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五十鈴メールマガジン〔No.679〕組織と人の成長
配信日時:2016/09/29 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.09.29発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.679≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
  
           蒸し暑い日が続きますが

         9月も明日が最終日となりました。

       一日一日を大切にして今期残りの半年間を

      ゴール目指してまっしぐらに進んでいきましょう。

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☆No.679 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_組織と人の成長
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_次期中期を見据えて(瀬戸執行役員)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_今昔物語(三谷社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 組織と人の成長 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

五十鈴グループのIOC成果発表会は日曜日の六郷本社で行われたSL
部門で終了しました。

それにしても、この厳しい環境下で業績成果を上げてくれているのは素
晴らしいと思いますし、今回も組織と人の成長が発表会の随所で見られ
ました。

中期戦略を2015年度にスタートしたときはあいまいだった目標が段
々と形になり、具体性を帯びてきました。目指す企業像である「魅せる
未来協創企業」に相当近づいたのではないかと思っていますし、中期目
標である定量面の「純利益15億円」も定性面の「グローバル・バリュ
ーの創出」も油断はできませんが、本年度で達成できると思っています。

今回、最優秀賞に選ばれたのは安城サービスセンターですが、むしろ五
十鈴東海全体の活動が協創となって、素晴らしい成果を上げられたのだ
と思います。

今回発表会ではあまりうまく表現できていませんでしたが、以前、私が
たまたま視察した時、浜松サービスセンターの成長に目を見張りました。

所謂、現場サイドでマイクロマネジメントというか、きめ細かい管理が
見られたからです。今回それが、五十鈴東海全体で行なわれていること
を実感しました。

山田社長の目指す「ダントツ経営」が、まさに実現しようとしています。

しかし安城も初めは忙しいのに採算が悪く、発表も順位も良くなかった
のですが、かど番大関の豪栄道が全勝優勝を達成したように、見事な実
力を見せてくれました。

ともかく販売量が多いのですが、採算が悪い、百円玉一つで黒字にも赤
字にも影響するということで、本当にきめ細かい管理が求められるので
す。そして自らが自覚しているように、東海としてのヘッドクォーター
としての役割期待を見事に果たしていました。

これは全拠点に言えることですが、「指標の定義」を見直して、自らマ
イクロマネジメントを向上させてもらいたいと思います。

「マイクロマネジメント」というのは管理者である上司が部下の業務に
強い監督、干渉を行うことで、一般的には否定的な意味で使われますが、
良いプロセスを意識し、「全員参画経営」で行えば、組織と個人の成長
につながると思います。

特に一番下の階層で自主的に行われることが肝要だということです。私
は元々「マイクロマネジメント」とは対極の考え方で、SBU(戦略的
事業単位)で独立自尊、自主自立を優先してきましたが、組織や人が成
長し、自らがきめ細かい管理をするのであれば、それが一番いいと思っ
ています。

本年度の「代表からの3つのお願い」の「定義する(あいまいな言葉を
なくす)」「数値化する(わかりやすく可視化する)」「検証する(比
較・推移・関連を見る)」ということも、現場サイドでよく考えてくれ
ていて嬉しい限りですが、多少ピントはずれな理解をしているところも
あります。

定義するところからいきなり数値化するのではなく、全体から細分化
(ブレイクダウン)して、多面的に分析し、検証するようにしてもらえ
ばいいと思います。

要するに、人間ドックの結果を見て医者が診察するように、わかりやす
く自己診断、自己管理ができるようになればいいのです。

しかし一番重要なのは日常です。体調管理と言われるように、顔色等を
チェックできる、朝礼や終礼などの皆が顔を合わせる、コミュニケーシ
ョンをとるときの感覚や雰囲気も重要です。

そういったことも含めて、今後も五十鈴グループとして、「組織と人の
成長」をさらに追い求めていって欲しいと切に思います。


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

        ――― 次期中期を見据えて ―――
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2016年度上期のIOC成果発表会が終わりました。IOC活動が目
標とする定性・定量成果と連動している拠点は、組織的な成長や変化を
感じさせてくれたと思います。

スチールサービス(SS)・ソリューション(SL)・ロジスティクス
(LG)部門間の連携した取り組みも増え、今後の新しいサービス開発
やビジネス展開にも期待が感じられました。

また、SS部門においては各拠点との違いが鮮明に出てきていたと感じ
ます。同じコイルセンター(CC)経営でも、対面するお客さまや業界、
マーケットとの関係性によってCCの現場経営が違うということが、グ
ループの新しい経営基盤になってきていると感じます。

この違いを伸ばすことで、いろんな顔を持ったサービスセンター(SC)
がお互いに学び合い、自分たちのSCにあった形にして取り入れること
で新たな成長シナジーが生み出せているのではないかと思います。

IOC成果発表のなかにもそのような取り組みが各所で出ていました。
まだまだ限定的な部分が多いですが、このことをより意識しながら拠点
ごとの違いを創造的に拡大することができると独自性がさらに追求され
て拠点ブランドの確立につながってくると思います。

また、IOC活動の成果を確実に業績連動させることが予算を達成する
ことにつながりますので、下期はより成果にこだわった活動を全員参画
で取り組んでいきましょう。

来週から下期に突入しますが、対面業界の環境は大きく好転する状況で
はありませんので、日々の生産性向上や採算改善活動は上期同様にきめ
細かく厳しくやる必要があります。

