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五十鈴メールマガジン〔No.703〕男泣き
配信日時:2017/03/30 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.03.30発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.703≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          まもなく3月も終わりですね。

           今年度はいかがでしたか。

       苦い経験も嬉しい成果もあったでしょうが

      いずれも来年度へ向けての糧にしていきましょう。

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☆No.703 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_男泣き
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_VCに向けた新たな挑戦(黒田常務)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_御縁と5円のアイデンティティー(三谷社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

           ――― 男泣き ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

大相撲、注目の新横綱稀勢の里は絶好調で13日目を迎え、日馬富士と
の横綱対決になりました。大関時代は取りこぼしが多く、精神面での弱
さが指摘されていましたが、先場所優勝し横綱に昇進してからは風格が
出てきて、落ち着いているように思えました。

相田みつをさんの言葉に次のようなものがあります。「風雪に耐えただ
け、土地の中に根が張るんだな」良い言葉ですね。長年苦労し横綱にな
ってからはそういう感じの落ち着いた相撲でした。

しかし初の横綱対決は日馬富士の気迫ある立ち合いから一方的に押し込
まれ、動けないほどの怪我をしてしまいました。誰もが翌日は大事を取
って休場だろうと思っていました。新聞にも「相撲の神様はどこまで、
稀勢の里に試練を与えるのだろう」との記事が掲載されていました。

しかし彼は休場せず、土俵入りも立派にこなし鶴竜との一番を迎えまし
たが、一方的に敗れてしまいました。千秋楽、照ノ富士との優勝をかけ
た一番は、だれもがこれ以上の怪我のダメージを大きくしないようにと
思っていました。

本割で勝って優勝決定戦に持ち込むというようなことは、名解説者の北
の富士さんですら思っていなかったようです。

本割の立ち合いで、稀勢の里は右に体をかわしましたが、行司に止めら
れ、2回目では逆方向に動きました。土俵中央での揉み合いでは痛めて
いる左上半身を絞られましたが、うまく体をかわし、突き落としで破り
ました。こうなるとムードは一変します。

家では私も魔女も、会場ではほぼ全員が稀勢の里の奇跡の優勝を祈りま
した。しかし支度部屋に入った稀勢の里は、怪我の痛みよりも顔色一つ
変えずにむしろ勝つことに集中しているように思えました。

本割、優勝決定戦と二番続けて勝つということは、普通の状態でも難し
いことです。しかし勢い、流れ、ムードは稀勢の里の大きな味方となり、
力を発揮するのではないかという期待がありました。

決定戦でも立ち合いは呼吸が合わず、照ノ富士が突っかけました。彼は
前日の取り組みで、逃げるような相撲を取り会場からブーイングされて
いました。そして左ひざの故障も悪化しているようでした。完全にヒー
ル、アウェイ化しているなかで、精神状態は稀勢の里よりも苦しい展開
だったように思えます。しかし2度目の立会いではうまく入り込み両差
しになりました。

誰もが照ノ富士がそのまま押し出すと思った瞬間、稀勢の里の捨て身の
小手投げが決まり、奇跡の逆転優勝となりました。割れんばかりの歓声
のなかで、勝ち名乗りを受ける稀勢の里は実に堂々として横綱らしく見
えました。

「苦がその人を鍛えあげる、磨きあげる、本ものにする」という坂村真
民さんの言葉を私は思い出していました。その後の表彰式での君が代斉
唱のとき、歌い出していた稀勢の里は途中から涙が止まらなくなり、顔
をクシャクシャにして「男泣き」していました。

あれほど気の合った君が代斉唱はなかったですね。観客も全員大きな声
で稀勢の里を祝福するように国歌を歌い、それにより稀勢の里が万感胸
に迫る思いとなって「男泣き」したのでしょうね。

支度部屋では同部屋で今場所活躍し、殊勲賞を取った高安がもらい泣き
していました。この感動を胸に彼も来場所大関に挑戦することになりま
す。大相撲もグローバル化の流れが変わってきているようですね。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

       ――― VCに向けた新たな挑戦 ―――
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今週は季節外れの大雪により痛ましい事故の発生などありましたが、確
実に季節は春らしくなってきております。いよいよ来週からは新入社員
も新たな仲間に加わり、新年度がスタートします。

新入社員の受け入れ準備、そしてVCに向けた新年度、新中期へのスタ
ート準備は万全だと思いますが、全員が乗り遅れること無くVCへのス
タートが切れるようにしっかりと確認・展開をお願いします。

新入社員は現在、配属前の新入社員研修の真っ最中だと思います。社会
人に向けての準備や五十鈴の社員としての心構えなど、大事なことを勉
強していると思いますが、最も学ぶのは配属されてから私たちの働き方
・姿勢を見て学び覚えていくのだと思っています。

そういった意味では私たちが新入社員の模範となるためもありますが、
もとよりVCを目指すためには働き方や学習方法など今までとは当然変
えていかなければなりません。

五十鈴中央では来期キャッチフレーズを「バリュー LABO」として、
今まで行っていたビジネスラボラトリーをもっと価値につながるラボラ
トリーへと進化させようと思っております。

またタスクのひとつに「ワーク&ラーニングスタイルの変革」を掲げて
おり、VC社員として働き方や学習スタイルの変革を推進するとともに、
異業種をはじめ現在起っているあらゆる物事からも学び、それを活かし
ていけるような文化に、そして個人では与えられた学習機会だけでなく
自律的に学ぶ場をつくりバリューにつなげていきたいと考えています。

大和SCでは来期に向けひとつの学習の場として、3月から週2回朝礼
で5分程度の「ペアLABO」なる活動をスタートさせています。これ
はランダムに選ばれた2名(ペア)が世の中で起きていることや身近な
変化などを自由なテーマで研究・プレゼンするものです。

