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五十鈴メールマガジン〔No.814〕奇跡の経済教室【戦略編】
配信日時:2019/07/18 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.07.18発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.814≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

           7月も半ばが過ぎました。

              昨晩の満月は、

        関東でも梅雨の合間の短い時間でしたが

         はっきりと見ることができました。

        次の新月には願い事をしたいものです。

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☆No.814 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_奇跡の経済教室【戦略編】
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_新最適事業構造への変革(瀬戸執行役員)
┃
┃【アイ・コミュニケーションズの現場から】
┃ ■_ムーンショット経営(臼井社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

      ――― 奇跡の経済教室【戦略編】 ―――
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鈴木貴士です。

中野剛志先生の「目からウロコが落ちる 奇跡の経済教室【基礎知識編】」
(KKベストセラーズ)の続編「全国民が読んだら歴史が変わる 奇跡
の経済教室【戦略編】」が上梓されました。

裏表紙に「こんなに全部バラしてしまった私は、これからどうなってし
まうのでしょう。――中野剛志」と書かれています。彼一流のユーモア
ですが、【基礎知識編】では、「こんなに高度な内容をこれ以上わかり
やすく書くのはもう無理です。」と書かれていました。

しかし、今回の方が難しい。どのくらいここで紹介できるかわかりませ
んが、興味があれば是非購入して読んでみてください。そして、今話題
のMMT(現代貨幣理論)がよくわかる特別付録つきなので、付加価値
が高い一冊となっています。

【基礎知識編】では、平成日本の経済政策がほとんど180度と言って
いいほど間違っていたことをあきらかにし、それが日本経済の長期停滞
をもたらしたことを示してくれました。

今回は長期の経済停滞から脱出するための「戦略」を論じ、根本的に間
違っていた経済政策を修正するにはどうしたらよいかが書かれています。

まず、「はじめに―歴史の転換点」では経済政策というものの決定は二
つの説があるということが語られ、一つは「経済政策というものには、
その発想の元となっている思想があり、それが決めている」=「思想決
定説」。

これによれば、経済政策が180度間違っているのは、経済思想が18
0度間違っているからだということになります。したがって経済政策を
改める戦略とは、思想を改める戦略だということになります。

もう一つは、「経済政策というものは、その背後に政策を動かしている
勢力がいて、自分たちの得になるように政策を決めているのだ」=「政
治決定説」。これは、180度間違った経済政策が実行されるのは、一
部の、そんな間違った政策によって甘い汁を吸うことができる勢力が政
治を動かしているからだと考えます。

したがって経済政策を改める戦略とは、政治を改革する戦略でなければ
ならないという結論になります。

【戦略編】ではこの両方の説に立って分析がされています。したがって
政治や思想の話が多くなり、分析もより複雑になっているのですが、著
者はできるだけわかりやすく書いてくれているのですが、やはり難しい
と思います。

またMMTについては、日本にとっても世界にとってもきわめて重要な
意義を持つ画期的な理論として、わかりやすく解説されています。さら
に世界情勢についても、政治も経済も大混乱に陥っていることを踏まえ、
イギリスのブレグジットやアメリカのトランプ現象など、カオスになり
かかっている現在の状態がわかるように分析されています。

ともかく、日本や世界が大きな歴史的転換点に立っているということが
実感でき、読み終われば日本が進むべき道がはっきりと見えているだろ
う、と書かれていました。

さて、まず日本がデフレになったのはバブルが崩壊し人々が正しい合理
的な行動を取ったため、それが「合成の誤謬」となり、さらに構造改革
という名のもとで、政府までが緊縮財政、増税といった対策を講じた結
果であること。

要するに例えが悪いですが、下痢をしているのに下剤を飲んだようなも
ので、金融緩和以外のすべての政策が反対だったということです。令和
の時代はデフレ脱却のために積極財政や減税を実行しなければならない
ということで、方向転換を図る「ピボット(pivot)」という言葉
を多用しています。

