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五十鈴メールマガジン〔No.792〕平成を振り返る
配信日時:2019/02/07 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.02.07発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.792≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

              立春が過ぎて

           暖かい日があったと思えば

            また寒い冬に逆戻りと、

          寒暖差の激しい日が続きます。

      体調管理にはくれぐれも注意していきましょう。

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☆No.792 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_平成を振り返る
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_臨機応変(老田常務)
┃
┃【五十鈴ビジネスサポートの現場から】
┃ ■_存在価値発揮に向けて(判治社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 平成を振り返る ―――
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鈴木貴士です。

いよいよ、今年の5月に新元号となり、平成は終わります。この30年
間を振り返って、平成とはどんな時代だったのでしょうか?

昭和という時代は大戦争と敗戦、そして復興と経済大国へと発展する激
動の時代でした。その前の大正という時代は短かったものの「大正デモ
クラシー」で平和で議会制民主主義も発展し、童謡、所謂唱歌でも日本
らしい良い歌がたくさん作られましたが、関東大震災という大災害も起
きました。そして大正天皇が病弱なため、昭和天皇が摂政になられてい
ました。

明治はもちろん、明治維新で文明文化が花開き、国際社会に日本は躍り
出て西洋諸国と渡り合い、列強の一員となりました。

明治、大正、昭和と比べると、平成はあまりいい時代とは言えませんね。
大きい自然災害も多発しましたが何と言っても「平成デフレーション」
という言葉が象徴的だと思われます。

平成元年はバブル景気でした。そして消費税も導入されました。しかし
あまり景気に影響はなかったですね。

しかし翌年バブルが崩壊、人々は借金返済と節約志向になり、景気は冷
え込んでいきました。

今は消えてしまいましたが、リチャード・クーというエコノミストが
「バランスシート不況」などという本を出版していたのを思い出します。

「複合不況」という言葉も流行りましたね。政治の世界は混乱し、宮澤
内閣で自民党は分裂し、非自民の細川内閣が誕生しましたが、自民党の
ウルトラCで社会党を取り込み、「自社さ」なる連立政権を誕生させ、
なんと、社会党の村山さんを首相に担ぎ上げました。

そして本格政権として「橋本内閣」が発足するのですが、そこで消費増
税と構造改革、緊縮予算が実行され、日本は本格的なデフレーションに
突入していきます。所謂、失われた20年のスタートですね。

さまざまな改革が行われましたが、やればやるほど「貧すれば鈍する」
ということになるのですが、その時に改革の申し子のように小泉さんが
登場し「小泉改革」を断行します。

「痛みを伴う改革」とか、金融や郵政のような日本の象徴のような仕組
みを人気の経済学者である竹中平蔵さんとともに「聖域」なく叩き潰し、
国民は応援しました。

「郵政選挙」の時も反対する自民党の候補は公認せず、落下傘で新人が
登用され勝利を収めました。「殺されてもやる!」という覚悟の言葉は
庶民を高揚させ、いままでの政治手法と異なるやり方を称賛しました。

しかしその結果、あらゆる業界や領域で「過当競争」が行われ、価格や
賃金が下がり、中小企業の倒産は増え、「自己責任」という言葉とグロ
ーバルという観念が浸透していきました。

こうして貧困と格差が広がっていったのですが、名目GDPなどの成果
が出ず、それは改革や規制緩和が足りないからだと、さらに激しい緊縮
や改革につながり、デフレ不況は深刻化していきました。

そういうなかで平成20年にリーマン・ショックが起き、さらに混乱は
深まります。今から思い出しても経済誌を始めとするマスコミは、資本
主義の終わりのような記事を乱発し、混乱を煽りました。

日本経済がダメだということで、輸出依存度を高めていた日本は大きな
被害を受け、その傷はいまだに癒えませんが、さらに平成23年には東
日本大震災が起き、災害とともに原発がすべて止められ、今日に至って
います。

「デフレ脱却」を謳った安倍政権は、「三本の矢」をすぐに放棄し、金
融政策以外で財政は緊縮に成長戦略は規制緩和にすり替えられ、今では
「もはやデフレではない!」ということを強調されていますが、どうい
う根拠なのでしょう。そういうなかでの省庁のデータ改ざん事件は昔の
「大本営発表」のように思えてしまうのです。

御代替わりする次の時代は、デフレ脱却に向かうことを心から祈念する
ばかりです。


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【執行役員が伝えたいこと】_老田常務

          ――― 臨機応変 ―――
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私にとって、2019年に入り、第1回目のメルマガとなります。今年
もご愛読の方、どうぞよろしくお願いいたします。

私は毎年、各業界における経営トップの年頭挨拶(今年の景気見通し、
重要課題・施策等)に着目していますが、今年は米中貿易摩擦の本格化
に伴う米中景気の減速、英国のEU離脱(BREXIT)問題、国際政
治の混迷、地政学リスクの高まりといった日本を取り巻く外部環境の不
透明感から日本の景気の先行きに“警戒感”を示す内容が目立ちました。

