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五十鈴メールマガジン〔No.739〕出不精な私
配信日時:2017/12/21 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2017.12.21発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.739≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            12月も後半になり、

     来週から年末年始休暇に突入する時期となりました。

           残りの時間はまだあります。

           良い年を迎えられるよう

       しっかりと来年の準備を行っていきましょう。

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☆No.739 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_出不精な私
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_他ではできないことへの挑戦(瀬戸執行役員)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_戦略会議(三谷社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 出不精な私 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

前にも書いたことがあると思いますが、私は中学の時から今で言う「引
きこもり」であまり外には行かず、友だちも数多くいませんでした。

そのかわり本を読んだり、ギターで作詞作曲をしたりして、自分の部屋
にいることが多かったのです。そこに唯一の親友が訪ねてきては外部の
話をしてくれたり、遊んでくれたりしていました。

二十歳の時、私は原因不明の熱が出て何日か大学を休んでおりましたが、
治ったので久しぶりに学校へ行くと「ヨーロッパ研修旅行」の募集をし
ておりました。

1ヵ月の旅で費用は50万円でしたが、どういうわけか出不精の私がそ
れに参加したいと思ったのですね。そこから私の人生が動き始めました。

父親に旅費をせがむと、「お前のような勉強もしないでブラブラしてい
るやつに、そのような大金は出せない!」と一喝され諦めていると、二
日後に百万円の入った封筒が届きました。

まあ、訳ありのお金だったと思いますが、それで8ミリカメラやスーツ
や靴まですべて支度ができたのですが、母が心配して占い師にその件を
みてもらうと「とても方角が良く、遠ければ遠いほど人生が良い方へ一
変する」とのことで、喜んで出発の日を迎えました。

しかし長年の引きこもりで抵抗力がなかったのでしょう。旅行初日のロ
ンドンですぐ熱を出し、一人でホテルで寝ている破目になりました。

翌日からなんとか皆に付いていったのですが、知恵熱だったのでしょう
か、がぜん好調になり気が付くとバスのなかで添乗員のようになってい
ました。

話が長くなるので止めますが、その時に魔女と知り合ったのですね。し
かしお互いその時はあまり仲良くなく、むしろ反目していました。

当時から魔女はクレーマーで、引率の先生に文句を言ったりしてお騒が
せで、私は皆を楽しくまとめる役をやっていたので生意気な女だと思っ
ていたし、向こうは調子の良い軽薄な男だと思っていたようです。

本当に素晴らしい旅でしたが、旅行中にニクソンショックが起きたりし
て劇的な事もあったのですが、帰りの飛行機では感極まって涙が出まし
た。

そこからの私は積極的に動き、魔女にも刺激され(彼女はESSの女性
初のコミッティになりました)、自分で8ミリ映画のクラブを立ち上げ、
大学の学生部にも入り込み、学校の映画を撮ったりしました。

魔女との関係はいろいろな変遷をたどりましたが、親しくなり結婚を考
えるようなりましたが、彼女の父親が「今までのことはいいとして、博
多に戻す」ということで、卒業したら博多で働き実家で過ごすというこ
とで一度は決別しましたが、縁あって結婚することになりました。

私は社会人になっても活動的で、三菱商事でも五十鈴に入社してからも
動きまわっておりましたが、最近歳のせいか昔に戻って「出不精」が復
活しているのではないかと思えるのです。

外国にも社長になってから数多くのミッションに参加して、旅行記まで
書いていたのですが、10年前にブラジルとニューヨークに組合のミッ
ションで行ってからは孫に会いに韓国に行ったくらいで、旅行そのもの
が減ってしまいました。

難聴で面倒臭いというのもあり、特に外国は緊張するので敬遠していま
す。しかし今年はどういうわけか、いろいろな方からお呼びがかかり、
国内ですが旅をする機会が増えました。

自分では企画はしませんが、老後を充実させるべく有り難い友人の誘い
には応えていこうと思っています。そういえば私の書いた旅行記は「学
而時習之、不亦説乎。」(学びて時に之を習う。亦《また》説《よろこ》
ばしからずや。)でした。

