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五十鈴メールマガジン〔No.709〕社会的規範
配信日時:2017/05/18 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.05.18発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.709≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          風薫る5月も真っ只中ですが

        今後の梅雨時や夏本番を迎えるにあたり

           さまざまな対策や準備も

         していかなければならない時節です。

        先を見据えて手を打っていきましょう。

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☆No.709 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_社会的規範
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_常識や既存の枠を越えて新しい価値づくりを(瀬戸執行役員)
┃
┃【ベル・インフォ・テックの現場から】
┃ ■_捉え方一つで・・・発想の転換(山室社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 社会的規範 ―――
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鈴木貴士です。

前回は「マインド・コントロール」について述べましたが、これは思い
込みのことですね。今回は行動レベルの「規範」について考えてみよう
と思います。

以前メルマガにエスカレーターの「右側空け」の話を書きましたが、そ
の後も魔女は絶対におかしいと言ってエスカレーターに乗る時右側に立
つので、一緒にいる時私はビクビクしています。

「邪魔だ! ドケ!」と言う過激な人もいるのも事実ですが、多くの人
は嫌な顔をして立ち止まります。明確に「エスカレーター内は歩行禁止」
と書いてあるのにどうしてこういうことになってしまうのでしょうか。

先週土曜日の日本経済新聞の「春秋」というコラムにもこのことが取り
上げられていて、華々しく開業した「GINZA SIX」での混雑で、
エスカレーターに鈴なりに左側一列になるのを「みごとに」と表現して
いました。

「どうか2列でご利用ください」と従業員が声をからしても誰も言うこ
とを聞かず、片側空けを崩さず、これを「奇観」というべきか、とも書
かれています。

右か左かの違いはあれども、世界で広まったこの風習の成り立ちは定か
ではないとのことですが、日本で普及したのは1993年の朝日新聞に
よると、英国の例を挙げて片側空けを勧める投書が載っており、これぞ
先進国のスマートなマナーとされた時期もあったということでした。

しかし現在はエスカレーターを歩くのは安全性の問題で危険だという認
識ですし、鉄道会社も歩行禁止を明確に呼びかけているのに、人々は風
習、社会的規範の行動が優先してしまいます。

人間は一度習慣化してしまうと、価値観に関係なく固定化された行動を
取ってしまいます。そしてそれを逸脱するのは結構厄介なことです。家
の魔女のように逸脱行動を試みると、規範の破壊者として悪者扱いされ
る場合が多いのです。

日本人は公共の場で秩序正しいし、掃除やゴミの持ち帰りで世界から称
賛される良い規範や風習、習慣も持っています。しかし上述したように、
奇観とも言うべきこともあるのも事実です。

ルール違反なのですから、このエスカレーターの「片側空け」という社
会的規範を本気になって変えてみたらどうでしょうか。五十鈴の変革期
に私が五十鈴の悪しき規範を「規範変革活動」により打破したように。

人々のコンセンサスができれば、それを「ガイドライン」とし守ってい
けば変えることができると思うのです。2列主義も鉄道各社が本気でキ
ャンペーンを張ってやれば実現できると思うのです。

すると、じゃあ急ぐ人はどうするのだという声が挙がります。そういう
人は階段で歩いてもらうしかありません。階段のないところは? とま
たこう反論するでしょうが、そういうエスカレーターは傾斜も急で距離
も長いので、より駆け上がったり、駆け下りたりするのは危険というこ
となのです。

このコラムの筆者も2列主義を実践し、右側に立ってみたら、後ろに一
人、二人と立ったので、「なーんだ、誰かがやれば習慣は変わるじゃな
いか」と思ったら「いやいや、追い越そうとして舌打ちしていた?」と
いうオチになっていました。

高齢化していくなかで、こういう危険と直結する社会的規範は日本人の
好きな「安全性」から見て、「効率性」や「利便性」よりも優先される
べきですし、「ルール」がそうなっているのだからやめなければならな
いと思うのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

  ――― 常識や既存の枠を越えて新しい価値づくりを ―――
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初夏のすがすがしさもあり、朝の目覚めは気分が良いです。いつもより
少し早起きして時間を有効活用するのには良い季節です。いろいろと考
えを巡らすのにも良いと思います。

それでも日中は気温が真夏日となる日もありますので熱中症には十分な
注意が必要です。油断大敵ですので対策は早めに手を打つようにしまし
ょう。

話は変わりますが、神戸スイーツタクシーなどの面白いサービスが人気
の「近畿タクシー」という会社があります。ガイアの夜明けなどテレビ
にも紹介される会社なので知っている人も多いかと思います。

