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五十鈴メールマガジン〔No.698〕書を捨てよ、町へ出よう
配信日時:2017/02/23 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.02.23発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.698≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

       晴れて暖かく風が吹きすさぶ日があったと

         思えば、翌日は寒い日に戻ったりと
      
           寒暖差の激しい季節です。

          こまめに体調管理を行いながら

          春の到来を待ち望みましょう。

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☆No.698 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_書を捨てよ、町へ出よう
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_温故知新(黒田常務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_壁(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

       ――― 書を捨てよ、町へ出よう ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

1967年に詩人の寺山修司が発表した評論集が今回のタイトルです。
その後旗揚げした「天井桟敷」という、劇団(演劇実験室と言っていた)
でも上演されアングラ演劇ブームのきっかけとなりましたが、今でもこ
の言葉はその通りだと思います。

いくら本を読み、わかったつもりでも現実を見るとまるで違います。私
は思春期に引きこもりだったのですが、多くの本を読んでいました。

そこに行動派の親友がよく訪ねてきてくれたのですが、彼はさまざまな
経験による現実を語り、私が本を読んだ知識で応答すると「なんで、お
前は見てもいないのにわかるんだ!」と訝しがっていましたが、結局私
はわかっているつもりで何もわかっていないということがその後積極的
に行動するようになってから理解できました。

最近はこの歳になって、「町へ出よう! そして、本も読もう!」とい
う境地になってきました。

さて、この間孫の誕生会が倅の家(社宅)でありました。私はその日は
魔女が大魔女を博多に送って行ったので一人で過ごしておりました。魔
女の厳しいチェックもなく、コンビニで好きなものを買いコーヒーを注
文したりすることも新鮮ですね。

なにしろお客さまの自動販売機の会社がコンビニのコーヒーのお蔭で業
績不振になるくらいですから、どのくらい美味しいのかを試してみたか
ったのです。種類やサイズもさまざまあるので注文を受け付ける店員も
大変ですね。画やサンプルで合理的に丁寧に説明するのですからたいし
たものです。

それから歩いて40分程度のところにある倅の家に歩いて行ったのです
が、目黒通りの結構大きな店舗のユニクロが閉鎖されていました。近所
なので家中で結構買っていましたが、簡単に閉鎖してしまうものなので
すね。その他の店舗も閉鎖や入れ替えでデフレ経済で小売業は大変なよ
うです。

上野毛と二子玉川の間あたりに社宅はあるのですが、上野毛は庶民的な
感じで商店街があったりして、食べ物屋も料金が安く入りやすい感じで
した。

それから倅と孫たちに会い、誕生日プレゼントを買いに二子玉川の高島
屋に向かったのですが、それはもう、何というか若いセレブの街なので
すね。

高島屋も日本橋と全く異なり、客層も雰囲気も若い人たちが多い。とい
っても若い家族やカップルといった方がいいでしょう。街を歩いてもそ
ういう輩が多く、驚いてしまいます。

スーパーマーケットも充実していて有名店が立ち並んでいます。そこで
予約してあったフルーツボールやアイスクリームの誕生ケーキなどを受
け取ったのですが、丁寧というか慎重というか、すこぶる時間がかかる
のですね。注文の確認や出来具合、それを丁寧にパックして商品価値が
高く見えるのは当然のことです。

我々は歩いて行ったのですが(倅は車を持っていません)、狭い道を縫
って走るのは当然外車ばかりです。様子の良い、若いパパが子供を抱い
て立っていると、そこにアウディが迎えに来るといった感じです。

さまざまな店には良質の商品が並び次々と売れていきます。このデフレ
期にここはインフレじゃないかと思った次第です。別世界とはこのこと
で、こういうところにも出没しないと世間はわからないですね。私の住
んでいる自由が丘とも全く違います。

昔はセレブといえば田園調布でしたが、都会の街はどんどん変わってい
きますね。こういうところで生活する孫たちはどのように成長するので
しょうか? 嫁の手作りのモダンな御馳走を食べながら、昔ナウかった
御爺ちゃんは深いため息をつくのでした。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

          ――― 温故知新 ―――
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今中期最終のIOC成果発表会が始まりました。まだ全部の発表は聞い
ていませんが各社・各チームともこの2年間で大きく進化しているよう
に感じられます。

半期単位の発表で捉えると、チームによっては内容の多少の善し悪しは
あるものの、前中期から比較すると実際のプロセスは確実に変わってき
ていると思います。

しかし我々が目指しているバリューセンターに向けて、お客さまの求め
るバリューを創り出していくにはさらなる変革が必要となります。次期
中期に向け今までに積み重ねてきた活動を基盤に、さらなる進化へとつ
なげていってもらいたいと思います。

先週はちょうど「五十鈴の歴史を知る会」と「関東コイルセンター工業
会50周年記念パーティー」が2夜連続でありました。

どちらも過去から現在までの流れをスライド等で振り返っており、改め
てさまざまな歴史の積み重ねにより現在があり、そしてこれから未来に
つながっていくんだと感じることができました。