そういった雰囲気をいち早く察知したのが、金融市場でした。年初、為
替市場では1ドル109円台から一時104円台へ大幅なドル安・円高
となり、日経平均株価も年初は2万円割れからスタートし、乱高下しま
した。

米アップル社の業績が事前の予想以上に下方修正されたことがきっかけ
となったとのことであり、(その後、為替は1ドル=109~110円
台、日経平均株価も2万円台後半に値を戻しましたが)これも市場のセ
ンチメントが景気の下振れリスクに対して、より敏感になっていること
の現れであると思います。

一方、景気の先行きへの懸念に加え、人口減少、少子高齢化、デジタル
化の加速に伴う事業構造等の変化に対して、“企業変革”“挑戦”を施
策に掲げる声も多く見られました。

AI、IoTといったますます進む技術革新への対応のためには、これ
までの常識に捉われず、広い視野で対応し変化への対応を進めていく、
経営環境の変化を好機としていろいろな発想で新しいことへ挑戦してい
こうという趣旨であり、五十鈴グループでは従来より率先して取り組ん
できた“変革”“挑戦”をさまざまな業界各社の経営トップが今年はよ
り重視し、コメントしている点が印象的でした。

上述のように、これほど各社の経営トップが日本景気の先行きに警戒感
を示しているということは、五十鈴グループ社員の皆さまも十分に留意
のうえ景気の変調を見逃さないようにしてください。

各自の日々の活動を通じて、変調を事前に察知し、そのリスクをいかに
低減、防止できるかがとても大切になります。仮に予算上承認済みの投
資であっても、足元の景気の変調を嗅ぎ取り、場合によっては一旦取り
止めるといった決断も求められます。

また、人手不足等で生産性の向上が問われ、経営環境の変化のスピード
がこれまで以上に早くなってきている状況下、より変革の質の高さとス
ピード感が要求されます。変革に必要以上に時間をかけてしまっては新
たなビジネスチャンスを逃すことになります。

今年は5月より平成から新元号への移行という節目を迎えますが、企業
にとっても大きな変革に向けての節目の年と見られています。我が社を
取り巻く環境の変化に対して、いかにスピーディーに臨機応変に対応し
ていくかが問われる一年となりそうです。

社員の皆さまも大きな変革期に直面しているという危機意識を持って、
より集中してアンテナを張り巡らせ、世の中の変化を先取りし、効率的
に時間を使い、迅速に行動してください。


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【五十鈴ビジネスサポートの現場から】_判治社長

       ――― 存在価値発揮に向けて ―――
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インフルエンザが流行ってきています。直近で来社された取引先さまの
ある部署では20%の人が休まれているそうです。

具体的な予防、声掛けに努める弊社ではあり得ないことだと油断せずに
細心の注意を払い、2018年度末締めと次期中期戦略の準備を進めて
いきましょう。

地元の愛知県では2月3日に知事選が行われました。当日発行された地
元紙には立候補者の政策の争点等、わかりやすく比較する記事が多く掲
載されていて良かったのですが、それをフォローするための記事なのか
専門分野で活躍される大学教授等の有識者の意見が掲載されており、自
分の考えを整理するのに大変参考になりました。

ある記事では、今後の社会問題に焦点を当てた内容となっており、愛知
県では2020年から人口減少が始まると見込まれているそうで、それ
こそ社会の仕組み自体を変えていかなければならない転換期であると論
じられています。

そういったことは知ってはおりましたが、念頭に置いたうえで立候補者
の政策を見ると受け止め方が変わり、あれはどうだろうか? これはど
うなっているのか? と興味が湧いてきました。

そして同時に、自分自身のモノの見方・捉え方についても改善せねばと
思いました。例えば現実思考か未来志向か等、いろいろな角度から振り
返り見つめ直していく。またそれを習慣にすることで、より正しい意思
決定につなげていきたいと思います。

さて今中期のIBSは、定性目標に「バリュービジネスの創造」を掲げ
イノベーションに取り組んできました。グループナレッジの販売を通し
て、社内外に対しての認知獲得を図り、川上LOG事業の拡大等グルー
プへの貢献、プロデュースフィールドの拡大を図ることができ、IBS
の利用価値を高めることができたと感じています。

次期中期戦略では利用価値から協創価値へのステージアップ、そして2
020年のWill-Naviゴールに向け、特にグループ中期戦略目
標のテーマであるソーシャルWILL実現に向けたアプローチを意識し
てプロデュース力を進化させ、大いに存在価値を発揮していきたいと思
います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.793〕は、2019年2月14日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

2月になり、立春と聞けばそろそろ春かと思いたいところですが、実際
にはもっとも寒い日が続く時期。油断せずに過ごしていかなければなり
ません。しかしながら、4月からの新年度を迎えるにあたり2月からの
準備が重要になります。年度末に向けての総決算と同時に新年度の準備
をこの2ヵ月間で行うことが大切ですね。2月は日数も少ないことを踏
まえ、スケジュールをしっかりと立てて有効な時間の使い方をしていき
ましょう。そのために基本的なこととして、健康管理が大事です。職場
全体で健康管理を推進していきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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