バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.748〕梅一輪・・・
配信日時:2018/03/08 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2018.03.08発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.748≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          3月に入り、寒さも緩んできて

        穏やかな日が続いているように感じます。

           年度末ということもあって、

        最後の追い込みや来年度準備に向けて

           忙しい日々が続きますが、

        体調管理には十分注意していきましょう。

================================

☆No.748 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_梅一輪・・・
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_継続的なプレミアム組織に向けて(黒田常務)
┃
┃【ワーレックスの現場から】
┃ ■_加計学園と創業者精神(三谷社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 梅一輪・・・ ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

「梅一輪いちりんほどの暖かさ」。早春によく聞く言葉ですが、これは
松尾芭蕉の弟子の服部嵐雪の詠んだ俳句です。だんだんと暖かくなって
くる季節感を描写している句ですが、ほんとうにそうだなと思うこのご
ろです。

毎朝の散歩で訪れる駒沢公園の梅はもう、紅梅も白梅もそうとう咲いて
います。今年の立春は2月4日だそうですが、このころはまだその萌し
は感じませんでしたね。

萌しは兆しとも書きますが、暦の上で感じ取れるもの、兆候で感じ取る
ものを兆しと言い、蕾とか若芽とか形になってわかるものを萌しと表す
ようです。

四書五経の「易経」は「時と兆しの専門書」と言われているように、
「兆し」を理解することで、陰と陽の組み合わせで64のパターンを爻
(こう)という記号で表し予測しました。

「君子占わず」という言葉も君子は易経を勉強しているから、占いに頼
らないというところから来ているそうです。もうひとつ、「暑さ寒さも
彼岸まで」という言葉もこういう時季は身に沁みますね。

こちらは春分、秋分を中日として前後合わせた7日間をお彼岸と言うの
ですが、今年は彼岸の入りは3月18日になります。五十鈴ではお彼岸
には本社の幹部で、池上の本門寺にある五十鈴のお墓に参詣します。

ここには、在職中に亡くなった方を全員祀っています。高度成長時代、
最初の物故者は交通事故が原因でした。当時の社用車から降りる時、ま
だ車が少なかったこともあり、あまり気にせずドアを開けたところ運悪
く車にはねられ亡くなりました。私は子供でしたが、その社員によく可
愛がってもらっていたので大変ショックだったのを覚えています。

思えば会社は会長が設立当時からさまざまなことがあり、戦後の日本の
歴史とともに歩んできたわけですが、どんなことがあっても季節は廻り、
変化したことがありません。森羅万象すべてのことは変わり続けていま
すが、その大きな法則は全く変わっていません。

前述した「易経」に「易の三義」というものがあります。その1は「変
易」、すべてのものは変わり続けている。その2は「不易」、しかし全
く変わらない法則がある。その3は「易簡」(いかん)、その法則はシ
ンプルだ、ということです。

去年の春と今年の春は全く違いますが、春ということは変わりません。
日本の四季は春夏秋冬でどんなことがあっても変わりません。朝が来れ
ば夜は来るし、自然の法則ですべてが動いていきます。

そして人間はいつの時代も愚かで、今までの歴史を無駄にし戦争や争い
を繰り返します。万物の霊長と言われる人間は、さまざまなモノを発明
し世の中をどれだけ便利にしても愚かな過ちを繰り返します。

あれだけの大戦争を繰り返しても、未だ核の廃絶は夢のまた夢で、そう
いう動きが出てきても実現するに至ってはいません。

この世には自然から学ぶことは多々あります。そして人間は偉大なる自
然には勝つことができません。どれだけ科学が発達しても、いかに学術
的な研究が進められても、AIやICTがどんなに進化しても、自然を
コントロールすることはできないのです。

そういうことを踏まえ、人間は生き続けなければなりません。銀河系宇
宙の中で地球はとても小さな星です。そして、そのなかで日本はほんと
うに小さな国です。しかし、素晴らしい自然とその裏腹な災害と共存し
て生きていかなければならないのです。


□■□■========================================================

【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

     ――― 継続的なプレミアム組織に向けて ―――
========================================================□■□■

