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五十鈴メールマガジン〔No.677〕雨ニモマケズ
配信日時:2016/09/15 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.09.15発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.677≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
  
          今週から五十鈴グループでは

      本年度上期のIOC成果発表会が行われています。

          経営環境は厳しい最中ですが

        各チームが柔軟な発想とプラス思考を

        よりいっそう生かしてほしいと思います。

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☆No.677 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_雨ニモマケズ
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_逆境経営(山田常務)
┃
┃【ベル・インフォ・テックの現場から】
┃ ■_祿壽應穩(禄寿応穏)(山室社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 雨ニモマケズ ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

台風や秋雨前線の影響で、雨の日が多いですね。ドルチェが亡くなって
から始まった魔女との朝の散歩も習慣化してきました。一人で歩くと雨
模様だとサボってしまうのですが、魔女と二人だと「アナタ! 行くわ
よ」と必ず声がかかるので渋々出かけるのですが、さすがに台風や大雨
だと行けません。

しかしこの間、家を出るときは霧雨で傘もささずに出かけたのですが、
徐々に雨脚が強くなり、全身びしょ濡れ状態になってしまいました。そ
れ以来、雨模様だと傘を必ず持っていくことになり、さらに雨でも必ず
行くということになってしまいました。

そうなると迷いがありません。「どうしようか?」という会話もなく、
「雨だね」という会話で淡々と準備をして傘を持って出かけるわけです
が、散歩道はさすがに散歩やジョギングをしている人は少なく、毎朝訪
れる駒沢公園ではもちろん朝のラジオ体操は中止だし、人もまばらで閑
散としています。

「雨が降ったら傘をさす」というのは、あの経営の神様と言われた松下
幸之助さんの名言ですが、私たちは何でも決めつけたがる癖があります。
そういう思い込みを捨てるように、松下幸之助さんは日ごろから説いて
いました。

「雨が降っている」→「散歩は無理だ」とこういう思考も「雨が降って
る、それなら傘を持っていこう」というように転換できれば、行動が全
く変わります。松下さんは経営の神様ですから、「状況優先でモノを考
え対応しろ」ということだと思います。

そして「好況よし、不況さらによし」という名言もありました。不況な
時こそ知恵が出て賢くなれるということでしょうか。同じく敬愛するド
ラッカー教授は「表の風に吹かれろ」と言っていました。

これも「何が大切なことかは、表の風(社会)が知っている。自分の存
在理由を勝手に決めずに、社会が何を求めているかで決めろ」というこ
とでしょう。「自分が何をしたいか」ではなく「社会は自分に何を求め
ているか」で決めろということですね。

さて、五十鈴グループでは今週の五十鈴建設を皮切りに、来週は連日I
OC活動の上期の成果発表会が行われます。長引くデフレで販売の量は
伸びていませんが、五十鈴グループの業績は堅調です。

固定概念をいつも打破して新しいものに挑戦し、新しい成果を継続的に
出し続けているのは、このIOC活動があるからですし、「全員参画経
営」を目指す五十鈴のグループ経営の礎になっています。

長引くデフレは「貨幣現象」ではありません。「総需要の不足」です。
この3年間のアベノミクスの実験でそのことはよくわかりました。いく
ら日銀が金融緩和をやっても、景気は良くなりませんでした。2%のイ
ンフレ目標も、雲散霧消してしまいました。

そういう表の風に吹かれても、五十鈴は負けません。五十鈴グループの
本年度の基本方針は「顧客の創造」です。まさに、「雨が降ったら傘を
さす」という発想ですね。

各拠点やサービスセンターでは、それぞれがそういう方針でやっていて
くれていると思っています。自分たちが何をしたいかではなく、お客さ
まやマーケットは何を求めているのか、キャッチフレーズの「For 
The Markets」を志向しながら、上期活動をしてきました。

その成果の発表ですから、今からとても楽しみです。そして、新入社員
をはじめ社員の成長ぶりを見るのも私の生きがいです。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田常務

          ――― 逆境経営 ―――
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2016年度上期IOC成果発表会を控え、各SCでは中期2年目上期
の活動成果の取りまとめ、そして発表の準備が最終段階を迎えています。

各チームは今中期のゴールイメージをもとにした進捗確認、そして次期
中期を見据えた活動成果の可能性の広がりを、定性面や定量面でのいろ
いろな変化・進化をもとに整理・確認する大切な時期だと捉えています。

このような変革活動はいろいろな分野でも進められています。例えば日
本酒業界です。今日本で最も売れている純米大吟醸「獺祭」(だっさい)
の酒造元、山口県にある旭酒造の経営進化もその一例です。

国内全体のアルコール消費量の数パーセントにしか満たないほど低迷し
ている日本酒業界。そんななか、「獺祭」と数蔵だけが酒屋同士で取り
合いになるほど売れている実態があります。

実は岡崎の我が家の近くに「獺祭」を取り扱っている酒屋があり、定価
で購入できたり、酒屋の店主が語るウンチクを聴き、気にはなっていた
のですが、先日「獺祭」を創り上げた桜井社長が出演するTV番組を観
ることができました。

そして桜井社長が語る「逆境経営」について改めて興味深く共感しまし
た。TV番組では桜井社長が行った代表的な改革がいくつか紹介されて
いました。

1.杜氏(とうじ)制をやめ、社員だけで造る
2.四季一貫した製造
3.最新鋭機器の導入
4.需要はどこか?

