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五十鈴メールマガジン〔No.779〕食の安全保障を考えよう!
配信日時:2018/10/25 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2018.10.25発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.779≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
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              秋になっても、

          曇りがちな日が続く今日この頃。

          気分はいつも晴れ間のように

    スカッとさわやかな状態を維持していきたいものですね。

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☆No.779 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_食の安全保障を考えよう!
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_社会と産業構造の変化をとらえて(瀬戸執行役員)
┃
┃【五十鈴オート整備工場の現場から】
┃ ■_信用と信頼を積み上げることが大切(小林社長)
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【代表メッセージ】

      ――― 食の安全保障を考えよう! ―――
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鈴木貴士です。

築地市場の豊洲移転問題も多くの疑問や問題を残しながら、実行され、
それはそれでよかったとは思いますが、一体あの事件は何だったのでし
ょう!

小池知事に振り回されて、モニタールームを地下空洞とか盛り土とか、
訳の分からないことで大騒ぎして、結局のところ政局がらみですべての
計画をおかしくしてしまったとしか言いようがありませんが、それはそ
れとして日本の食についてもっと考えなければいけないと思いました。

スーパーやコンビニあるいはレストランに行っても、最近の日本人は安
いものを求めますね。デフレでそれが当たり前になっていますが、私の
感覚で言えば安いものは危ないものと思えてなりません。

特にそれが外国からどんどん輸入されてくるし、日本では農業や全農が
岩盤規制や補助金で競争力がないというレッテルが貼られ、大企業の参
入や全農の株式会社化の方向に進んでいると感じます。

しかし食料の自給率が極めて低い日本で競争原理ばかり求めれば、食の
安全は担保できなくなると思います。

アメリカが日本の農産物や食料を狙ってきているのは目に見えています。
我々は穀物メジャーのカーギルや、遺伝子組み換えのモンサントについ
てもっと知らねばなりませんが、あまりニュースにならず知識もありま
せん。

日米については、アメリカがTPPを離脱したのは二国間協定FTAに
したいという思惑が見え見えで、そのターゲットは日本の食料だとわか
っているのに、FTAをTAG(物品貿易協定)という名で誤魔化して
いるということだけでも、国民を欺いていると思うのです。

日本では自動車の関税問題ばかりが注目されていますが、その生贄に食
料がされているのではないかと心配です。

さらに、種子法が今年廃止されてしまいました。国民の命を守る食の安
全保障の観点から言えば間違っていると言わざるを得ません。命の源の
基礎食料の種を国として、県として、いい種を安く供給し、生産と消費
を支えるのが責務だったのが、それを企業に任せることになってしまい
ました。

グローバル種子企業の世界戦略は種を握ることで、それを独占して巨大
ビジネスにして、遺伝子組み換え等の戦略で種を買わざるを得ないよう
な状況を作り出しているのです。

公共種子事業をやめさせ、国と県が作ったコメの種の情報を企業に譲渡
させ、農業競争力強化支援法や自家採取を禁止する種苗法改定等の法律
が、あまりニュースにならないなかで成立しています。

そもそも日本では国家安全保障の要としての食料の位置づけが弱いと思
うのです。一応実現目標として掲げられたカロリーベースで45%とい
う数字がありますが、あまり関心がなく、実体は38%まで下がってい
るのです。

目先のコストの安さに目を奪われて、生産性が低いということで国内生
産を止めてしまったら、いざというときにとんでもないことになるのが
わからないくらい、安いものが好きになってしまっているのです。

反対に外国では農業を守るために多額の補助金を支出しているのを、皆
さんはご存知でしょうか? 2013年の農業所得に占める補助金の割
合は日本が30.2、米国が35.2、スイスが104.8、フランス
が94.7、ドイツが69.7、英国が90.5%となっています。

聞けば聞くほど、我々は日本の農業が保護されていると思わされている
こと、いかに全農が組合がゆえに、利益至上主義ではないことを知らさ
れることになるのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

    ――― 社会と産業構造の変化をとらえて ―――
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今回も、SDGsに関連したことを書きたいと思います。前回はEV関
連のお客さまとの対話のなかで出てきた、「SDGs(持続可能な開発
目標)」の17項目の目標について書きましたが、今回は先日あるお客
さまの講演会で聞いた話になります。

講演内容は、これからの自動車産業におけるEV化の流れについてでし
たが、「SDGs」と関連づけた内容で話が進められていました。自動
車がなぜEVにシフトしていくのか、その要因を簡単にまとめると以下
のようなことが挙げられておりました。

1.環境問題・・・地球温暖化と大気汚染
2.エネルギー問題・・・石油から再生可能エネルギーへ
3.欧州、米国、中国の罰金付の厳しい規制
4.AIを含んだ産業構造の大転換

環境における問題は地球温暖化と大気汚染ですが、世界各地で甚大な被
害を発生させている森林火災やハリケーンは地球温暖化の影響が大きい
と考えられています。

地球温暖化は大気の気温が上がったことが始まりで、その後、海水が温
まるようになって海水の蒸発量が増えて暴風雨の勢力が強まりハリケー
ンが狂暴化してきています。最近の日本近郊で発生する台風の数や規模
が拡大しているのも同じことです。

