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五十鈴メールマガジン〔No.716〕「炎上」日本のメカニズム
配信日時:2017/07/06 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.07.06発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.716≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

        今週に入り、関東でも雨らしい雨が降り、

        ようやく梅雨らしくなってきました。

          東京では先週末に都議選があり、

         与党が大敗する結果となりましたが、

       国政への影響など今後が気になるところです。

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☆No.716 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_「炎上」日本のメカニズム
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_VCビジネスにおける「人脈」の重要性(山田専務)
┃
┃【五十鈴オートの現場から】
┃ ■_特別な意味のある7月(小林社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― 「炎上」日本のメカニズム ―――
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鈴木貴士です。

佐藤健志・藤井聡先生の共著で『対論「炎上」日本のメカニズム』とい
う文春新書が発刊されました。表紙の帯には「ネット空間だけじゃない
! 小泉純一郎劇場も橋下徹劇場も小池百合子劇場も『劇場』と名が付
くものは全部社会の『炎上』現象だ!」と本人の写真入りで描かれてい
ます。

このように「劇場」と名の付く政治手法は社会の炎上の一形態であり、
演劇や映画がブームになるのも同じ現象です。そして時として社会を破
滅する危険性のある炎上のメカニズムと対策を、この保守の論客二人が
対論形式で探っているのですが、実に面白い本です。

炎上は社会的にネガティブな影響を与えるものばかりではなく、震災な
どが起きたときの義援金に見られるように、あっという間に巨額の寄付
が集まるのも社会の炎上現象のひとつであると、藤井先生は述べられて
います。

ただし、ネガティブな炎上もポジティブな炎上もどちらも同じ構造を持
ち「否定的な」を「肯定的な」に入れ替えるとそのまま通じるというこ
とですが、ネガティブの方がわかりやすいのでそちらから解説されてい
ます。

炎上が「炎」のように拡散してゆくのは、大衆の怒りや嫌悪、不安など
が入り混じった「否定的な情念」、燃え上がる巨大な「情念複合体」と
いう「情念の塊」がネットメディアを介して社会的に急速に拡大してい
く現象を言うのだそうです。

そして炎上とは、集団心理的に惹起される「社会心理現象」とも言われ
ています。

その典型的な出来事が今週の日曜日にありましたね。東京都議選は完全
に小池百合子劇場の炎上でした。その前に自民党の不祥事が炎上してい
たので、火の手はさらに大きくなり、選挙の政策の論点よりもそうした
現状の不平、不満、ルサンチマンの受け皿として小池知事の圧勝に終わ
り、自民党の都議連の歴史的な敗北になってしまいました。

しかし豊洲問題を政局にし、ここまで持ってくる手法に一種の恐ろしさ
を感じないわけにはいきません。そもそも豊洲は絶対に安全です。盛り
土とか地下空洞とかいうのは言い方の問題で、隠蔽とか不正とかを感じ
させてワイドショーで散々不安を煽り、地下ピットがあるのは建築物の
メンテナンスのもので騒ぎ立てるものでも何でもないものをああいうか
たちで炎上させ、さらには「安全ではあるが、安心ではない」というよ
うな意味不明の言葉を使い、行政官を処分し、前副知事を証人喚問し偽
証罪で告発し、療養中の石原元知事を引っ張りだし、あたかも悪人のイ
メージをなすりつけるといったリンチ的行動を繰り返し、マスコミを煽
り、炎上現象を連鎖させました。

その最初の結果が今回の都議選であり、今度は返す刀で国政に影響を与
えるでしょう。マスコミはこぞって、自民党や安倍首相の醜聞を穿り返
し、論じなければならない政策は置き去りにされ、国益を損なうのです。

野党は安倍首相の経済対策「アベノミクス」に対する公約違反をもっと
追及すべきなのに、モリとかカケとか蕎麦屋じゃあるまいし、忖度を取
り上げるより、実質賃金や個人消費がどんどん落ちていくことをなぜ問
題にしないのでしょう。

GDPデフレーターや名目GDP、コアCPIといった経済指標で追及
できることはたくさんあります。ましてや日銀がコミットメントした、
2%のインフレ目標などは忘れさられてしまいました。日本は「炎上」
祭りで遊んでいる場合ではないのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

   ――― VCビジネスにおける「人脈」の重要性 ―――
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3月決算企業の定時株主総会も先月でほぼ終わりました。

例年通り、お取引先の総会に出席する機会が何度かありましたが、その
会社の経営状況など置かれている立場で、各社の総会の雰囲気にバラツ
キを感じました。

経営トップの交代や経営陣の入れ替え発表を行う会社も数社あり、また
機関投資家による個別議案への賛否の開示もあり、緊張感のある対話の
場面も何度かありました。

なかにはTVや新聞紙上で、総会の席上で大手企業の経営トップが経営
不振を背景に株主から強い口調で責められ、経営責任を追及されている
姿が伝えられるケースもありました。

報道されている大手企業のなかには、直接取引は無いものの、お客さま
との関係上間接的に影響を受けるケースもあり、日々の情報収集の大切
さを考えさせられた数週間でもありました。

