バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.812〕25年という歳月
配信日時:2019/07/04 14:23
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.07.04発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.812≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            今週から7月に入り

        梅雨の間とあって、梅雨寒の日もあれば

            蒸し暑い日もあります。

        体調管理には気をつけていきましょう。

================================

☆No.812 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_25年という歳月
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_企業の役割(老田常務)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_安全への取り組みの見直しがもたらすもの(神生社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 25年という歳月 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

社外取締役をしている会社の役員研修会で、ベトナムのハノイに行って
きました。土曜日に羽田を発ち、月曜日の早朝に成田に着くという強行
軍で、疲れ果てて帰ってきました。

さてベトナムには25年前に行ったことがあり、1994年なのですが、
その時の旅行記をいま、読み返しているところです。

この本は「學而時習之、不亦説乎。」(学びて時にこれを習う、また悦
ばしからずや。)という論語の一節を題名にしました。その年、結果と
して3つのミッションに参加したので、編集はアイコミに頼み、写真付
きの立派な旅行記が出来上がりました。

そしてあとがきには次のようなことが書かれています。「1994年の
年が明け、平成不況は深刻さをさらに増していく感じであった。わが社
の業績も数量が落ち、3月末の決算も、どうなるのかと胃の痛くなるよ
うな毎日が続いていた。(中略)興銀の東京支店から、ベトナムミッシ
ョンの話があった。社長になって約2年、いろいろなことで追われる毎
日、自分にちょっとブレーキをかけ、自己を見つめる良いチャンスでも
あると思い参加を決意した。(後略)」

ちなみにその年の業績は91.5万トン、税後利益3億円でした。社長
になった前年度は赤字でしたが数量は百万トン以上ありました。

ともかく社長になり、真剣に経営に取り組み、枕元にはメモと鉛筆、寝
ながらも仕事のことばかり、夢に出たアイデアもメモするというように、
寝たか寝ないかわからないような日々でした。魔女がそのときのことを
「この人は社長になったときはほとんど寝ていませんでした!」と偉い
方に言ってしまったので、それが「伝説」になってしまいました。もっ
とも今は「老人性不眠症」ですが。

25年前のハノイは南北が統一されてから約20年後くらいですから、
まだまだ発展しておらず、特にハノイは社会主義的な感じがあって、入
国するにも緊張感がありました。

もちろん飛行場もシャビーでイミグレーションも手続きばかりが面倒く
さかったのを覚えています。それに比べ今回は立派な空港ができ、隔世
の感がありました。

当時は窓越しに見る人々は貧しく、しかしよく働いている感じがしまし
た。自転車とバイクが多かったのですが、バイクのことを「ホンダ」と
呼んでいて、まだ販売店がないので、それらは密輸と聞いて驚いたのを
覚えています。

ベトナムは南北が細長く国境が長いのが特徴で、それが経済にとっては
吉凶相半ばすると思っていました。乞食が多く、とくに戦争で障がい者
になった子供たちが多かったのを思い出しましたが、現在はほとんど見
かけませんでした。

当時の日商岩井の駐在の方の話では、「ベトナムの経済の変遷は植民地
経済、戦争経済、援助経済、市場経済と移行し、ドイモイ政策を実行し
たが、市場経済の促進性が乏しくうまくいっていない」とのことでした
が、現在の結果がそれを物語っています。

フィリピンやタイを追い越し、韓国や台湾くらいにはなっていくだろう
と期待されていましたが、結果としてやはり、社会主義的な発想からの
脱出が遅れたのだろうと思います。

しかし当時から一般の人々は識字率も高く、儒教的精神構造を持ち、箸
も使い、靴も脱ぐ習慣なので、日本人とは折り合いがよいだろうと言わ
れていました。

今回はハノイだけでしたが、当時からハノイとホーチミンの違いは大き
く、なぜ北が南に勝ったのか理解に苦しみましたが、いまだにそういう
ところがあるようです。

25年の歳月はとても長く、当時私は若くやる気が充満していました。
そしていまの五十鈴を見ると、社員は成長し会社は着々と「バリューセ
ンター」化しています。

あとがきの最後に「1994年 景気回復に向かいそうな秋に・・・」
と書かれていますが、その後平成日本はデフレに突っ込み、GDPもま
ったく伸びていません。令和の日本はそのようなことにならないよう、
当事者意識をもって取り組みたいと思います。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_老田常務

          ――― 企業の役割 ―――
============================□■□■

先週は6月28日、29日と日本が初めて議長国を務め、大阪で開催さ
れた主要20か国・地域首脳会議(G20サミット)に関する話題が新
聞やテレビ等の報道で非常に多く取り上げられていました。

サミット開催に伴い、阪神高速など大阪周辺の道路では大規模な交通規
制が実施されたものの、各社が事前にサミット期間中の配送を回避した
り、物流ルートの変更などの準備を進めてきたこともあり、特に大きな
混乱はなかったとのことですが、生鮮食品の仕入が困難となり、休業を
余儀なくされる店が出たり、高速バスの運休が拡大されるなど、物流の
停滞の影響を少なからず受けていることに関する報道をみると、ビジネ
スに対する“物流”の重要性を再認識する機会となりました。

