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五十鈴メールマガジン〔No.737〕大相撲のグローバリズム
配信日時:2017/12/07 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.12.07発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.737≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          師走に入って、世の中の動きが

     いつもと違い明らかに忙しなく感じられる今日この頃。

        事故やトラブルに巻き込まれないよう

         周囲に関心を持って、注意しながら

         行動していかなければなりませんね。

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☆No.737 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_大相撲のグローバリズム
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_備えあれば憂いなし(老田常務)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_働き方を柔軟に考える(岩崎社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

       ――― 大相撲のグローバリズム ―――
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鈴木貴士です。

連日、嫌になるほど大相撲のニュースでもちきりです。そもそも大相撲
は日本の国技と言われていますが、どうやら国技として法律で定められ
ているものは無いようです。

しかし我々日本人のマインドとしては、柔道、剣道とともに相撲は日本
古来の格技として定着しており、特に相撲は神事や祭りに関係があり、
祝儀を得るための興行として今の大相撲があります。

大横綱双葉山は、69連勝のあと負けたときに「未だ木鶏たりえず」と
いう、「荘子」の有名な言葉を残していますが、木鶏とは木彫りの鶏の
ように全く動じない闘鶏における最強の状態をいうのですが、真人(道
を体得した人物)は他者に惑わされること無く、鎮座しているだけで衆
人の範となるという意味があるとされています。

大相撲の最高の地位である横綱はこのように品格が求められ、横綱審議
委員会なるものがそれをチェックしています。

今回の日馬富士の暴行事件でさまざまな問題が提起されていますが、私
はこれはグローバリズムの弊害だと思っています。

なぜなら国技と呼ばれる大相撲の世界に、モンゴルの力士がコミュニテ
ィーを作れるぐらいの人数になり、四人の横綱の中の三人がモンゴル出
身者なのですからパワーを持つのが当然です。

今、日本は人手不足で、それを移民の受け入れを緩和して促進しようと
していますが、今回の騒動は日本の未来が想像できるような事件だと思
っています。

戦後の日本は豊かになり、大相撲のような厳しい社会に飛び込んでくる
若者が減りました。昔は東北や北海道から、大勢の家族を養うために必
死で頑張ってきた力士が多くいました。

そして、その背中を見て育った兄弟や子供が跡を継いだケースが多々あ
りました。初代の若乃花、弟の貴ノ花、その子供の二人の横綱はその典
型でした。

一方でハワイからジェシーの愛称で活躍した高見山が外国人力士の道を
拓き、小錦、曙等のハワイ勢が台頭してきましたが、最近になってモン
ゴル勢に大勢は取って代わられました。

欧州やイスラム圏からの力士もおり、大相撲は日本国全体よりも早くグ
ローバリズムの影響を受けてきたのです。

昔は日本に帰化し、相撲協会に残る人もいたのですが、年寄株等、複雑
で利権が絡むので、このあたりも今回の騒動に関係があるのではないか
と思います。

若貴が土俵を去ってから大相撲の興行を支えたのは、朝青龍を始めとす
るモンゴル勢だったことは確実です。しかし彼等がいくら上手に日本語
を話したとしても、本当の意味はわからないと思います。彼らは遊牧民
です。島国で農耕民族の日本人とマインドは全く異なります。

そして、相撲協会は閉鎖的で権威的で、興行の利権も多少の改革は行わ
れましたが、本質は変わっていません。

モンゴル勢の頂点の白鵬は精神面でも立派な横綱だと思いますが、懸賞
金をガッツポーズで掴んだり、ダメを押したり、なんといってもこの前
の嘉風との取り組みでクレームを付けたり、千秋楽の優勝インタビュー
と万歳は、本質を理解していないから、ああいう行動になってしまうの
です。

今回の騒動は傷害事件と相撲協会内の確執ですが、もっと本質的な問題
を考え、今から外国人労働者や移民の問題に対処しておかないと、英国
やEUの二の舞になる可能性もあります。

彼らが最も恐れているのは、移民の流入問題であり、ホームグロウンテ
ロリストです。これが、グローバリズムの弊害なのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_老田常務

        ――― 備えあれば憂いなし ―――
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今年もついに師走を迎えました。この時期になると日々の会話のなかで
「今年はあっという間だった。会社に入ってから、年々1年が短く感じ
られる」という話がよく出てきます。

年齢を重ねるほど時間が早く経つように感じるこの現象、心理学的には
「ジャネーの法則(生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢に
反比例する)」と説明されるようです。

管理統括役員として、今年目立ったニュースは、やはり日本を代表する
一流メーカーでコンプライアンスに関する不祥事が相次ぎ、ものづくり
では絶対の品質を誇る日本製品の信頼に影響を及ぼす事例も見られたこ
とです。

ここ10数年、企業のコンプライアンス違反を防ぐ仕組み、制度は非常
に強化されています。

2006年には日本版SOX法の導入(上場企業とその関連会社を対象
に決算報告書や財務諸表の提出に加えて、新たに「内部統制報告書」と、
それを監査人が監査したお墨付きである「内部統制監査報告書」の提出
の義務化)、2015年にコーポレートガバナンスコード(上場企業を
対象に株主の権利や取締役会の役割など、企業が守るべき行動規範を網
羅したもの)の導入など、内部統制やコーポレートガバナンスのルール
はかなり充実しています。

