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五十鈴メールマガジン〔No.641〕2016年はどうなるか?
配信日時:2015/12/17 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2015.12.17発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.641≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
            12月も後半に入り、

         今年も残りわずかになりました。

           良い年を迎えられるよう

      年末までにできることをしっかりと済ませて

        体調を崩さずに過ごしていきましょう。

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☆No.641 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_2016年はどうなるか?
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_新年に向けたリセット(小久保常務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_VCへの道(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― 2016年はどうなるか? ―――
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鈴木貴士です。

今年もあとわずかとなり、本屋へ行くと来年の経済予想誌などが目につ
きますが、悲観論から楽観論までいろいろあります。しかし、中国を中
心に物事が動くということでは一致していると思います。

いつも思うことですが、権威のある人の言うことはあまり当たらないと
いうことです。案外単純にものを観ている素人の方が当たることが多い
し、やはり実態経済のなかで活躍している人は読みが鋭いと思います。

株でも当たり前のことですが、下がったら買い、上がったら売るという
簡単なことが凡人にはできない。

アベノミクスが始まる前、すなわち、野田前首相が解散宣言したときの
日経平均株価は8,664円でした。ドル・円レートも79.51円で、
その他の有効求人倍率などの指標も良くありませんでした。

現在の株価は倍以上になり、為替も120円台で、アベノミクスは成功
しているように思えますが、我々の商売感覚では景気はあまり良くあり
ませんね。

アベノミクスがスタートしてから、一番の驚いた出来事は逆オイルショ
ックでしょう。原油価格がどんどん下がっていき、ガソリンを入れると
きは嬉しいですが、その影響で日銀はインフレターゲットの2%はいか
ないと言っています。

アベノミクスの三本の矢は、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」
「成長戦略」でしたが、金融政策以外はあまり成果が出ていないのでは
ないかと思います。

株高・円安になり、輸出企業や観光事業は儲かったでしょうが、一方で
我々のように国内で事業をやっている者は、人手不足や副資材の高騰で
仕事がないのに出費がかさむようなことになっていると思います。

どうも「機動的な財政出動」はされているのかどうか疑問です。需要が
足りない分、公共投資を中心にお金を使ってくれているようには思えな
いのです。

そして、成長戦略は我々民間が頑張らなくてはならないのですが、積極
投資をするような環境にあまりなっていないように思えます。世界を見
渡しても、テロの問題をはじめ、難民移民問題やユーロ分裂や中国危機、
ロシアの問題もあります。

本当に来年どうなるのか混沌としていますが、安倍首相はアベノミクス
の「新三本の矢」を発表しました。アベノミクスは第二ステージに入っ
た、「一億総活躍」プランを作成する、50年後も人口を一億人維持す
る、デフレ脱却は目の前、17年4月の消費増税は予定通り、というこ
とで、

1.希望を生み出す強い経済GDP600兆円
2.夢を紡ぐ子育て支援、出生率1.8
3.安心につながる社会保障、介護離職ゼロ

ということなのですが、全然よくわかりませんね。

まず、第二ステージに入るならば、第一ステージの総括をもっとちゃん
とやってもらわないといけません。さまざまな構造改革やTPPで本当
に成果はこれからでてくるのか、景気の現状をどう捉えているのか、緩
やかに回復といっても実感はほとんどないですね。

大企業を中心に企業業績は過去最高といいますが、さらに法人税を下げ
るならば、さまざまな投資や賃上げを積極的にやってもらわないと、全
体が廻っていきません。

国内は需要が足りないのですから、この需給ギャップの解消とデフレか
らの脱却を中心に積極的な政策を進めてもらいたいのですが、「あーな
りたい!」という願望の的ばかりで、「あーなれる!」という政策の矢
に「新三本の矢」はなっていないと私は思っています。


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【執行役員が伝えたいこと】_小久保常務

       ――― 新年に向けたリセット ―――
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手帳がまた新しくなりました。携帯機器の進化が加速度的に進むなかで、
紙の手帳は不要という方が多くなっているでしょうか? 

私は文具好きでもあり、アナログの象徴である手帳に温かみを感じてい
ます。新しい手帳には、時間を見つけては引き継いで記載しておく事項
を転記しています。

ついでに過去の手帳を出してきて、乱雑ながらエネルギッシュに書き込
まれているページや、空白の多いページなど、あの時はこんなことがあ
ったなとか、この時はああだったなどと、思い返すこともできます。

新しい手帳には一言、二言所信を書き込み、自らをリセットして、来年
はさらに計画的に日々を重ねていこうと思います。

来年の自分の目標の一つを「不作為ゼロを目指す」としました。刑法に
「不作為犯」という概念があり、期待された行為を行わなかったことに
よって成立する犯罪。

法律の専門家ではないので自分の理解が誤っているかもしれませんが、
「○○をしてはいけない」ということをしたことが犯罪となるというの
は然りですが、「○○をすることを期待されて」いたにも拘わらず、し
ないことが時には犯罪となりうるとのことのようです。

犯罪論、ちょっと物騒なことは横においても、日々の心構えにおいて、
自分のために、家族のために、会社のために、地域のために、地球のた
めになど、自分に期待されているであろうことには、自分を信じて正面
から取り組もうという軸を持っていると、より前向きな行動ができるも
のです。たとえ失敗したとしても、やらなかったことよりは良かったと
考えることができます。

