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五十鈴メールマガジン〔No.627〕真面目に働く人々
配信日時:2015/09/10 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015.09.10発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.627≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
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       交通機関を利用したり、買い物をしたり、

       さまざまな場面で接客などのお手本となる

        サービスを受けることは多いですね。

     そういう人たちがいる企業の考え方や指導などから

        いろいろなことを学びたいものです。

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☆No.627 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_真面目に働く人々
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_止める・呼ぶ・待つ(山田常務)
┃
┃【ベル・インフォ・テックの現場から】
┃ ■_最近気になったこと(山室社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 真面目に働く人々 ―――
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鈴木貴士です。

最近、機会があって、ご同業の工場を数社視察しました。どこの工場で
も生産性とか効率とか、数値的なことを細かく言わなければ、印象とし
て現場の人々は皆真面目に働いていると感じました。

改めてそういう目で観ると、移動で使用した私鉄の人々もJRの職員も、
あの伝説となりつつある新幹線の清掃のスタッフも車内販売の女性たち
も、ありとあらゆる人がそれぞれの仕事で真面目に働いています。

そりゃあ真面目にやらなければ製品もできないし、サービスが悪ければ
販売もできないわけで、当たり前の話、日本中の働く人々が真面目にや
っているから日本は繁栄しているのですが、普段はそれを当たり前に思
っていて感じていないのですね。

近頃そういう目で世間を観ていましたが、幸い、この間講演会で「クロ
ネコヤマトの満足創造経営」という演目でヤマトホールディングスの木
川会長の話を伺いましたが非常に面白かったです。

ヤマトは大正8年(1919年)創業ですから、もうすぐ100周年に
なりますね。御存じのように、三越との輸送契約で安定した経営をして
いましたが、当時の2代目社長が例の三越事件でスッパリと関係を断ち
切り、宅急便事業へ大きく舵を切り、日本の宅配文化の先駆者となりま
した。

それが小倉昌男氏で彼の著作「経営学」は私も貪るように読んで勉強さ
せてもらいました。その後宅配ビジネスは乱戦になっていくのですが、
クール宅急便やあらゆるサービスも頭打ちになってきます。

そういう時代に彼が後継に指名したのが銀行出身の木川会長で、その体
系的な話とヤマトの歴史と現在の戦略は非常に参考になりました。

会社の沿革としては、第1のイノベーションが「路線事業と『輸送のデ
パート』の時代」。第2のイノベーションが「宅急便の開始と市場開発
の時代」。そして現在実行中の第3のイノベーションは「『グループ経
営』の時代」ということで、特に第3のイノベーションは五十鈴のWi
ll-Naviにも通じるものがありました。

ヤマトが求める満足はお客さま、株主、社員、地域社会の4つで、これ
を自社のコア・コンピタンスで展開していくところも五十鈴に似ていま
した。

事業展開も「デリバリー事業」「BIZ-ロジ事業」「ホームコンビニ
エンス事業」「e-ビジネス事業」「フィナンシャル事業」、そして五
十鈴オートも関係する「オートワークス事業」となっていて、決して宅
配ビジネスだけを進化させている企業ではありません。

しかし、私が感銘を受けたのはCSRからCSV(Creating 
Shared Value)という概念でハーバード大学のマイケル・
ポーター教授が提唱しているそうですが、企業の競争力強化と社会問題
解決を両立させた経営を目指すということで、地方の孤立している老人
へのサービス提供等があります。

そして最後は、「良き風土の伝承ヤマトグループのDNA」ということ
で、

1.受け継がれる創業の精神「社訓」
2.震災復興の取り組み(年間総額142億円)
3.「褒める文化」の導入
4.感動体験DVD(共感を通じた人材育成)

の説明がありました。

クロネコヤマトだけでなく、それぞれの企業が努力し真面目な人々が働
くから日本企業は強いのであって、それはこれからも変わりません。

コイルセンター組合の小集団発表会も土曜日にありましたが、200名
の人々が集い、11チームが発表しました。コイルセンター業界も真面
目にやっています。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田常務

        ――― 止める・呼ぶ・待つ ―――
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「止める・呼ぶ・待つ」というルールを知っていますか?

