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五十鈴メールマガジン〔No.661〕大事な年、大事な月
配信日時:2016/05/19 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.05.19発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.661≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
         景気の低迷が気になる昨今とはいえ

         将来の自分たちのあり姿を目指して

       着実に準備をしていかなければなりません。

         そのためにもしっかりとした施策を

          やりつづけることが大切ですね。

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☆No.661 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_大事な年、大事な月
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_制約条件である時間を味方につけて(小久保常務)
┃
┃【ベル・インフォ・テックの現場から】
┃ ■_お祭り(山室社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 大事な年、大事な月 ―――
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鈴木貴士です。

アベノミクスもどうやら失敗に終わり、新たな政策、いや初めの三本の
矢の復活を期待するような感じですね。所謂リフレ派の理論、すなわち
金融政策だけではデフレ脱却ができないことが明白となり、2%のイン
フレ目標は先送りとなりました。コミットメントとはなんだったのでし
ょう。

黒田バズーカで円安株高にはなりましたが、実体経済の需要創出にはい
たらず、マイナス金利という訳のわからない政策まで発動しました。量
的緩和をあれほどしても期待インフレに至らず、2%目標やGDPも尻
つぼみになってしまいました。

要するに一番重要な「第二の矢」の財政出動を緊縮財政にしてしまい、
成長戦略を構造改革にしてしまった結果、消費税増税が引き金となり景
気は失速しました。

13年は補正予算で財政出動も10兆円したのでGDPの成長率も上昇
し、何やら簡単に目標をクリアできると思ったのでしょうか。翌年は消
費増税したにもかかわらず、補正予算は5.5兆円しかせず、さらに1
5年にいたっては3兆円しか補正を組まないのですから、当然の結果と
なりました。

ここにきて、ノーベル賞学者の二人をアメリカから呼んで、消費増税の
先送りと財政出動の必要性を説いてもらっていますが、日本でもそうい
うことを言っている学者もいました。

デフレは総需要の不足ですから民間で投資や消費が増えないならば、政
府が需要を作り出すというのは正しい政策で、最初の三本の矢をやり続
ければよかったのに、「機動的」という言葉で誤魔化したように、昔か
ら政府というか、旧大蔵省、財務省は緊縮に走りたがります。

「財政の健全化」というのが教義となって「プライマリーバランス」を
金科玉条のように守ろうとしています。国は家計と違うのですから、こ
んなことをしても不景気になるだけです。

税収を増やしたいなら景気を良くして、経済を活性化すれば総体の税収
が増えるのに、ちょっと景気が良くなると緊縮財政と増税をやりたがる
のは困ったものです。

今回の災害をテコにして、国土強靱化計画で建設国債を発行して長期的
な景気対策をやらねばなりません。

でも、今回の金融緩和で国債を日銀に大量に買わせた結果、面白いこと
になっています。政府の債務が解消されているのです。何故、マスコミ
で取り上げないか不思議ですが、日銀は政府の子会社ですから、民間の
銀行から日銀が国債を買うと、政府は実質的に「借金棒引き」になって
しまうのです。

所謂国の借金問題、正確に言えば政府の負債が減少しているのです。い
つも言っているように、「世界で最も国債の金利が低い」「政府にお金
を貸しているのが、日本国民」「国債が100%日本円建てで、政府は
日本円を発行できる日本銀行を子会社として持っている」ということで、
日本政府の財政破綻の可能性はゼロという前提でモノを考えれば、経済
政策は大きく変わるはずです。

「デフレ対策のためには財政出動が必要だが、財政問題があるからでき
ない」ということは少なくともないのです。

さて昨日、今年の1~3月期のGDPが発表されました。うるう年効果
もあって思ったより良い結果でしたが、これでまた消費増税先送りが後
退することにならないことを祈るばかりです。

そして月末には伊勢志摩サミットが行われます。日本のみならず、各国
が世界経済の停滞を「財政出動」で活路を見出すという、コンセンサス
が得られるでしょうか。

インフレ恐怖症のドイツが反対するでしょうが、経済は昔から人間の集
団行動で決まるのですから、議長国として安倍首相には是非強力なリー
ダーシップを取って欲しいと思います。


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【執行役員が伝えたいこと】_小久保常務

    ――― 制約条件である時間を味方につけて ―――
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クールビズが始まり、衣替えの季節となりました。2015年度の決算
の取り纏めをしているうちに、早くも第1四半期も半分が過ぎ、暦の上
ではすでに一年の4割以上が経過するとは、何とも時の経つのは早いも
のです。

