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五十鈴メールマガジン〔No.726〕異常な国の幸せ
配信日時:2017/09/21 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.09.21発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.726≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          関東は台風一過で落ち着きを

      取り戻し始めていますが、9月は長雨もあったり

       と天気予報に気を遣うことが多くなりますね。

      今週の彼岸からは暑さもようやくおさまります。

    何事にも充実した取り組みができるのではないでしょうか。

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☆No.726 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_異常な国の幸せ
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_事業における理念踏襲の大切さ(山田専務)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_働き方改革の推進(新川社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 異常な国の幸せ ―――
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鈴木貴士です。

自然災害大国である日本は毎年、自然災害で国民の命が奪われます。こ
の間の列島縦断した台風でも、あれだけの情報があるにもかかわらず死
者やけが人がでました。

私の3連休は土曜日は月一度の美容院へ行き、経済塾に参加しましたが、
自由が丘も品川も多くの人で溢れかえっていました。電車も混んでいる
し、さまざまな店舗は活況を呈していました。

セミナー会場でもさまざまなセミナーが行われていて、皆勉強している
のだなと日本人の真面目さを感じましたし、会場の利便性や快適性もあ
り、そして研修の内容やゲストスピーカーの話も大変興味が持てました。

佐藤健志さんの「日本は右傾化することで左傾化した! または、お花
畑に反発したあげく別のお花畑に迷い込む話」という演題で、日本の現
状は「経世済民につながる政策をしない」ことでイデオロギーを超えた
合意が形成され、かつ経路依存症まで生じている状況が成立している。

ということで、なぜ今のような情勢になったかというのを紐解けば、敗
戦後、GHQの参謀部と幕僚部の二重性から来ているという話でしたが、
それを対米従属、ナショナリズム、安全保障の観点から比較し、幕僚部
型の方向性から戦後の左翼・リベラルが生まれ、参謀部型の方向性から
戦後の保守が生まれたとのことで、方便としての55年体制はうまくい
って、ナショナリズムは右も左もそれなりにあったが、1980年代以
後はグローバリズムと冷戦終結によりアメリカ一極支配の一時的な成立
により、対米従属と安全保障には否定的にならず、ナショナリズムに対
し否定的になっているとのことでした。

結論として「現実的な安全保障政策=右、絶対平和主義=左」とするか
ぎり1980年代以後の日本は右傾化した。が、「ナショナリズムの肯
定=右、否定=左」とするかぎり、なんと左傾化しているとのこと。

これこそが「経世済民否定」の根本原因で、戦後の日本のたどった経路
(とくに占領体験)を見直すことなくして、ここからの脱却は不可能だ
ろう、ということでした。非常に面白かったです。

さて台風で日曜日は朝から晩までテレビを観ていましたが、あまりにく
だらない番組ばかりで本当に情けなくなりました。唯一台風の情報だけ
はまともにやっていました。

それにしてもあれだけ番組があるなかで、「国土強靱化」の話や建設的
な「国防問題」のまともな議論はされておらず、北朝鮮に対しても政府
はただただ言葉による抗議だけで何も実行せず、核武装については議論
してもいけない風潮で、さらにこの時期に選挙に勝てるという情勢判断
で解散総選挙に打って出るのに対し、野党はまともな反論ではなくスキ
ャンダル隠しのようなことで批判しています。

デフレ経済の脱却や安全保障(国防・エネルギー・食糧)の問題、国土
強靱化等はどうなったのでしょう。「瑞穂の国の資本主義」などという
言葉を首相は自分の発言として覚えているのでしょうか?

2%のインフレ目標も何年経っても実現せず、金融緩和対策だけで本当
にGDP600兆円をPB黒字化し、消費税を増税して実現するのでし
ょうか。

敬老の日は台風が爪あとを残し過ぎ去りましたが、またもや集団リンチ
のような女性議員に対する会見を非常事態のように放映する。佐藤先生
じゃないけれど、「経世済民」にほど遠い政府、そして国民の指向では
ないかと思ってしまいました。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

     ――― 事業における理念踏襲の大切さ ―――
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先日お客さまの協力会の関係で、「Honda 熊本製作所」と「熊本
城」を訪問する機会がありました。

昨年の大地震後の復興状況を堅実な歴史の力と挑戦的な現代の力を通じ
て見ることができた良い機会となりました。

まずは「Honda 熊本製作所」においては、震災からの早期復旧を
経て「たくさんの英知から生まれる。未来への技術」をコンセプトにし
た工場運営と技術開発プロセスを丁寧に説明していただきました。

工場内には、本田宗一郎さんの考え方が多く掲載されていて、Hond
aの企業哲学と「技術で人の役に立ちたい」といった創業以来の夢を全
社員に浸透させているのだなと感じました。 

