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五十鈴メールマガジン〔No.704〕嘘は罪
配信日時:2017/04/06 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.04.06発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.704≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          今週から新年度が始まりました。

       いつもの通勤電車の様子が新入社員たちで

          新鮮な雰囲気がする時期ですね。

      皆がスタート地点に立った今、過去にとらわれず

       あるいは慢心せず心機一転で始めましょう。

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☆No.704 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_嘘は罪
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_新入社員と若手社員の成長に向けて(瀬戸執行役員)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_将来の業界を見据えた改革を(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

           ――― 嘘は罪 ―――
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鈴木貴士です。

昔、スタンダードナンバーでこういう歌があり、私は弾き語りで得意に
しておりましたが現在の日本はそんなことを言っていられません。

安倍政権になり強い経済を取り戻すということで、三本の矢「金融政策
・財政政策・成長戦略」というポリシーミックスで、絶好のスタートを
切りました。

日銀は2%のインフレ目標を掲げ、異次元の金融緩和で国債を年間80
兆円も買い取り、円安、株高になり、インフレ率も上昇しました。誰も
がこのままデフレ脱却に向かうのではないかと思っていたのですが、2
014年の消費税の増税から景気は失速し、三本の矢も財政は緊縮に向
かい、成長戦略は構造改革、規制緩和になってしまいました。

どう考えてもデフレ脱却の政策とは思えません。そしてどういうわけか、
そういう根本の問題より国会ではワイドショー的なことばかりを取り上
げて、目くらましのようなことになってしまっています。

現実、人手不足は深刻で失業率も3%を切るような状態ですが、これは
景気とは関係なく人口構造の変化で、安倍政権の政策によるものではあ
りません。

実質消費が減り続けるなかで、雇用が改善しているというようなトンチ
ンカンなことを言っている場合ではないのです。スーパーやデパートに
行っても、安いモノやバーゲンには人は群がりますが一般消費は控えら
れています。

家計はもちろん財布の紐を固くし倹約に向かいます。こういう時にこそ、
政府が財政出動をすべきですが、公共投資は無駄遣いだという風評が蔓
延し、さらに国の借金問題、財政規律、プライマリーバランスといった、
緊縮予算を歓迎するようなムードです。

このムードや空気が問題で国民が思考停止に陥り、所謂合成の誤謬だら
けになってしまっているのです。経常収支が黒字で、通貨発行権を持っ
ている国が負債を増やしても問題はないし、さらには国債を日銀が激し
く買い上げ、全体の4割になろうとしているのですから、実際の政府の
負債は統合政府として考えれば減っています。日銀は政府の子会社です
からそういうことです。

しかし真面目な日本人はそんなまやかしはとんでもないことで、痛みを
伴う改革を求めています。岩盤規制なるものや既得権益と思われること
を破壊し、消費税は安定財源として増税する「痛みの伴う改革」を求め
る風潮があります。

海外から、スティグリッツやシムズといったノーベル経済学賞を取った
学者を呼んで、減税、財政出動といった方向に向かいそうな雰囲気も出
ていますが、財務省の教義の緊縮予算と増税という根本政策は敗れそう
もありません。

世界はグローバル化が行き過ぎ、疲弊した人々が自国の主権や利益を取
り戻そうとしています。それがブレグジットであり、トランプ現象であ
り、EUの混乱です。

さらにロシア、中国、朝鮮半島と日本は安全保障の問題も抱えています。
国防のみならず、食の安全保障やエネルギーの安全保障も日本は深刻に
考えなければなりません。

そのためにもまずは公約通り、デフレ脱却で強い経済を取り戻す。GD
Pを600兆円にする。ということは国民の所得を一人当たり80万円
増やすということです。

生産の合計、支出の合計、所得の合計はGDP三面等価の法則で必ず一
致します。デフレは総需要の不足です。オリンピックに向けて明るい消
費を増やさなければならないのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

    ――― 新入社員と若手社員の成長に向けて ―――
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今年も小山SCの敷地にある桜の花が咲き始めました。週末には毎年恒
例にしているIOCキックオフと新入社員歓迎会を予定しています。

新年度のスタートとしては同じ光景ですが、今年は何かが違う感覚があ
ります。一言でいうと、新中期への手応えです。

バリューセンターのイメージが少しずつ見え始めたことで、社員一人ひ
とりのバリューセンター実現への思いや志がこれまでとは違うように感
じるのです。

新中期に向けた準備もしてきましたので、変化を楽しみながらも時間軸
を意識した俊敏な考動でVC基盤づくりを推進していこうと考えていま
す。

また、拠点・SC間異動では部長やビジネスリーダーの交代、SCでも
多くの若手リーダーが誕生しています。これも楽しみですので、自分ら
しいリーダーシップを発揮してもらいたいと思います。

新入社員もグループ総勢40名、五十鈴関東には9名(男性5名、女性
4名)入りましたが、先輩社員全員で愛情を注いで育成してもらいたい
と思います。

最近の世の中の傾向では入社3年以内に3、4割が辞める時代です。人
を育てて人財にすることは五十鈴グループの基本的な考え方です。その
ための仕組みもありますが、そのなかでも特に大切にしてもらいたいこ
とは毎日の業務日誌です。

