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五十鈴メールマガジン〔No.660〕国という概念
配信日時:2016/05/12 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.05.12発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.660≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
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           世界情勢は日々さまざまな

          出来事やニュースに溢れており

         そのどれもが私たちの仕事や生活に

            影響を及ぼしています。

        さまざまな出来事の背景等もよく理解し、

     我々のビジョンに向けて前進していくことが大事です。

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☆No.660 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_国という概念
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_お礼参り(鈴木副社長)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_顧客ロイヤリティの追求(新川社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 国という概念 ―――
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鈴木貴士です。

連休もあっという間に過ぎてしまい、今度は総会の季節がやってきまし
た。しかし今年はいろいろなことがあり過ぎて、訳がわからなくなりま
すが、何か神の啓示のような気がします。

アメリカ大統領選挙も、まさかあのトランプ候補が共和党の大統領候補
になるとは本当に驚きですが、北朝鮮の金正恩委員長、ロシアのプーチ
ン大統領、EUの反移民の政党やEUから脱退しそうなイギリスと、な
にやら自国に対して強さ、ナショナリズムを感じさせる動きが高まって
いると思えるのです。

近年はグローバル化の動きが活発で、EUを始めとする、国境を越えて
ヒト、モノ、カネが動くのが世界では当たり前になっていましたが、そ
の結果、格差問題が発生し、さらにオバマ大統領の「アメリカは世界の
警察官ではない」発言から、ISをはじめ、さまざまな国家的対立を呼
んでいます。

中国のバブル経済は崩壊し、供給過剰を是正できずにいますし、反面、
南シナ海ではアメリカとの対立を深めています。

一口で言うと「グローバリズムの衰退とナショナリズムの復活」という
動きが活発になってきています。

さて日本はというと、熊本・大分の震災で改めて災害大国であることが
認識されました。「国土強靱化計画」を強力に推し進めなければなりま
せんが、公共投資アレルギーやプライマリーバランス、財政問題等があ
って未だに踏み切れていません。

「国の借金問題」がそこには大きく影響しているのですが、そもそも
「国」という概念は何でしょうか。

我々の日常も「会社」という概念でモノを語っていますが、いつも私が
言うように「会社」は何も言いません。「本社」も何も言いません。社
長である私が何か言ったり、COOである副社長が執行命令したり、取
締役会が施策を決定したりしているのです。

従って、国も政府あるいは元首がモノを語ったり、政権がモノを決めた
りしているのです。

ですから、前述した「国の借金」は「政府の負債」であると正しい認識
をすると、いろいろなものが見えてきます。「国の借金」というと、日
本人全体の責任のように思い、消費税や他の税金も上がってもしょうが
ないと思いますが、「政府の負債」となるとその債権者は誰かというこ
とになり、それはなんと日本国民ということになります。

日本は赤ん坊が一人産まれると8百万円以上の借金を負っているという
レトリックが逆の話になります。

「国の借金」とは定義的には日本の対外負債のことであり、日本政府、
日本の民間の集合体である「日本国家」が外国から借りているお金のこ
とになります。

日本の対外負債は503兆円以上ありますが、対外資産も825兆円以
上あり、差し引きの純資産は320兆円以上で世界最大でお金持ち国家
ということになります。ちなみに、世界で最も対外負債が多い国はアメ
リカだというのも驚きです。

さて、金融政策だけではデフレから脱却しないことがはっきりわかった
現在、財政出動と民間の投資を呼び込む成長戦略しかないのに、安倍政
権や日銀、財務省、経済産業省はもたもたしています。

そして、今後一番大きな問題は日本の安全保障、とりわけ「国防」をど
うするかを真剣に早急に議論し、手を打たなくてはなりません。

平和ボケの日本をどうやら、外圧がまたしても黒船のように襲って来て
います。あの時の幕府は少なくとも危機感はありました。安倍政権、今
度はどうでしょう?


