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五十鈴メールマガジン〔No.806〕奇跡の経済教室(その3)
配信日時:2019/05/23 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.05.23発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.806≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
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         今週は久しぶりに雨が降りましたが、

            豪雨で大変でしたね。

       5月も後半になり、梅雨入りまであと数週間。

        今のうちに梅雨対策などやるべきことを

          しっかりと進めていきましょう。

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☆No.806 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_奇跡の経済教室(その3)
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_VCパフォーマンスが変わる働き方へ(山田専務)
┃
┃【五十鈴オート整備工場の現場から】
┃ ■_重点を絞り、優先すべき項目にこだわろう(小林社長)
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― 奇跡の経済教室(その3) ―――
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鈴木貴士です。

経済の難しい話ばかりでつまらないという声が多いですが、今回までで
すのでお許しください。面白いネタはいっぱいあるのですが、これをや
っつけないと令和にはいけません。

さて15ポイントの続き『8.量的緩和(マネタリー・ベースの増大)
では、貨幣供給量は増えない。貨幣供給量を増やすのは、借り手の資金
需要である。デフレ下で貨幣供給量を増やすためには、政府が資金需要
を拡大するしかない(財政出動)。財政政策こそ、貨幣供給量を操作す
る金融政策である。

9.財政に関する正しい理解(「機能的財政論」)。

(1)民間金融資産は、国債発行の制約とはならない。財政赤字は、そ
   れと同額の民間貯蓄(預金)を生み出す。

(2)政府は、自国通貨発行権を有するので、自国通貨建て国債が返済
   不能になることは、理論上あり得ないし、歴史上も例がない。政
   府は、企業や家計とは異なる。

(3)財政赤字の大きさ(対GDP比政府債務残高など)は、財政危機
   とは無関係である。

(4)財政赤字の大小を判断するための基準は、インフレ率である。イ
   ンフレが過剰になれば、財政赤字は縮小する必要がある。デフレ
   であるということは平成日本の財政赤字は少なすぎるということ。

(5)税は、財源確保の手段ではない。税は、物価調整や所得再配分な
   ど、経済全体を調整するための手段である。

10.財政赤字を拡大しても、それだけでは金利は上昇しない。デフレ
を脱却すれば金利は上昇するが、それはむしろ正常な状態である。金利
の上昇は、日銀の国債購入によって容易に抑制できる。

11.国内民間部門の収支+国内政府部門の収支+海外部門の収支=0。
国内政府部門の赤字は、「国内民間部門+海外部門」の黒字を意味する。
バブル期に政府債務が減ったのは、民間債務の過剰の裏返しである。

12.税収=税率×国民所得。政府は税率を自在に上げられるが、国民
所得は景気次第なので、税収を思い通りにすることはできない。歳出削
減や増税はむしろ景気を悪化させるので、税収を増やすことには失敗す
る。財政健全化は、やっても無駄であるし、デフレ下では、むしろやっ
てはならない。

13.財政政策の目的は、「財政の健全化」ではなく、デフレ脱却など
「経済の健全化」でなければならない。

14.自由貿易が経済成長をもたらすとは限らないし、保護貿易の下で
貿易が拡大することもある。グローバリゼーションは避けられない歴史
の流れなどではなく、国家政策によって抑制することができる。戦後日
本の輸出依存度は、10~15%程度である。日本は内需大国であって、
貿易立国ではない。

15.主流派経済学は、過去30年間で、進歩するのではなく退歩した。
主流派経済学者は、一般均衡理論という、信用貨幣を想定していない非
現実的な理論を信じている閉鎖的な集団の一員である。日本において影
響力のある経済学者は、ほぼ全員、1から14までの内容を知らないか、
正確に理解していない。日本経済が成長しなくなってしまったのが、そ
の何よりの証拠である。』

ということですが、通説にそぐわない事実ですから、絶対に世間から拒
否されるでしょうね。これを「センメルヴェイス反射」と専門用語で言
います。

「1847年ウィーン総合病院の医師イグナーツ・センメルヴェイスが、
産褥熱による死亡は、分娩を担当する医師の手の消毒によって防げるこ
とを発見。しかし、主流派の医師たちは『長年、医師が素手で大勢の母
子を殺してきた』ことを受け入れられず、彼の発見を無視し、彼は病院
を解任され、その理論も黙殺され続ける。しかし、十年後彼は著書を発
表し、論敵を激しく批判。しかし、その後精神病院に送られ、逃亡を図
ったが守衛たちから暴行され、それがもとで死亡する。」

平成デフレから脱却し、令和でマイルドなインフレにするのは、相当な
覚悟とパラダイムシフトが必要ですね。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

   ――― VCパフォーマンスが変わる働き方へ ―――
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2019年度がスタートし、五十鈴東海でも新教育プログラムや新年度
のキャリアプレゼンが進められ、組織も個人もダイナミックに「変わる」
働き方改革がスタートしています。

