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五十鈴メールマガジン〔No.785〕消費増税を凍結せよ
配信日時:2018/12/06 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2018.12.06発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.785≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            東京では39年ぶりに

        「木枯らし1号」が吹かずに12月に

        突入したというニュースが流れています。

        12月も暖冬がつづくということですが

        体調管理には油断せずにすごしましょう。

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☆No.785 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_消費増税を凍結せよ
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_VCアイデンティティー(鈴木副社長)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_未来社会の環境整備へ向けて(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 消費増税を凍結せよ ―――
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鈴木貴士です。

これは、「表現者クライテリオン」の増刊号、「別冊クライテリオン」
の題名ですが、これがなかなか興味ある雑誌なのですね。これはこの雑
誌の編集長で内閣官房参与の藤井聡先生が自著である「『10%消費税』
が日本経済を破壊する」とともに緊急出版したものです。

日本には、「国の借金があり、人口も縮小し、社会保障費も膨らんで、
増税もやむなし」という空気が蔓延しています。そして、野田政権の時
に三党合意で「税と社会保障の一体改革」ということで、安倍政権もそ
れを踏襲しましたが、経済優先でアベノミクス三本の矢を放ち、絶好の
スタートを切った矢先、消費税を8%に増税し、消費は落ち込み、デフ
レは続いています。

そしてなんと、その増税分は社会保障には使われず、借金返済に充てら
れていたことが最近になってわかりました。こういうことは賛否両論あ
るので自分の頭で考えて欲しいのですが、論理的でなく、教条主義に染
まった話が多すぎるので、ぜひこの本を読んでもらいたいと思います。
他のことでは全く相容れない人たちが、こと「消費税増税」については
意見が一致しているのです。

まずは日銀副総裁だった、岩田規久男氏が「物価安定目標達成まで凍結
せよ」(経済成長なくして財政再建なしの初心へ)ということで執筆さ
れ、財政再建派の明治大学教授の飯田泰之先生も「性急な『財政再建』
は財政再建最大の敵である」と今回の消費増税に反対の立場を表明する
など興味深いのですが、最も面白かったのが、議員対談で「党派を超え
て『反緊縮』を拡大せよ!」ということで、安藤裕衆議院議員とあの、
山本太郎参議院議員が藤井先生の司会で「消費税凍結・減税に向けた国
会決議を」と積極財政について語り合っていることです。

ハッキリ言って、反原発だけで参議院議員に当選し、その後の国会のパ
フォーマンスを見ても山本太郎氏は大嫌いな人物なのですが、なかなか
どうして、経済については勉強しており対談のなかで他の政治家を「経
済音痴」とまで喝破しているのです。

そしてちょっと懐かしいですが、亀井静香氏が「消費税は大衆税だ!」
と藤井先生とのインタビューに答えています。「増税を凍結し、内需を
拡大し、独立を目指せ」という、彼のもともとの考え方を改めて明快に
述べています。

藤井先生が「『所得の再分配機能』を弱体化しようという圧力が長年働
いてきた、ということですね」という質問に対し、「それはやっぱり新
自由主義だろうな。強者が弱者を呑んでいく。税制もそうなっていくわ
けだ」という興味深い発言もありましたが、やはり元衆議院議員、選挙
で修羅場をくぐってきただけに消費増税したら安倍政権は持たないとい
うことを言っており、こういう状況で消費増税をする度胸は安倍総理に
はないだろうと発言するとともに、トランプや習近平に負けない強いリ
ーダーシップを発揮するようにハッパをかけて、かつ期待しているよう
でした。

ともかくさまざまな思想、立場の人々が消費増税反対という意見で一致
し発刊されたのがこの本で、実に面白い。そしてさまざまな角度から取
り上げているので納得もいきます。

さらに消費増税の問題の基礎知識や「Q&A『増税やむなし』と言われ
たら、こう言い返せ―10の想定問答」と盛りだくさんの内容でした。
ともかく、一つのことに対して空気や社会通念にとらわれず勉強し、自
分の頭で考えることが必要だとつくづく思いました。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

       ――― VCアイデンティティー ―――
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一年は早いもので、もう師走になりました。直近、G-SHOCKなる
ものが起きて、先々の不透明感、不確実性が増し、何とも落ち着かない
気分になっています。しかし、現状を踏まえながら、準備も含めできる
ことをしっかりやって、今年を締めていくつもりです。

さて、次中期(2019-20)のガイドライン作りで忙しいなか、予
測不能な出来事、事件が多いとついついブレた考えをしがちになります。
そこは長期や今中期の一貫性をもって、次中期の策定を頼みます。

