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五十鈴メールマガジン〔No.728〕どうにもならない
配信日時:2017/10/06 10:20
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.10.05発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.728≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

        秋になり、ようやくこれまでのような

        暑さを感じずにしのぎやすくなりました。

        そして今週から下期がスタートしました。

           今期も残るは半年ですが、

       まずは今一度今年度の計画をよく振り返り、

        全員参画で良いスタートを切りましょう。

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☆No.728 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_どうにもならない
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_VCにはその場しのぎは大敵(黒田常務)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_変化を敏感に捉えよう(岩崎社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― どうにもならない ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

ほんとうにこの国はどうなっていくのでしょうか? 国の本質的、基本
的な問題よりもムードや流れが優先し、さまざまなプロパガンダで、例
えば、基本的な国を支える人々を既得権益者といって罵り自由競争に引
きずり込んだり、誰かを悪者と決めつけ一時的な勝利を得るレトリック
の蔓延、すべて今日起きていることは自業自得なのでしょうね。

振り返れば、私も無知の涙で間違った選択をしていたことが多々あった
ように思います。何も決められない民主党から安倍政権になり、デフレ
脱却すべくアベノミクスということで、最初の三本の矢は順調にスター
トしました。

大幅な金融緩和により円安株高になり、インフレ目標の2%もすぐに達
成できるような勢いでした。しかし、すぐに財政出動は緊縮政策にかわ
り、消費税増税で補正予算も削られ、プライマリーバランス(PB)の
黒字化が財政健全化の目標になってしまいました(財政健全化は政府の
負債対GDP比率の引き下げ)。

そして成長戦略は構造改革にすり替わり、競争が激化し、経済戦略特区
なるもので特別な企業や人が参入できるようなことになってきています。

国防も北朝鮮からミサイルが発射され続けているのに、いつもアメリカ
頼りでは属国と言われてもしょうがないですね。ただただ「平和、平和
!」と叫んでいれば平和が得られるなら誰も苦労はしません。

内憂外患、まさにそのような時に安倍首相は解散総選挙に打って出まし
た。「大義がない!」とまたもや批判されていますが、「今なら勝てる
!」ということで首相の専権事項である解散権を行使したことは、私は
悪くないと思いますが政策の中身がもう情けなくなりますね。

増税を担保にその使途の配分を示したのですね。前の増税で社会保障の
充実を掲げたのに、結局は借金返済していたのがバレてしまいました。
どうりでPBは改善し、デフレから脱却できないわけですよね。

それなのにまた借金返済のために増税する、一部を教育に回すというな
んというか、もう空恐ろしくなります。こんなことでは絶対にデフレ脱
却はできません。

一方、小池百合子率いる「希望の党」が忽然として登場しました。この
魔女は細川護煕と日本新党を立ち上げ、小沢一郎、二階俊博、小泉純一
郎ら、その時の権力者の側近として政界渡り鳥の異名を取るまでになり
ました。

この前まで都政に専念すると言っていたのに、例によって前言を翻し、
「リセット」しました。しかし彼女ほど抽象用語と横文字の多い人もい
ませんね。最近では「アウフへーベン」という難しいドイツ語をよく使
いますね。日本語では「止揚」ということらしいですが、哲学用語で、
「辞書で引いてください」と記者に言うぐらいですから、そうとうな強
者ですね。

しかし、彼女一人に引っ掻き回されて野党はもうどうにもなりません。
消費税反対、原発反対、緊縮財政、憲法改正、ポピュリズムの権化はい
いですけど、一つひとつちゃんと定義づけてもらいたいと思います。

日本の財政問題はどうなのか、エネルギー、国防、食糧問題の安全保障
をどう考えているのか。抽象用語と横文字に逃げないで堂々と自分の意
見、政策を明らかにしてもらいたいと思うのです。

一方、政界ではなく家の魔女は、一刀両断「あなた! あれは希望の党
じゃなくて、彼女の野望の党よ!」チャンチャン、でした。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

      ――― VCにはその場しのぎは大敵 ―――
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急に秋らしい気候となりましたが、今週から下期がスタートしました。
上期は皆さんの頑張りもあり、五十鈴グループ全体で概ね計画を上回る
実績が出せたのではないかと思っています。

またIOC活動でも今中期最初の発表会が先週まで行われていましたが、
各拠点、各チームとも総じてVCに向けて良いスタートが切れたように
感じられました。

しかしながらVCとしての成果はこれからの活動が重要となります。単
発や短期のその場限りの活動にならないように目標観やトレンドの変化
をしっかりと見据えて組織的に継続的に活動をさらに進化させていくこ
とを期待しています。

下期に入ってもキックオフや価値プレ等もあり、当面はいろいろと忙し
さは続くと思います。また季節の変わり目で体調も崩しやすいので、健
康管理には十分注意してください。

私たちは忙しかったり、面倒だったりするとついその場しのぎ的な対応
をしてしまいます。私も以前このメルマガを書くときそのようなことが
あったかもしれません。

私が大和SCに来たばかりの頃のことですが、事務所等の各ドアの所に
それぞれスキッドに使う木材の切れ端が斜めに切って置いてありました。

ドアを開けた時のストッパーに使うためだと思いますが、それぞれドア
にはドアクローザーが付いており、それが機能してれば見た目も悪いス
トッパーなど置く必要はないし、ドアの下にストッパーを噛ませる手間
もいりません。

たぶんドアクローザーの調子が悪くなった時に調整するのに時間が無か
ったか、面倒だったので木材の切れ端でその場しのぎをしたことに始ま
り、やがて同様に全てのドアに木材の切れ端が置かれるようになってい
ったと思われます。