もちろん、安全面では労災ゼロ、品質面ではクレームゼロを実現するた
めには一人ひとりの徹底度が求められますので、基本となることについ
ては徹底した取り組みが継続されるよう、チェックや確認をするように
お願いします。

IOCが終わりほっと一息つきたいところですが、一息つかないところ
が五十鈴の規範ですよね。次期中期を見据えてIOCをさらに加速させ
ていきましょう。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ワーレックスの現場から】_三谷社長

          ――― 今昔物語 ―――
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上期IOC成果発表会も終わりご苦労様でした。ワーレックスも第一部
・第二部、倉庫、オートを合わせ、ロジスティクス部門で21チームの
発表を行いました。

我が社はいろんな会社の人の集まりであり、ドライバーさんも入れ替わ
るのでIOCに馴染みのない人も多くいます。ゆえに、小集団活動と称
し、JK活動、拠点開発、IOCとレベルを分けて活動し、全員が参画、
全チームが発表することを目標としています。

五十鈴では私が入社したころに始まりましたので、およそ40年近くの
歴史があります。その成果が自動化やシステム開発、新規拡販、ソリュ
ーション事業に、そして今の価値創造へとつながっていると思います。

もちろんのこと、ベースにOD(組織開発)がありますので、社員の成
長や組織の熟成、イズムの浸透が図られてきました。ワーレックスはそ
の足音を追っかけていますので、いずれは五十鈴のようになれればと夢
を持ち、これからの活躍、発展を社員に期待しているところです。

まだスタートし3年ばかりですが、これからは社員の皆さんが自分で考
え、自分の手で歴史をつくっていくんだという気概をもってもらいたい
と思います。

JK活動が始まったころは、新日鉄さまの指導をいただいたり、三池工
業様から模範発表をしてもらい、5S活動、品質管理など改善活動の手
法を学びました。

そのころの時代の話を少しします。入社したころはコンピューターもな
くデータ送信はテレックスという、紙に穴が空いたテープで行っていま
した。

入庫したコイルを台帳に転記し、加工手配すると消し込み、製品ができ
あがると製品台帳に転記し出荷すると消し込んでいました。

出荷係の人のボールペンは長年使用するので、軸が指型にえぐれていま
した。当時のゼブラボールペンは芯は替えられるが、カバーは木ででき
ていました。

板取などの計算は算盤(そろばん)や計算尺、これは竹でできており3
軸をずらして掛算、割算をする道具です。

お客さまの工業高校出身の人は鉄人28号の操縦機みたいな機械をグル
グル回しながら素早く計算していました。

入庫から出庫まで、営業になってからは材料の調達、受払いから売上、
回収まで一人で管理していましたので、商売の仕組みや裏表がすべて理
解できましたし身につきました。

当時は残高照合、売掛、買掛金の調査の時期になると在庫で調整し、棚
卸しの時期になると売掛で調整する強者もいました。

時代は変わり、高度成長時代は終わっていましたが、五十鈴はまだまだ
拡大、変革の時期で富士、青梅などの新拠点もでき、社員はモーレツ社
員の集まりで活気にあふれていました。

商売は五十鈴鋼材、加工は五十鈴スチールでした。そして製販合体で支
店制になり、やがて分社し、今の形になりました。

40年の間に事務処理の仕方、管理の原則、商売・拡販の仕方、お客さ
まとの接し方などを身をもって教えていただきました。またクレームで
は品質を学び、機械や設備は投資ある度に学びました。

社長をやらせていただいて20年余り、景気の波を幾度となく潜り抜け、
会社を発展させる苦労を社員とともに経験してきました。これから5年、
10年後IOC活動を進めることで、まだ見ぬ新たな、どのような世界
が拓けているのか想像し期待をしています。

振り返ってみると、目に見えるものや処理するものはシステム、生産を
含め凄いスピードで変わってきていますが、鉄を仕入れて加工し、販売
することの仕組みは何一つ変わっていません。

「売れない、切れない、運べない」の運ぶ方は宅配を含め無くなりまし
たが、原点をしっかりと理解した上で次に取り組まないとその場しのぎ
で大きな成果は得られないと思います。

日々個々においては大変でしょうが、目の前の千円札は拾うな、という
言葉があるように次を見据えたり、大事を成すには基本を大事にするこ
とや先人のやってきたこと、歴史に学ぶことは重要ではないでしょうか。

特に社長をはじめ、トップの人は、今が何とかなっているうちに儲かる
仕組み作りを心がけてください。忙しいときには暇になったときを思い
仕事をとる、暇なときは忙しくなったときのために投資する、物は高い
ときに売り安いときに買う、これも鉄則です。

逆のスパイラルにはまらないように、何をさておいても国は経済、会社
は仕事が一番大事だと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.680〕は、2016年10月6日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

「厳しい環境が強い組織を創りだす」という言葉がありますが、今の経
営環境下では多くの企業にとって、その言葉通り、自らの組織を鍛えて
いかなければならないのではないかと思います。
どんなに長く続いている企業でも、自分たちの代の努力なくして、次の
世代へのスムーズなバトンタッチはむずかしいものではないでしょうか。
長期目標も短期目標もしっかりと見据えて、一日一日を無駄にせずに努
力していくことが大事だと思う次第です。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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