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

          ――― お礼参り ―――
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GWも終わり、頭と体が普段のリズムに戻ってきた頃と思います。毎年、
ゴルフ中心のGWなのですが、今年はそうせずに伊勢神宮にお礼参りに
出かけました。

健康であったこと、家内安全だったこと、業績もまあまあだったこと、
そしてちょっぴりお願いを、今年度もよろしく頼みます、と。

今回で4度目ですが、荘厳なところは変わっていません。神宮の地に入
ると老若男女ほぼ同様の振る舞い、二礼二拍一礼をして帰ります。

一部の欧米人や隣国の人たちも手を合わせ、お辞儀をすることがありま
す。不思議です。また、ゴミも落ちていないし、大声でしゃべる人もほ
とんどいません。玉砂利を踏む音が一番大きいです。やはり、そういう
気が流れているのですね。

しかし、おかげ横丁へと宇治橋を渡ると、いつもの喧騒です。神の世界
と俗人の世界ではこうも違うのでしょうか。ふらちにも私は、俗人の世
界の方が楽しいと思います。ただし、もう少しエチケット・マナーを守
ってほしいものです。

さて、企業を取り巻く環境変化は、あまりにも激しく、先々の不安が募
る4月でした。5月に入っても、円高・株安の進行が止まらず、需要も
曇り時々雷雨状態です。

この環境変化に振り回されることなく、しかし、それをしっかりと認識
しながら今年度の行動計画を実行していくだけです。状況に応じた修正
はあるにせよ、前倒しに着手しながら事の成否を見極めていきましょう。

業績といえば利益貢献の面がクローズアップされがちですが、やはりグ
ループ企業価値に貢献することを忘れてはいけません。

長期ビジョン、ミッションに則って、グローバル・バリューセンターの
コンセプトを具現化して、世の中に必要な新しい価値を創り、提供する
未来協創企業として存在感を示していきたいです。

今年度は中期計画2年目として、グローバルブランド化をいっそう推進
する年です。

パラダイムチェンジはまだまだ中途半端ですし、イノベーションもこの
程度では企業価値の創出にはつながりません。もっと、お客さまの声を、
マーケットの声を聴くことをしていきましょう。


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【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_新川社長

       ――― 顧客ロイヤリティの追求 ―――
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2016年度、IMSの基本方針は「顧客ロイヤリティの追求」として
います。

「顧客ロイヤリティ」とは、企業自身やその企業の製品・サービスとい
ったブランドに対する顧客の信頼度・愛着度を示す言葉で、「ロイヤリ
ティ」とは「忠誠心」や「愛着」といった意味をもっています。

この「顧客ロイヤリティ」には2つの側面があると言われています。

一つは、その企業やサービスが優れた価値を提供していると、お客さま
が信じてくれていること。「特徴」「品質」「機能」「サービス内容」
「価格」などのことです。

そしてもう一つは、その企業との関係に対してお客さまが良い感情を持
ってくれていることです。例えば、「自分のことをわかってくれている」
とか、「自分のことを大切に考えてくれている」「自分の声に耳を傾け
てくれる」というような、「心」や「感情」を満たしてくれると思われ
ていることです。

社会が成長していた時代には、顧客の満たされていない「期待」は多く
存在していたので、この期待に確実に応えていくことが新規顧客の獲得
と企業の成長につながりました。

一方、品質の高いモノ・サービスがあふれている時代には、製品やスペ
ックへの満足に加えて、「期待以上の対応をしてくれて感動した」「企
業姿勢が好き」といった企業との深い関係性が必要になってきます。

私たちIMSでは、この関係の深さを追求していくことが存在意義につ
ながり、今これを実現させていくためのキーワードが「Proacti
ve」先進的にやっていくことだと思っています。

一歩先を考えたり、未来を予見して行動していく。問題が起きてから対
策するのではなく、未然に防ぐように常日頃からリスク管理していくこ
とです。気配り・気が利くということにも結びついてきます。

お客さまに喜ばれるには、役に立つにはどうしたら良いかを常に考え、
全員参画で実践していきたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.661〕は、2016年5月19日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

世界の情勢を見れば、各国ではナショナリズムの政党・政治家が支持を
延ばす傾向があったり、国内では熊本地震に見られるようにいつ災害が
起きるかわからないような状況ですが、大事なことは情勢のうわべだけ
を見るのではなく、そこに至る背景などもよく理解していくことが重要
です。また、災害に対しても普段の備えを徹底する必要があると思いま
す。そのためにも、日々の時間を有効に緊張感を持って過ごすことが大
事ではないでしょうか。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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