3月に入り気候もだいぶ暖かくなり、季節は確実に春に近づいているこ
とを実感できるようになってきました。あと1ヵ月足らずで五十鈴の未
来を担う新入社員も入り、新たな年度が始まります。

残り僅かとなった今年度ですが、来年度のグループや拠点の方向性を一
人ひとりがしっかりと思考し、落とし込み準備を進めて新たな年度を迎
えられるようにしましょう。

来年度の五十鈴中央の基本方針は「未来開拓力の創造」とし、キャッチ
フレーズ「プレミアム V」としました。

これまで五十鈴中央は「VCプレミアムの創造」に向けて、ファブレス
や知財、RE-SCMなどさまざまなことに取り組んできましたが、成
果への結び付きや継続性がいまひとつ弱く、プレミアムになかなかつな
がりませんでした。

そこで来年度は思考やパラダイムをVCへとしっかりシフトして、未来
を切り拓く人財、組織になるように五十鈴中央としての未来開拓力を明
確にし、その力を創り上げていこうと考えています。

また、「プレミアム V」のVはファイブ、バリュー、ビクトリーを意
味しており、マーケットから見た他にはマネできないプレミアムなモデ
ルを、

ファイブ→5個以上を目標に創り上げる。
バリュー→プレミアムな価値につなげる。
ビクトリー→プレミアムを勝ち取る。

と何がなんでもやり抜く、勝ち抜くようにしていきたいと思っています。

話は変わりますが、昨年の1月にこのメルマガに書いた相模大塚駅前に
あるアメリカ帰りの板前が一人でやっているお寿司屋さんから「店を閉
める」と連絡が入りました。

このお店は「店ならではのひと手間かけた魚を楽しんで頂く」をモット
ーにひと工夫ひと手間かけた他では味わえない美味しいお寿司を提供し
てくれるプレミアムなお寿司屋さんでした。

話を聞こうと久しぶりにそのお店に食べに行ったのですが、閉店当日ま
で予約で一杯とのことで、たまたまその日は運よく座ることができたの
ですが満席状態でとても忙しそうでした。

それでなぜ閉店するのか聞いてみたところ、簡単に言えば老舗寿司チェ
ーンに引き抜きを受けたことがキッカケで、プレミアムな味を維持する
ための準備や努力、そして頑張りが体力的に続かなくなってきているこ
とと、一人でやっている店なので続けることにあまり拘りが無いという
ことでした。残念なことではありましたが、これからは組織の人間とな
って新しくオープンするお店で活躍するようです。

やはりプレミアムを創り出すには私たちの見えないところでの努力や頑
張りは不可欠であり、プレミアムは組織で創り出さなければ継続性が無
く、未来につながらないのだと感じました。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ワーレックスの現場から】_三谷社長

       ――― 加計学園と創業者精神 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

平昌オリンピックは金メダル4つを含め、13個のメダル獲得となり数
多くの日本選手が活躍しました。特に男子フィギュアの羽生選手は心配
された分だけ神憑り的な演技で感動的でした。また、宇野選手も実力を
発揮して2位となりました。

残念だったのは3人目の田中刑事選手でした。彼は倉敷の粗末なスケー
トリンクの出身で、前回の高橋大輔選手がそうであったように小さい時
からこの潰れそうなスケート場でオリンピックを目指して頑張ってきま
した。

一度は閉鎖になりかけたのですが、高橋選手がバンクーバーで銅メダル
を取ったことにより再建が決まり、今はいろんなイベントを組み入れ営
業的にも軌道に乗っているそうです。

実はこの再建に尽力しているのは加計学園です。田中刑事選手のオリン
ピック出場が決まった時に加計理事長がテレビで、「これは刑事だけに
慶事である」と喜んでいたのでご記憶の人もいるでしょう。

獣医学部創設が問題となっていますが、岡山理科大を含め3つの大学と
4つの付属高校や中学があり、いろんな研究や開発を行い人材育成を行
っている面は報道されていません。

加計学園についてもう少し説明すると、創始者は私の故郷の広島県の安
芸津町の山間部にある加計の出身で実家跡地は今は研修所となっていま
す。ルーツは県北の大田町加計だと言われています。

加計家は地元でも有名な大地主であり、本家からは郡会議員も輩出して
います。広島県立忠海中学(旧制)を出て、広島高等師範学校を出てい
ます。当時は旧制中学進学率が1割の時代です。

