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五十鈴メールマガジン〔No.781〕ダメでも流行る店
配信日時:2018/11/08 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2018.11.08発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.781≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            11月だというのに

        あまり寒さを感じない今日この頃ですが

         こういう例年にない陽気に油断して

           風邪など引かないよう

      こまめな手洗いやうがいを励行していきましょう。

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☆No.781 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_ダメでも流行る店
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_屠龍技(とりょうのぎ)(山田専務)
┃
┃【ベル・インフォ・テックの現場から】
┃ ■_自灯明、法灯明(山室社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― ダメでも流行る店 ―――
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鈴木貴士です。

倅が海外出張、下の男の子の孫が水泳で海外遠征ということで上の女の
子の孫を2、3日預かることになりました。魔女は大張り切りで、送り
迎えや食事や弁当作りを楽しんでいるように見えました。

土曜日は私たちの結婚記念日でしたが、孫の予定がよくわからないため、
予約をしないでもよいところへ行こうということになり、駅前の蕎麦屋
に行くことにしました。

ここの蕎麦屋は美味しいのですが、行くと私が経営者の目になってしま
い、いろいろな批判をするので楽しくないと家族から言われ、敬遠気味
になっていたのですが、今回はそういうことで孫と三人で出かけました。
結婚記念日のことなどはすっかり忘れてしまいました。

夜の営業は5時からなのですが、5時半頃行くとほぼ満員で、座敷の席
しかないということでそこに陣取りました。その席は店全体がよく見え
る場所で、またまた私の経営者の目が始まりました。ともかく駅前の良
い場所なので適当にお客が入ってしまうのが基本的に良くないのですね。

まず、メニューがいつもと違って小さい字で書かれたものが置いてあり
ました。そこにお茶とおしぼりが出てきたのですが、我々が先に入店し
たのにどういうわけか忘れ去られていたのですね。

来た店員にいつもの立派なメニューは、と聞くと、土日は忙しいのでこ
のメニューになっているというので、とりあえずビールと蒲鉾、卵焼き
等、知っているものを注文し、いつものメニューを持ってきてもらうこ
とにしました。

忙しいからシャビーなメニューにするのはどういうことか、だいたい字
が小さくて読めないし、それだけで頭にきているといつもいるオーナー
が目に留まりました。この男が気が利かないのですね。愛想も全くない。

そして、時間になると彼の母親だと思われる人物がレジに陣取り目を光
らせます。日によってはお嫁さんらしき人も手伝っています。要するに
家族経営でやっているのですが、母親が実権を持っていると思われます。

先ほど来た店員に「升(マス)酒あったよね!」と言うと、「なくなり
ました」と言われ、どうしてかといろいろ聞いていると「牡蠣(カキ)
のシーズンになったものですから」と言います。

牡蠣とマス酒がどういう関係があるのかとさらに追究していくと、「マ
ツタケ」と「マス酒」を間違えていたのですね。「申し訳ありません! 
耳が遠いもので!」と難聴の私に言うので笑ってしまいましたが、こう
いうことを私は怒っているのではありません。その証拠にかえってその
店員とはその後コミュニケーションが良くなりました。

私が疑問に思うのは、例えば三人いるのにどうして取り皿を二つしか持
ってこないのか、とか疑問に思うことをそのオーナーがやることが多い
のです。

なぜ、サンダルを履いているかは座敷の注文や配膳の時に脱ぎやすいか
らでしょうが、それは従業員に任せて自分は全体の動きを見るべきなの
です。それはレジの母親の役目なのでしょうが、裏や視覚に入らないと
ころもあります。明らかに気が利く店員とあまり動かない店員がいます
し、私語が多すぎます。

ということで、目を光らせていると彼が天ぷらを持ってきたのですが、
見事に塩をひっくり返しました。私の呪いがそうさせたのでしょうか、
最後はレジで母親が会計を打ち間違え、私の思い通りの結果となりまし
た。五十鈴の工場やイベントでもそうですが、私がこうだろうなと思っ
ていると本当にそうなるので、結構自分でも怖くなります。

ともかく「流行っていても、ダメなものはダメ」で、行列ができるよう
な店にやりようによってはなると思うと同時に、どんなことでも参考に
なると思いました。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

       ――― 屠龍技(とりょうのぎ) ―――
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本屋に行くと、「2018年ベストヒット〇〇」とか「2019年ヒッ
ト予測〇〇」といった雑誌を目にすることで、今年を振り返ったり来年
を予測したりする時期となりました。

今年は特に、異常気象で代表されるような「想定外の出来事」が多かっ
たように思えます。

最近のニュースで、福島第一原発の事故をめぐる裁判で、東京電力元会
長ら旧経営陣が津波を予測できたのに対策を怠り、病院の入院患者の避
難によって死亡させたなどとして、業務上過失致死傷の罪に問われた裁
判内容が報道されています。

東日本大震災をめぐるさまざまな記事では「想定外」という用語の意味
として「そのようなリスクを予想できなかった」と「予想はしていたが、
対策を実施すべき問題とは認識していなかった」の2種類が混用されて
いるような気がします。

