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五十鈴メールマガジン〔No.687〕ポリティカル・コレクトネス
配信日時:2016/11/24 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2016.11.24発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.687≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆
  
           今月もあと1週間を残し、

      都内では54年ぶりに11月の積雪となりました。

        本格的な冬まではまだだとは思いますが、

         気候変化に注意していきましょう。

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☆No.687 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_ポリティカル・コレクトネス
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_「危機感」が人を成長させる(山田常務)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_故郷は(三谷社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― ポリティカル・コレクトネス ―――
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鈴木貴士です。

皆さんはこの言葉を知っていましたか? 今回のアメリカ大統領選挙で、
トランプ候補が枕詞に使ったのがこの言葉です。Political 
Correctness、略称PCとは、政治的・社会的に公正公平・
中立的で、なおかつ差別・偏見が含まれていない言葉や用語のことで、
職業・性別・文化・人種・民族・宗教・ハンディキャップ・年齢・婚姻
状況などに基づく差別・偏見を防ぐ目的の表現のことです。

例えば、男性を指す「Mr」が未婚・既婚を問わないのに対し、女性の
場合は「Miss」「Mrs」と区別されることすら、女性差別として
現在は「Ms」という表現に置き換えるようになりました。

有名なのは、黒人を「アフリカ系」と呼んだりしますね。しかし今度は
肌が黒いからアフリカ系とは限らないとか、まだまだ揉める材料はいく
らでもあるようです。

それから職業名に伝統的に男性であることを示す(~man)が付くも
のは女性差別であるとのことで、PCに反するとして(~person)
にされているのも数多くありますね。

議長はチェアマンからチェアパースンまたはチェアに、警察官はポリス
オフィサーに、消防官もfire fighterとは難しいですね。
ビジネスパースンやキーパースンなどは日本でも言われていますね。

しかしスーパーマンやウルトラマンは固有名詞だからいいそうですよ。
あまりうるさく言われたら、ピーマンも替えるのか?と言ってやろうか
という感じですね。

さらにアメリカでは「メリークリスマス」もキリスト教徒以外の宗教に
考慮して「ハッピーホリデーズ」、クリスマスカードも「シーズンズグ
リーティングス」に書き換えるとはなんともストレスが溜まりますね。

日本人はクリスマスがキリストの誕生日だということも知らない人が多
いかもしれません。なにしろ日本人は多神教ですから、外国の神様が何
人入ってきても平気ですね。

しかし最近は差別用語ということで看護婦さんは看護師に、2002年
保健師助産師看護師法改正でなりました。「白衣の天使」なんてダメな
のでしょうね。障害者も障碍者もしくは障がい者にしなければなりませ
んし、保母さんも保育士、スチュワーデスはキャビンアテンダント、こ
の前沖縄で揉めた土人は1997年北海道旧土人保護法廃止で先住民と
なっています。

しかし驚いたのは「肌色」は人種により肌の色が異なることから「うす
だいだい」とか「ペールオレンジ」とするとか、学校で君やさんを性別
で分けてはいけないとか大変ですね。

医学用語でもこれは厚生労働省や学会で決まりましたが、痴呆症を認知
症に、精神分裂病を統合失調症にというように、当事者や家族の心理に
配慮したものとなっています。

生物名も大変です。○○蛇とか、○○落ちとかと言うのと同じで、差別
用語を名前にした生物がかなりあり、それらすべて学会で言い換えるよ
うにしています。

日本でもこれだけ大変なのですからアメリカは移民の国でハラスメント
が厳しいなかで、トランプ候補は「これはPCなんだけど」と言いなが
らイスラム教徒やメキシコからの不法移民のことを中心に暴言を繰り返
し、それをマスメディアは女性蔑視や人種差別として非難しましたが、
多くのアメリカ国民はPCについてウンザリしていたものがトランプ候
補によって発散し、溜飲を下げたというのも今回の選挙結果の根底にあ
ったのではないかと私は思っています。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田常務

     ――― 「危機感」が人を成長させる ―――
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先週末、五十鈴グループの上期実績が取締役会で報告されました。

取り巻く経営環境は総じて厳しいものがありましたが、グループ連結決
算として、前年同期比で売上重量は横ばいとなりました。しかし収益面
では全員参画経営が反映された成果を上げることができました。

五十鈴東海においても、ビジネスリーダー、オペレーションリーダーを
中心にいろいろな場面でメンバー一人ひとりが状況に合わせたリーダー
シップやメンバーシップを発揮してくれました。

そしてその結果が着実に定量面、定性面で成果に結びついていると手応
えを感じることができています。

社員の成長を実績で感じていますが、先週の土曜日BSジャパンで経済
ルポスペシャルとして放送された番組「トヨタの人づくり 豊田章男の
闘い」を興味深く観ました。

番組概要は「従業員34万人、年間1000万台の車を販売し、日本を
代表する企業になったトヨタ自動車の強さの秘密を探ろうと、経済キャ
スターの小谷真生子が豊田章男社長を1年間取材した」ものでした。

番組では、改善活動やチームワークに磨きをかけることにつながる伝統
の「社内駅伝大会」やトヨタの人づくりの舞台になったドイツの24時
間耐久レースの様子、そして品質問題が発生し危機感が高まった米国で
の公聴会直後のトヨタ関係者との様子等々が紹介されていました。