五十鈴グループのVC(バリューセンター)への道は半ばではあります
が、価値創造というものを体験的にわかる事象が、確実に増えてきてい
ます。

外部学習やビジネスパートナーとの学習機会を通じ、能力や経験の多様
性を認識し、新最適の探求を続けた結果、お客さまが喜ぶ「価値」提案
をできるまでに至っています。

みなさんの努力のお陰です。「ANDの発想」のもと、現ビジネス展開
の努力はもちろんのこと、新しいビジネス創造も同時に行っていくこと
を、みなさんは日常化させました。とてもビジョナリーで、魅せていま
す。VCブランドとは言えないまでも、VCイメージはお客さまに持っ
ていただいていると思います。

今後、VCブランドへと進化させるには、事業環境の変化を待ってから
行動を起こす受け身的行動ではなく、むしろ、自らが積極的に需要創造
の課題を見つけ、価値創造をビジネスモデルとして形づくることです。

VCは、一人ひとりのイノベーションとアントレプレナーシップにかか
っています。VCアイデンティティーとは、そういうものだと思ってい
ます。

こうして、VC基盤の構築に2年(2017-18)を費やしました。
私たちの前には、今までとは違う世界観が広がりつつあります。そして、
新しい世界、挑戦していく世界にVCとしてスタンバイしています。

新しいビジネスパートナーとともに、バリュー創発を起こして、ブラン
ドの進化へと結ぶことが、次中期の方針となります。

師走は始まったばかりですが、気を緩めずに良いペースで走り抜けまし
ょう。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

      ――― 未来社会の環境整備へ向けて ―――
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建設の神生です。

カレンダーも残り1枚となりました。最近は時間が経過するのが早く感
じます。子供のころは時間が経過するのが遅く感じました。特に特別な
日を迎える前日など時間がなかなか進まないように感じました。

このように感じるのは、目の前の仕事に追われている機会が多く、特別
な日を迎える機会が少なくなってきているのかとも思いますが、よく考
えると特別な日はいろいろあって、その日を迎える喜びに対して希薄に
なっているだけのようにも感じます。

その日を待ちわびるものには東京オリンピック開催と合わせて大阪・関
西での国際博覧会(万博)という新しいものが、これもほぼ半世紀ぶり
約50年ぶりにレースに打ち勝ち決定しました。

これは大阪の負の遺産である人工島の活用で、現在も来訪客でにぎわう
大阪・関西がさらなる飛躍につながると思います。日本全体的にもオリ
ンピックに続く大きなイベントになり、各地域にも経済効果が見込まれ
ます。

特に万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」なので会場周辺
をAI(人工知能)とVR(仮想現実)などの先端技術の試験会場的な
役割を持たせると考えられます。

また、新しい分野なので若い力が必要になり、官僚主導のよくある前例
に沿う開催はなくなると思います。

前回の万博は高度成長期の1970年というイケイケ的な未来志向でも
あり、来場者も日本国民が大半を占めていましたが、今回は観光立国を
目指し活動をしてきたので海外からの来場者も大いに期待できます。

つまり万博目当てでないので大阪・関西だけでなく、東京をはじめ観光
等でアピールしている地域に多くの人がやってきます。このようなこと
が予想されますので、各都市および都市間等へのインフラ整備の財源も
限りあるものですので、有効に計画整備していかなければなりません。
テーマにある「いのち輝く未来社会のデザイン」を本当に真剣に考える
機会にするべきです。

今、国会審議や市町村の会議では粛々と会議を進めていますが、真剣に
考えてことを進めているのでしょうか。私は「粛々と」「淡々と」とい
う言葉があまり好きではないので、社員の意見や協力会社との協議を進
めるようにしています。

「全員参画」「未来志向」「CSRの推進」が建設の会社方針ですので、
「いのち輝く未来社会のデザイン」を会社方針に合わせて考え、協創し
ながら未来社会の環境を整える会社にしていきたいと考えていますので、
よろしくお願い致します。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.786〕は、2018年12月13日に配信
 いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年は暖冬ですが、冬と言えば本来寒さを想定しますが、企業ではそう
いう気候変動も想定したうえでさまざまな策を用意しているのではない
でしょうか。それ以外にも想定しない事象や事件などの影響もあるのが
現実ですが、それらの本質を見誤らないで対応することが大事ですね。
今年も12月に入り、この1年間の最後の月となりました。まだ時間も
あるので、いろいろな意味でこの1年を振り返りつつ、12月に成し遂
げるべきことを整理し実行していきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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