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五十鈴メールマガジン〔No.680〕贅沢は敵か?
配信日時:2016/10/06 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.10.06発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.680≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
  
            10月に入りましたが、

           まだ夏の余韻が残る一方で

        朝晩には秋の気配も感じるところです。

            暑くて涼しいこの季節、

        体調管理には十分に気をつけましょう。

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☆No.680 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_贅沢は敵か?
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_変化点管理(鈴木副社長)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_顧客の創造(神生社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 贅沢は敵か? ―――
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鈴木貴士です。

本年度も下期に突入しました。「申酉騒ぐ」というのは相場の格言です
が、相場だけではなく今年はいろいろなことが本当に数多くありました。

オリンピックや伊勢志摩サミット、現在も進行中のアメリカの大統領選
挙等、始めからスケジュールにあったものとブレグジットやヨーロッパ
の移民問題の混乱、企業の不正問題等、予測していなかった問題も多々
ありました。

しかし、これらのことをじっくり考えてみると、グローバリズムの進展
による格差問題と世界のデフレ化ということになると思います。

アメリカの大統領で民主社会主義者を名乗るサンダース氏が健闘したの
も、トランプ候補が未だに激しい戦いをしているのも、格差問題が根底
にあります。

EUもギリシャを始め、東ヨーロッパの人々との格差があるなかで、難
民、移民問題を人道的な立場からでは解決できなくなり、ナショナリズ
ムの復活の息吹が感じられます。

日本に目をやると未だにデフレからの脱却はできておらず、アベノミク
スも見直しを迫られ、日銀による大胆な金融政策だけでは2%のインフ
レ目標に届くどころか、マイナスになっているのが現状です。

マイナス金利をやろうが長期金利の誘導をやろうが、要するに金融政策
だけではデフレ脱却できないことが明白になったのですから、コミット
メントしたができなかったと反省すべきなのに、さらなる強いコミット
メントとか訳のわからぬことを言っています。

安倍首相は消費税の増税延期や積極的な財政出動に方針を転換しはじめ
ました。そして、28.1兆円の事業規模という経済政策を発表しまし
たが、即効性のある真水部分は7兆円位のようで、デフレギャップ解消
には全然足りないと思います。

ご自分でも「脱出速度」と言われているのですから、是非とも補正予算
で大胆な財政出動を期待したいと思います。

一方都政も女性新都知事の誕生で賑やかなことになっています。自民党
都議連に弓を引き、党の反対を押し切って見事に勝利したのですから、
それはそれで「女性活躍社会」を引っ張っていただくことは結構で、オ
リンピックの閉会式でも華やかな着物で登場し盛り上がりました。

そしてすぐに築地市場の豊洲移転の問題や、東京オリンピック施設の見
直し等、いろいろ取り組んで活躍しているように思われます。小池さん
を支持した東京都民は、やはり女性は正義感が強く、シビアでどんどん
無駄な予算は切り詰めて、真面目にやってくれて、従来型のバラマキ型
の政策を見直してくれると喜んでいますが、ここは冷静に考えましょう。

まず、築地の問題は「安全」が一番の問題ですが、現在の築地は本当に
安全なのでしょうか? 予定と違うことをハッキリできないのは問題で
すが、安全面を精査すればいいだけです。

いまさら移転中止などできるはずはありません。オリンピック施設の問
題も、3兆円の予算を削ればGDPはそれだけ減少します。今、日本は
デフレなのが問題なのです。皆がお金を喜んで消費や投資に使えるよう
な状態に持っていくには景気を良くするしかありません。

そのためには自国通貨発行権を持つ政府や、税収が裕福な東京都がお金
を使わなくてどうするのでしょう。オリンピック景気を見込み喜んだの
は建設会社だけではありません。

経済はこの前のソリューション部門の発表会の前に私が講演したように、
「所得創出のプロセス」は「生産」「支出」「所得」、GDP三面等価
の原則と同じく必ず一致するのですから、緊縮予算では景気は良くなり
ませんね。

そうすると個人の財布の紐も緩まず、所謂、合成の誤謬でますますデフ
レが続きます。ここは「贅沢は敵」ではなく「緊縮は敵」でなければな
りません。さあ、気前よく今日からパーッといきますか! いけるわけ
ないよね。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

         ――― 変化点管理 ―――
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9月下旬に上期IOC成果発表会が終わりました。拠点順位は気になる
ところでしょうが、各SC、拠点の特徴を活かした活動がたくさんあり、
下期以降、大いに期待するところです。

また、上期実績もいろいろな外部環境の変化がありましたが、みなさん
の活躍で予定通りの成果を得ることができました。健闘を称える次第で
す。

10月より2016年度の下期に入りました。期変わりという変化点で
す。上期を振り返りながら、拍車をかけること、見直しを図ること、新
しく始めること、自分たちに変化が起こり、当然、お客さまにも変化が
起きていることでしょう。

