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五十鈴メールマガジン〔No.773〕パワーの源泉
配信日時:2018/09/13 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2018.09.13発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.773≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            関西を中心に広域に

         甚大な被害をもたらした台風21号。

      そして立て続けに起こった北海道胆振東部地震。

     被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。

            避難されている方々が

     早く普通の生活に戻られることをお祈り申し上げます。

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☆No.773 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_パワーの源泉
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_知財ビジネス(黒田常務)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_何事にも準備をしていこう(岩崎社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― パワーの源泉 ―――
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鈴木貴士です。

日本のスポーツ界でさまざまな問題が起きていますが、パワハラについ
ては非常に難しいですね。そりゃあ、暴力は良くないと単純に言います
が、アントニオ猪木議員のビンタなんてどうするのでしょうね? みん
な喜んで殴られに行きますが、議員がビンタすること自体問題と言えば
問題でしょうが誰も何にも言いませんね。

さて、私は以前マネジメントや行動科学をよく勉強しましたが、そもそ
もリーダーシップの定義とは「与えられた状況の下で(状況優先)目標
または課題達成に向けて(目的1)個人または集団の活動に影響を与え
ていく(目的2)パワー行使のプロセスである」ということで、このパ
ワーの行使が問題になるわけです。

パワーとは特定の問題領域において、ある行為者が他の行為者の行動に
影響を与えうる能力を言います。そのパワーの源泉と分類すると、

1.強制的パワー(恐れや不安であり、そうされたくないから従うパワ
  ー)で暴力などもそうですね。
2.関係的パワー(重要な地位や立場にいる人たちとのコネを持ってい
  る)
3.専門的(知識・能力の)パワー(当然だと思って従うパワー)
4.情報的パワー(価値ある情報を所有しているパワー)
5.合法的(地位の)パワー(ねばならない義務から従うパワー)
6.人間的(好感の)パワー(喜んで従ってくれるパワー)
7.報酬的パワー(そうしてもらいたいから従ってくれるパワー)

ということですが、これらのパワーをどのように行使するかが問題で、
それがリーダーシップということになります。

しかし、行使しなくても相手が勝手に思い込んだり忖度するといったこ
とは考えられることで、パワーを持っている人たちはそこのところを考
えなければハラスメントになってしまう訳ですね。

そして現代では価値観が昔とは異なっています。伝統的な考えでは権威
者に対し服従するというのが当たり前でした。それからカリスマ的なも
のに対する畏敬の念のようなものがありました。

前回の東京オリンピックの時も東洋の魔女を率いた「鬼の大松」と言わ
れた大松監督、数多くのメダルを獲得した男子レスリングの八田一朗氏
も「八田イズム」はスパルタ指導でした。

ラグビーで有名な神戸製鋼の平尾元監督の講演もよく聴きに行きました
が、ともかく殴る、殴られた話ばかりなので話は面白いのですが、現実
のマネジメントでは使えませんでした。

厳しい指導者とそれに必死でついて行く選手の美談はさまざまありまし
たが、時代が違うといえばそれまでですが、最近では何かちょっとやり
過ぎではないかと思うところもあります。

結果として日本のスポーツ界が活性化したり、強くなればいいのですが、
権威者や長年君臨した指導者をバッシングすることが良いことなのかど
うか、よく考えてみる必要があると思います。

やはり真剣になれば怖くなる。うまくやりたければ権威者や為政者に阿
る(おもねる)。最近では「曲学阿世の徒」(学問や心理に背いて、世
間に気に入られるような説を唱える人々)が多いと私は思っているので
すが、コメンテーターや解説する人々も批判ばかりするのではなく、そ
の本質をもう少し掘り下げなければ、ワイドショーで面白おかしく取り
上げられるばかりで師弟の関係やスポーツ団体のありかたを基本的に考
えられなくなってきていると危惧しています。

ところで、全米オープンを制した大坂なおみ選手のコーチは素晴らしい
ですね。ああいう人が好感のパワーを持っていると言うのでしょうね。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

         ――― 知財ビジネス ―――
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先週は関西国際空港を水浸しにした台風21号と北海道全土が停電とな
った北海道胆振東部地震と、日本列島は立て続けに大きな自然災害に見
舞われた一週間となりました。またしても関西方面や北海道で大きな被
害となってしまいました。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上
げます。

前回のメルマガにも書きましたが、今年の夏は他にもさまざまな自然災
害が発生しています。災害への準備や備えは被害を最小限に抑えるため
にも早期に復旧するためにも大変重要です。

しかし、これだけ頻発するのであれば個人や会社のレベルの備えだけで
はとても追いつきません。もっと国家レベルでの備えを充実する必要が
あると感じます。ともあれ、年々災害リスクは高まってくると思われま
すので、私たちもできる限りの備え、さらなる対策強化をしておきまし
ょう。

話は変わりますが、いよいよ来週からIOCの成果発表会がスタートし
ます。また、新たな驚きがあるのではと楽しみにしております。最近で
は新たなノウハウや無人化、自動化など多くの取り組みがされて知的財
産と呼べるようなモノも数多くあり、「知財ビジネス」も生まれてくる
のではと感じています。

