バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.647〕情報収集
配信日時:2016/02/04 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.02.04発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.647≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
        テレビなどでは天気予報のニュースが

          いつも報じられていますが、

        私たちは、それらの情報をどう収集し、

         さまざまな観点から考えたうえで

        どう活かしていくかが問われています。

================================

☆No.647 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_情報収集
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_成果を出すために必要なこと(山田常務)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_ワーレックスと文化遺産(三谷社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 情報収集 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

先週の土曜日はゴルフでしたが、前日から大雪が降るということでほと
んどの人々は中止をしたようですが、私は全くやめる気はありませんで
した。

まず、ネットでいろいろピンポイントの天気予報を調べたら、それほど
悪くなかったのです。しかし、テレビやネットのニュースでは大騒ぎを
しています。

以前も何回もありましたが、予想しないで大雪になるとその次の予報が
厳しめになるということです。

どういう意図があるかわかりませんが、そういうことを経験していたの
で当日の朝決めればいいと思っていたのと、忙しくて会えない人とのゴ
ルフだったので、最悪、ゴルフ場で宴会でもすればいいということだっ
たので、そういう決断ができました。

最後はゴルフ場に電話して確認したら、それほど悪い予報ではなかった
ので、さらに行く気になりました。当日朝起きると、果たして、雪は降
っておらず、小雨がぱらついていました。

これなら問題なし、ということでビニ傘を持って歩いて駅まで行ったの
ですが、ほとんど降られませんでした。

ゴルフ場に着くと思ったより状況は良く、全く雨は降らず、さらにコー
スはガラガラだったので、スルーでプレーすることができました。

いつもは混んでいるゴルフ場で、昼食に1時間以上待たされるのが普通
なのですが、この日は7組しかお客がいなかったのでほぼ貸切状態で楽
しむことができました。

ただし上がってからの宴会は大宴会になり、盛り上がってしまいました。
しかし、中止をしていたら残念なことになりますね。あと、余計なお世
話かも知れませんが、ゴルフ場は大打撃だと思いますね。

予報がもう少し良ければお客は入ったと思いますが、あれほど大騒ぎを
すれば、まともな人は来ないのが当たり前です。こう考えてみると、マ
スコミを始め、情報一つでさまざまなことが起きる、ちょっと恐ろしく
なりました。

例えば、日本の財政が破たんすると言われ続けているのに、日本の国債
は金よりも安全だということでどんどん買われています。原発の放射能
の話も、大げさに報道されても放射能で亡くなったりした人はいません
し、いろいろな報道が腑に落ちません。

そういうことで、これからは特に自分たちで調べて見識を持たなければ
ならないと思うのです。年が明けてからさまざまなことが起こっていま
すが、これはいったいどういうことか考えてみる必要がありそうです。

チャイナリスクとは需要と供給のバランスが取れずに、いわゆるバブル
が崩壊して、そのあおりを受けた資源国が逆オイルショック等の問題に
発展し、ユーロ圏は難民、移民問題に揺れ、ギリシャの問題もありEU
崩壊の危機とまで言われています。

日本もアベノミクス第2ステージとか言っていますが、第1ステージの
総括もできておらず、デフレからの脱却もインフレターゲットも実現は
程遠いのが現実です。

日銀はマイナス金利という、金融緩和政策でサプライズを起こしました
が、いくら金利を安くしても資金需要がなければ意味がありません。

要するに需要不足だと皆が認識している以上、景気は良くはならないの
です。やはり、基本的にはGDPの動向を注視していかなければ、金融
政策だけでは問題は解決しないと思うのです。

「機動的な財政出動」はやられているとは思えません。そして本当に
「強い経済」は実現するのでしょうか。


□■□■========================================================

【執行役員が伝えたいこと】_山田常務

     ――― 成果を出すために必要なこと ―――
========================================================□■□■

先日、2014年ノーベル物理学賞を受賞された、名古屋大学教授天野
浩氏の講演を聴く機会がありました。

講演会のテーマは「世界を照らすLED」でしたが、講演内容は今、世
界で起こっている難民問題、テロ、電力供給能力、環境問題等々の現状
を踏まえ、イノベーションを起こすのに必要なことは何か? 世の中に
役立つことは何か?を青色LED研究のプロセスを通して、基礎研究か
ら応用研究そして基礎となる人材育成について、世界中の人を幸せにす
る研究について語りかけるものでした。

