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五十鈴メールマガジン〔No.798〕西洋の自死
配信日時:2019/03/21 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.03.21発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.798≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

          3月も気が付けば残り10日。

          朝晩はまだ寒さを感じますが
         
          桜の開花の時期となりました。

            今年度の最後の詰めと
 
       次年度の準備を同時に進めていきましょう。

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☆No.798 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_西洋の自死
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_VCブランディングへの進化(黒田常務)
┃
┃【五十鈴マネジメントサービスの現場から】
┃ ■_健康経営の推進(新川社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 西洋の自死 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

ニュージーランドでまた、悲しいテロが起きてしまいました。寛容な国
であると言われるところで、イスラム移民を標的にしたテロが起こると
は、そしてパリのシャンゼリゼ通りはデモから略奪、暴動に発展し、大
変なことになっています。完全にマクロン政策に対するもので、グロー
バリズムに対する反発です。

そして、英国ではブレグジットで揉めに揉めています。その発端は移民
問題と言ってよいでしょう。

ダグラス・マレー著『西洋の自死―移民・アイデンティティ・イスラム』
東洋経済新報社(The Strange Death of Eur
ope:Immigration,Identity,Islam」D
ouglas Murray)という本が昨年末に出版されたのですが、
これが実に恐ろしい内容でした。

欧州が大量の移民を受け入れることで、欧州固有のアイデンティティが
失われていくことへの警鐘を鳴らしています。欧州では移民受け入れに
反対する人々を「レイシスト(人種差別主義者)」のレッテルを貼るこ
とで、大量の移民がもたらす文化的不和の実態には目をつぶってきまし
た。

著者はジャーナリストとして現場取材と膨大な調査結果から、レッテル
にとらわれず、欧州で起きている騒乱の実態を伝えてくれています。英
国では1997年のブレア政権以降、急速に移民が増加し、ロンドンで
は現在、白人の英国人が少数派になり、キリスト教徒が減少し続ける一
方でイスラム教徒が十年で倍増しているとのこと。

英国だけではなく、地中海から欧州全土へのイスラム圏移民の大量流入
を、各国の首脳は「多様性」や「寛容」の名のもとに歓迎していました。

しかし、実態は紛争から逃れた難民ではなく、高級な働き口を求める経
済移民が多く、移民斡旋業者も高い利益を上げています。また、彼らは
テロや性犯罪を起こす者も多く問題なのですが、それを言及するマスコ
ミや政治家、評論家は「人権差別主義者」として言論空間から締め出さ
れ、そういった犯罪の事実が隠蔽されることとなったようです。

著者は欧州全体での一貫した移民受け入れ姿勢を、欧州人の思想・精神
から分析し、非西欧圏に対する植民地時代からの「罪悪感」「贖罪意識」
が、欧州固有の歴史や宗教といった伝統の保持を躊躇させており、あら
ゆるものを疑い、相対化させ脱構築する現代思想の文脈の中で、哲学的
に「疲れ」きってしまい、現代の欧州人は移民といった難問に答えを出
すエネルギーを失っていると述べています。

著者は欧州の事例を用いて、「同化」政策および「多文化共生」社会の
難しさを教え、異なる宗教・文化を持つ人々が短時間で急増することで、
犯罪やテロといった形で文化的な軋轢が起きてしまうのは避けられない
事実であると感じさせます。

移民への盲目的かつ過剰な「人権」配慮が、自国のアイデンティティを
喪失させ、性犯罪に遭う白人女性やLGBTへの「人権」侵害をひた隠
しにしてしまうようです。

さらに著者は、これまでに大量の移民を受け入れた欧州の文化は、すで
に後戻りが困難な「末期」状態にあると指摘しています。事実上の移民
政策に踏み切った我が国でも、移民そのものに反対する人々に忌避反応
を示す人が多いと思います。

しかし、このような欧州の実態から、偏りのない議論ができるように一
読に値する著書だと思います。そして、「ヨーロッパの不思議な死」と
いう直訳の方が「西洋の自死」より相応しい題名だと私は思います。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

      ――― VCブランディングへの進化 ―――
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3月も後半となり、気候もだいぶ穏やかで暖かな春めいた季節となって
きました。そして未来を担う新入社員も間もなく入ってきて、新経営方
針、新年度がスタートします。

五十鈴中央では採用活動の強化もあり、今年は10名もの新入社員、フ
レッシュな力が入ってきます。グループ全体の新入社員は40名を超え
ると聞いています。この新戦力の戦力化の準備も含め、次期経営方針や
来年度のグループや拠点の方向性を一人ひとりが十分認識して迎えられ
るようにしていきましょう。

話は変わりますが、最近コンビニでの24時間営業の是非がメディアな
どに取り上げられ話題となっています。フランチャイズ店オーナーが人
手不足と深夜の非効率を理由にコンビニ本部に24時間営業の廃止を求
めているのです。