エネルギーをめぐる問題では世界の石油の半分を使ってしまうという、
自動車の石油消費比率が問題視されています。

改めて50%を消費していると聞くと、そういうことかと納得しますが、
環境とエネルギー問題との関係は、地球温暖化の主原因がCO2の増大
であり、CO2増大の主たる原因は化石燃料の燃焼で、これをなんとか
しないとダメだということで、化石燃料からCO2や排ガスが出ないよ
うなエネルギーの転換を図らないと、私たちの生活や産業経済もやって
いけないということが世界中で問題視されているわけです。

このエネルギー転換という流れは、今もこれからも世界を大きく動かし
ていくことになります。このことが、SDGsの推進と自動車のEV化
の流れを関連付けています。

国連で推進しているSDGsは持続可能な発展を目指しているわけです
が、地球環境の問題では、化石燃料を使っている限りは持続可能ではな
く、また、今までのようにものをどんどん作ってどんどん売る拡大型の
経済・産業も良くないという動きのなかで、カーシェア・ライドシェア
への転換のような新たなテクノロジーと社会の仕組みが生み出されてき
ています。

各国の規制も欧州はエンジン車禁止を推し進め、米国のZEV規制や中
国のNEV規制などエンジン車に罰則を科す動きは世界の流れですが、
世界と比較すると日本はそこまで厳しい規制はありません。その分、E
V化へのシフトは世界からみると遅れています。

講演では、このエネルギーの転換が自動車に大きな変革を与えており、
さらにデジタル革命が自動車マーケットの成長に大きな影響を与えるよ
うになってきたと言っています。

そして現在起こっているCASE(コネクテッド、自動運転、カーシェ
ア、EV化)は自動車単体の革命であって、その単体の革命はMaaS
(Mobility as a Service)に吸収されていくと
いう内容でした。

社会と産業構造の変化をとらえて適応できる力を高めていくことがVC
の実現には欠かせない、と改めて感じることができる有意義な講演会で
した。


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【五十鈴オート整備工場の現場から】_小林社長

    ――― 信用と信頼を積み上げることが大切 ―――
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気持ちの良い秋晴れが少なく何となくスッキリしませんが、10月に入
り気温もだいぶ下がってきましたので、体調管理には注意しましょう。

五十鈴オートでは、前期より新2工場体制の構築を目指して、スズヤス
栃木工場様の一部を借りて小山工場として点検、整備、車検までを行え
る指定整備工場として国土交通省の認可取得に向け活動してきました。

多少ずれ込みがありましたが、9月に一次、二次の審査があり、内容と
しては受け入れ点検から完成検査までの実技と法令関係の諮問からなり、
特に諮問にはみなし公務員とされる、自動車検査員、主任技術者、事業
場管理責任者の3役が対応し、設備導入から1年近くかかってしまいま
したが、ようやく合格することができ、正式には関東運輸局より通達を
待つことになりますが、11月中旬には認可が下りる見込みとなりまし
た。

振り返ると数ヵ月前、これでは合格は厳しいのではないかと言われてい
ましたが、これも小山工場だけではなく、本社工場もそれぞれが役割を
認識し一体となって臨んだ成果だと思います。

また、後から聞いた話ですが、最近の審査のなかではかなり優秀な出来
であったということでしたので、頑張った皆のためにも付け加えておき
たいと思います。

そして、これらの経験は皆のレベルアップや会社としての運営力の向上
につながるのではないかと考えています。いずれにしても一つの通過点
であり、これからが成果に向けたスタートとなります。

特に小山工場は、信用と信頼で顧客を増やしていかなければなりません。
「信用」と「信頼」は似ているようで意味が異なりますが、信用はうそ
がないと信じて受け入れることで、信頼は相手を高く評価して頼りにす
ることですが、信頼は信用の段階を進めることで得られるものだと思い
ます。

そのためには個々が人間力を高め、地道な活動を積み上げることが大切
であると考えています。皆さまのご支援、ご協力をお願いいたします。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
――――――――――――――――――――――――――――――――
今週、新たに五十鈴グループホームページに掲載しましたニュース記事
は以下の内容です。ぜひご確認ください。 

◆ニュースリリース 

2018.10.24 大和サービスセンターに寺岡製作所さまご来社

       http://www.isz.co.jp/news/2018/1024_000293.html

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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.780〕は、2018年11月1日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

先週末、長野の方まで運転しましたが、高速道路からふと外を見やると
山並みの間に雲海が見え、写真や映画で見たことがある壮麗な景色を垣
間見ました。一瞬海を見下ろしているのかと錯覚しましたが、この県に
は海がないことを思い出しました。普段滅多に見ることがない景色を追
い求めているわけではないですが、いつどこでどういう光景と出会える
かは行動してみないとわからないとあらためて感じているところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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