今年もメルマガご愛読ありがとうございました。来年も宜しくお願いい
たします。


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

      ――― 他ではできないことへの挑戦 ―――
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仕事の移動はもっぱら車が多いこともあり、よくコンビニを利用します。
今もコンビニの新設やリニューアルを目にすることが多いのですが、最
近のコンビニはイートインを設置した店舗が増えてきているように感じ
ます。

私も移動途中で時間がない時の昼食に利用したことがありますが、確か
に便利でメニューもそこそこあり、美味しいです。

そんなコンビニのイートインで提供されるお弁当に、宇都宮大学で開発
された新米品種「ゆうだい21」というお米が使われているのを最近知
りました。TVのカンブリア宮殿でも取り上げられたことがあるので、
知っている人も多いかもしれません。

この聞きなれない「ゆうだい21」とはなんだと思い調べてみると、名
前の由来としては、宇都宮大学が地元では「宇大(うだい)」と呼ばれ
ており、それをローマ字表記のイニシャルUをユーと読んで「ゆうだい」、
「21」は、同大学の試験田で両親不明の突然変異種として見つけたの
が2000年という節目の年だったので、21世紀をイメージするよう
ネーミングしたとのことです。

この新米品種は突然変異種ということもあり、産地別の栽培・収穫技術
がまだ確立されていない品種であるため、推奨品種に登録している県は
ほとんどないそうです。

そのような「ゆうだい21」をいち早く推奨品種にしたのが富山県だと
いうのです。地元の栃木県ではないのが意外ですが、これには少し訳が
あり、ここでは割愛します。JA富山曰く、他の地域がまねしづらい銘
柄に挑み、付加価値を高めたいとの意向で「ゆうだい21」を推奨品種
に指定したとのことです。

一般的には栽培が難しいと、できる農家とできない農家でバラツキが出
るため推奨品種には向かないらしく、要するにみんなが作れるものでな
ければならないということです。

コンビニとしては「ゆうだい21」は冷めても粘り気を保てる特徴があ
り、炊きたて後のおいしさを少しでも長く維持し、中食の需要拡大に一
役買えると判断し採用を決めたそうです。

JA富山にとっては地域の新しいブランド米にする狙いがあります。地
元農家にとっても栽培技術の向上が図られ、誰もが簡単に作れないから
こそ、違いを出せます。「難しいことへの挑戦」を通して、付加価値を
提供している訳です。

他ではできないことへの挑戦はバリューセンターを目指す我々にとって
も同じことです。

今年も残りわずかとなり、気持ちは次に向かっていると思います。バリ
ューセンターの実現に向けて、誇りと自信を持って、挑戦を続けていこ
うと思います。


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【ワーレックスの現場から】_三谷社長

          ――― 戦略会議 ―――
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早12月となり、師走で皆さん、忘年会など年末の対応に追われている
ことと思います。

またこの時期は、今期の取り組みの成果の確認や追加対策を行うと同時
に、来期の計画や3ヵ年の長期計画、戦略を練って頭を悩ませている大
事な時期でもあります。

来期の戦果を得るためにはスタートしてからでは間に合わないので、そ
ろそろ仕掛けをしていかないと十分な成果を得ることができません。そ
のため我が社も今月に早目の戦略会議を予定しています。

戦略といえば大企業から中小企業あるいは部門毎に各社戦略が策定され、
年度始めに発表されます。参考にはしますが大きい会社ほど戦略と似て
非なるものではないかと感じることがあります。

例えば売上高や利益率など数字で目標設定されたもの、それ自体を戦略
と取り違えていたり、部を分けたり、チーム名を変えたり、横串チーム
を作ったりする組織改編もそうです。

つまるところ手段と戦略を混同していることが多々見られます。形は整
えるが道を示さないで「後はやれ」というのでは、社員はどう動いてよ
いのかわかりません。

昔、会長がよく「敵陣を目指す訓練で隊列を整えても、具体的にどこを
通ってどこまで進軍したら休憩する、いつまでに到着させる、といった
明確な指示を出さないと『さあ、やれ』では兵隊がバテて戦意をなくす」
と言われていました。