今年の干支「ひのえさる」は騒ぐ年となると話題になっていたのはつい
この前ですが、年初からさまざまな動きが続いています。

政治面では、秋の米国大統領選挙に向けて大方の想定を超える動きが出
ていますし、足下の日本経済では日銀の当座預金にマイナス金利が適用
されるなど、今までに経験がないことが起きています。

日銀が市中から国債を買い上げる形で大量に市場に供給した資金につい
て、日銀への当座預金として戻ってこないようにペナルティー(マイナ
ス金利)を付け、何とか実物経済に資金を還流させてデフレ状態を解消
しようとするものであるとの解説がされています。

信用度の一番高い国債においてもマイナスの利回りとなっているようで
すが、明日の1,000円より今日の1,000円の方が大切であると
いう大前提に立てば、そしてその結果プラスの金利が付いて当然という
考え方に立てば、なんで金利がマイナスとなりうるのかよくわからなく
なってしまいます。

そんな従来の常識的な考え方では、マイナス金利の影響はどうなるか想
定が難しい状況が続いていますが、時間については高い金利が付くとい
うことを銘記することが大切であると思っています。

日々の活動の制約条件である有限な時間は過ぎ去ってしまった分は復元
できません。日々の成果やフローを大きくするために消費的に使う時間、
将来の充実を得るためにストックを増やすために投資的に使う時間、日
々の活動レベルを維持・強化するためのエネルギーをチャージするため
に使う時間。さまざまな要素がありますが、これらをバランス良く組み
合せることが大切だと思います。

ドラッカー博士はその著書のなかで、時間は普遍的な制約条件であり、
時間の使い方を診断して、浪費の原因を整理して、自由になる時間をま
とめることが大切であるとの趣旨を説いています。

「後生畏るべし、・・・四十五十にして聞こゆるなきは、これまた畏る
るに足らざるのみ」とは孔子の言葉ですが、時間を大切に努力し、自己
形成を図っていくことが必要だということだと思います。

未来を創造する主人公となるために、今は何をすべきか、少し中期的に
はどんな準備をすべきか、長期的なゴールを描いた場合にはそのための
道のりはどうあるべきかをしっかり考えて、計画的に時間を過ごしてい
きたいものです。


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【ベル・インフォ・テックの現場から】_山室社長

          ――― お祭り ―――
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5月の連休が終わり、日常の勤務が始まり早一週間が経ちました。連休
はどのようにお過ごしでしたか。きっと、家族サービスやら自身のリフ
レッシュ等に使われたと思います。

わたくしは例年通り、地元小田原のお祭り(市内の神社4社の例大祭が
同時に開催され、神輿数十基や山車が市内の道路を練り歩きます)に参
画しておりました。

お祭り前日の準備(注連縄張りやお神輿・山車の組立等)から始まり、
5月3~5日の3日間は、北条五代の大名行列・市中の4社の本社神輿
のパレードから始まって、小生の氏神様の例大祭が大変にぎやかに行わ
れます。

このお祭りでの神輿担ぎは独特で、全国でもほとんど例の無い、木遣り
(きやり)が終わると民家や商店、神社に向けて神輿を担ぎながら走る
(つっかける)という「小田原担ぎ」なのです。二基三基と合体して走
ることもあります(江戸前の担ぎ方とは、大きく違います・・・)。

このお祭りでわたくしは、準備から後片付けまで正味5日間の長い間、
お祭りにかかりきりになります。そのために、この連休に旅行など遠出
できませんが、不思議と毎年このお祭りの期間を楽しみにしている自分
がいます。

なぜなら、この一年間健康で公私にわたり無事に過ごせたことの氏神様
への御礼、かつ今年も頑張ろうという祈念、そして近所の方やこのお祭
りでしか会えない方たちとの年齢を超えた交流(朝から晩まで、みんな
とお神輿を担いだり、お酒を飲んだり等々)がうれしいからです。

だからこそ、代々受け継がれてきた祭りを大切に守り、次世代へと伝え
られていきます。そして、地域の絆を深め、人との結びつきを強くし、
何かが起こればお互いを助け合うなど、日本人が大切にしてきたものを
理解することにつながります。

最近はこんな身近なことでさえ、参画意識が薄れ、隣近所との交流もあ
まりなくなってきていますね。みなさんも今住んでいらっしゃる地域の
お祭りに参画してみるのも良いと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.662〕は、2016年5月26日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

景気や治安情勢の改善に向けて、世界の国々が対立するのではなく協調
し合い、足並みを揃えて欲しいと願うところです。まずは先進7ヵ国に
よる来週の伊勢志摩サミットで、景気拡大に向けて各国が思惑を共有し、
需要創造につながっていくことを期待します。
そのようななかで、私たち一人ひとりも自己と組織のビジョン達成に向
けて邁進していくことが責務ではないかと考える次第です。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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