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五十鈴メールマガジン〔No.664〕忘却の彼方
配信日時:2016/06/09 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.06.09発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.664≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
   
            昔のように器の大きい

         懐の深い政治家が輩出されなくなり、

       最近では政治手腕が褒め称えられるよりも

         公費の使い方を疑問視されるような

         政治家が多いのではないでしょうか。

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☆No.664 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_忘却の彼方
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_今年度の決意がみなぎるグループ社員総会へ(瀬戸執行役員)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_経営環境の変化を機敏に捉えて(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 忘却の彼方 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

愛犬のグレートデーンのドルチェが亡くなってから、1年が過ぎようと
しています。あまりに悲しすぎて、家をリフォームしたりして気を紛ら
わせていましたが、どういうわけかドルチェとの思い出の地である駒沢
公園を散歩するとグレートデーンに何頭も会うのです。

それまでドルチェと一緒のときはほとんど会わなかったのに、不思議で
す。デーンを見かけても私は悲しくなるので、そばにも行きませんでし
たが、魔女は魔女ですから、進んで寄っていき、事の顛末などを飼い主
に話したりしていたのですが、私は遠くで待っていました。

しかし最近、あまりにドルチェにそっくりな、ハルクイーンのデーンに
会うので話をさせてもらいましたが、撫でるところまではいきませんで
した。

しかしこの間ついに、あまりに懐かしいので頭を撫でさせてもらうと、
そのデーンがなんと私にとても甘えてきたのです。「あらあらどうしち
ゃったのかしら!」と飼い主は驚いたようでしたが、まるでドルチェの
ような行動を私にとったのです。

もちろん、ズボンやシャツは涎と抜け毛で汚れましたが、そこも含めて
思い出がこみ上げてきました。しかし、人間はいろいろと忘れていくも
のですね。そして、落ち着くとそれが思い出となって甦ってきます。

もっとこうしてやればよかった、あんなことをしなければよかったと、
後悔ばかりです。魔女は「私は全力で接したから、何も後悔することな
んかないわ、いい思い出だけよ!」と言っています。

もう二度とペットは飼う気はありませんが、人間は忘れていくから生き
ていけるのでしょうね。そして、思い返せばいろいろなことがわかるの
だと思います。

話は変わりますが、最近のベストセラーで石原慎太郎さんが「天才」と
いう田中角栄元首相の本を書いています。彼は田中さんの「金権政治」
を批判していたのに、ここにきてなぜ、彼の政治手腕を「天才」とまで
誉め称えるのでしょう。

尋常小学校しか出ていないのに、「今太閤」と呼ばれるような大政治家
にまでなったのはなぜでしょう。「コンピュータ付ブルドーザー」とか
「政治は数、数は力、力はカネ」「人は理で動かず、情で動く」とか、
「思い切り仕事をしてくれ、責任はすべてワシが背負う。以上!」とか
有名な語録や逸話がたくさんありますね。

そして、一番インパクトがあったのが「日本列島改造論」でしょう。表
日本と裏日本という概念を打ち破り、地方格差を無くすには、新幹線や
高速道路で日本全国の交通網を整備するといったものでしたし、外交的
には中国との国交樹立が大きかったですね。

周恩来との劇的な対面や握手は今でも記憶に残っています。私は中曽根
康弘元首相の会に入っているのですが、先生に「日本で一番の政治家は
誰ですか?」と聞いたら、「それは田中角栄だよ!」と即答されました。

やはり凄い人だったのでしょうね。しかし、ロッキード事件に始まる彼
の金権体質は日本中の批判を浴び、今から思えば不平等な裁判で実刑判
決まで受けてしまい、最後は残念なことになりましたが、落ち着いて考
えると、アメリカからの圧力を感じないわけにはいきません。

ともかくデフレの今日、彼のような政治家が日本には必要ですが、「政
治とカネ」とか「倫理スキャンダル」とか、いつの世も小さい正義が大
きな力に勝ってしまうのが人間の性なのかもしれません。