結局全てのドアクローザーの調整、あるいは修理をして木材の切れ端は
捨てました。

今回の事象は、見た目の悪さや多少の手間だけの話なので大したことに
はなりませんが、これと同じようなことを日常行っていませんか。

例えば機械の小さな故障や大事に至らなかったクレームの対策など少し
の時間や手間を惜しんだためにやがてとりかえしのつかない大きな問題
になることもあり得ます。

そして私たちは、VCに向けて全員営業で活動しています。お客さまや
ビジネスパートナーと常に難しい課題や目標観を共有していくことにな
ります。しっかりと目指す姿や時代の流れを捉えた活動が必要となりま
す。

やっぱりVCにはその場しのぎは大敵ですね。


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【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

       ――― 変化を敏感に捉えよう ―――
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今年の夏も天候変化の激しさを感じましたが、あっという間に10月に
入り下期がスタートしました。早いもので年末の予定を考える時期にな
ってきています。

九州地区の自動車業界の業況は引き続き堅調に推移しており、当社10
期目も早や半分過ぎましたが、幸いに弊社を取り巻く外部環境も良く、
下期自動車生産は増えると言われていた通り、足元少しずつ量が増えて
きて計画通りにやっていけそうであり、嬉しいことです。

ただし今が堅調に推移していても、明日何が起きるかわからない時代な
ので、主力のさらなる品質や機能向上を進める必要や、拡販、収益拡大、
コスト競争力強化に向けた重点施策も実践することは勿論であり、直近
は物流に焦点を合わせた全体最適にも取り組み始めていますし、油断せ
ずに継続していきたいです。

来年は弊社も抱えていた荷物が軽くなり、節目の年が終わり新たなスタ
ートを切らなくてはならない時期にきていると思います。

主力とは別に将来に向けての姿を、安定している時こそ今のうちから早
めに先を見据えて手を付けていくことが重要であり、試行錯誤しながら
新しい価値づくりへつながるような考動を起していかなければなりませ
ん。

それらを進める上で、発想・アイディアが自然と生まれる職場で価値が
創出でき、その結果お客さまに対して新しい付加価値が提供できるよう
な力強い組織を構築することも大事だと思います。

現状、弊社の扱い量の85%強が自動車関連であり、自動車を取り巻く
環境は劇的に変化しており、将来を真剣に見極めなければ大きく影響を
受けます。

一つは、電気自動車(EV)が注目を集めるなか、欧州と中国が国の政
策としてEVを推進しており、米国や日本も影響は避けられません。E
V化で部品点数は4割近く減少するとも言われており、関連企業への影
響は大きいと思われます。

そこでEV関連を新たな産業にしようとする動きも始まっており、山形
県ではEVに搭載する高性能リチウムイオン電池の一大拠点を目指した
り、岡山県ではEVが主流になると脱エンジン化の流れで、エンジン・
トランスミッション向けの需要は大きく落ち込むため、特殊鋼材関連で
モーター向けに磁石の性能を持った素材に力を入れているといった事例
も出始めています。

また違う面では、エレクトロニクスやICT(情報通信技術)と融合し
高速道路での自動走行を実現させるために、より安全・便利・快適・環
境性能も高めながら、自動車の技術革新に役割を果たしている意外な素
材があるそうです。

それはガラスだそうです。自動車のガラスと聞いて、すぐに思い浮かぶ
のはフロントガラスやミラー類、しかし現在では各種の電子部品や構造
部材など、見えないところで多種多様な特殊ガラスが活躍しています。

安全自動運転の実現のための「眼」である複数のセンサー。自動車の夢
を広げるディスプレイ用ガラス。ガラス繊維強化樹脂を活用して、金属
の強度を保持しながら燃費を良くするための軽量化による環境性能の向
上、また樹脂は金属と違い、複雑な形状への成形やパーツのモジュール
化が容易なため、生産工程の簡素化・効率化にも貢献できるそうです。

このようにガラスの特性を生かした先進的な取り組みが進化を支え、自
動車を取り巻く環境は劇的に変化しています。

さらに自動運転はもちろん、インターネット通信機能を備え、ICT端
末の役割を果たしていくコネクテッドカー(つながる車)としてガラス
への要求は高まる一方だそうです。

このような変化する事業環境を敏感に捉えながら、事例をヒントに私た
ちも広い視野で今後多種多様な鋼材の加工を含め、新しい事業領域を開
発・研究していかなければなりません。常識に捉われずに不可能と思う
世界に向けて、活力あるイノベーションを起こしていきたいです。

そのためには先を見据えた新しいことを考え、何か強みとなる武器を開
発しないと生き残ってはいけないし淘汰されてしまいます。柔軟な考え
方と組織力で、新しい価値(機能)を創発して、必要とされる存在感の
ある会社を目指していきましょう。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今週、新たに五十鈴グループホームページに掲載しましたニュース記事
は以下の内容です。ぜひご確認ください。 

◆ニュースリリース 

2017.09.29 全員参画型社内報制作ドキュメント
                  「社内報[in]制作の現場」公開
                             
      http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement02.html


2017.10.04 五十鈴の全員参画型経営
        「IOC(五十鈴組織変革)活動ダイジェスト」更新
                             
      http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement03.html

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┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.729〕は、2017年10月12日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

10月となり後半戦のスタート時期を迎えました。今期をさらに良くし
たい職場も、残りの後半で盛り返したい職場もさまざまあるのではない
でしょうか。そのためにも半年間という尺度を計画的に着実に進められ
るようにスケジュールを練り、具体的な活動を盛り込んで進捗を追って
いきましょう。後半のスタートダッシュがうまくいくようにメンバーの
経営参画を促し、一人ひとりが真剣に実行していくことが大事ですね。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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