これまでに「ソフトバンクのスーパーフライデーの仕組み」や「宅配業
界の変化やそれに伴う戦略の違い」などがプレゼンされ、自分たちの活
動の参考にするなど学習の場となりつつあります。

五十鈴中央全体でも同じような活動が展開されてきており、今後それぞ
れのテーマをさらなる深掘りをすることにより新たな可能性につながっ
ていくと考えています。

いよいよ来週から私たちのVCに向けた新たな挑戦が始まります。全員
で「VC基盤の構築」に向けて頑張っていきましょう。


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【ワーレックスの現場から】_三谷社長

    ――― 御縁と5円のアイデンティティー ―――
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桜もほころび始め、いよいよ入社式のシーズンとなりました。

今年も42名とたくさんの新入社員が五十鈴に入ってきます。誠におめ
でとうございます。

私もちょうど40年前に入社し六郷本社の前で記念写真を撮ったのを、
つい先日のように鮮明に思い出されます。その頃はオイルショック不況
で求人がなく大学は出たけれど状態で、国立大学か有名私立しか採らな
い指定校制度があり、形だけの採用試験はしますが入れてもらえません
でした。

そのようななか五十鈴は立派な本社ビルがあり、資本金も6億円、休日
もしっかりあり、初任給も一流会社とあまり変わりませんでした。1次
の筆記試験には100名位いたと思います。その1次試験は受かったの
ですが、2次試験日をうっかり忘れ受けそびれていました。

私は自分のミスだから仕方ないなと思ったのですが、大学の就職担当者
がもったいないと五十鈴に交渉してくれました。

別枠で女子学卒と一緒に受けるのが恥ずかしいのと、工学部だったので
意向が少し違うから断ろうと思っていましたが、2次試験、これは重役
面接でしたが「今の時代、大変だね」とやさしく言われ、3次試験、こ
れは社長面接で長い沈黙の後、一言、「君は成績が優秀だから合格」と
言われ、僭越ですが社長の男が男に惚れる凛々しいお姿に見とれている
うちに思わず「ハイ有難うございます」と答えていました。

余談ですが当時は学園紛争が活発で、学校にもあまり行っておらずアル
バイトをしたりであまり勉学には励んでいませんでした。できが悪い生
徒を加山雄三(可山優三)といって、可が山ほどあり優が3つしかない
ことを表しています。

昔の評価は優、良、可、不可の評価でまさに私はそれでしたが、一発勝
負に強かったのか試験の成績だけは良かったのかもしれません。運と縁
が切れそうな糸をつないでくれたのだと思います。おかげで40年勤め
させていただいております。

先日、五十鈴の歴史を知る会で、会長の子供の頃「大根をリヤカーに一
杯市場にもって行っても小遣い銭にもならなかった。農家は労多くて儲
からないから商売の道に進んだ」というお話がありました。私も小学生
の頃、姉と自転車でナスや胡瓜をかご一杯つんで市場に行った思い出が
あります。

市場といっても田舎ですから2階屋敷の1階がコンクリートで舗装され、
そこに野菜を置きチョークで円く囲み、名前を書いておき、翌日お金を
もらいに行くのですが、売れるわけもなく可哀そうだからと5円をもら
いましたが、お菓子一個買ったらなくなりました。昔の母親は金の有難
さをこうして教えていたんだと思います。

私は農家が嫌だから工場で働こうと思い、工学部に進みました。私の世
代まで工学部と文学部では初任給が違った時代でした。

後に会長が分社化されるのですが、これは当時の支店長に「俺の苦労が
わかっていない。商売の面白さと厳しさを教えてやる」と言ってスター
トされたものです。企業家精神、起業家精神をたたきこまれました。

この頃なるほどと思い指針にしたのが、代表が若い頃よく言われていた
「経営は夜鳴き蕎麦屋だよ。自分でかごを担ぎ売れる所、客の好みをマ
ーケティングし、時節、気候に合わせて必要なだけ仕入れ、いかに在庫
を残さないか。それと銭勘定だよ。経営のエキスが全部詰まっている」、
三菱商事さまも子会社経営、国内営業、海外勤務、財務と一通り経験さ
れると聞いています。これらのどれが欠けても会社はうまく回らない。

社長になって20数年、かたくなにこの考えは守っています。難しいこ
とも学ばせていただきましたが、いろんなことを修練すればこのような
ことになり、このようなことをベースに学んだことを肉付けすれば良い
仕事、良い経営ができるのだと信じています。

自分の思いや感銘を受けたこと、それがDNAになりアイデンティティ
ーになるのだと思います。男は40歳にして起つ。自分の顔に責任を持
つ。五十鈴に入って40年、五十鈴の顔になれたかな? まだまだ道遠
し。

新入社員の皆さまも縁あって五十鈴に入られたのですから、これからも
いろいろと楽しいこと、苦しいことがあろうかと思いますが、花も嵐も
踏み越えて行くが男(女)の生きる道、です。何事も三日三月三年、兎
に角やってみる。継続は命。ともに頑張りましょう。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.704〕は、2017年4月6日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

毎年のことですが、桜の時季になると「今年もあっという間に1年が経
ったな」という思いがします。当たり前のように迎えている春ですが、
今年入社する新入社員にとっては、初めて経験する社会人のスタートな
のですね。私たちも入社当時の希望や不安やワクワク・ドキドキ感を抱
いた社会人1年目の初心に立ち返って、謙虚に、はつらつと新たな年度
の第一歩を踏み出していきたいものです。

今年度も当メルマガにお付き合いいただきまして、ありがとうございま
した。来年度も引き続き、よろしくお願いいたします。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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