特に「五十鈴の歴史を知る会」では五十鈴のDNAともなる会長の少年
時代からのお話や、現在の五十鈴の基礎となっている施策の数々を再認
識することができ、改めて目指すバリューセンターの基盤になっている
と感じたことと、これからの未来を担っていく若い社員にもこの五十鈴
の歴史の積み重ねをしっかり伝承し、「温故知新」新しい五十鈴を創り
出していくのだと思いました。

そのためにもIOC活動での知財や組織力を高め、経験や歴史を積み重
ねていくことが必要不可欠になってくると思います。次期中期では全員
参画でバリューセンターに向けた活動をしていきましょう。

五十鈴中央の次期中期では、「スマートビジネス創造企業」を目指す企
業像としています。今までにビジネスラボラトリーで積み上げてきた組
織力と創造力を進化させ、お客さまに価値と感じてもらえるスマートな
ビジネスをお客さまとともに創り上げ、バリューセンターとしての価値
の進化につなげるように来期は価値発揮フィールドを拡大していきたい
と思います。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

           ――― 壁 ―――
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花粉舞う季節になりました。寒い日もまだまだ続きます。でも春はもう
そこまで来ています。

IOC成果発表会の最中ですが、来たる春を思いながら、そしてまた新
たに加わる仲間が増えることを思いながら、今中期を次期中期にしっか
りとつなぐ良き機会としていきましょう。

IOC活動やIVC活動を通して、私たちはいつも「価値」について考
えることが習慣づきました。それは要請に応えるものではなく、もっと
こうありたい、こうなりたいという自身の成長に対する欲求がエネルギ
ーの源泉となっています。そしてそれを実現するために新たなことに挑
もうとするのですが、そこにはさまざまな壁が存在しています。

壁にぶちあたると、「駄目だ」「無理だ」「つらい」といったネガティ
ブな気持ちに負けてしまいそうな自分と向き合わねばなりません。でも
壁の無い世界に安住しようと思っても、そんな世界そのものが存在しな
いということもわかっているから、何とかしようと努力を重ねます。

壁にもいろいろ種類があって、見えている場合は高いか低いか、厚いか
薄いかを見極めながらさまざまな施策を練って挑むことができるのです
が、やっかいなのは自分の頭にこびりついてしまった壁です。

その壁があると見えるものも見えない、聴いているつもりでも聴けてい
ない、だから同じ場所で右往左往してしまう。「ブレイクスルー」と掛
け声をかけても、壁は消えてはくれません。

かなり前になりますが、「バカの壁」という養老孟司さんのベストセラ
ーがありました。

私たちが常識をベースに思考することは、別の見方をすれば思考停止に
陥っていることと同じ。またいつも同じポジションで自分の常識で物事
を見て感じている限り、相手のことを本当に理解することは不可能であ
るということを示唆されていたように記憶しています。だから自分のバ
カの壁の存在を理解することが大事なのだと。

今、アイコミは「壁」の存在を各所で自覚しながら仕事をしています。
仕事テーマや目指す成果が明確なときには、自分たちの力だけでは足り
ないところをコラボ先との協働で企画運営して臨むことで備えられるよ
うにはなりました。

けれども新たなサービス領域で、これまで接したことがない業界のお客
さまとの仕事では、どういうフォーメーションが最適かも経験がないた
めよくわかりません。

その結果備えが十分でないために、スタートしてからその壁の存在に気
づくので、本当に大変です。けれども過去の経験で見たことのない壁に
ぶつかることが、壁を破る考え方や行動を生んでくれています。そのく
らい大変な壁と向き合わないとこれからの成長はないのですね。

先日も現在動いているプロジェクトに参画しているメンバーが、朝礼で
自分の「壁」について語っていました。その壁を乗り越えるために自分
はこれからどうあるべきかを話していました。

その話を聴いていて仕事スタイルとか、ビジネスモデルとか型にするこ
との有益さは確かにありますが、型にはまった教え方、学び方、仕事の
仕方が結果としてそのメンバーの壁を作ってしまった要因の一つでもあ
ると反省しました。

基本はしっかりしているけれど型にはまることがなく、頭に壁をつくる
こともなく、柔軟で感度が高くいつも多様なことを学び、臨み続けられ
る環境づくりを今一度皆で考えようと思います。

今、私の前には壁がある、けれども壁は新しい世界や困難な世界に身を
投じるからその壁と遭遇する。でも壁を乗り越えた者には壁の向こうの
世界が見える。乗り越えるプロセスそのものが価値になる。そう信じて
粘って行動するしかありません。

そういう経験を組織レベルで体感して、これからの自分たちの在り方そ
のものを考え、革新できる会社でありたいと強く思う毎日です。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.699〕は、2017年3月2日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

一定の型やモデルを創りだし、それをベースに組織的な営業プロセスや
管理の方法を誰にでもできる形にしていきたい、ということでやってい
るものの十把一からげに効率のみを重視するのでは、個別にみたときに
問題が生じることもあるものです。
ある業務がうまくいっているからといってそこばかりにとらわれるので
はなく、引いた状態で俯瞰し全体の状態・状況はどうなっているのかを
観ることも大事ですね。なかには型にはめないで個別にやったほうが良
いものもあるでしょう。常にその型やモデルの目的に立ち返ることが大
切だと思う今日このごろです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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