上司や先輩社員の目からは、新入社員が何に悩んでいるのかはわかりに
くいものですが、業務日誌を活用することで日々どんなことを学び・気
づいたのか、そこから何がわかっていないのか、何につまずいているの
かが理解でき、アドバイスも的確にできるからです。

コメントもできる限り多くの先輩社員からすることが望ましいと思いま
す。五十鈴の社訓や創業者精神、価値観に基づくものの見方・考え方の
理解は勿論ですが、日常のなかで個々人のノウハウの暗黙知を組織の形
式知として活かせるようにもなるからです。

また先輩社員のコメントを見て、彼らの成長を感じる機会にもなります。
とにかく皆で世話を焼くことが大切です。これは新入社員の育成に限っ
たことではなく、若手の育成には欠かせないことだと思います。世話を
焼く行動のなかで人間関係が良くなり、成長を実感する瞬間が日々のな
かで生まれてくるのだと思います。

多少しつこいくらいにコミュニケーションを取り、皆でかまってあげる
ことが大切だと思います。

そしてチームや組織に必要な存在だと実感できる成長を認めてあげるこ
とが何よりも大切なことだと思います。新中期戦略がスタートし、組織
体制も一新しました。決意を新たにバリューセンターへの変革に邁進し
ていきます。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

     ――― 将来の業界を見据えた改革を ―――
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2年後を見据えた新中期戦略および新年度基本方針概念図のもと、五十
鈴グループ全社で今期のスタートを切りました。

例年ですと東京本社での入社式には皇居の桜が咲いているのですが、今
年はまだまだの状況でした。しかし式での新入社員の皆がとても明るく
活発なので元気づけられました。

今期、建設は新組織体制でソリューションを行っています。目指す企業
像は、「需要創造型建設SL企業」です。

建設本社を3チームに分け、「事業貢献型ビジネス領域の開拓」を需要
開拓チーム、「再生SLビジネスの事業化」を再生SLチーム、「MO
グループ建設SLセンター機能の創出」を企画開発チームと致しました。

2020年度を見据えて、永続性と五十鈴グループとしてのビジョナリ
ーカンパニーを実現させたいと思います。

話は変わりますが、「働き方改革」について建設業は大きな変革時期に
入っています。建設業は現場で週休2日制をほとんど実現できていない
のが実情です。残業についても、「36協定」で定める上限「月45時
間、年360時間以内」の適用を除外されてもいます。

それについては建設業は、「天候などの自然条件に左右されるため上限
規定の適用除外となっている」との理由のためです。

しかしながら人手不足が深刻な運送業と建設業についても、規制の適用
を5年間猶予し、5年後に運送業は「年960時間(月平均80時間)」、
建設業は原則として一般の業種と同じ規制を設けることになります。

建設業界としても長時間労働の常態化は好ましくはなく、技能労働者は
高齢化により今後10年で100万人程度が離職する公算が大きく、若
者が他業界との比較で建設業への就職を避けるようになれば、将来、建
設業が成り立たなくなってしまいます。

「このチャンスを逃すと改革できる機会はしばらくない」と、長時間労
働の是正に前向きな姿勢をみせるときにきています。

その実現には大きな壁が立ちはだかります。労働時間の短縮は建設工事
の長期化につながり、産業界や国民生活に大きな影響が生じかねません。
発注者の理解もなければ、実施は難しいと思います。

また技能労働者はほぼ日給月給制(日給月払い)ですので、日数を多く
働いた方が月給が増えるため、休暇取得のインセンティブが働きにくく、
結果として所定内労働時間が多い傾向となります。

五十鈴建設としても、「生産性向上」と「働き方改革」をキーワードに
持続的な発展に向けた基盤づくりの必要性を認識し、その基盤づくりも
しなければならないと思います。また専門工事業者を含めた作業所の生
産性向上を推進するようにしなければなりません。

いま一度「生産性向上」と「働き方改革」の重要性を社員だけでなく、
協力会社(専門事業者)と共有したいと思います。

このような活動を「全員参画経営」だと考えてみても良いと思います。
また同じようなことを書きますが、「環境を作る建築業界はビジネスチ
ャンスがある」ということになります。

今までのような住宅環境の「住む」だけでなく、「働く」環境も視野に
入れ、幅広い意味での「環境」を創造したいと思います。

前向きに明るい未来志向で活動していきますので、今期も宜しくお願い
致します。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.705〕は、2017年4月13日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

新年度が始まりましたが、新入社員が入社した企業は入社式などが行わ
れたと思われます。また新たに配属が替わった人もいるかと思いますが
始まったこのタイミングでこそ、ゴールをイメージしてしっかりとスタ
ートしたいものです。
話はかわりますが、今週は桜の花見の時期が最適のタイミングになると
予想されています。先日の日曜日にはまだ七分咲き程度でしたが、でき
れば満開の桜を見たいものです。一瞬の間だけ咲き誇る桜だからこそ、
時間をやりくりして見物にいきたいものですね。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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