事
な開催と、その後の成果達成の成功を願っています。

なぜなら、2020年東京五輪・パラリンピックはその後の日本発展の
ための行事でなければならないからです。住宅や工場等建築物と同じで、
造るのが目的ではなく、その後の飛躍へのスタート準備だと思います。

五十鈴建設としても、少しでもお客さまの発展のために施工協力できる
機会を創り出すようにしていきたいと考えています。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.622〕は、2015年7月30日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

「安保法制」についての衆議院での可決は強行突破となりましたが、参
議院でもこれから議論が交わされて、最終的にどういう決議がされるか
は今後の行方を見守るしかありません。
話は変わりますが、今週梅雨明け宣言が出たと思いきや猛烈な暑さで、
屋外やエアコンのない屋内などでは、熱中症の危険性の注意喚起が叫ば
れています。屋内といえども熱のこもる状況では、熱中症にかかる割合
が多く、のどが渇いていなくても定期的に水分を補給することが重要だ
といわれています。今年の夏は本番を迎えましたが、体力の向上と十分
な睡眠を日々心がけて、無事にこの夏を乗り切っていきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.621≡

======================= ISZ Mail Magazine