我々はたまには「忘却の彼方」に行ってしまった大切なことを思い出す
必要があるでしょうし、特に今の日本のさまざまな問題は近代史を現在
から遡って勉強することで、解決するヒントがあるのではないかと思い
ます。


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

  ――― 今年度の決意がみなぎるグループ社員総会へ ―――
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6月に入り関東地区も梅雨入りしましたが、最近では6月でも真夏のよ
うに暑い日がありますので、油断しないで水分補給はもちろんですが、
栄養補給や規則正しい生活習慣で熱中症対策をしっかりと取って体調を
崩さないように十分注意をしていきましょう。

さて、6月のグループ社員総会に向けて、先週の日曜日に総勢80名を
超える社員が小山SCに集まり、五十鈴関東の拠点社員総会を開催しま
した。

会の前半では中期戦略の振り返りとして、自拠点の「目指す企業像」と
「中期テーマ」に対する進化の検証を行いました。

五十鈴関東の中期戦略では「協創バリュー創出企業」を目指し、「協創
マネジメントをグローバル展開することで、バリューセンターとしての
事業基盤を確立する」ことをテーマに取り組んでいます。

振り返りを通じて、マーケット拡大・探究となる全員営業の進化や、価
値設計におけるVC活動の高速化、ノウハウ・リソースの調達力などが
高まってきたことで異業種をはじめとした多種多様なパートナーの方た
ちと協創活動が具体化してきていると実感が持てたと思います。

この協創活動をバリューにするためには、ビジネスモデル化してお客さ
まやマーケットにサービス展開していかなくてはなりません。これには、
とにかく前のめりで売り歩く力が必要だと感じています。

限られた人的資源のなかで、どのようにダイナミックに展開できるか。
さらに迅速に展開しながら、お客さまのフィードバックを効果的に商品
・サービスに生かす企画力やアフターサポートもどのように行っていく
のかなど、新しい全員営業力も高めていく必要があります。

商品(鋼板に限らず部材や製品そしてサービス)を流通に流して販売す
るモデルに限定せず、その商品をお客さまがご使用することでどのよう
な経営課題を解決できるのかを「仮説立て」する力も必要になってきて
いることが実感できたと思います。

そして、会の後半では自拠点のVC活動のベースとなる「組織力」と
「リアルISZ(考え方・行動規範)」の共有セッションが行われまし
たが、各人が自分の意思・志を持って語ってくれていたと感じます。

足元の需要環境は今一つですが、それを言い訳にしないで、環境変化に
対応しながら自分たちの目指すグローバル・バリューセンター(GVC)
をしっかりと見据えて結果・成果を出していくためにも、今年度の決意
がみなぎるグループ社員総会にして、GVCへ確実に前進していきまし
ょう。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

     ――― 経営環境の変化を機敏に捉えて ―――
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建設の今の話題は消費税増税延期になると思います。舛添東京都知事の
政治資金の私的流用などの疑惑が次でしょう。舛添東京都知事について
は、週刊誌やネットに任せます。

建設業界にとって重点課題の消費税と景気に対して記載します。建設・
土木の場合は1つの物件の金額が大きいので、2%UPはお客さまにと
っては非常に影響が大きいです。

たとえば、税抜きで2,000万円の物件の場合で、8%で160万円、
10%では200万円となり、40万円の差額が出ます。この差は、物
に変換したり、返済期間や金額で考えたりすると違いが見えやすくなり
ます。

安倍政権には、アベノミクスの原点に戻って景気対策をお願いしたいと
思います。特に、三本の矢の内の2番目の矢の機動的な財政出動と3番
目の矢の民間投資を喚起する成長戦略を早期に行ってほしいと思います。

そうでないと、「予備的貯蓄」を回したり、場合によっては「予備的貯
蓄」も無くなってしまいます。昨年度は、消費減と同時に貯蓄率の上昇
がみられたそうです。なかでも特に、低所得者の貯蓄残高の増加が顕著
であったそうです。