若い人たちが国際分野で活躍できるために必要な「挑戦、自律、貢献」
について、また大学の研究で生まれたシーズを企業との協働で事業化し
ていく重要性等が伝わってきました。

そして天野教授の若い研究者に対する熱い想いや、自分自身の目標管理
について感銘する部分が多くあり、共感する内容でした。

天野教授が学生や若い研究者にとっての道標となり、また今後の研究に
資する意義あるものとなる活動は、五十鈴における上司の指導プロセス
にもつながるものがあると感じました。

例えば目標管理において上司は、部下のやりたいことを明確にして指導
できるようにしています。そして、できなかったのはやりたくなかった
からなのか、挑戦してみたけれどできなかったのか、時間がなかったの
か、手順がわからなかったのか、もしかすると指示がうまくできなかっ
たのか、など理由を明確にして指導にあたっているはずです。

教育をしていくなかに「指示、復命」という言葉がありますが、指示を
したら、指示をされた人は「これをこうやるのですね」と復唱する。そ
うすると、期日が抜けていたり、方法の指示の明確さ等を確認すること
ができます。そしてやるべきことが見えてきて、業務が進めやすくなり
ます。

逆に言うと人が育つということです。

部下の方々も足りない部分があるなと思ったら、自分の時間を使って勉
強したり、先輩に聴いたりして補う必要があります。そうすると「勉強
して提案し行動できる人」になれます。

このことは当たり前のことなのですが、なかなか徹底されていないのが
現状だと思います。

しかし新入社員研修を受けていた時は誰もが、メモ帳を片手に先輩の言
うことを素直に書き留め、わからないことは確認し、必死で仕事を覚え
行動したものです。

ベテラン社員でも「五十鈴らしさ」の行動の一つに、上司の指示・命令
は必ずメモを取り聴く姿があり、指示事項に対する徹底度は凄まじいも
のがありました。

お客さまが満足して価値を感じるサービスを開発するためには、ベテラ
ンのカンやコツの見える化、数値化も大事ですし、ベテランの経験を若
手も生かせるよう工夫し、知識を深めていかねばなりません。

天野教授はイノベーションを起こす上で重要なこととして、研究室の雰
囲気、研究者の自由度と責任感があるともおっしゃっていました。

素晴らしい成果を出すためには、良い環境と初心を忘れず、高い志を持
つことが必要なのは、どの業界においても共通することではないでしょ
うか。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ワーレックスの現場から】_三谷社長

      ――― ワーレックスと文化遺産 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

我が社は五十鈴運輸としてスタートし、鈴康運送と一緒になりサービス
センターの薄板製品を運ぶ会社として皆さまに認知されていますが、最
近では運営の安定化を図り鉄を中心としたあらゆる領域に拡販活動を展
開しております。

そのなかで一昨年、文化遺産として登録された世界遺産の修復工事のお
手伝いをしました。これは修復するための足場を運ぶ仕事ですが、太田
営業所で薄板だけではなく建材向けの仕事を手伝っているお客さまから
その仕事ぶりが評価され、そこから紹介を受けたものです。

一過性の仕事のため、まともなトラックが集まらなかったり、職人気質
が激しく気に入らないと仕事をやらないとか注文も多く、請負会社も困
っておりました。

そこで我が社に白羽の矢が立ち、安全、コンプラは勿論、エチケットマ
ナーもできており、時間も正確できっちり仕事をするということで使っ
ていただき実際に大変満足されています。

今では次々と仕事をいただき、昨年は千葉県の仏閣の修復を手伝い、今
年の1月より神奈川県の仏像に取り掛かっております。

世界文化遺産では有料で修復現場が見学できますし、仏像のニュースが
放映されたらワーレックスも陰で少しは日本の文化に貢献しているのだ
と思い出してください。

お客さまは某商社出身の方で知り合いも多く昔話に花が咲き、まだまだ
いろんな案件があるので紹介すると内諾もいただいております。また、
足場のパイプとなる材料も五十鈴関東と話が進んでおり、協力して共に
拡販していきたいと考えております。