異常を顕在化させ、不良を出さないためのルールで、いわゆるトヨタ生
産方式では一般的な考え方です。

わずかな異常でも、それを見つけた作業者はラインを止め、管理・監督
者を呼び、判断してもらうまで待つということです。

そのためには日常起こっている「変化点」を感じる感性も大切で、常に
問題意識を持って仕事を行っているかどうかが重要になってきます。

管理者として、変化点では「止める・呼ぶ・待つ」を徹底させることが
重要で、作業者に対しては「変化点」を具体的に示し、判断に迷わない
よう教えることが大切となります。

工場内での「変化点」とは、機械トラブルや通常とは違う作業を行うと
きなどのことをいいます。

その際はまずラインを止めること。勝手に手を出さないで、上司を呼び、
待ってその指示を仰げという意味です。

自分でできそうだからといって、手を出してケガをする社員がいるから
こういった注意になるのです。

だから一番危険なのは、仕事が解りかけてきた入社2、3年目の社員の
行動なのです。急に仕事量が増えたり、緊急加工の依頼が来たり、作業
フォーメーション変更時は要注意です。

ここ直近、お客さまのライントラブルによる緊急対応や、新車立ち上げ
に伴うトライ加工対応、政策的営業戦略遂行に伴う新規明細の取り込み
対応等々多くの「変化点」が現実に身の回りで起こっています。

また「変化点」は受け身的な外部要因だけではなく、自ら創りだす市場
開発型の「変化点」もあると思います。

例えば世界最大の楽器メーカーとなったヤマハさまでは、「音楽文化を
育てつつ楽器を作る」戦略のもと、「ヤマハ音楽教室」で日本の音楽文
化の「変化点」を創り、欧米のように家庭でも誰もが楽器を奏で音楽を
楽しむ文化を創り上げ、楽器の需要を掘り起こしたと紹介されていまし
た。

ちなみに同社の中田社長には年に一度、年始の賀詞交換会でお話をお聴
きすることができますし、先日もTV番組カンブリア宮殿にご出演され、
ヤマハの音楽文化の普及の歴史とヤマハの高付加価値化戦略について語
られていました。

今期「世界観を変え」、新たなWillマーケットを創りだすために、
我々のマーケティング活動においても「変化点」を起こすことが求めら
れています。

また外部要因による受け身的な「変化点」においても、対応ノウハウが
ちゃんと整理でき、結果を出せるプロセスが実証できれば、管理ノウハ
ウそのものが新たなビジネスにつながる可能性もある、との手ごたえも
見えてきています。


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【ベル・インフォ・テックの現場から】_山室社長

        ――― 最近気になったこと ―――
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今年は、戦後70周年。さまざまな催しが行われ、将来に向けての平和
宣言等が出されておりますが、そのほかにも、夏の高校野球甲子園大会
(100年)、キューピーマヨネーズ(90年)、ヤクルト発売(80
年)、山陽新幹線(40年)等々、さまざまな節目の年を迎えているよ
うですが、玩具業界でも初めて米国から輸入されて50年を迎える物が
あるそうです。

皆さんも一度は購入したことがあると思います。「ガチャガチャ」「ガ
シャポン」と親しまれているカプセルトイで、ポケモン、ディズニー、
ガンダム、妖怪ウォッチとかのアニメ、ふなっしーとかのゆるキャラや
Keyホルダーなどがカプセルに入っているものです。

83年には「キン肉マン消しゴム」などによりブームが到来し、98年
にはさらに大人を巻き込み第2次ブームを迎え、その後も各メーカーが
カプセルトイの概念を変えるサービスや商品開発に取り組んだ結果、昨
年のカプセル玩具の売上は前年比約115%で、現在“第3次ブーム”
といわれているそうです。

主要メーカーは、バンダイ、タカラトミーアーツの他2社があり、子供
だけでなく大人向け商品開発をし、大人も虜にする多種多様な企画を打
ち出したことと、さらに海外への進出も進み、現在では日本のアニメや
マンガを好む台湾、香港、韓国で人気を得ています。

常に新しいアイデア商品を出し続け、固定ファン、新しいファンを開拓
し続けた結果が、今第3次ブームとして表れているのでしょう。こんな
ところにもあらたな商品(価値)創造、グローバル化、マーケティング
プロセスがあるんですね。

BITも将来に向けて、永続性・継続性・成長性を求めて、あらたな価
値創造、グローバル化をキーに、「Willの追求/Make New
 Fields」と基本方針を掲げ、さまざまな活動をしており、今期
より中期が3年から2年間になり、よりスピード成果を重視しつつ、将
来の可能性を担保していかなければなりません。

だからこそパラダイムシフトをしていかないと、従来の思考法では成り
立たないのです。

試行錯誤は当たり前、失敗も恐れずに、既成概念にとらわれずに柔軟な
思考力を活かして卓越した創造力を発揮することです。

あと1年半で中期のゴールです。この下期は、クイックスタートでバリ
ューアップを図り、目標達成を目指していきましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.628〕は、2015年9月17日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

普段、交通機関を利用したり、買い物をしたりする際に接客サービスを
受けることが多いのですが、テキパキと気の利いた・無駄のない・統率
が取れたサービスを徹底して行うスタッフや社員が働いている姿を観る
と気持ちが良くなりますね。
そういうサービスを実現している企業の創業精神やマネジメントからリ
アルな学びを続けることで、私たちが目指しているグローバル・バリュ
ーセンターにできるだけ早く、そして着実に近づきたいと願うものです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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