等々、七転び八起きの経営について語られていました。

特に印象深かった内容として「酒造りにはまだまだ理論で解析できない
未知の分野がある、ということを忘れてはいけない。だからといって未
知のままあきらめるのではなく、この神業の世界に挑戦するところにこ
そ私たちの使命がある。

旭酒造において常に肝に銘じているのは、酒造りにおいて一般受けする
『杜氏の勘や経験』をことさら言い募らず、数値に落とせることは全て
数値に落とし、理論で解析できるところは理論で解説し、そのうえで人
間にしかできないことを人間が判断する」と酒造りの考え方を熱く語っ
ていました。

「良いものを作れば必ず売れるのか」単純だが難しい問題です。しかし、
「圧倒的にすごい商品」の場合、商品の質が群を抜いて素晴らしい場合、
それは必ず売れる。「獺祭」はその典型だと思います。

また桜井社長は売上目標ではなく、夢の実現を目指して、パリ、ロンド
ン、ニューヨークでも「ああ、美味しい!」の声を聴きたいと海外展開
にも挑戦しています。

日本酒の新しい市場開発や世界で日本酒がワインと同様に戦っていける
ように、日本酒のステータス向上にも使命感を持って取り組んでいる姿
に、今まさに取りまとめているIOC活動に共通する場面を感じました。

今中期、五十鈴東海が目指す「ダントツ価値」、すなわち他社との圧倒
的な違いを実績として数字で証明できれば、必ずマーケットから必要と
され、新たなビジネスにつながると信じて活動を続けています。



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【ベル・インフォ・テックの現場から】_山室社長

       ――― 祿壽應穩(禄寿応穏) ―――
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今年のNHK大河ドラマで俳優の高嶋政伸が演じ、異彩を放っていた後
北条(小田原北条)氏の四代北条氏政をご存知でしょうか。

ちなみに、後北条氏は北条早雲(伊勢盛時)をその祖とし五代(氏直)
まで続き、最大時、関八州240万石を支配していました。

戦国大名は戦で領土拡張をするイメージが強いですが、後北条氏は内政
に優れ、早雲以来直轄領では荘園制を否定し、日本史上最も低いといわ
れる四公六民の税制をひき、飢饉では減税を施すといった公正な民政を
行い、二代氏綱が早雲の考えを内外に示すために、経営方針「祿壽應穩
(禄寿応穏)」を掲げ、家臣団の統制と安定した領国経営を実現してき
ました。

「祿壽應穩」とは、禄(財産)と寿(生命)が応(まさ)に穏やかであ
るように、領民全ての禄・寿を北条氏が守り、民が平和で暮らすという
願いが込められ、公式文書押印にも「祿壽應穩」の入った印鑑(虎朱印)
を使い、五代氏直まで代々継承されてきました。

三代氏康は、領検地の施行、税制改革、小田原衆所領役帳の作成、小田
原評定などを領国経営にいくつものみるべき成果を残しています。

しかし今日「小田原評定」といえば、秀吉による小田原征伐の時、城中
で意見が対立し、「いつになっても結論の出ない会議」という意味で定
着しておりますが、本来の意味は後北条氏が当主の専制でなく重臣を評
定衆とし、民主的な合議政治を行ったことがルーツでありました。

戦国時代に領国支配が約100年間続き、代々「祿壽應穩」の考え(理
念)をもとに民政のためにさまざまな施策を打ち出した後北条氏の領国
経営には今までにない考え方があり、現代の我々にも参考になるのでは
ないでしょうか。

五十鈴グループにおいても、理念・ミッションステートメントをもとに
イノベーションを繰り返し、グループの今や将来のことを真剣に考え、
議論し合い、IOC活動等のさまざまなイベントや機会を通して全員参
画経営を実践し、進化し続けていきましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.678〕は、2016年9月22日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

9月も半ばになり、本年度上期も残すところ半月となりました。
昨年度から引き続き、我が国の景気は厳しい状況に変わりがありません。
そんな経営環境の厳しいなかでこそ、社員の経営参画がますます求めら
れるのではないでしょうか。
社員一人ひとりの役割は、それぞれ違いはありますが目指す方向・ビジ
ョンは同じことを今一度全員で確認することが大事ですね。
今週から五十鈴グループの上期IOC成果発表会が始まりました。各社
にとって下期の中期最後の半年間へ向けての取り組みに弾みがつくこと
を願うとともに、次期中期ビジョンにさらなる可能性が見出せるよう祈
念いたします。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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