バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.778〕夢の中へ
配信日時:2018/10/18 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2018.10.18発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.778≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          秋になり、暑かった時期には

       なかなかできなかったことに取り組める季節。

       晴れた日には外で思い切り良い空気を吸って

     気分転換し、コンディションを整えたいものですね。

================================

☆No.778 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_夢の中へ
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_危機管理時の情報収集と判断(黒田常務)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_VCツアー(臼井社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 夢の中へ ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

私はよく夢を見るのですが、あまりいい夢は見ませんね。この前も、井
上陽水の「夢の中へ」という、文字通り、そのままの夢を見てしまい、
不思議な気分でした。

「探しものは何ですか、見つけにくいものですか・・・」と始まるので
すが、本当にいろいろ探しているより、踊ってしまった方が気が楽だと
思うのに探すのが止められないというような夢で、「探すのを止めたと
き、見つかることもよくある話で・・・」これ、どういうことなのでし
ょうね。こういうシーンも夢に出てきてほとほと疲れてしまいました。

あの有名な精神分析学の大家、ジークムント・フロイトは、夢とは抑圧
されていた願望を幻覚的に充足することによって睡眠を保護する精神の
機能と考えました。

精神分析学の理論では、夢の世界は無意識が意識の中に入ってくるので、
意識の側から無意識を理解するのに適していると言われていました。

夢分析において分析の対象となるのは、無意識の内容(エス、欲求、願
望、衝動)と夢の表現を歪める傾向(超自我、自我の防衛機制)のふた
つであり、夢において願望は形を変えてあらわれることもあるそうです。

昔、私の敬愛する伊丹十三さんと心理学者の岸田秀さんの対談の「哺育
器の中の大人」という本にどっぷりつかり、精神分析に興味を持ち、少
し勉強したことがありました。岸田先生の「ものぐさ精神分析」という
本は最高に面白く今でも私のお薦め本の一冊です。

さて、この「哺育器の中の大人」の文庫版のためのあとがきで、伊丹十
三さんがこの自我とエスについてわかりやすく書かれています。「人間
は本来、もろもろの欲望や衝動が犇(ひし)めくどろどろの渦巻きであ
る。しかし、どろどろむき出しのままでは社会が成り立たない。従って、
どろどろの本体の上に各々社会的な仮面を被り、仮面同士の関係によっ
てかろうじて社会を形成している。この仮面を自我、どろどろをエスと
呼ぶわけだ」というわけで、先生は丸を書きそれに一本の横線を引き、
上を自我、下をエスと呼び、その上の部分、すなわち、自我の部分を大
きくすること、エスと出会うことが、とりもなおさず、自分と出会うと
いうことになると解説しています。

ところがこれが、難しい。なぜならエスに出会うためには、とりあえず
エスを直視する必要があるからです。「エスというものは、自我から排
除された、自我に反するものでできている。つまり、自分の中にそのよ
うな要素があることを、本人が死んでも認めたくないようなものででき
ているのがエスなのである」「優しい母親という自我を持った女性は、
わが子に対する憎しみをエスの中に『ないことにして』押し込んでいる
のだろう。男らしい男という自我を持った男性は、卑屈、臆病などの諸
要素を自分の中に金輪際認めようとしないだろう。そのような『自我に
とって耐えがたいもの』を勇気をもって直視することが、自分と出会う
ための唯一の道なのであるから、いやはや厄介なことこの上ないのであ
る」

そして他者と出会うためには、まず自分と出会う努力をする必要がある
ということであり、自分に出会う努力をした者だけが他者ともよく出会
うことができるという当たり前の結論なのですね。

社長になって30年近くなり、夫になって40年以上経つと、エスとの
出会いはそれこそ厄介で、それがストレスとなり、夢ばかり見るのでし
ょうが、やはり人間は一生自分を探し続けるのでしょうね。


□■□■========================================================

【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

     ――― 危機管理時の情報収集と判断 ―――
========================================================□■□■