経営責任の面から考えると、両者は明らかに異質なもので、東電の経営
陣の事故責任の答弁には疑問も感じるのですが・・・。

実は9月の台風24号では東海地区でも想定外の風が吹き荒れ、かなり
の被害を受け、特に浜松地区の停電による被害は、我が社だけでなくお
客さまも含め過去に経験したことない暴風被害となり、今までとは違っ
た基準での今後の対策が必要となりました。

想定外の出来事を考え思い出されるのが、以前講演会で聴いた東京消防
庁の消防救助機動部隊が大切にしている「屠龍技(とりょうのぎ)」の
話でした。

これは、昔々、中国の山奥では龍が暴れるため、村人たちは怯えて暮ら
していました。一人の青年が、その龍を退治すべく「龍を倒す技」すな
わち「屠龍技」を身に着けるため精進しました。

その後、龍は二度とその村には姿を現しませんでしたが、その人は一生
精進し続けました。国語辞典では<「屠龍技」とは苦労して龍を殺す技
を学んだが、その技を用いることはなかったという故事から、学んでも
実際には役立たない技術>と書いてあります。

ところが、消防救助機動部隊ではあえてこの言葉を念頭において精進し
ているそうです。

「龍の出現の有無にかかわらず、屠龍技を磨く。もし現れたら一撃のも
とにこれを葬ることが我々の目指すところである。災害に備えて常に訓
練を重ねる。何もないことと、何もないようにしたことは天地の差があ
る。これが私たち消防、そして消防救助機動部隊の心得である。」と常
に想定外の有事に備えて精進されている人たちの話には考えさせられま
した。東日本大震災で、大惨事から日本を救ったのはこの部隊の活躍が
あったとのことです。

この講話は、「人生に無駄なことなどひとつもない。無駄な努力などと
いうことはひとつもない。努力が無駄になるということは一切ない。周
りの人が幸せではなくて、自分だけが幸せということはあり得ない。周
りの人の幸せを願うこと、他人の幸福のために努力できる人だけが幸せ
になれる。」ということを改めて考えさせられる内容でした。

想定外の出来事がないように、過去の出来事を振り返り、また未来予測
のもといろいろな施策を考えることも重要ですが、我々も「屠龍技」の
大切さを忘れたくないものです。


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【ベル・インフォ・テックの現場から】_山室社長

         ――― 自灯明、法灯明 ―――
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下期もスタートし今年も早11月になり、今期のゴール(成果)ととも
に来期以降の将来(新中期)のあり姿を考える時期にきています。今年
度は、五十鈴グループでも「アナログからデジタル化」へのSL研究開
発が活発化し、各拠点でもバリューの芽が多く出てきており、いよいよ
VCへの道筋が見えてきたところですね。

話は変わりますがお釈迦さまの教えで、「自灯明、法灯明」という教え
があり、その由来は弟子たちはお釈迦さまが亡くなられたら、あとはど
うしたらと心配しておりましたが、お釈迦さまは「自らを灯明(ともし
び)とし、自らを頼りとして、他を頼りとせず、法を灯明とし、法を頼
りとして、他のものをよりどころとせずにあれ」と語られたそうです。

私たちは人の言ったことに左右されがちで、とくに権威ある人に追随し
て、自分で考え、何が正しいかを見定めようとはしません。その方が安
易だからですが、結局、「信用していたのにだまされた」ということに
なりがちです。

人の言葉を鵜呑みにして頼るのではなく、何が正しいかをはっきり見定
めることのできる自分を確立してゆくことが大切であることを、お釈迦
さまは「自らを灯明とせよ」と教えられたのでした。 

それでは私たちは何を根拠に正しいと判断すればよいか。それをお釈迦
さまは「法を灯明とせよ」と教えられました。「法」とは、物事の本当
のあり方のことで、例えばすべてのものは変化し、永久に続くものは一
つとしてありません。

この事実が無常という真理で、この疑いようのない真理やすべてのもの
は寄り合って成り立っているという事実(縁起)を「法」といいます。

しかし、私たちはこの明白な事実でも、自らのこととなるとなかなか認
めようとしません。他人が亡くなっても、自分はいつまでも元気でいる
と思っており、これが、迷いそのものなのです。

私たちが自分だけは例外だと無意識に思いこんでいる誤りに気づき、迷
いから抜け出すには、この法に根拠をおき、法に教えられて、自らが自
覚していくことが大切です。そのことをお釈迦さまは「自らを灯明とせ
よ」と教えられたのです。

我が社も下期IOC活動のキックオフも終わり、新たな活動に入ってお
りますが、お釈迦さまの教えのように他者を頼りにするのではなく、自
ら率先垂範してクリエイティブな発想をもとに、自らを頼りにして新た
なバリューサービスの創造にトライし続けていきたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.782〕は、2018年11月15日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

昨日が暦上では立冬だったわけですが、今週になってもあまり寒さを感
じず、予報によればこの冬は平年並みか暖冬だということです。冬にな
る前のこの時期はインフルエンザの予防接種を行うなど、集団で罹患し
ないように組織のBCPの一環として取り組む時期になります。
今年はそのほかの感染症などの対策を講じる必要性がでてくる可能性も
あり、常に情報の感度を高めておき、かつ日常からの予防(うがい、手
洗い等の励行)を心がけていきましょう。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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