しかし、結果的にはコンプライアンスの取り組みに先進的と見られてい
た企業で不正を防げませんでした。

不祥事の起こった背景としては、コンプライアンスよりも利益目標達成
重視といった“利益至上主義”、ルール自体は整備されていたが、現場
で運用がしっかり守られていなかった“ルールの形骸化”など企業毎に
さまざまな理由があると思います。

社員の皆さまもこのような事例は他人事とせず、改めて身の周りの業務
でコンプライアンス違反につながる可能性のある仕組みとなっていない
かどうか留意して下さい。

我が社のルールにも時代の流れとともに通用しなくなったものがあるか
もしれません。ルール導入時の目的が忘れられ、ただ形式的にこなして
いるだけのルールの運用に留まっているものなど、業務の仕組みに対す
る“慣れ”にもコンプライアンスリスクが潜んでいます。また、リスク
を発見した際は迅速にコンプライアンス担当に連絡願います。

コンプライアンスリスク、その対応に要する時間、コストに懸念を抱く
方もいるかもしれません。しかし、従来以上にコンプライアンスの徹底
が求められ、世間的にも注目度が高まっており、コンプライアンス違反
は企業の存続にも影響します。

逆に言えば、コンプライアンスの徹底、実践は我が社のステークホルダ
ーからだけでなく、社会一般からも信頼を得て、新たなビジネスチャン
スを獲得し、企業価値増大へのステップにつながり、会社の成長、発展
に寄与するものであるという認識を持って下さい。

これまで状況の変化に対応し、全員参画により、継続的な価値創造活動
の実践を通じてバリューセンターへの変革を遂げてきた五十鈴の社員だ
からこそ、コンプライアンス対応を十分に意識しつつ、“魅せる未来協
創企業”に向けた変革活動が実践できることと思います。

12月は2018年~2020年度の事業計画の策定、足元の各種課題、
さらには忘年会などの年末恒例の各種行事対応などで忙しくされている
と思いますが、「あっという間だったが、昨年は日々充実し成果を出し
た1年であった」と年始を迎えることができるように、これまでやり残
したことの整理、来年への準備も怠らないようにお願いします。


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【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

       ――― 働き方を柔軟に考える ―――
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今年も残すところあと僅か。師走に入り慌ただしさを日に日に感じる頃
だと思います。事故・怪我・クレームには十分に注意していきましょう。

我が社の今年を振り返ってみると、九州地区自動車業界の業況は堅調に
推移しており、年初、生産台数は減ると言われていましたが、月を追う
ごとに増収となり計画を上回る実績となりそうです。

お蔭さまで11月の月次販売量が過去最高の実績を上げることができま
した。これも九州自動車業界が堅調に推移してくれているお蔭で感謝し
ております。

そろそろ来年度予算策定時期に入りますが、2018・2019年度は
九州地区の自動車生産台数はさらに増える計画とのことであり、安定操
業を維持する上で体制準備をしていかなくてはなりませんが、足元人員
確保がままならない状況です。

そんな中、将来に向けた自社成長のための活動として先を見据えたこと
に手を付けていく必要があり、新しい価値づくりへつながるような考動
を早めに起していかなくてはならないと思います。早いに越したことは
ないと思います。

また、自動車業界は「電気化」「自動化」「コネクテッド」などの技術
が進化し、異業種も巻き込んだ新たな「競争と協調」のフェーズに入っ
ているといわれています。

「仕事の進め方改革」を一層進めることが求められ、環境変化はこれま
でに経験したことのない程のスピードと大きさで進行しています。

そこで私たちは、思考の切り口、物事の見方・考え方・捉え方、発想の
仕方を今とは違うように変えていき、即断、即決、即実行することが求
められ、スピード感のある行動をしていかなくてはなりません。

私たちの会社・組織は小さいですが、小さいながらでも取り組んでいか
なければいけないし、さらに品質や機能向上を進めながら高効率による
安定操業を実現させなければなりません。

最近はチームワークや連携が取れるようになってきており、生産性や効
率が多少向上し始めていますが、直近は加工を伴わない開梱直送材の扱
い量が増え、物流に焦点を合わせた全体最適にも取り組み始めています。

今のやり方で単純に量が増えれば残業・休出で対応せざるを得ず、まだ
まだ時間で解決しなくてはならないのが今の状態であり、思うようには
進みません。

チーム制を含めた組織変革にも力を入れていきたいと思っていますし、
具体的な取り組みとして、働き方を柔軟に考え、枠に縛られない「変則
二直生産体制」を実践していこうと考えております。先月からトライを
実施しており、回を重ねるごとに改善・向上してきています。

活動を進める上で注意することは、社員一人ひとりにとって重荷になら
ず、自分事と捉えられ、やるべきことを着実にできる活動になるよう進
めていきたいです。

また来年に向け自分たちで考える時間をつくり、考動を変えてみること
がさらなる進化につながることだと捉え、もっと違う考え方ややり方が
あるかもしれない、を常に意識して自社存在感が高まるよう準備してい
きたいです。来年もNS九州スチールサービスを宜しくお願い致します。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.738〕は、2017年12月14日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

12月に入った途端に交通量が増え、行き交う人の流れも忙しなく感じ
られます。12月だからといって、いたずらに忙しなくなるのもどうか
と思いつつ、周囲の状況に反応してしまうのも人の性なのかもしれませ
んが、そういう時こそ冷静に落ち着いて行動することを心がけたいと思
う次第です。2017年の最後の月を後味良くしめくくり、良い年を迎
えられるようにしていきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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