各拠点ともIOCのキックオフも終え、本格的に下期の活動がスタート
していると思いますが、この下期が今中期戦略の最後の半期の活動にな
ります。今中期で目指していたことに対してしっかりと結果・成果をだ
せるように、そしてWill-Naviの最終の中期戦略となる次期中
期につなげるようにしていきましょう。

話は変わりますが、先月末の日曜日の深夜に襲来した台風24号ですが、
首都圏でもさまざまな被害がでましたが、五十鈴中央でも台風の直撃を
受け、富士SCでは重量シャッターが破壊され、大和SCでも同じくシ
ャッターと事務棟の屋上に設置されていた200kgを超えるエアコン
の室外機が倒れ、事務所や食堂のエアコンが使用不能になってしまう状
況でした。

その週末、我が家には東京に嫁にいった長女と孫が所用のついでもあり
遊びにきていました。自宅がある富士では台風が近づいてきているにも
かかわらず、日曜日は朝から雨が降るどころか時々晴れ間もみえるよう
な天候でした。

普段であれば長女は夜の新幹線で帰るのですが、この日は台風がきてい
るので早めに帰るように言っていたのですが、そんな天候であったため
午前中は大丈夫だろうと孫をつれてみんなで買い物に出かけてしまいま
した。

買い物終わりに戻った車で、新幹線が止まり始めているニュースを聞い
てさあ大変。急いで自宅に戻り、昼食と帰り支度をさせながらテレビや
ネットで情報収集しました。

しかし錯そうしていることもあり詳しいことはよくわからず、翌日に帰
る選択肢もあるものの、孫の保育園や長女の仕事の都合がつかないこと
もあり、どうしても本日帰るとのこと。

大混雑が予測され、幼児もいるため指定席のネット予約にトライし、ほ
とんど予約中止のなか新富士からではないものの、やっとのことで三島
-東京間のこだまの指定席をゲットしました。

状況もよくわからないので、発車時刻より1時間近く前に車で三島駅ま
で長女と孫を送っていきました。三島駅は混雑しており、改札の前では
例によってハンドスピーカーで駅員がなにか喋っていましたが、電光掲
示板で新幹線はこだまのみ運行で1時間遅れとわかりました。指定のこ
だまに乗るには2時間近く待つことになるので、ホームに止まっていた
列車にとび乗せドタバタはひと段落しました。

台風通過は深夜の予報なのに早すぎる対応、首都圏の8時以降の電車は
すべて計画運休と、被害を回避するための早めの判断は大事だと思いま
すが、今回のことがあてはまるかわかりませんがなにかあった時のマス
コミやネット批判を恐れるがあまり、あまりにもリスクを負わない判断
が最近多いように感じます。

私たちの活動でも、失敗を恐れるあまりにリスクを負わない活動ばかり
になっては成果にはつながりません。また、情報も成果を出すには不可
欠です。情報はテレビやネットで取ることはできますが、大事な情報は
現地現場でなければなかなかわからないものです。

あとから連絡が入り、とび乗った列車は臨時列車で、臨時だったため思
っていたほど混んでなく座ることもでき、のぞみやひかりも走っていな
いので各駅での待ち時間がなく、通常より早く快適に東京駅に着いたそ
うです。

ちなみに、翌日は最寄駅の電車が動かず長女は会社に行けなかったそう
です。あのドタバタはいったい・・・。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

         ――― VCツアー ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

上期IOC成果発表会を終え、中期最終となる下期のキックオフも終え、
活動に余念がない状態になっていると思います。

JK活動から拠点開発活動、そしてIOC活動と40年の歳月を経た五
十鈴グループの活動は改善やSLやビジネスモデルといったナレッジを
産出しただけでなく、考え続けること・挑戦し続けること・現状に甘ん
じない自らの成長にこだわり続けることなど、一朝一夕では得ることの
できない文化という大きな財産を築き上げています。文化は、お金では
換算できないものですが、これこそ大きな価値であると思います。

私から見た今の活動は、どれだけの進化と成果が見られるかということ
以上に、それぞれがどんな未来を見て新たな道を切り拓こうとしている
かということが、想いや構想レベルではなく、リアリティーがあり未来
に対するワクワク感を実感させるものになってきていると感じています。