今回のサミットでは貿易摩擦や中東情勢などの地政学的緊張に対する世
界経済の下方リスクに対して、どのように各国が協調し対応していくか
が重要テーマの一つでしたが、採択された大阪サミット首脳宣言の内容
をみると、「SDGs(持続可能な開発目標)の推進、達成」に関する
文言が何度も出てきたことが印象に残りました。

SDGsとは2015年に国連で採択された貧困や飢餓の撲滅、エネル
ギーや気候変動対策、平和的社会の実現などへ向けた持続可能な開発の
ための国際目標です。

最近この言葉を耳にする機会がかなり増えていますが、これは各国政府
に対応を任せれば良いというものではなく、一企業としても取り組むべ
き重要な課題であることを、社員の皆さまも改めて認識してほしいと思
います。

一(民間)企業として、利益を追求していくことが当然求められるもの
の、それをビジネスにおける最大の使命とすると、近視眼的なマネジメ
ントに陥りやすく、継続的な企業の成長には結びつきません。

ビジネスパートナーやステークホルダーの要望に応じ、付加価値を提供
していくという役割を果たすために企業は存在しています。

これからはステークホルダー、さらには社会全体に対していかに企業と
しての役割を果たせるか、企業の“社会貢献”がより重要になってきま
す。企業の社会的責任(CSR)をベースにした活動が求められる範囲
は広がっています。

ボランティア活動や地域コミュニティへの支援から、環境問題に配慮し
た活動、さらには上述のSDGsへの取り組みなど、当初の社会的な要
請に対する受け身的な対応から、地球規模の問題への積極的なアプロー
チやイノベーションの推進が求められています。社会から信頼を得るこ
とが企業価値の向上や継続的成長の実現に結びつきます。

社員の皆さまは未来社会が求める新たなバリューの創出など、「魅せる
未来協創企業」となるべく日々活動しているところですが、SDGsの
達成に向けどのように社会貢献できるか、国際社会における企業の果た
すべき役割という時代のニーズも意識しながら、継続的に取り組んでい
きましょう。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【五十鈴建設の現場から】_神生社長

   ――― 安全への取り組みの見直しがもたらすもの ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

建設の神生 幹です。

6月中旬からぐずついた天気が続き、下旬には台風まできたりしていま
すので、体調を崩さないように注意してください。

話は変わりますが、年間の死亡災害発生状況ですが昭和30年頃は全産
業で約6000人、建設業で約2400人が亡くなっていました。現在
では全産業で約1000人、建設業では約330人程度になっています。
この要因については、法改正や保護具の開発・運用と合わせて安全教育
の推進が挙げられます。

今年も全国安全週間(7月1日~7月7日)が始まっています。建設と
しても6月21日に五十鈴建設主催で、安全協力会総会と五十鈴安全協
力会の会員(協力会社)約130人とともに安全大会を開催しました。

今回の安全大会もいままでと同じで、

1.私の挨拶 
2.安全協力会会長の挨拶 
3.各協力業者表彰・職長表彰(協力業者の親方)
4.安全講話(建設業労働災害防止協会講師の講話)
5.安全宣言

を行いました。

今回は、労働安全衛生法に基づく教育等で、法令上実施することが義務
づけられている感覚から、形式的になりつつあった大会を考え直すこと
から始めました。

大きく違うのは、前段での準備・打ち合わせ等を丁寧に進めました。長
年やっていると「基本的な考え方や慣習的にやる」という、前例に合わ
せるという形式的な大会になってしまいます。

経営管理チームも変更したのに伴い、五十鈴建設安全協力会役員や協力
会役員のメンバーも新しい人を迎え、運営に参画していただきました。

そのような新しい会合運営により、「なぜ、安全大会を行うのか」「な
ぜ、各表彰を行うのか」「なぜ、安全講習を行うのか」「なぜ、安全宣
言を行うのか」を考え、「それなら!この方が良い」などのいろいろな
改善が出てきました。また、法的な「事業者責任と安全衛生管理」にも
考えを深め、共有することの機会にもなりました。

安全をテーマに共に考えることでの機会からコミュニケーションが増え、
仕事の効率化やコスト削減、工期短縮等も改善して、大きな変革が生ま
れることを期待します。

安全はすべての人が関わり、事故をなくそうとする意義や目標が共有化
されます。また会合を繰り返すことで、さまざまなリスクに対して、思
考や深さが増してきますので、協力会社やメーカーとの協創・協働も進
化すると思います。

これも地道な活動とは思いますが、ダイナミックな進化・新化を起こそ
うとする「決意」と「意思」を持って未来協創企業への第一歩と考えて
います。今後も皆さまとの協創・協働も進化させていきたいと思います
ので、よろしくお願いいたします。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.813〕は、2019年7月11日に配信い
 たします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

関東の梅雨明けの時期を気象庁のサイトで確認したところ平年7月21
日ごろとありました。昨年が例外的にはやく6月29日でしたので、昨
年同様であればすでに梅雨明けなのですが・・・。テレビの天気予報で
も梅雨明けが近いというようなことも聞きません。
そうはいっても梅雨明けの本格的な暑さにくらべればしのぎやすいので
はないかと思うところです。これからの本格的な夏への準備期間として、
この時期を有効にすごしていくことが大事ですね。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.812≡

======================= ISZ Mail Magazine