お客さまとの会話でも、今期の決算見通しをヒアリングすると「モノづ
くり」が好調な東海マーケットにおいても、増収減益を語る経営層が多
く、今後の事業展開についてもいままでの延長線ではなく、大幅なコス
ト構造変革や、環境変化を見据え新たな事業展開に向けた具体的な施策
を語る経営トップが増えています。

我々も、新たなVC基盤を確立するための未来マーケティング活動にお
いて、いままでとは異なったベンチャー企業との接点も増えているなか、
世の中の変化の捉え方の違いから、新たなビジネス機会の活かし方につ
いての学び・気づきも多くなっています。

我々の業界とは全く違う企業の経営者と「変化」について会話すると、
「どんな変化が起こるかわかっていたらこれほど面白くないことはない
し、誰にも変化は予測できない。そもそも、世の中のほとんどの事はま
だ解明されていない。AIがブームになって何か万能のように言われて
いるけど、本当にそうなのか」と思えることがあります。

大切なのは、未来を決めてかからずに、どんなことが起きても対応でき
るように「受け皿」を用意しておくことが大事で、大きく新たなビジネ
ス機会にもつながると教えられます。

「世の中がどうなろうともやっていけるように、人間としての普遍的な
能力を高めたほうが良い」と語る経営者もいました。

「変化があれば、それなりに困難も起きる。でもそんなに大変なことで
はない。そもそも困難に挑むことは楽しいこと。自分の能力を高めて変
化を楽しむ、困難を楽しむ。そういった精神が必要だ」と語るベンチャ
ー企業の方もいました。

変化に対して受け身ではなく、むしろ自分から変化を起こす行動をとっ
ている人はカッコいいですよね。

キャリア面談で感じることとして、IOC活動では未来基準でのプレゼ
ンができるのに、自分自身のキャリアプレゼンになると改善活動に近い
内容になってしまいがちで、なかなか自信をもって自分の夢が語れない。

でも、ちゃんと一人ひとりと向き合って話し合うと、近年IOC活動等
を通して異業界との接点が増えていることもあり、自分自身も大きく変
わりたいと考えている社員が増えていることも実感できます。

今期、五十鈴東海のタスクの一つに「PSマネジメントの確立」があり
ます。

一人ひとりとのかかわり方を、公私ともにかかわる、お客さまとのかか
わり方を変える、活かし方・活かされ方を変える等々、VCパフォーマ
ンスが大きく変わる働き方につなげていきたいと考えています。


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【五十鈴オート整備工場の現場から】_小林社長

   ――― 重点を絞り、優先すべき項目にこだわろう ―――
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5月も半ばを過ぎ、新入社員の皆さんも職場に慣れてきたのではと思い
ます。梅雨に入る前の今の時期が一番気候的には働きやすいですが、慣
れによるミスや怪我には十分注意してください。

ある本で読んだのですが、100年程前にイギリス人のスコットとノル
ウェー人のアムンセンが人類初めての南極点を目指し、互いに競い合っ
た話です。

スコット隊は65名で、アムンセン隊の19名に対し3倍の隊員を擁し、
予算も2倍の金額で、物資の輸送は雪上車や犬ぞりなど5種類の輸送手
段を用いて、どれか一つが失敗しても大丈夫なように常にバックアップ
体制を取りました。

一方のアムンセンは、犬ぞりに輸送手段を絞りバックアップを用意しな
かったとのことです。

結果、アムンセンが先に南極点に到達し、スコットは疲労と栄養不足に
苦しみながら、その34日後南極点に到達しましたが、ベースキャンプ
に戻る途中、吹雪に見舞われテントに釘づけとなり、全員が命を落とし
たという物語です。

これは、アムンセンの運がよかっただけではなく、なぜこのような結果
となったのか長年にわたり議論されたとのことです。

この中でアムンセンは犬ぞりを走らせる方法やそりの操作方法、一定の
ペースを保つ方法などを学び、優秀な犬を集めるのにこだわりました。

それに対しスコットは、5つの異なる輸送手段の準備に追われ、どれか
一つに重点を置くことができず、また異なる移動方法によりまとまりの
ない隊列になってしまい、最も遅い班に合わせたスピードで移動するこ
とになってしまったことが結果に大きく影響したとあります。

この中で大切なことは、重点を絞り、優先すべき項目にこだわることが、
成果、成功を生むとあります。要は「することを減らし、こだわる」だ
そうです。

今ごろは個人の目標や重点課題を作成し、具体的に取り組み始めている
と思いますが、今一度、することを増やしていないか見直してみてはど
うでしょうか。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.807〕は、2019年5月30日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年から本格的に働き方改革が始まり、ややもすると大変だなと感じる
こともありますが、本来の導入の狙いなどをきちんと把握したうえで、
ポジティブに捉えていくことが大事ですね。
そして未来を見据えて、今の人たちはもちろん、これから入ってくる社
員の人たちにとって魅力的な社風を築くためにも、足元の大変さだけを
見るのではなく、未来のありたい姿を描いて挑んでいくことが大切では
ないでしょうか。
                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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