テレビなどの街頭インタビューを聞いていると、単純に自分が深夜にコ
ンビニに行くとか行かないとかで自己中心的に賛否を言っている人が多
いようですが、昨今の人手不足やバイトテロ、そして4月からの働き方
改革法案の適用開始と、私たちを取り巻く環境は大きく変化してきてお
り、問題を複雑化させているように感じます(ちなみに大和SCの前の
コンビニも従業員募集中と大きく書いてあります)。

さらにこれはある記事に書いてあったことですが、コンビニが24時間
営業を始めて40年以上になるそうです。利便性を追求して24時間営
業の店舗を増やし、そのためのビジネスモデルを作り上げ、永きにわた
り継続することで24時間営業していることが当たり前と多くの人が認
知するようになり、これがコンビニの「ブランド」となっているとのこ
とです。

24時間営業をやめることはその「ブランド」を低下させることとなり
莫大な損失につながりかねなく、コンビニ本部側が24時間営業の看板
をおろすことはありえないと書いてありました。

ちなみにある調査会社の試算によると日本企業のブランド価値ランキン
グ1位はトヨタで、そのブランド価値の金額換算は約5.8兆円にもの
ぼるそうで、大手コンビニチェーンのブランドも相当の金額になるので
はと考えられます。

今後コンビニの営業時間や働き方改革がどのように進んでいくかはわか
りませんが、永く継続している24時間営業もコンビニの「ブランド」
だと思いますし、時代とともに常に進化してきたということも多くの人
が認知するコンビニの「ブランド」の大きな要素だと思います。

来期、五十鈴中央の基本方針は「VCブランディングへの進化」として
います。今までの単体のビジネスを創りあげるだけではなく、すべての
価値を高めることによりビジネスでも人財でも働き方でも「どこを切っ
てもVC」と周囲からも認知されるVCを魅せていけるようにしたいと
思っています。


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【五十鈴マネジメントサービスの現場から】_新川社長

         ――― 健康経営の推進 ―――
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医療の目的には、治療することだけではなく、病気の重症化や再発など
の予防の他、健康な人が健康を維持・増進するための行動も含まれます。
近年、こういった「予防医療」への関心が高まってきています。

朝礼などでも、以前から健康に関する話題が取り上げられることもあり
ましたが、最近は、野菜の摂取を心がけた食事をしているとか、ウォー
キングを始めて体力をつけているといったような、健康維持・増進に取
り組んでいるという話を聞くことも非常に多くなっています。

「予防医療」という言葉を意識しないまでも、健康でいたいという気持
ちや行動への比重が世の中全体で高まっていること、そして、その世の
中の傾向を個人も無意識のうちに感じ、影響を受けているように感じま
す。

この予防医療については、会社としても多くのことで関わっています。
例えば、健康診断も予防医療のひとつですし、40歳以上には特定健診
・特定保健指導も実施されたりもします。ストレスチェックや産業医と
の面談、インフルエンザ・麻疹の予防接種も予防医療と言えます。

このような施策は、基本的には法令に定められて実施を促されるもので
すが、IMSでは、法令に基づいて杓子定規に導入するのではなく、自
分たちに合ったやり方を考えたり、効果性が高まるような独自ルールを
設定するなど、自分たちで考えた健康管理体制の構築・実施を行ってき
ました。

こういったIMSの中にある健康をキーにしたノウハウ・実績があれば、
経済産業省が進める「健康経営優良法人」も、自然体で認定取得できる
のではないかと今期取り組んできました。

この「健康経営」とは、社員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的
に実践することで、活力向上や生産性の向上等の組織の活性化をもたら
し、結果的に業績向上につながると期待されているものです。

平成28年度に創設され、3回目の認定となる「健康経営優良法人20
19」では、大規模法人部門に821法人、中小規模法人部門に250
3法人が2019年2月21日に認定されましたが、IMSも無事に、
その1社に加わることができました。

何事もそうですが、制度をつくればそれで良しであったり、強制的にや
らせるようなものではないと思っています。今回の健康経営優良法人の
認定取得も「自走」のための仕掛けでした。

社員全員が取り組んだり、こういった工夫の引き出しをたくさん持つこ
とが、IMSでは重要なことです。来期以降も、自分たちで考える・行
動するということを大切にしていきたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.799〕は、2019年3月28日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

朝晩は少し肌寒さを感じますが、昼間はコートなしでも外出できる季節
になってきました。3月もあっという間に後半に突入しており、来年度
が間近になってきました。残りの期間で今年度の最後の詰めをしっかり
と行い、4月からの新しい年度を迎える準備をしていかなければなりま
せん。「光陰矢の如し」ではありませんが、月日が経つのは早いもので
す。それほど変わらない日々の暮らしのなかで、節目には「あんなこと
があった」と思いだせるような出来事をつくりたいものですね。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
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 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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