なかでも興味深かったのは、将来のリーダーを育てるトヨタ工業学園で、
生徒たちがものづくりを学ぶ様子や「5S」を基本にした寮生活での人
材教育の様子でした。

未来に向けた厳しい競争に立ち向かうトヨタの人づくりに関する本は、
本屋でもいろいろと目にしますが、豊田章男社長の人づくりに向けた情
熱を映像で観ると、改めて今の我々に通じるものを感じ取ることができ
ました。

前回のメルマガでリーダーに必要な「4つの感」について書きましたが、
今回このテレビ番組を観ながら、やはり「危機感」が人を成長させるの
だなと感じました。

今は好調なトヨタでも、自動運転など新たな技術革新に向けた危機意識
のなか、ライバル企業は自動車メーカーだけではなく、グーグルなどの
IT企業を含めた戦いを強いられていると紹介されていました。

だからこそ厳しい環境変化への対応でリーダーが部下に示していいのは
不安感ではなく、あくまでも危機感なのだなとも考えるのです。

当たり前ですが危機感はポジティブな行動につながりますが、不安感は
恐怖を感じるだけで、ポジティブな行動にはつながりません。

社員の個性を伸ばすために「ライバルを視察してメンバーに危機感を抱
かせる」方法があると学んだことがあります。競合相手の「良いところ」
を見せることだそうです。

自動車業界がIT業界をライバル視するように、我々も異業界の優れた
分野をライバル視し、他より早く「ダントツ価値」を創り出さねばとの
危機感を持ち、下期の活動につなげていきたいと考えています。


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【ワーレックスの現場から】_三谷社長

           ――― 故郷は ―――
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先日遅くまで仕事をしたので社員と一杯飲みに行こうということで、大
和営業所の駅近くの炭火ホルモン店に行きました。錆びた金網に七輪が
出てきて一人2千円もあれば食べて飲んで十分楽しめる店です。

この七輪は私の田舎でイソライトという社名の会社がつくっている、と
知ったか振りをすると、現物をみて社員がまさにその通りですと言った
ので、へえーと思いながらも田舎を懐かしく思い出しました。

私の田舎は広島で東広島市安芸津町風早です。東広島市といっても昔は
豊田郡で市町村合併で市となり、広島市とは遠く離れているので実感が
わきません。

隣の町は戦艦大和の建造で有名な呉市ですし、右隣の町はNHKの朝の
番組、日本で初めてのウイスキーをつくったマッサンの舞台となった竹
原市です。

周りが皆市に変わりました。地名の由来は安芸の国の津は港を表します。
風早は昔、万葉集で柿本人麻呂が国士として舟で赴任中に愛しい人に書
いた手紙に「風が早いので私は今、瀬戸内の湾のなかに避難している。
貴女に早く会いたいが今立ち込めてきた霧の如くモヤモヤしている」と
詠んだことに由来しています。

あてつけだと思いますが、記念碑と山に大文字にもじって万の字焼きを
つくっています。当時の市政や故郷創成論の強引さ・無意味さがよく見
て取れます。

丘に登ると瀬戸内海が広がり、左の岬は赤崎と呼ばれ岡本綾子が生まれ、
今も趣味で農家をやっている所ですが、地名の如く赤土が取れるのでレ
ンガ工場やタコツボ工場がありました。

それと広島ですから酒造家や造船所があり、またお百姓や漁師がいて都
会からきたお坊ちゃんや地元のお嬢さん、私ら鼻垂れ小僧が入りみだれ
てあそんでいました。今度、中学の同窓会があるというのでチャンスが
あれば出席したいと思います。皆個性的な人ばかりです。

ここで広島県人の気質を紹介した記事がありましたので紹介したいと思
います。

日経広島支部の記事「広島はすごい」のなかで語られていました。「群
れない、媚びない、なびかない」強い者に付和雷同せず、自分の持ち味
を徹底して磨く、独立不覊(どくりつふき)の精神、だそうです。昭和
生まれの男は大抵そういうところがあると思うのですが、いかがでしょ
うか。

有名人では吉田拓郎、矢沢永吉、吉川晃司、若い人では綾瀬はるか、P
erfume(よくわかりません)。有吉弘行は2012年の観光大使
でポスターのキャッチフレーズが「おしい! 広島県」で、一番になる
とあの人は昔はそうだったと言われるのが嫌で一番にならない、と言い
ましたが結構毒舌と皮肉が入っていますね。

自分や県民はあまりそう思っていないのですが、傍からみるとかなりそ
う見えるのでしょうね。三つ子の魂百までといいますから死ぬまで直ら
ないのでしょう。

それをうまく生かして世の中のお役に立つようにしたいと思います。ワ
ーレックスにもいろんな県民がいて個性豊かな人が多く、ミッションス
テートメントに「多彩な力の結集で新たな夢を創出するビジョナリーカ
ンパニー」とあるので、皆さまの強みでこれからも勝負しようと考えて
おります。

しかしながら一番になれず、惜しい広島カープで今年は終わりました。
残念。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.688〕は、2016年12月1日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

都内で54年ぶりに11月の積雪があったとはいえ、本格的な寒さまで
はまだしばらくあることを考えると、仕事をしたり、休日をすごすのに
最適な時期ではないでしょうか。
12月まで残り1週間となりました。12月になれば世の中は忙しさを
増します。必然的に私たちも何かと気ぜわしくなるでしょう。そのとき
に慌てずに済むよういまからできる準備をしていきましょう。
今年も良い年だったと振り返られるよう、最後の月(師走)を迎えたい
ものですね。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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