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五十鈴メールマガジン〔No.752〕嫌な感じ1
配信日時:2018/04/05 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2018.04.05発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.752≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          新年度とともに、新入社員を

           見かける季節になりました。

          新人の早期戦力化も大事ですが、

          彼らの新鮮で真摯な姿勢から

        先輩社員の我々こそ虚心坦懐に謙虚に

       学び実行していかなければならないですね。

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☆No.752 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_嫌な感じ1
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_心機一転(老田常務)
┃
┃【五十鈴オート整備工場の現場から】
┃ ■_カマス理論(小林社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 嫌な感じ1 ―――
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鈴木貴士です。

今年も桜が見事に咲き、そして散っていきますが、日本を取り巻く状況
は何となく嫌な感じになっています。地政学的な問題と言いますがそも
そも地政学とは何なのでしょう。

「『地政学』この古めかしい言葉が、冷戦の終結から20年以上経ち現
代に蘇ってきた」とは、「富国と強兵」(中野剛志著、東洋経済新報社)
という百科事典のような分厚い本の冒頭の言葉ですが、冷戦後の国際問
題における主たる関心は領土や軍事力を巡る紛争ではなく、貿易の自由
化、核兵器の国際管理、人権、法の支配、気候変動といったグローバル
な統治に関する課題に移ったと思われましたが、2014年時点で世界
が直面した現実はロシアのクリミアの奪取であり、中国による東シナ海
や南シナ海における領土・領海の強引な主張であり、中東における陰惨
な武力紛争であったと著者は続けています。

1990年代前半の特異な地政学的環境、欧州ではドイツの東西統一、
ソビエト連邦の解体、NATOやEUへの加盟が実現し、中東ではアメ
リカがサウジアラビア、湾岸諸国、エジプト、トルコと連携することで、
イランとイラクを封じ込めることができていました。

またアジアではアメリカは日本、韓国、オーストラリア、インドネシア、
その他の国々との安全保障上の関係を構築し、支配的な地位を確立して
いました。

このように1990年代のアメリカは欧州、中東、アジアの三方面にお
いて地政学的に安定した環境を享受し、グローバルな覇権的地位を獲得
することに成功していました。だからこそアメリカは、自由民主主義的
な世界秩序の構築へと乗り出していくことができたのでしょう。

しかし欧米の多くの人々が、この冷戦終結時の特異な地政学的環境から
生じたアメリカの一極的な覇権を、自由民主主義が共産主義に対して最
終的に勝利したと思ってしまったのです。そして共産主義だけではなく、
地政学もまた永遠に葬り去れたものと思い込んでしまった感があります。

ところが21世紀に入ってからおよそ10年が過ぎたところで、欧州、
中東、アジアの三方面において、地政学的不安定化がほぼ同時多発的に
発生してしまいました。

これについてミードという国際政治学者はロシア、イラン、中国の三大
勢力が冷戦後に成立した現行の国際秩序を修正しようとしていると「地
政学の復活:修正主義勢力の復讐」という著書で説いています。

ロシアはかつてのソ連のような勢力を求め、中国はアジアからアメリカ
の勢力を追い出そうとし、イランはサウジアラビアを盟主とするスンニ
派勢力に支配された中東をイラン率いるシーア派の支配に変えたいとい
う野心を持っています。

そして、三大勢力にとって共通の敵がアメリカなのです。そして今、我
々日本はアジアにおいて膨張する中国を目の当たりにして「地政学」と
いうものを実感として持っています。

東アジアの国際秩序は冷戦から今日まで日米同盟を要としていました。
これに対し、拡張した中国があからさまに挑戦してきているのは明らか
です。ということは日本が当事国であることを知らねばなりません。

アメリカの覇権の本で忘れ去った「地政学」というものを先の大戦以来、
およそ70年ぶりに日本は思い出さなければならないのです。おりしも、
平昌オリンピックをきっかけに韓国、北朝鮮、アメリカ、中国の動きが
激しい中で日本は「モリ・カケ」問題や安倍政権の不信感のみが取り上
げられています。

このようなことで良いわけがありません。そして日本が直面している重
要な問題は地政学的なことだけでなく、まだまだあることを認識しなけ
ればなりません。(来週に続きます)


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【執行役員が伝えたいこと】_老田常務

          ――― 心機一転 ―――
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先週末、お花見に行かれた方も多いのではないでしょうか。今年の東京
の桜の満開は昨年に比べ9日早く、気象庁が観測を始めた1953年以
来で3番目の早さとのことです。

桜の名所は日本だけではなく、海外ではアメリカのワシントンD.C.
やカナダのバンクーバー、スウェーデンのストックホルムあたりが有名
ですが、花を見ながらお酒や食事を楽しむ慣習は日本独自の文化であり、
お花見目当てで、この時期に日本を訪れる外国人観光客も増加している
そうです。