特に、財務・経理・リスクマネジメントなどの経営支援的な業務の場合
には、不作為のために何らかの機会を失ったり、損失をもたらしたり、
問題を惹起したりということが無いように心掛けることが大切だと思っ
ています。

「異材の発生ゼロを目指す」「クレームの発生ゼロを目指す」と同じよ
うに、「期待されていることを行わずに放置することが無いようにする」
ことが必要です。

ただし、職能的なことや管理的なことは、直接に利益をもたらすもので
はないこともあり、何をやるべきか、やるとしてもどうやるべきか、そ
の時その時に判断して実行する必要がありますが、結果は遅れてついて
くることも多く、それが正解であったかは結論づけることもできない場
合もあります。リスクミニマイズを優先して将来の利益の機会を無くし
てしまうかもしれません。

そうであるからこそ、会社のためには何が最適かという軸をしっかり持
って、デジタルではなくアナログ的な過去の経緯や人間系的な要素も含
めて十分な検討を図った上で結論を導き、決断をしたことはやりぬくと
いうことしかないのではと思います。そのためにも、周りの方とのコミ
ュニケーションが何よりも大切です。引き続きよろしくお願いします。

大きく飛躍するには、しっかり沈みこんでその反動を最大にすることが
必要です。来年からのさらなる飛躍を期して、この年末年始の休みはゆ
っくり休んで、心身リセットしましょう。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

         ――― VCへの道 ―――
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今年も残すところあとわずかとなりました。アイコミでは、毎年仕事始
めの行事として全員が新たな一年の計を一文字に託して発表するという
ことを行っています。

この1年、自分に約束した一文字をどれだけ実践できたか、しっかり振
り返りながら、新たな年の準備を行っていこうと思います。

先日、ロジスティクス部門の今後とショールームの在り方を学習するこ
とを目的に、ヤマト運輸の羽田クロノゲートの見学へ行ってきました。

ヤマトグループが掲げる次世代物流ネットワーク「バリュー・ネットワ
ーキング」構想の一環として2013年にオープンしたところです。モ
ノを届けるという機能にグループ各社のサービスを付加価値として提供
できる体制を集約して見ることができます。

「最新の物流を探検する90分。5つのアトラクションがお待ちしてい
ます」と銘打っている見学コースは、ヤマトの歴史(因みに2019年
が100周年だそうです)に始まり、仕分けの自動化の様子や集中管理
室など普段見ることのできないバックヤードを見ることができます。

最後にはヤマトが描くグローバル構想と宅急便事業を通じて得た学びや
社会貢献活動が紹介されるというストーリーでした。

広い建物でしたが、見学中働いている人の姿を見ることはほとんどなく
(集中管理室も2名のみ)、最大で1時間で48,000個の荷物を仕
分けし出荷できるスケールとその仕組みは目をみはるものがありました。

アテンダントは五十鈴と同様女性社員が2名で応対してくれたのですが、
どちらかというと基本的なハード面を解説するもので、ヤマトが大切に
している考え方やこれからの思いを聴くことはほとんどなく、誇れるも
のがたくさんあるのにもったいないなと感じました。

またアトラクションと名付けているならば、その言葉通り人を引き付け
るコミュニケーションのシナリオ、とり方がいかに重要かということも
改めて感じました。

ヤマトグループのバリュー構想の基本的な考え方は、物流という機能に
新たな機能を足すという「付加価値」のバリエーションを創造していく
というものです。

付加価値という言葉通り、何かに何かを足すというもので、お客さまの
利便性を追求したサービス業として進化の道を歩んでいます。

例えば、今期から五十鈴東海が掲げている「ダントツ価値」は、付加価
値ではありませんね。ダントツとは徹底的に強みを磨いて、競合先が追
い付こうと思っても簡単には追随できないような差異化を実現している
状態です。

中期戦略における各拠点の「目指す企業像」にはそういった姿が描かれ
ているので、ぜひ今一度確認して欲しいと思います。

私たちが目指しているバリューセンターへの道筋とは、鉄の付加価値の
追求に止まることなく、何が本当に価値なのかを見出し、自らが体現し
てバリューモデルとなり、その価値に多くの人々が共感してもらい、共
感してくれる人々とさまざまな場所でいろいろな掛け算をしながら進化
し続ける状態を作りだすことだと思っています。

だから、バリューセンターは全員参画で実現するものです。さまざまな
活動から生まれるSLモデルやサービスモデルという部分の足し算では
なく、バリューセンターそのものに私たちがなるという思いを一致させ
ることが大事だと思います。

アイコミの目指す企業像は「経営新化協創企業」です。全員参画で、サ
ービス提供者ではなく、価値協創者に成長すべく今期は、多くの体験を
活かして、考え方や行動を変化させています。でもまだまだ不足です。
ちゃんとお客さまからその違いを発してもらえるように皆で考え実践し
ていこうと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.642〕は、2015年12月24日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

年末が近づいてきましたが、クリスマスを迎える直前の街の雰囲気には
気ぜわしいなかにも、華やかさがあり、なんとなく気持ちが明るくなる
のではないかと思います。
それでも新年を迎えるにあたって12月が忙しいという人も多いと思わ
れます。限られた時間をやりくりして、良い年末を迎えてほしいと思い
ます。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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