そういった意味で、今回の各所での発表は、私自身にもさまざまな気づ
きを与えてくれただけでなく、今の会社や課題の在り方を深く考える機
会となっています。次回の発表会も楽しみでなりません。

そんな想いを抱えながら、先週「石坂産業」という会社を見学してきま
した。過去、カンブリア宮殿にも取り上げられた会社です。書籍も多数
出ており、ご存知の方も多いと思います。

石坂産業は、産業廃棄物の中間処理を行うことを生業としている会社で
す。建造物を壊した際に発生するゴミを中間処理として分別~再生して
おり、現在のリサイクル率は98%であり、大量に持ち込まれた廃棄物
はさまざまな資源へと変わり、埋め立てとして廃棄されるのはわずか2
%。リサイクル率を100%にするという目標を掲げています。

産廃業というと多くの人が良いイメージを持っていません。家の近所に
産業廃棄物の会社が存在したら、漠然と嫌だなと思うでしょう。

石坂産業は埼玉県の三芳町という場所にありますが、周囲は畑が多く農
業を営む人が数多く住んでいる場所でもあります。過去、所沢ダイオキ
シン騒動が発生し、三芳町の農作物は大打撃を受けました。

その土壌汚染の首謀者として石坂産業が訴訟されるということが起こり
ました。そこから、石坂社長の挑戦は始まります。「何があっても地域
に必要となり愛される会社になる」という強い意志で、「脱産廃業」と
「社員教育」を柱に、さまざまな改革を実行したのです。

改革の具体的な取り組みについて説明すると長くなるので省略しますが、
長い歳月をかけて行った挑戦は実を結び、今は「自然と美しく生きる」
というコーポレートスローガンを掲げ「地球環境問題」を学べる場所へ
と変貌しました。

環境汚染ではなく、環境を何より深く理解し、その保全に真摯に取り組
む企業として全国に知られる会社になったのです。

小学生の授業に組み込まれ、ある大学では石坂産業の見学とセミナー受
講が単位となっており、近年は海外からの見学者も多数おり、昨年度は
来訪者が3万人、今年は4万人に達するだろうとのことでした。

産業観光地として、地域経済に貢献する事業展開が行われており、かつ
て不法投棄の山であった周辺の里山を再生し、環境教育を体験的に学ぶ
ことができるさまざまな施設や店舗を運営しています。

従業員も、184名の内、産廃事業に携わる人は50名ほどで、それ以
外はセミナーや施設運営に携わっているとのことでした。また、4人に
一人が女性であり、何よりその改革を実行したのは2代目の女性社長で
す。凛とした美しい方でした。

単に地域に愛されるという次元を超えて、逆転の発想で地球から愛され
る社会のロールモデルになろうとしている経営そのものが体感できる機
会となりました。

ややもすると多くの人々に疎まれる事業であり、また地方に存在する中
小企業であっても地球規模の社会問題と自分たちの事業の関わり合いを
真剣に考え、現実的に取り組み続けることでその生きざまそのものが大
きな価値となり、社会に影響を与える存在になることができるというこ
とを目の当たりにすることで五十鈴グループのバリューセンター像が私
の中でまた膨らんできました。

「できる」「なりたい~なれる」という強い気持ちを大事にして、挑戦
的にこの下期も価値ある時間になるよう皆と取り組みたいと思います。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.779〕は、2018年10月25日に配信
 いたします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

中期戦略最終年度の下半期に突入していますが、最終目標ゴールに向け
て定性・定量の目標達成は大事なことですが、長期経営目標Will-
Naviの最後の中期戦略も来年度から始まることになります。その中
期戦略も見据えた半年間の活動になるようにこの半期を過ごしていきた
いものです。お客さまやBP、社員の皆がワクワクするようなチャレン
ジングな目標に取り組み、日々確認し合うプロセスを大事にしていきま
しょう。
                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.778≡

======================= ISZ Mail Magazine