少し紹介しますと、タクシーという乗り物に新しいエンターテイメント
をプラスして観光をより楽しい体験にしてくれる、地元に詳しい!とい
うパワーを最大限に活かして、ガイドブックにも載っていない、とって
おきの神戸観光を提供しているタクシー会社です。

例えば人気パティシエのお店でケーキが味わえる「スイーツタクシー」
や、おいしいパン屋さんを巡る「ブレッドタクシー」など。他にもジャ
ズタクシーや神戸ビーフタクシー、夜景タクシーとメニューも豊富で楽
しい感じがします。

タクシーを単なる移動手段として考えるのではなく、「スイーツ店を回
る」、「神戸牛のステーキ店を回る」という「新しい使い方」のアイデ
ィアを付加することで人気商品にしています。

要するに「タクシーの使い方提案」で新たな価値を提供し需要創造につ
なげているわけです。地域のお店にとっては集客が期待でき、自治体に
も観光によるさまざまな経済効果が期待できます。タクシー会社にとっ
ても通常の運賃とは違う料金体系ですので、売上の向上だけでなく収益
の向上にもなります。

単なる移動手段なら乗り心地や接客マナーを向上させることなどが主に
やることになりますが、スイーツタクシーは地元の隠れた観光資源を見
つけることや、お店や自治体と協力して観光客に提案することなどに取
り組み「まちづくり系タクシー会社」として、異業種から自治体まで幅
広い交流の輪を創造しながら、新しい価値づくりに取り組んでいる楽し
いタクシー会社です。

業界は違いますが、妙に親近感が湧く会社だと感じるのは私だけではな
いと思います。

バリューセンターは価値を提供する会社です。どんな価値を提供するか
で取り組むことも大きく違います。業界の常識や既存の枠にとらわれる
ことなくパラダイムチェンジを図り、全員でバリューセンターを創り上
げていきたいと思います。

そのためにも、今この時期に集中的にVC思考を拡大し、実践的な取り
組みにつなげていくことが重要だと感じています。


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【ベル・インフォ・テックの現場から】_山室社長

     ――― 捉え方一つで・・・発想の転換 ―――
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ゴールデンウィークも過ぎ、花粉症もそろそろ終わりを告げ、過ごしや
すい気候になりました。そして新年度もスタートして1ヵ月半が経ちま
したが、良いスタートダッシュを皆さんは切れましたでしょうか?

私たちBITも今年度、新たな目標(企業価値の向上)に向け、新たな
試み(新たなマーケットの開拓、VCソリューションの探究、卓越した
組織的競争力の確立)に着手し始めました。そして、その成果はどうな
るのか、楽しみなところです。

さて、最近の政治家の不祥事や失言が多く伝えられていますが、今般の
世界情勢の不安定なときに日本の政治や経済はこれでいいのかと思わず
にはいられませんね。

しかし一方では、世間一般の日本人の心の豊かさを感じられた事例があ
りました。

それはこの4月に某前復興大臣が、東日本大震災の復興に関連して「東
北のほうでよかった」と発言したことが大変問題になりましたが、ネッ
ト上では「#東北でよかった」というハッシュタグをつけて、今も東北
に住む人や東北出身の人が東北で生まれたことを誇りに感じたり、東北
の魅力を伝えようとする投稿が相次ぎ、話題になっていました。

私たちも震災から6年が過ぎ、震災の風化が進むなかで、被災地を思い
出し改めて支援していかないといけませんね。

この発言は残念でしたが「東北でよかった」という言葉が、捉え方や思
い方一つでこんなにも変わるんだと驚きましたし、「発想の転換って大
事だなあ!」と改めて感じました。

私たちもこれから経営目標達成に向けて、さまざまなタスクへの取り組
みに際して一方向的な考え方や行動に捉われることなく、多様で多面的
な考え方や行動で捉えるように俯瞰力を鍛え、豊かな発想でVCへ向け
ての新たな試みにチャレンジしていきたいものです。

現在ブームである、AIやIoT技術はさまざまなところで競い合って
新たなソリューションを創る研究を行っていますが、我々も既存の使わ
れ方と違った考え方(発想の転換)で、生産性向上に対してどんな有効
利用ができるのかを日々研究しており、実用化を目指してこれからも弛
まない努力を重ねて、成果を挙げるために活動していきます。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.710〕は、2017年5月25日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

一年中でも最も良い気候といわれるだけあって爽やかに晴れ渡った青空
の日が多い5月ですが、沖縄では梅雨入りしており関東でも6月の前半
ごろには梅雨入りが予想されています。
春夏秋冬さまざまな気候があって良い季節も実感できるものですね。穏
やかな気候の時はもちろん、暑い時も寒い時も一年中どの季節になって
も身の周りの状態が整っているように日々の心がけが大事だと思う今日
この頃です。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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