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五十鈴メールマガジン〔No.805〕奇跡の経済教室(その2)
配信日時:2019/05/16 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.05.16発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.805≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

        10月から消費税が上がる予定ですが

     今週に入り、景気判断が6年ぶりに「悪化」という

           ニュースが流れています。

     令和の時代に入り、明るい見通しがでてくるような

        話題にも期待していきたいものですね。

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☆No.805 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_奇跡の経済教室(その2)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_社員総会プロローグ(鈴木副社長)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_「当たり前」への挑戦(臼井社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― 奇跡の経済教室(その2) ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

この本でも紹介されていますが、今、アメリカで「現代貨幣理論」が脚
光を浴びています。

Modern Monetary Theoryは「MMT」という略
称で呼ばれ、日本では「現代金融理論」と新聞等でも紹介されています
が、どう考えても貨幣理論の方が正しいと思います。

火付け役になったのは、民主党の最年少議員として注目されたアレクサ
ンドリア・オカシオ=コルテス下院議員がMMTに言及したことでした。

バーニー・サンダース氏などの民主党左派の陣営に、MMTの理論家で
あるステファニー・ケルトン氏がいて、「自国通貨を発行できる政府は、
財政破綻を懸念する必要はない」と主張し、機能的財政論を支持し健全
財政論を否定します。

それは貨幣の考え方からして、主流派経済学とは180度も違い、天動
説と地動説くらい、異なるものです。その後、多くの経済学者や知識人
から大批判を受けましたが、財政赤字を垂れ流してもよいとは言ってい
ないのです。

MMTとは「財政赤字の大小はインフレ率で判断すべき」という考え方
なのです。このパラダイムシフトは見ものですが、MMTは主流派経済
学から外れた異端の理論なので絶対に受け入れられないでしょう。

この辺をわからせるというのが本書の特徴なので、「奇跡の経済教室」
なのですね。長くなりますが、「本書のまとめ――目からウロコが落ち
る15の基礎知識」という章を引用します。

『1.平成の日本経済が成長しなくなった最大の理由は、デフレである。
デフレとは、物価が下がり続ける=貨幣の価値が上がり続ける状態であ
る。貨幣の価値が上がり続ける状態では、誰も支出をしたがらないので、
経済は成長しなくなる。経済成長には、マイルドなインフレ(貨幣の価
値が下がり続ける状態)が必要である。

2.デフレとは、「需要不足/供給過剰」が持続する状態である。イン
フレとは、「需要過剰/供給不足」が持続する状態である。したがって、
インフレ対策とデフレ対策は、正反対となる。

〇インフレ対策「小さな政府」、財政支出の削減、増税、金融引き締め、
生産性の向上、競争力の強化(規制緩和、自由化、民営化、グローバル
化)

〇デフレ対策「大きな政府」、財政支出の拡大、減税、金融緩和、産業
保護、労働者保護(規制強化、国有化、グローバル化の抑制)

3.新自由主義は、本来、インフレ対策のイデオロギー。デフレ対策の
イデオロギーは、民主社会主義。

4.平成日本は、デフレ下にあったのに、新自由主義のイデオロギーを
信じ、インフレ対策(財政支出の削減、消費増税、規制緩和、自由化、
民営化、グローバル化)をやり続けた。その当然の結果として、平成日
本はデフレから脱却できず、経済成長できなくなった。

5.貨幣とは、負債の特殊な形式である(「信用貨幣論」)。

6.貨幣には、現金通貨と預貯金がある。預金(預金通貨)を創造する
のは、銀行である。預金は、銀行が貸し出しを行うと創造される(信用
創造)のであって、銀行が預金を集めて貸し出すのではない。

銀行の貸し出しは、銀行の保有する資金量の制約を受けない。ただし借
り手の返済能力の制約は受ける。借り手の資金需要が、銀行による貨幣
(預金)の制約を可能にする。

7.「現代貨幣理論」の貨幣理解のポイント。

〇まず、国家は、国民に対して納税義務を課し、「通貨」を納税手段と
することを法令で決める。すると、国民は、国家に通貨を支払うことで、
納税義務を履行できるようになる。その結果、通貨は「国家に課せられ
た納税義務を解消することができる」という価値をもつこととなる。そ
の価値ゆえに、通貨は国民に受け入れられ、財・サービスの取引や貯蓄
など、納税以外の目的においても広く使用されることとなる。

8.量的拡大(マネタリーベースの増大)では、貨幣供給量は増えない。
貨幣供給量を増やすのは、借り手の資金需要である。デフレ下で貨幣供
給量を増やすためには政府が資金需要を拡大するしかない(財政出動)。
財政政策こそ、貨幣供給量を操作する金融政策である。』

長くなるので、次回に続きますが難しいですね。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

        ――― 社員総会プロローグ ―――
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6月15日のグループ社員総会まで1ヵ月をきり、その前にある拠点社
員総会の制作にも力のこもっていることと思います。そのプロローグと
して、現状と2019年度の考えを整理してみました。

2018年度は「新最適の探求」という方針のもと、「ビッグシフト」
のキャッチフレーズで、バリューチェーンの提案やビジネスプロセスの
改善を進めながら、バリューセンターとしての価値の拡大を実践ベース
で図ってきました。