総務省の調査によれば、年収五分位別の貯蓄残高の変化率をみると、最
も年収が低い階層(「第一分位」といわれる)の貯蓄残高が前年比で+
17.2%増加したそうです。

不安からの貯蓄を促進・助長しているのでは、景気回復にはなりません。
明るい未来に対して、リアルに想像できる対策も併せてお願いしたいと
思います。4本目の矢と思われる財政健全化は19年10月以降に行っ
てほしいと思います。

願わくば、社会資本のストック効果を重視し、「安全」と「成長」に重
点化を図ってほしいです。社会資本は、ストックとして、中長期にわた
り経済成長を支えるなどの効果を発揮するものです。

「防災・減災、老朽化対策、メンテナンス、耐震化」を推進するととも
に、経済成長という観点からは、ストック効果のあるものに「選択と集
中」を徹底していただきたいです。

最近、社会資本のストック効果が広く実感されているからです。

1.圏央道の整備に伴う効率的な物流ネットワーク強化による、工場、
  物流施設の立地促進

2.北陸新幹線の金沢開業による、観光などの交流人口増大や金沢駅周
  辺の地価上昇

3.首都圏外郭放水路の整備による、災害リスクの減少に伴う物流倉庫
  やショッピングセンターなどの立地促進

などがあげられます。

ただし、地域経済活性化の位置付けに主眼をおかれて育成されてきた地
方建設業と大手・準大手ゼネコンですが、実際に行われたさまざまな工
事は何億、何十億の大型案件ばかりで、受注したのは大手・準大手と呼
ばれる所です。

本社は東京ですから、資材の発注や実際に施工にあたる業者まで引き連
れて乗り込んできますから、地場の建設関連の産業は何もありませんし、
工事が終わってお金は確かに受注先の大手・準大手の口座に入るかもし
れませんが翌日には東京へ行ってしまう訳ですから、当然のことながら
地場の景気など、変わる訳がありません。

これが地場の業者が行った工事だったらどうでしょうか? 資材を購入
するのも地場の会社、施工にあたる会社も地場の会社であったら? 必
ずや恩恵を受ける方たちが出てきますし、回り回って実入りになるはず
です。地域の活性化や景気対策には、今までのやり方から少し変化・工
夫を行わないといけないと思います。

お願いばかりしていても意味が無いので、建設として「中期最終年度の
成果達成」に向けて強化・活動中です。消費税が上がる前にと計画して
あった改修工事については、積極的にセールスを行うようにしています。

今が一番安く工事ができる時期になったことをお客さまに伝え、納得感
のある受注につなげたいと考えています。「なぜ、今が安いか!」。消
費税前に発注したいお客さまの受注が無くなったために、供給バランス
が崩れたからです。

建設のビルもこの時期に大規模改修を行いたいと思います。何年も改修
工事をやろうとは思っていましたが、忙しく対応していませんでした。
来年度以降は間違いなく忙しくなると思いますので、今期にやろうと思
います。

また、率先垂範ではありませんが、「やっていることと言っていること」
をあわせるためにも良いと思います。

舛添東京都知事については、法律的な問題に本人は持っていきたいよう
ですが、指摘されていることは、「やっていることと言っていたこと」
との整合性についてだと思います。

建設としては物事を多面的に考え、目指す姿である「建設ソリューショ
ン企業」に向けて、日々の活動を全員参画で進めていきます。

また、協創による新規サービス・新規マーケット開拓も行っていますの
で、今後もご協力をよろしくお願い致します。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.665〕は、2016年6月16日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年も2ヵ月が経過しましたが、今年度の五十鈴グループ社員総会が来
週末の土曜日に開催されるにあたってグループ各社が拠点社員総会を開
催することで、より効果が発揮されるものにしています。
今年のように経営環境が低調の時代だからこそ、今一度グループ全体で
意思統一を図り、まだスタートしたばかりの今年度をゴールに向けて邁
進していくことが大事だと考えるところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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