そして見学後の質問に対する答えも、震災直後から早期立ち上げまでの
プロセスにおいて、従業員の安全確保を優先させた活動や、社会貢献を
優先した活動を実経験を基に解説され、Hondaフィロソフィーが伝
わり感心させられました。

工場内に掲載されていたボードのなかで、なるほどなと感心させられた
文章を紹介します。

「がんばっていれば、いつか報われる。持ち続ければ、夢はかなう。そ
んなのは幻想だ。努力は報われない。たいてい、正義は勝てやしない。
たいてい、夢はかなわない。そんなこと、現実の世の中ではよくあるこ
とだ。けれど、それがどうした? スタートはそこからだ。技術開発は
失敗が99%。あたらしいことをやれば、必ずしくじる。腹が立つ。だ
から、寝る時間、食う時間を惜しんで、何度でもやる。さあ、きのうま
での自分を超えろ。きのうまでのHondaを超えろ。負けるもんか。」
(The Power of Dreams)何か感じるものはありま
せんか?

次に「熊本城」の被災したお城を見るのは日本人として胸を打たれるも
のがありました。

加藤清正が約400年前に築いた難攻不落の熊本城。子供のころから何
度か訪れる機会もあり、その都度、立派な石垣に感動したものでした。 

今回の地震で大きく崩れ落ちた天守の瓦や、建屋に入ったひびが地震の
大きさを物語っていましたが、天守は西南戦争直前に火事で焼失し、昭
和35年に再建された鉄筋コンクリートの建物で、今回崩れずに残った
石垣は過去に起きた地震や大雨、洪水などで破損し修復箇所もあるもの
の、加藤清正が造った当初のままのところも多くあるとのことでした。

何事も堅実な土台が大切で、効率や直近の課題が気になり永続させるこ
とや妥協しない信念といった優先順位を忘れがちな近代人に、お城が教
えてくれているみたいで、感謝です。

今中期は特に今までにないVCプロセスやVC事業創造に挑戦していま
すが、五十鈴が大事にしてきた「理念」や「行動規範」が崩れてしまう
と我々の組織の価値は半減してしまいます。

毎朝唱和している「社訓」や「価値観」を言行一致でやり抜きましょう。


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【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_新川社長

        ――― 働き方改革の推進 ―――
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政府が進める「働き方改革」が注目を集めています。昨年9月に「働き
方改革実現推進室」が設置され、安倍総理大臣が先頭に立って、国をあ
げて多様な働き方改革を実現しようとしています。

この働き方改革は、「日本の企業文化」「日本人のライフスタイル」
「日本の働くということに対する考え方そのもの」に手を付けていくも
のですので、企業も社員も働き方そのものだけではなく、組織としての
在り方の変革を求められているものです。

しかしながら一般的には、直接的に関係する「長時間労働の是正」とい
った「勤務時間軽減」に焦点があてられ、表面的な「働き方の変革」に
意識がいってしまってはいないかということが懸念されるところです。

先週の新聞に、ある企業が「働き方改革、楽しくないのはなぜだろう。」
という「働き方改革ブーム」に疑問を呈する内容で意見広告を出してい
て、世間から注目されています。

その内容は、「とにかく残業はさせまいとオフィスから社員を追い出す
職場、深夜残業を禁止して早朝出勤を黙認する職場、働き方改革の号令
だけかけて現場に丸投げする職場。なんですか、そのありがた迷惑なプ
レミアムフライデーとやらは・・・」といったものです。

国の政策として「働き方改革」が進められていますが、「働き方改革」
というキーワードに踊らされてカタチだけ取り組んでいる風潮や企業に
対して、次世代の「働き方」ということについて、もっと本気で考えま
しょうという問題提起なのだと思います。

ちょうど今週は、IOC発表会が各拠点で行われていますが、IMSの
IOC活動においても、「働き方改革」に関連するテーマを設定して活
動を進めています。

自分たち自身の働き方ということもありますが、働き方を変えようとし
ている社会や企業に対して価値づくりをしていこうというものです。

新しい働き方を実現させていくためには、「制度・プロセス」「文化・
風土」「環境・ツール」について、新しい考え方で変えていくことが必
要になってきます。

実現できているところとまだまだのところもありますが、こういう観点
で未来の働き方に切り込んでいく活動を、これからも進めていきたいと
思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.727〕は、2017年9月28日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

五十鈴グループでは、先週の建設での発表会に続いて今週からIOC成
果発表会が各所で行われています。
今期は2年中期戦略の初年度ですから、前中期までの活動をもとにしな
がらもリセットした状態で始まっている1年目です。この半年間の活動
の中身をよく検証して、後半を良い状態で臨める態勢を整えていきまし
ょう。
ようやく秋に突入し、これからの最良の季節を楽しみながら仕事はもち
ろん趣味などにも力をいれて充実した時間を楽しみたいものです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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