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五十鈴メールマガジン〔No.733〕禁断の果実
配信日時:2017/11/09 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.11.09発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.733≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          AIやITの進化がめざましく、

        私たちの仕事も奪われるのではないか

           という危機感があります。

      そんななか、人間だからこそできる判断と行動が

      よりいっそう求められるのではないでしょうか?

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☆No.733 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_禁断の果実
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_大災害からの被害を最小限にするために(黒田常務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_健康経営(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 禁断の果実 ―――
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鈴木貴士です。

iPhoneXが発売され、世界各国で大騒ぎになっています。十年前
に発売されてからAppleは新機種を次々と送り出し、今回のiPh
oneXはその集大成とのことで、人気なのは当然のことと思われます。

しかし未来学者のアルビン・トフラーが予言した通り、第三の波の情報
革命はIT技術の変革とともに、まさに世の中を変えてしまいました。
どこへ行っても人々はスマホを持ち、それぞれがそれぞれの使い方をし
ています。老若男女、使える人はさまざまなことをしています。

この間、仲の良い72歳の友人とゴルフをしていて、昼食の時にそうい
う話になったのですが、やおらサンフランシスコにいる孫にスマホでテ
レビ電話したのですね。

すると直接幼いお孫さんが出てきて、さあ大変。その人は完全にお爺ち
ゃんになってしまい「○○ちゃん! お爺ちゃんですよ!」とあたり構
わず話し出してとても幸せそうでしたが、こういうことなど昔は考えら
れませんでしたね。

しかし、その反面、凄惨な事件が起きるとそこには情報化社会の歪みが
必ず出てきます。特にSNSはインターネットを利用し個人間のコミュ
ニケーションを促進するものですが、これがやたらと犯罪に利用される。
恐ろしい時代になったものです。

また来日したトランプ大統領もツイッターですぐに自分の意見を発信し
ます。これはいったい良いことなのか、悪いことなのかという価値観で
はなく、進歩していく人間の性なのでしょう。

さて、そういったことからふと気づいたのですが、あのApple社の
ロゴマークをどう思いますか? そもそもなぜ、スティーブ・ジョブズ
はアップルという名前に会社をしたのか。

それこそネットによれば、ビートルズが好きでそのレコード会社に因ん
だとか、ジョブズがリンゴダイエットに凝っていたとか、諸説が検索で
きますが、私が思うにあれはアダムとイブの「禁断の果実」ではないか
と思うようになりました。

エデンの園で幸せに暮らしていたアダムとイブは、神から「食べてはい
けない」と言われた禁断の果実を蛇にそそのかされて食べてしまいます。
食べると「善悪がわかる」「神に近づく」とか、その果実はリンゴでは
ないとかという諸説は横に置きましょう。

ともかく二人は神に背き、禁断の果実を食べてしまい、楽園から追放さ
れるのです。そして、Appleのロゴはリンゴが齧られていますよね。
やはりこれは「神の領域に近づいた」ということではないか、あるいは
「神の領域を超えて行く」ということではなかったかと思うのです。

世の中はどんどん進歩します。最近ではAI、ICT、ドローン等が流
行りですが、これからはそういうモノもどんどん進歩し、コンピュータ
ー技術や生命科学、ロボット工学が発展をつづけ、人類の知性の総計を
1台のAIが上まわる瞬間、いわゆる、「シンギュラリティ(技術的特
異点)」が到来すると、ほぼすべての職業を「不要」にしてしまうとい
うことも考えられます。

そして、汎用人工知能(AGI)が誕生し進歩すると、みずからが進化
しはじめます。そうすると人間はそれをコントロール、制御できるので
しょうか。昔観た映画ではないですが、人間がロボットに支配されるよ
うな時代が来るのでしょうか?

スティーブ・ジョブズは一度Appleを追放されましたが復活し、数
年後惜しまれながらこの世を去りました。彼と齧られたリンゴが私はど
うしても気になるのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

   ――― 大災害からの被害を最小限にするために ―――
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先日お客さまの協力会で、東日本大震災の被災地である南三陸町に行く
機会がありました。

震災後に何度か東北地方に行く機会はあったのですが、直接震災の被災
地を見るのは初めてで、改めて震災の被害の大きさと震災後6年半も経
っているのに、復興はまだ道半ばであると感じさせられました。

南三陸町は、防災対策庁舎で自分にも津波の危険が迫るなか、住民の避
難のために命がけのアナウンスが行われたところで知られていますが、
その防災対策庁舎が鉄骨だけの状態になったままの姿で震災の遺構とし
て残されていました。

その周囲に建物は殆どなく、地域全体を嵩上げする目的で埋め立ての復
興作業が進められていました。

そして今年の3月に、「さんさん商店街」と呼ばれる商店街が復興の象
徴として新たにオープンし、元の土地から10m嵩上げされたのですが、
震災の時はこの地区の津波は16mあったそうで同規模の津波には耐え
られないようです。

宿泊した南三陸町で、津波に耐えたホテルで地元の語りべの方の話を聞
くことができたのですが、なかでも印象に残った話は「震災は多くの人
の命や家を奪っていったが逆に与えてくれたものもあり、それが自然の
恵みである」ということでした。