ちなみに母はのちに一緒になる忠海高等女学校を出ており、私に勉学を
進めてくれました。大学受験に失敗した時に、「池田勇人総理も浪人し
同じだから」といって変な慰め方をしてくれました。池田総理もこの中
学を出ており、のちに後輩の加計氏とつながっていきます。

やがて戦争末期、広島に原爆が落とされ故郷を蹂躙され、さらに我が家
もそうでありましたが、戦後の農地改革によって土地を取り上げられた
衝撃は戦地から戻ったものにとって大変なものであったようです。

さらに戦後、広島文理科大学に入り直し、この頃国立大学の画一的なや
り方に疑問を持ち、もう少しリベラルでアカデミックな思考と高遠な理
想をめざす雰囲気の大学を自分でつくりたいと夢見るようになっていき
ました。

いきなり大学設立は無理なので、進学予備校(英数学館)を広島に作り
ました。当時はYMCA予備校のほうが人気があり、ミーハーの私はそ
ちらに下宿しながら通った思い出があります。

そこで資産的裏付けをつくり、学校新設が難しい時期ではありましたが
県庁相手に「日本は今、工業立国を目指している。私は立派な人材を産
業界に送り出したいのだ」と意気込みを語り、「理想のためなら一切の
私財を投げ出す覚悟である」と言い放ち、岡山の旧陸軍練兵場跡地に高
校を開設したのです。

ここから岡山理科大学、付属高校、中学をふくむ加計学園グループを作
り上げてきたのです。このように拡大していく裏には池田元総理の自宅
や事務所に出入りし、そこで知り合った秘書官の宮澤喜一元総理との親
交がものを言っている部分もあります。

息子の加計孝太郎理事長も留学先で安倍総理と知り合い親交を深め、父
である創始者と同じやり方で同じ道を歩んでいるのです。

ここで言いたいのは加計学園問題ではなく、創業者精神であり起業家精
神についてです。私たちが若いころは「企業家精神、起業家精神を持て」
とアイコミに囃したてられ、会長からは「雇われ人根性になるな。仕事
の面白さを身に染みてわからせる」と分社独立をさせられたり、代表が
新しい五十鈴を作ろうということで創志会をつくり、50の拠点を作る
と意気軒昂な時代でした。

その頃は才も力も縁も足りず何もできませんでしたが、今は少しでもお
役に立ちたいと部署は違えど運送業で夢を見ています。くじけそうにな
るとある人を思い出します。加計学園の相談役の方で丸善書店の元社長
でシステムの京セラ丸善を立ち上げた人です。

頼まれて岡山や金沢でもシステム会社を立ち上げました。菱和スチール
の時代にはその会社の力をかりてBITと協力し、自動板取、仕入、工
程、刃組、ICタグ、EDIを使った置き場管理、検収などの一貫シス
テム(MORIS)を完成しました。

また関東では五十鈴倉庫、新日鉄との連携システム、スズヤス様の条鋼
管理などを立ち上げ、ワーレックスでもSCとの配車連携システム開発
で重宝させていただいています。

冒頭の倉敷のスケートセンターを立て直したり、海魚の真水での養殖、
岡山の病院、大学のシステム管理と次から次へと新事業を立ち上げてい
きます。

結構なお年ですがいつも温厚でかつ精力的です。やはり頭の発想と組み
立てが違うのかなと感心してしまいます。私もまだまだくじけず頑張ら
ねば、と会うたびに考えさせられています。

VC的発想を真に発展させ事業化に結び付け、型にはまらない、これか
らの多様な人材が活躍するフィールドが数多く創造できればと夢みてい
ます。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.749〕は、2018年3月15日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

3月に入り、穏やかな気候とともに風雨や花粉の飛散などでお困りの人
も多いのではないでしょうか。また昼間と朝晩の寒暖差にも気をつけて
この時期は風邪を引かないよう注意していきましょう。
毎年、3月は年度末を迎えて忙しい日々が続くかと思われますが、新年
度になれば新入社員の笑顔に出会えることを期待したいものです。残り
わずかな今年度ですが、最後まで気を抜かないでいきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.748≡

======================= ISZ Mail Magazine