話は戻りますが、我が社は薄板製品以外をどの位あつかっているかご存
知でしょうか。A社さまからH形鋼やコラムなどの建材を3,500ト
ン、B社さまから浦安工場で1,500トン、群馬工場で3,000ト
ン、C社さま、D社さま、E社さま等300トン、五十鈴倉庫で君津、
鹿島から保管する原コイル5,000トンの配送、そのうち1,500
トンがF社さま野木工場向けで、先ほどの太田営業所や郡山、浦安での
建材を含めると15,000トン/月位は建材の仕事をしております。

また自動車、家電以外となりますと、建材薄板のG社さま、H社さま、
ブリキのI社さまを含めると30,000トン/月となりこれらの多く
は庸車で運んでおり、我が社のノウハウがまだ少ない分野でもあり、リ
スクも多く管理も大変な部門であります。

庸車といえば俗にいう下請けですが、これにからんで親会社の丸投げが
いろんな業界で問題となっております。建設業界の杭打ち偽装事件、テ
レビ局での経費ごまかし、旅行会社での下請けバス会社の重大事故など
安く上げるために起こる問題が毎年数多く繰り返されています。

今回の長野のスキーバス事故はあってはならないことですが、相当な規
制強化を推し進め、業界の体質を改善しないかぎりまた繰り返されてし
まいます。

この業界に身を置く我が社では、まわりを見ているとそう実感致します。
無理なのです。できないことはできないのです。無理を続ければおかし
なことになります。

旅行会社の親元が下請けに丸投げし、また下請けが孫請けに丸投げし、
それぞれが儲けを出し国が定めた価格以下でやらせることは鼻から無理
であり、何かで手を抜くかしかなくなります。それは管理費です。

油代と人件費は最低かかります。点呼、健康診断、整備点検、実務運転
教育、拘束時間管理などバレなければ良しとし、ひどいものは混ぜ物の
油、嘱託で経験が浅く他で採用されない人を安く長い時間働かせコスト
を下げる。

我が社に納品に来る運転手さんにも地方からきて1週間家に帰っていな
いという人が来ます。大抵年寄の人です。今回の事件でも法令違反が4
件あると言われてますが、ついうっかりとか後でやるとかでは事が起こ
った後ではすみません。

このような状態になった要因の一つに規制緩和があります。車5台あれ
ば営業でき素人の参入が可能となりました。結果、バス会社は2,00
0社から4,000社の倍以上に増えており過当競争となっております。

トラック運送業では60,000社にもなります。それに400キロ以
上の運行には2名のドライバーが必要であり、運転手不足により高齢者
や技量が低い人でも人数合わせのため雇用せざるを得ません。

社長、経理、運行管理者、整備管理者、運転手5人、いくら兼務でやっ
てもまともにやれば利益は出ません。バス会社は満車ですが我が社は積
載率70パーセント以下なので当然我が社のほうが苦しく、この台数の
営業所は赤字です。 

中央労働災害防止協会の月刊誌「安全と健康」に“さ”の字を“か”の
字に替えるよう、そう勧める記事が載っていました。

何をするにも遅すぎることはない。今さらと思うのをやめて、今からや
ればよいのだから、年初から新しいことを始めようと考えた人は多いで
しょう。

「今さら」とあきらめた時、手遅れとなる瞬間が近づきます。また“か”
を“な”に替えて「今なら」とすると印象が違ってきます。この機を逃
せば手遅れになりかねません。間に合うかもしれない、今なら。

安全やコンプラ、社員、会社のためにも見て見ぬふりはやめよう。人生
にも社会にも“さ”はよくない。荷主と協力し“な”を大事にしていこ
うと運送業に身を置く者としては胆に銘じました。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.648〕は、2016年2月11日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年度もあと残り2ヵ月を切り、五十鈴グループではIOC成果発表会
が今月後半に行われます。
年度の最終コーナーをまわった現時点で、ゴールに向けた総決算の活動
を行うと同時に自分たちの成長を振り返ることで、新たな観点からの学
びや気づきを得ることが来年度に向けたさらなる成長の礎になるのでは
ないでしょうか。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.647≡

======================= ISZ Mail Magazine