この地域は牡蠣や海苔の養殖が盛んで、その特産物が良質になったそう
です。震災前は牡蠣などは、出荷する大きさに成長するまでに通常2~
3年かかっていたものが、震災後は半年程で出荷する大きさまで成長し
ているそうです。

この地域の人が永年住み、生活してきた排水が海底に積もり積もってい
き、それが津波により一掃され、海が豊かさを取り戻したとのことでし
た。人間が汚した海を、破壊した自然を、大自然の力がリセットさせた
のかもしれません。

また、このような話もしていました。「防災という言葉があるが、人間
は大自然の猛威の前ではあまりにも無力であり、自然を破壊して対策を
しても自然災害を防ぐことはできない」と。

たしかに10m嵩上げしても16mの津波が来たら防げないし、16m
に嵩上げしてもそれ以上の津波が来ないとは言い切れません。

しかし、たとえ無力な自分たちでも備えは必要であると思います。先人
の経験や知恵を生かして、想定外の災害にもできる限り被害を最小限に
するように準備は不可欠だと思います。

ちなみに11月22日は震災BCPの全体訓練になっています。防災に
向けての準備のためにしっかりと取り組みましょう。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

          ――― 健康経営 ―――
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秋晴れの爽やかさを実感する間もなく、このまま冬になってしまうのは
ちょっと寂しいなと思いながら空を見上げる毎日です。寒暖の差も激し
い時期でもあり、体調管理には十分気をつけていきましょう。

この季節に、秋を実感させてくれる果物が店頭を彩っています。柿、林
檎、葡萄、蜜柑(果物を漢字で書くと難しいですね)など、果物好きの
私には有難い季節です。

いろいろ食べたいのですが、鮮度を考えると選択をしなければなりませ
ん。それらを解決する手段として市販の野菜ジュースを止めて、朝の自
家製スムージーを始めました。

多少の手間はかかりますが、鮮度が良いうちに一度に多種なフルーツと
野菜をとることで、体の中からフレッシュになったような気分になり、
快適な1日のスタートを切っています。

そんな生活を始めて1ヵ月ほど経った今、「カゴメ」の経営の特集記事
を読みました。カゴメと言ったら、「トマト」ですよね。トマトの成分
が持つ健康や美容への効果性が広く知られるようになり、手軽に摂取で
きるジュースを始めとする関連商品が成長に大きく寄与していました。

当時、カゴメのトマトに焦点を絞ったマーケットインの商品開発プロセ
スが良い事例として各所で取り上げられていたことを覚えています。

そのカゴメの成長にストップをかけたのが、ヨーグルトです。機能性食
品として、各社がさまざまな開発を行い、トマトブームは収束しました。
ヨーグルトブームは今も健在です。トマトのライバルはトマトではあり
ませんでした。

そんなカゴメが、自らの在り方を「トマトの会社から野菜の会社に」を
スローガンに掲げ、将来の変化を先取りする商品開発プロジェクトを立
ち上げ、幾度となく遭遇する失敗を乗り越えながら、ヒット商品を生み
出しました。

カゴメの「野菜生活」を冠にしたスムージーです。記事を読み、早速コ
ンビニで調達し飲んでみました。味の好みは個人差があるので何とも言
えませんが、確かに体に良さそう、新鮮さが安心、飲みやすいという印
象でした。

トマトも野菜の一部だと私たちは思っていますが、トマトで成功した会
社が野菜全般に領域を拡大し、他社がまだ手掛けておらず、ヒットする
確証が無い領域で新しいことに取り組み続けるのは相当な苦労があった
ことが想像できます。

私たち消費者が買っているのは、飲み物を通して健康な毎日を送りたい
という欲求です。

毎日健康で、元気でありたいというのは会社も同じです。その思いに対
して、自分たちのこれまでのサービスや機能でなくて良い、お客さまの
健康な会社づくりに貢献できれば良いという視点で、本気でこだわりを
脱却できるか、言葉として頭でわかっていても健康に貢献できる新たな
機能や商品・サービスを開発することができるのかは、別物であると痛
感しています。

それはカゴメのように、試行錯誤と壁を乗り越える粘り強さがなければ
できないと思っています。

世の中で一般的に言われる健康経営ではなく、「私たちが考える健康経
営」とは何かということをテーマに皆で話し合いました。面白く興味深
い意見がたくさん出ました。

それらを現実的に直接的に解決できるサービスを生み出し、事業化でき
るよう、現在の取り組みを今一度整理整頓しようと思います。

カゴメのテーマは、トマトからの脱却・待ちの経営から先取りの経営へ
の転換でした。私たちも、これまでのSLからの脱却・先取り経営の実
践を強化していきたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.734〕は、2017年11月16日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

情報技術等が進化していくなか、私たちが恩恵に浴す一方でそれらを悪
用した凶悪な犯罪が出てくるのも現実です。時代の変化や進歩はこれか
らも発展していくからこそ、私たちの判断や行動には事の善悪・倫理観
などについての歯止めがきかせられるかどうかが、今後ますます重要に
なってくるのではないでしょうか。
秋も深まり、朝晩は寒くなってきましたが、体調管理にも十分に気を配
っていかなければなりませんね。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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