桜が満開を迎えるとともに新しい年度に突入し、五十鈴グループにも総
勢28名の新入社員が入社しました。

新入社員の方は、まず社会人としての基本動作や業務に必要な会社のル
ール等の基礎知識を身につけるのは勿論ですが、わからないことは放置
せずに先輩社員に疑問に思ったことは積極的に質問して下さい。

なぜそのような業務が必要なのか、業務が必要となる背景、その業務を
進めることがどういうメリットがあり社内外に影響を及ぼすのかまで、
業務を深掘りすることを習慣化していくことが大切です。

業務を深掘りし、徹底的に考え抜き、実践していくことが新たな価値の
創造につながります。

新入社員を受け入れる現場の先輩社員は、業務の目的、その業務がどの
ように役立っているのかをわかりやすく伝え、新人の理解度、納得度を
確認した上で、仕事のやりがい、責任の重さを伝える努力を怠らず、新
人のモチベーションアップを後押しして下さい。

会社生活は学生時代と比べ、多種多様な人に出会い、人生の長い期間を
会社のメンバーと過ごすことになるので、仕事で出会った人たちとの縁
を大切にして、懇親を深め、お互いに影響し合う関係を構築してほしい
と思います。

仕事をしていくなかで、成果が出たときの喜びや失敗したときの落ち込
みを組織の一員として共有しながら、組織を成長させていく“楽しみ”
を是非、体験して下さい。

誠実に丁寧に仕事に向き合い、継続的に努力し、一つひとつ結果を出し
ていけば、先輩や上司、ビジネスパートナーやお客さまは皆さんの仕事
ぶりを必ず見ていますので、そこから生まれる社内外の信頼関係の構築
が新たなビジネスチャンスを生み、人として、組織としての成長に結び
つきます。

新入社員の方は先輩社員とコミュニケーションを密に取り合い、先輩社
員の方々は改めて自身の新人時代の“原点”を思い起こし、新年度とし
ての目標達成、さらには「ビジョナリーカンパニー」の実現に向けて、
皆で決意を新たに取り組んでいきましょう。


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【五十鈴オート整備工場の現場から】_小林社長

          ――― カマス理論 ―――
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入社式も終わり、新入社員の皆さんも期待と不安のなか、それぞれの配
属先に出社されたと思います。あらためて入社おめでとうございます。
皆、新入社員研修を経て逞しくなったように感じます。

五十鈴オートも久しぶりに2名の新入社員を迎え、今年度の基本方針を
「新たな価値の追求」とし、「みんなでもっと変わろう」を合言葉に新
年度をスタートしました。

新人を迎える時にいつも思うことですが、企業や組織のなかの戒めとし
て「カマス理論」という話があり、皆さん一度は聞いたことがあると思
います。

カマスという魚は攻撃的な魚で、通常小魚を食べていますが、このカマ
スを水槽のなかに入れ、同時に餌となる小魚を一緒に入れると、当然カ
マスは小魚を食べてしまいますが、水槽のなかに透明な仕切り板を入れ
カマスと小魚を別々に隔離すると、カマスは今までと同じように小魚を
食べようとしますが、仕切り板に邪魔され食べることができなくなり、
何度か繰り返すうちに次第にカマスは食べることを諦めてしまい、仕切
り板を外してもカマスは小魚を食べなくなってしまうという実験結果で
す。

これを組織、特に新人を迎える時に置き換えると、同じことが起きるか
もしれないという教訓です。

新入社員はこれからさまざまなことを体験しますが、新鮮な観点だから
こそ、無駄や非効率なことに気づくことがあると思います。これを先輩
社員がどのように受け止めるかが大切であり、「昔からやっているので
問題ないよ」と言えばそんなものかと思ってしまい、数ヵ月経つと言っ
ても無駄とか、言わない方がいいのかと思ってしまいます。

つまりカマスと同じことになりかねません。せっかくの新鮮な見方や発
想を無駄にしてしまうことになります。このようなことにならないよう
に、先輩社員は注意しなければならないと思います。

また新入社員は、これから大変なこともあるかもしれませんが、大変な
時こそ大きく変われるチャンスと捉え、そして「時間を守る」「約束を
守る」「品質を守る」をベースに頑張ってもらいたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.753〕は、2018年4月12日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

職場に新入社員が入ってくるこの季節、上司・先輩にとってはこれから
育てていくことと同時に、彼らの発想や気づきからこれまで当たり前に
やってきたことを見直し、改善したり、工夫することで今までよりもは
るかに良い成果や結果を導くことにつなげたいものですね。
“教える”ということは“教わる”ことである、ということを聞いたこ
とがあります。謙虚に誠実に取り組むことで自らだけでなく、周囲を巻
き込んで成長していかなければと考えるところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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