市場環境やライバルの分析、流行りのビジネス用語を駆使した意味がよ
くわからない文章も戦略とは思えません。不退転の決意で、といった気
合いと根性だけだとパワハラになりかねません。

良い戦略とは、ワクワクする物語であると私は考えます。物流において
自分たちの仕事がどう世のため人のために役立つか、リーダーの語る物
語を社員が共有できれば大きな仕事もできるし、大変な仕事もやりがい
が出るのではないでしょうか。

今、運送業界は約款変更で待機時間、積み降ろしなど運賃以外の対価を
収受できるようにする大きな仕事に取り組んでいますが、これとて足並
みが揃わず、旧約款のままで再提出する会社もあります。

行政も声高に変更を言っておきながらこれを認めており、軟弱な姿勢が
見てとれます。周りの同業者に聞くと、結構新約款で提出したと言って
いますが、先般トラック協会の会合で聞くと3割くらいで、未だ提出し
ていないのが5割くらいあるとのことでした。

皆さん様子見なのか、事なかれ主義なのか、諦めているのか、困ってい
るのに手を出しません。政策に不満はあるだろうけど、環境の変化の兆
しがあるのだから、あくまで兆しであって変わったわけではありません
が、他力本願のままではこれから先何の変化も成果も期待できません。

ではどうするか。人のやらないことに挑戦する。難しく考えないで、簡
単にいえば前例のないことに挑戦し、そこに新しい価値を見出すことで
す。時代は常に新しい価値観を求めて動いていると思います。

望みが叶えられないと不満を言ってもしかたがありません。不満を解決
して希望を叶えるには、自助努力と果敢な行動が求められます。

他から与えられたものでは本当の充足感は生まれません。いつまでも不
満のスパイラルにはまり右往左往するだけです。現実を直視し、今自分
たちが何をなすべきか、何を目指しているのかを探し明確にすることで
す。

ワーレックスでは五十鈴を含め明確になっています。そこに本当の希望
が見出せるはずです。そのためにも自分の頭で考え、行動し道をひらい
ていくしかありません。いつも言っている、自考、自主、自立の精神で
す。

ここに昔の新聞記事があります。「ソリューション強化へ。コイルセン
ターからサービスセンターへの転換。グローバル化で価値観が変わった
のだから、鉄屋も変わらなきゃ変化のスピードに遅れる。在庫やリード
タイムの削減、歩留まりの向上、納入方法の見直しで億単位の成果が出
た。また客から100円値引要請されたら、それ以上の客先のコスト削
減効果を提案し、それを還元すればメリットを相互享受できるその仕組
みを開発、創造することに傾注してきた。昔ながらの商習慣を脱し、商
流と物流を一致させる」とあります。

正に今回の約款変更は荷主にとって値上げとなりますが、それ以上のメ
リットが、無駄な待ち時間、非効率な物流、不要な在庫、突発故障など
を削減することで出せると思います。

在庫の削減、機能的な生産で総資産圧縮はロジスティクスのテーマです。
ワーレックスという外圧を利用し、長年取り組んできた問題をクロージ
ングしましょう。

最後に「知識労働者の生産性向上は難しいテーマではありますが、それ
がグループの存在意義であり、自信の源であり、成長企業の必須だと考
えるから今までにも増して脳みそに汗をかいていく」と締められていま
す。7年前のワーレックスができる前の記事です。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.740〕は、2018年1月11日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年ももうすぐクリスマス、そして大晦日へと突入していくわけですが
この一年最後の時期にさまざまな楽しみや希望を持てるということは本
当に幸せなことではないでしょうか。
今年も一年を大過なく過ごせたことに感謝しつつ、来年も良い年になる
ように今からできることをしっかりと行っていきましょう。

今年も五十鈴メルマガにお付き合いいただきまして、ありがとうござい
ました。良いお年をお迎えください。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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