ある本で読んだのですが、世界で最も販売金額が大きいスポーツ用品は
ゴルフボールだそうです。世界市場規模は約600億円から1000億
円と言われており、その最大のシェアを持っているのが「タイトリスト」
のブランドを持つアクシネット社で、ゴルフボールのシェアの50%以
上を占めているそうです。

ゴルフボールには2千件以上の特許申請がされていて、知財のカタマリ
となっています。そんななかブリヂストンはタイトリストを特許権侵害
で訴訟を起こしていましたが、最終的には和解してブリヂストンの特許
をタイトリストに使わせて高額なライセンス料を得ることを選んだので
す。

今でもタイトリストからブリヂストンへ莫大なライセンス料が支払われ
いるそうです。タイトリストのボールが売れればブリヂストンが儲かる
ようですが、私たちゴルフボールを使う側からしてみると裏でそんなお
金が流れていることはつゆ知らず、好きなブランドや評判の良いボール
を使うだけです。ブリヂストンは名を捨てても実を取ったようです。ち
なみにゴルフボールでのシェアは15%程度だそうです。

ブリヂストンはタイトリストへの無益なシェア争いより技術力(知財)
を使って、大きな収益を自分たちのものにする「知財ビジネス」のモデ
ルとなりました。

私たちのIOCの活動も、そのような莫大な収益を生む知財ビジネスに
なることを期待して発表会を聞きたいと思います。


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【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

      ――― 何事にも準備をしていこう ―――
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今年は大雨・洪水・夏の猛暑や多くの台風が早くからやってきました。
足元では北海道の地震と、日本各地で何らかの天変地異の想定外な災害
に見舞われています。私たちはいつ何が起きても大丈夫なように、油断
せず事前に備えておくことが大切になってきています。

そんな不安な環境下、弊社の足元状況ですが需要環境は予測より変わっ
てきており、仕事量も落ち着き、忙しさを感じない日が続いています。

物足りなさと歯がゆさを感じる日々が続いていますが、環境がどうあろ
うとも弊社が健全に発展していくためには、今何を事前準備しておかな
くてはいけないか、今何が必要か、何に取り組むべきか、将来に向け安
定している時こそ、早めに先を見据え手をつけていくことが重要です。

試行錯誤しながら、新しい価値づくりへつながるような考動を整理し、
順位づけし、活動を起こしていくことが大事だと思います。やるべきこ
とを着実にやり、考える時間をつくり、考動を変えてみることが価値づ
くり、夢実現に近づける一歩になることだと考えます。

具体的には、将来を見据えた人財の育成、新設備の検討などを含め、さ
らなる品質や機能向上、拡販、収益拡大、コスト競争力強化などに向け
た重点施策を実践することは勿論であり、直近はマイナス要因である輸
送コストアップ対策も大きな課題の一つとなってきています。

物流に焦点を合わせた全体最適や、特性の異なる複数の材料を併用する
ことで軽量化や高強度化を実現するような「マルチマテリアル」的発想
に立った活動も必要になってきているのかもしれません。

結果、お客さまからの信頼を高め、必要な存在につながるしっかりした
経営基盤を築いていくことが肝要と考えます。

しかし体力が弱っていては思うような考動も難しく、良い仕事はできな
いと思います。この夏、記録的な酷暑に順応しようと、脳と身体はいつ
にも増して激しく疲弊したはずです。7~8月は暑さがピークで、心身
の疲労は食欲不振や睡眠不足などが自覚しやすい形で表れました。

その状態を解消しないで秋を迎えると、さまざまな病気を発症するリス
クが高まります。例えば自律神経の乱れなどで血圧が不安定になったり、
不静脈が起きたりしがちになり、高齢者は特に注意が必要です。

脳疾患や心疾患のほか、免疫力が低下して臓器の疾病を招きやすくなる
ので、若い世代も油断は禁物です。

この時期は筋肉トレーニングよりもコンディション回復が大切。手軽に
取り組める体操をお勧めします。ゆったりとした心地良さを味わうこと
を最優先にした取り組みをし、季節の変わり目は身体のリセット期、夏
バテを解消して充実した秋を迎えましょう。

油断して事故・怪我などを発生させてはなりません。気を緩めることな
く、柔軟な考え方で、新しい価値を創発して、必要とされる存在感のあ
る会社を目指して下期に向かいたいものです。来週からIOC成果発表
会がスタートします。将来の夢実現のための良い発表会にしてください。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.774〕は、2018年9月20日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

台風の発生しやすい季節になり、今後も自然の猛威に予断を許されない
状況が続くと思われます。
この時期には防災に関する記事をよく読みますが、自分自身と地域社会
・職場などのエリアにおける助け合いでどれだけ被害を最小限に食い止
められるかが大事であることをあらためて感じています。
さまざまな災害が起きたときの状況を想定した行動を普段から準備し、
しっかりとした心構えで自助・共助することが求められているのではな
いでしょうか。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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