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五十鈴メールマガジン〔No.803〕自反尽己
配信日時:2019/04/25 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.04.25発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.803≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

             今月もあと5日。

        来月からは新元号「令和」となります。

          新しい元号の始まりとともに

          心機一転で臨んでいきましょう。

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☆No.803 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_自反尽己
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_スーパーゴールデンウイーク(黒田常務)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_協創・協働により次世代へつながる企業へ(神生社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 自反尽己 ―――
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鈴木貴士です。

自反尽己(じはんじんこ)という言葉があります。「自らに反(かえ)
り己を尽くすことである」と言われても、よくわかりませんね。解説書
によれば、「平たくいえば、自反とは指を相手に向けるのではなく自分
に向ける。すべてを自分の責任と捉え、自分の全力を尽くすことである。」
と述べられています。

自反とは孟子がよく説いた言葉で、現代語に訳すと「ここに、一人の男
があって、自分に対して非道無礼な態度を取るとしたら、相手を批判す
るのではなく、有徳の人は必ず自分を反省する。」と言っています。

この自反に尽己を加え、一つの言葉として提唱したのは安岡正篤先生と
言われています。私の敬愛する渡部昇一先生も幸田露伴の「努力論」を
解説する中で「大きな成功を遂げた人は、失敗を人のせいにするのでは
なく、自分のせいにするという傾向が強い」「失敗や不運を自分に引き
寄せて考えることを続けた人間と、他のせいにして済ますことを繰り返
してきた人間とでは、かなりの確率で運のよさが違ってくる」と付け加
えています。

さらに、IPS細胞でノーベル賞を受賞した山中伸弥先生も「うまくい
った時はおかげさま。うまくいかなかった時は身から出た錆」というこ
とを信条にしてきたと仰っています。

そして最後はあの松下幸之助翁の言葉「僕はな、物事がうまくいった時
はいつも皆のおかげと考えた。うまくいかなかった時はすべて自分に原
因があると思っとった」。なるほどね。「自反尽己」、人が生きていく
上での最も大事な根幹が、この四文字に息づいているのですね。

しかし、凡人にはそれができない。こういうありがたい言葉を教えられ、
解説されてその時はもっともだと思っても、それができるかといえば、
できないことの方が圧倒的に多いのですね。

物事がうまくいかず、自分を反省してみようと思っても、その過程の中
で、あいつが悪いとか、環境が悪いとか、すぐに思ってしまう自分がそ
こにいますね。

あいつとか、こいつとか、それが他者に向けられているならまだしも、
世の中や社会が悪いという大きな標的になってしまうともうそれは自己
弁護を通り越して逃避になってしまいます。

さて、この前の日曜日は私の誕生日だったのですが、人生を振り返ると
本当に私は運の良い男だと思ってしまいます。産まれた時は未熟児で仮
死状態でしたが、保育器もない時代で、湯たんぽで体温を維持してなん
とか生かされました。

幼児期は病気ばかりして、自家中毒に何回も罹り病弱で大変でした。そ
れでも健康になり、すくすくと育ったのですが、今と異なりやせていて
「蚊トンボ」というあだ名でした。

小学校のラグビーの合宿で盲腸になり、どういうわけか知り合いの産婦
人科で外科の先生を呼んで手術をしてもらったのですが、腸結核に感染
していたらしいのですが、運よくそれからどんどん健康になり成長しま
した。

中学の時は引きこもりになり、暗い青春時代でしたが、なんとか高校を
卒業し、大学の時に知恵熱のような病気になり、それが治ったら積極的
になり、いろいろな人に助けられて、大学時代を過ごし、大商社に入れ
てもらい楽しい二十代を過ごしました。

三十歳で五十鈴に入社し、多くのことを学ばせてもらい四十歳の時に社
長になりました。あれから、三十年近くなりますが、本当に運の良い人
生だと思っています。そして、そのすべての本は両親が授けてくれたも
のだとつくづく思っています。


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【執行役員が伝えたいこと】_黒田常務

     ――― スーパーゴールデンウイーク ―――
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今週末からゴールデンウイークが始まります。今年は10連休となるこ
ともありスーパーゴールデンウイークと呼ばれているようです。そして
この連休中には天皇陛下の御代替わりがあり、まさに時代が変わる瞬間
を迎えることとなるスーパーな長期連休になると思われます。

テレビや雑誌などでもさまざまな特集が組まれ、皇位継承の行事日程や
それにまつわる歴史、神話の時代を含めた日本の成り立ちなども取り上
げられており、この機会に日本国や日本人としてのアイデンティティー
について見つめ直してみるのもよいかと思います。

神話といえば50年以上前になりますが、子供の頃よく父親から神話を
聞かされていました。アマテラスオオミカミが天岩戸に隠れた話や天孫
降臨の話など。

よく覚えているのはヤマトタケルノミコトが東征した際、今の静岡市の
あたりで賊に囲まれ草に火を放たれ窮地となりましたが、つるぎで草を
薙ぎ払い賊を退治し平定した話。その場所が現在の「草薙」や「日本平」
として地名で残っていると。またその時のつるぎが三種の神器のひとつ
である「アメノムラクモノツルギ」で「草薙のつるぎ」とも呼ばれてい
ます。