みんなの努力のお陰で、パレット販売や部材販売等のファブレス・ビジ
ネスの展開が進み、グループ収益に貢献できるようになりました。また、
SS部門の営業協力を得て、デポ機能を中心にロジ部門も業容を拡大す
ることができ、グループ事業の3本目の柱として一本立ちできました。

2019年度はフィールドを鉄だけに限定せず、ビジネス領域を貪欲に
広げながら、基本方針にある「スマートイノベーションの推進」を実践
していきます。

基本方針概念図に挙げてある課題の解決、構造の構築、変革、能力開発、
そして新たな企業文化を創りあげながら、バリューセンターという業態
に進化していく一年とします。

業態を進化させるには、「ビッグシフト」を「ダイナミック」に行動に
移せるようになることが必要です。ゴールに向かって、社員みんなとパ
ートナーさんの能力と時間を協創・集中させ、社会的価値の創造へとマ
インドと共にスタイルも変えていきます。

具体的にはパレット、部材の販売、お客さま製品のOEM等のファブレ
ス・ビジネスをもっと多様なビジネスに拡大することで、ファブレス事
業として仕上げていきます。

今までになく、スタートアップ企業やベンチャー企業とのコンタクトを
多くして、本当に業界を越えて、世の中を見ることができるようになれ
れば良いと思います。

それには五十鈴としての働き方改革を実現することが、キーとなります。
つまり、社員みんながVC営業に集中できるよう、新たなVC協創体を
つくり活動できるように変革していくことです。もちろん、政府の働き
方改革は進めていきます。

このように働き方、社員教育、社会関係性、新たな企業文化の創造・・
・とイノベーション経営を実践して、一歩一歩と未来協創企業の実現へ
と進んでいるのです。このあとは、拠点社員総会、グループ社員総会で
見ていくことになります。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

       ――― 「当たり前」への挑戦 ―――
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新緑の季節となり、清々しい風を感じる中、令和の時代が幕を開けまし
た。新年度のスタートは、これまで以上に新たな気持ちと行動で臨もう
と意を強くしている毎日です。

人財育成についても、VCとしての育成の在り方についても各所でさら
なる挑戦的な取り組みが展開されていると思います。

そのような中、先日ある報道番組で都内のある中学校の取り組みを知り
ました。

ご存知の方もいるかと思いますが、中学という義務教育の枠組みにとら
われることなく大胆な改革を実践し、成果をあげている学校があります。

それは、「宿題がない」「中間・期末試験がない」「クラス担任の先生
がいない」という取り組みです。

宿題は、日々の宿題だけでなく長期の休みの宿題もありません。宿題と
は、すでに理解している人には無駄な作業であるとその学校では定義し
ています。

わかるようにするためには、わからないことを自ら調べたり、繰り返し
確認することが大切な行為であり、画一的に「やらされる」というプロ
セスがよくないという考え方です。宿題を行うこと以上に、自ら自律し
た学び方を身につけることが大切であると説いていました。

試験がないということも、評価をする目的の試験は一過性の試験で良い
点数を取る学習であり、本当にその人に必要な知識が身についているか
は別のことであると言っていました。

クラス担当も担当の教師が固定化することにより、閉鎖的な空間がうま
れるとともに、クラス内で起こる問題を担任に責任転嫁する原因にもな
っていることを指摘しています。

もちろん無くすだけでは改革にならないので、宿題の時間をそれぞれが
自由に使うことの意義を伝える。試験は「単元試験」制度という仕組み
で、学習の節目ごとにテストを行い、何がわかり何がわからないのかを
明らかにし次のステップに進むということを行う、わかっている生徒が
理解不足の生徒に教えるという活動も行っていました。

また、固定の担任制のかわりに、学年担任制とし先生がチームとなって
生徒の面倒をみています。これは、チーム医療の考え方を取り入れたと
のことでした。先生にもそれぞれの専門性があり、その専門性を相互に
活かしあいながらさまざま問題を乗り越えていくということです。

取り組み当初は、生徒以上に教師からの抵抗や不安があったそうですが、
結果として以前より学力が向上し、生徒間教師間の連携はより良いもの
となり、校風はより健全なものとなっているそうです。

真剣に未来につながる人財育成を考えたら、「文科省の方針で・・・」
というのは言い訳でしかなく、この学校の校長のように学校教育の上位
目的に照らし合わせて、効果を生んでいなければ、「当たり前」に正面
から向き合うことが大事なのだと痛感しました。

「学習」・「働き方」・「成長」という言葉に伴う「当たり前」をつく
っているルールや仕組み、そして自分の中にある固定化した考え方と真
剣に向き合うことが求められています。

VC人財開発に貢献できるよう協創活動に拍車をかけ、デジタル技術と
の融合を図り、皆で「新」の創造に取り組んでいきたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.806〕は、2019年5月23日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

5月の新緑のなかで、さまざまな出来事に遭遇する機会があります。先
日私は近距離でたぬきに遭遇することがありました。またTVではクマ
の出没が報じられているなど、冬から目覚めた動物たちが躍動するのに
はもっとも最適な季節でもあるのでしょう。我々人にとってもまさに今
こそあらたな決断や行動をするのにはよい季節ではないでしょうか。
令和という新しい時代とともに、自分らしいテーマを見出して追求して
いきたいものです。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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