一般的に報道され誰もが知り得る情報ではなく、リアルで現場感ある情
報収集には信頼できる「人脈」が必要となります。できれば多面的に分
析し、判断できる「人脈」の深さと広がり、そしてその数が必要です。

今回、新聞紙上等で騒がれた某大手の経営不振問題での影響を確認する
うえで、一番信頼でき、役立った情報を入手できたのは日頃から取引先
と幅広く深く、経営層や仕事上のキーマンの方々との「人脈」を持って
いる部品メーカーの社長からのものでした。(「へーそうなの」みたい
なこともいろいろと教えてくれました。)

「人脈」を広辞苑で引くと、「集団・組織等の内部の、ある関係をもっ
た人と人とのつながり」とあります。しかし、ビジネスの場で使う「人
脈」という言葉には「信頼関係があり、互いに人物の紹介やちょっとし
た無理の利く間柄の人」という意味を含んでいると考えます。

互いが「人脈」と認め合う関係になるには、仕事を通じたり、懇親の場
など共有する時間の長さをはじめ、その内容と密度が重要です。

人との関係性のなかの「人脈」づくりは、どんな場合でも関係する人々
の多様な眼鏡にかなうことが大事です。

ですから、自分の人脈同士を引き合わせる場合は、
1.両者のメリットを探る。
2.一方だけにメリットが存在する場の設定には気を遣う。
3.互いの人脈を紹介する場合、関係者のほとんどは大人としての「顔
  を立てる」振舞いを行う。
4.失敗すると大切な人脈を失いかねない。

基本には「常識ある言動」「真摯的な姿勢」「相対メリット」があり、
ビジネスの場ではそれなりの「Win-Win」、あるいは「貸し借り」
関係が存在していると考えます。

我々は、今年度新たな「VCプロセスへの変革」を目指すうえで必要な
「人対人」だけではなく「会社対会社(組織対組織)」のリアル相関図
の作成を進めています。

新しいVCビジネスを創り出すためには、部品軸での相関図、お客さま
の強みの相関図等々が、多面的に分析したり、可能性を広げたりするた
めには必要で、多様な「相関図」の見える化を進め、全社員のVCビジ
ネスに対する情熱を高めていきたいと考えています。


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【五十鈴オートの現場から】_小林社長

       ――― 特別な意味のある7月 ―――
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先日、東京都議選があり、自民党が大敗し都民ファーストの会が躍進す
るという結果になり、政治の世界でも変化が起こり今後の情勢が注目さ
れるところだと思います。

我々のお客さまである物流企業もいろいろと変化しており、特に物流は
あらゆるモノがネットにつながり、現代の企業競争は物流によって決す
るような時代と言えますが、荷主やその先のお客さまの利便性が向上す
る一方で、物流に関わる企業の負担(ドライバー不足、長時間労働、輸
送コストの増大)は増え続けているのが実情ではないでしょうか。

そして関わる企業が物流に対する認識を改め、お客さま満足を向上させ
ることが重要であると思います。それを支える我々も、もっともっとお
客さまの声に耳を傾け、市場のニーズを学び、現状に満足することなく、
未来志向で新しいナレッジ(知識、技術、知恵)を追求しなければなり
ません。

そのためにも多様な人財が、自由な発想で活発な話し合いができる組織
になることが必要だと思います。

五十鈴オートでは、社長自らが来社されるなど、何かあれば相談に立ち
寄っていただけるお客さまも多く、それがもっと強みとなるようにして
いきたいと思います。

また、4月から稼働を始めた小山工場も人的な課題もありますが、着実
に機能を発揮できるようになってきていますので、皆さまの応援をお願
いいたします。

7月に入り梅雨も後半、蒸し暑さも増していますが、熱中症など健康管
理には十分に注意してください。

今期も早や第2四半期に入りましたが、7月と言えば「七」は聖なる数
として、これは皆さんご存知のことだと思いますが、古代から月の運行
は七日ごとに様相を変えていきます。

三日月が七日経つと上弦の月になり、また七日経つと満月なり、さらに
七日経つと下弦の月となり、それから七日で真っ暗な新月となるように、
洋の東西を問わず「七」は聖なる数とされ、そこから「七」は特別な数
字と考えられるようになったようです。

我々も単なる通過点ではなく、特別な意味のある月となるようスピード
を上げて取り組んでいきたいと思います。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今週、新たに五十鈴グループホームページに掲載しましたニュース記事
は以下の内容です。ぜひご確認ください。 

◆ニュースリリース 

2017.07.05 全員参画型社内報制作ドキュメント
                  「社内報[in]制作の現場」公開
                             
      http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement02.html

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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.717〕は、2017年7月13日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

都議選では、自民党が歴史的惨敗を喫しましたが、国政における一党独
裁といわれる状況下で強気の姿勢が裏目に出てしまったというのが実情
かもしれません。
強気と迎合のはざまで難しい舵取りではあったと思われますが、「勝っ
て兜の尾を締めよ」が現実ではうまく機能させられないようです。勝っ
たほうもこれからの実力が問われることになります。
我々も自らをよく振り返り、うまくいっていること(とき)こそ、いま
一度状況を確認して自らを冷静にコントロールする力を養っていくこと
が大事だと思う今日この頃です。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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