等々、登場人物やストーリーはほぼ覚えているのですが(もしかすると
父親の脚色や私の覚え違いもあるかもしれませんが)まだ幼かった私に
とって時代のつながりや意図など体系的に理解できていないところが多
いので、改めてもう少し日本史や神話の勉強をしてみたいと思っていま
す。神話にはもっと深い意図が込められているのかもしれません。

それから日本古来から言い伝えられている大和言葉にも深い意味がある
ようで「いやさか」という言葉をご存知ですか。よく神主さんが御祈祷
の時に使いますが「本来の生命力をいきいきと発現させ、ますます栄え
る」という意味があり神武天皇の建国の精神にも通ずる言葉だそうです。

このスーパーゴールデンウイーク、さまざまなことに取り組んでリフレ
ッシュすることも大切ですが、会社や自分のやるべきことなどしっかり
整理して備えておくことも大切です。

長期連休を有効に使って、自分自身も会社も「いやさか」にしていくた
めにも、もっともっとスーパーなゴールデンウイークになるようにして
いってください。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

   ――― 協創・協働により次世代へつながる企業へ ―――
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建設の神生 幹です。

2018年の漢字は「災」でしたが、平成の31年間を振り返ってもさ
まざまな「災」がありました。地震・台風等自然災害を始め、人的な
「偽り」の不正による「災」、低成長な経済不振などがありました。

海外では戦争が頻繁に起こっていましたが、挑発等受けながらも戦争に
は至らなかったのが幸いです。

しかしこの日本でもテロは起きており、平成7(1995)年「オウム
真理教地下鉄サリン事件」が発生しており、その年の漢字「震」のとお
り、国中が「ふるえた」と思います。災害等が発生するたびに「絆」や
「輪」が確認できる国民性も再確認できました。

このような事柄を踏まえ、この首都圏での「災」は火災によるものが考
えられ、昔から行政・建築業界も対応のため変化しています。

古くは、江戸時代の3大大火の一つ「明暦の大火」により、消防体制の
変更強化がされ、大名直属の消火隊と町民の消火隊ができました。

また区画整理が行われ、江戸城は御三家を始め近親者を城下近くに配置
していましたが、この方針を一変してまず尾張・紀伊を麹町へ、水戸を
小石川へ移転させ、その跡地は消防用用地として活用しました。

武家屋敷の城外への移動にあわせ、寺社も大規模な郭外転出が行われま
した。東本願寺は神田明神下から浅草へ、西本願寺は日本橋から築地へ、
吉祥寺は水道橋から駒込へ、霊巌寺は霊岸島から深川へとそれぞれ移転
しました。

結果として、浅草、下谷、谷中、牛込、四谷、赤坂、芝、三田などに寺
町が誕生。江戸市街の周縁部を構成してそれぞれの発展が後に江戸の周
辺地域への拡大を引き起こすことになりました。また、メインの通りも
広く取るために、庇も撤去するようでした。

大火の際に瓦の落下で多数のけが人が出たことから瓦葺き屋根が禁止さ
れ、茅葺き・藁葺きには土を塗って防火対策を取るよう命じました。ま
た被災者の新築の建物には茅葺き・藁葺き・柿葺きなどの燃えやすい素
材が禁止されて塗屋・蛎殻葺きなどの耐火建築が推奨されました。

関東大震災では、死者・行方不明者はおよそ10万5千人でした。特に
被害の大きかった東京では死者は6万人を超え、これは主に122ヵ所
から発生した火災によるものとみられました。

建設としてはこれからも提供していく建物は、人の生命と企業の重要な
ハードを守る大事な業務であることを再認識して活動をいたします。

勿論、問題もたくさんあります。特に技術者不足が深刻ですが、コンピ
ューターソフトによる3次元の建物モデルを作り、経験がものをいう複
雑な構造・仕上げやコストおよび管理を知識が少ない人でも理解しやす
くなる工夫を始めています。

大手土木会社などでは、GPSやドローンで正確に土地を測量し、無人
のブルドーザーやパワーショベルが運用され始めました。建設分野では
IT活用も模索を始めましたが、多種多様な分野なのでまだまだこれか
らの状況です。

ただし、この50年で「木造」から「鉄筋コンクリート造」「鉄骨造」
「鉄筋鉄骨コンクリート造」「軽量鉄骨造」と変化したことも事実であ
り、今後も新しい工法が生まれ、建物の多くでその新工法が採用される
可能性もあるので、今までの協創・協働活動と合わせて、新しい協創・
協働活動も広げていきますので、皆さん、よろしくお願いいたします。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.804〕は、2019年5月9日に配信いた
 します。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今週末からスーパーゴールデンウイークに突入します。その間に天皇陛
下の御退位と皇太子殿下の御即位の礼が行われます。元号も「平成」か
ら「令和」に変更となります。平成の時代はさまざまな出来事がありま
した。新しい元号である令和になるにあたり、その意味合いである「人
々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つ」時代になるよう一人ひ
とりが普段からの考え方・姿勢をしっかりともって臨んでいくことが大
事ではないでしょうか。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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