タイトルの「変化点管理」を、ここで意識してほしいと思います。ネッ
トを見てみましたが、その定義は「正常な状態を維持管理するために、
変化を管理する」ということ。その目的は「不具合を未然に防止するこ
とにある」とありました。

みなさんも自分たちの「変化点」をどのように認識して、どのような管
理をしているのか、どのようにしようとしているのかを考えてみてくだ
さい。

例えば新入社員は、下期に入ると作業や業務の範囲を広げる指導をして
いきます。当然、ヒューマンエラーは付きものですが、未然に防止する
ことを考えていますか。

さらに新入社員の不安、心配な気持ちを察することを意識していますか。
新入社員はスキルも心も、まだまだ一人前ではないのです。思いやって
ください。

変化点管理は、4M変更を中心に管理していきますが、我が社では「気」
が変わる時、「気」を変える時も変化点との認識をもっています。

例えば、元気を出そう、気合を入れよう、頑張ろう、ヘコんだ、意気消
沈した等、こういう時も重要な変化点です。話が飛躍しますが、上期か
ら下期に移るのも、季節が変わるのも変化点と認識しています。

目に見える変化を捉えた時は未然防止策を考えるでしょうが、見えにく
い、または感じることしかできないことでも、不具合の兆しと心得て、
未然防止に努めてください。

下期もケガや事故、品質不良、異材、デリバリトラブル、機械故障等、
起きてはいけないことを未然に防止することに注力しながら、仕事に励
んでくれることを願っています。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

          ――― 顧客の創造 ―――
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五十鈴建設の神生幹です。

IOC発表会、みなさんいかがだったでしょうか。中期最終年度となり、
しっかりと方向性が示され、良い発表ができたチームがあれば、反面、
次なる展開が捉えづらく、試行錯誤のチームもあったと思います。

建設の発表もそんなチームの一つですが、下期には方向性に合せた発表
で「顧客の創造」が見えるようにしようと思います。

建設業界では、豊洲市場と東京オリンピックの費用増大問題といろいろ
と問題が発生して話題的には事欠きませんが、監督部署の不手際であっ
て建設業界がいい加減な業界ではないのです。

これからいろいろと問題点と解決方法について出てくると思います。私
なりの考えとしては、まとめ役の不在です。あと各セクションの報告が
明確になっていなかった点です。

計画の総責任者とサブの総務責任者(金庫番)がいれば、今回のことは
起きなかったと思います。

それよりも気になったのがマスコミの報道の在り方です。まるでお祭り
騒ぎのようです。解説者のいい加減な解説を聞いていると勘弁してほし
いと思います。最近のマスコミは少しおかしいのではないでしょうか。

昔、小学校の先生が2社以上の新聞を用意して、記事と広告を分けさせ
ました。それぞれの新聞の記事と広告の重さを量り、どこの新聞が広告
の割合が多いかを調べました。

その後に先生が言ったことが「広告量が多い新聞は、広告料がほしい会
社で新聞としての正しい姿ではない」との意味の話をしてくれました。

最近は部数稼ぎや視聴率UPのためか、わざとお祭り騒ぎにしているよ
うに見えます。皆さんには冷静に報道と向き合ってほしいと思います。

また、待機児童問題はよく報道されますが、高齢化問題についてはあま
り報道されていません。

2025年問題として、団塊の世代の高齢者福祉問題があります。現状
では高齢者福祉に対応する病院施設等が足りません。また、そこでの人
員もまるで足りません。

建設では、本年度新築保育園を3園受注しています。新築の保育園も2
020年には無くなると予想されます。本年度、高齢者向け施設は改修
工事を何ヵ所か行いました。来年度は新築工事の計画もあり、受注活動
中です。

施設を作るには、利用者・運営者がいて初めて成り立つものなので、運
営者側にはスタッフが必要ですので、この確保が重要になります。

我が社は施設の提案場所はスタッフが集まりやすい場所を選んでいます
し、最新の機械器具等の展示会等にも参加しています。また、土地活用
に対しても事業として成り立つものを提案しています。

お客さまに対して、今までの価値として提供してきたものの範囲にとら
われないようにしたいと思います。特に事業としての建設物に対しては、
ステークホルダーに対してWIN-WINの関係や真のお客さまへのサ
ービスを高めたいと思います。

今後はさらに「顧客の創造」を深めていきます。早く、建設ソリューシ
ョン企業として認知されるよう日々の仕事に取り組みますので、よろし
くお願い致します。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.681〕は、2016年10月13日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

10月に入り、朝晩は秋の気配を感じつつも昼間は高い気温となるなど、
管理を怠ると体調を崩しかねない時期です。同時に2016年度の下期
に突入しており、これから秋の深まりとともに冬を迎え、そして年末年
始の次は最終四半期へと突入していきます。始まったばかりのこの第3
四半期を充実した時期にすることで、その成果を最終ゴールに結実させ
ていきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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