例えばイデオロギーでは新自由主義から民主主義へ、政策目標は企業利
潤の最大化から賃金上昇と雇用確保へ、グローバル化の促進から抑制へ
等、平成でやった政策をすべて反対にする。経済政策の「ピボット」と
は、「思想」と「政治」の「ピボット」だというのが本書の結論でした。


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【執行役員が伝えたいこと】_瀬戸執行役員

       ――― 新最適事業構造への変革 ―――
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1/四期の実績も出そろったところですが、先々の見通しはこの梅雨空
のようになにかはっきりしない状況ですが、バリューセンターの実現を
目指して目標達成に向けて全員参画の新化とビジネスパートナーの皆さ
まとの協創をダイナミックに展開しているところです。

今期も目標達成に向けてさまざまな課題にチャレンジしている訳ですが、
すんなり課題をクリアできるなんてことは滅多にありません。いろいろ
試行錯誤してトライ&エラーを繰り返しながら前に進んでいることだと
思います。

変化の速いこの時に、一つのことに時間を取られていて良いことはあり
ません。素早く失敗することも能力の一つになってきています。完璧で
なくても良いということです。

改良に改良を重ねて完成度を高めていく。そのような仕事の進め方が能
力として必要なのだと思います。組織目標にしても個人目標にしても、
その達成のためには目標達成能力が必要になります。これは単に課題を
遂行することとは違います。この目標達成能力の向上が図れないと結果
的に課題を遂行することはできなくなります。

例えば、日々の仕事としての受注業務はインプットの正確性を維持しな
がら素早く受注処理をして板取業務に展開していますが、過剰にインプ
ットすると生産能力を超えてしまい、結果として長時間労働や加工待ち
による待機時間の増や納期調整といった問題の発生につながることにな
ります。

生産性・歩留まり向上や残業時間の削減にしても、個別対応には限界が
あります。部分最適ではなく全体最適の考え方で常にビジネスプロセス
を最適にする能力が必要になります。

これまでのやり方や商習慣に固執するのではなく、柔軟に変えていく思
考が必要です。今期に入り五十鈴関東では、「新最適事業構造への変革」
を戦略課題の一つとして取り組んでいます。

それに向けて大型の設備投資もこの夏に控えており、加工レイアウトの
大きな変化も伴い、各SCの機能や役割も大きく変わり、見え方や存在
感も変わってくることになります。

社員の皆さんの働き方にも変化が出てくることになります。目標の進捗
共有や社内外との連携により、具体的な課題に対する取り組みや諸問題
については時間軸も含めておおむね順調に進んでいます。

いよいよ準備段階からダイナミックな変化を起こす段階に入ろうとして
います。変わるための全員参画の新化にも取り組んできました。多少の
混乱はあるかと思いますが、社員全員で力を合わせ実践すれば成し遂げ
られると思います。

これから夏の暑さも本番ですが、しっかり準備を整えて充実した夏を過
ごしたその後には、五十鈴関東の目標達成能力が進化して成果が出せて
いることと思います。暑さに負けないでやり抜きましょう。


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【アイ・コミュニケーションズの現場から】_臼井社長

        ――― ムーンショット経営 ―――
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今年は梅雨らしい天気が続いています。7月に入っても夏空を見ること
もなく、週末のデパートの様相もサマーセールがスタートしているにも
かかわらず、昨年のような賑わいは感じられません。梅雨明け宣言もま
もなくという報道がありましたが、やはり夏は夏らしくあって欲しいと
思います。気候が大きく変化しても体調を崩すことなく、夏本番を迎え
たいものです。

さて、グループ社員総会から1ヵ月が経ちました。Will-Navi
ゴールに向けた具体的な考え方や取り組みが共有され、各所での新たな
挑戦の数々が始動していることと思います。

アイコミでも、自らの「生態系を進化させる」、これを一気呵成に推進
しようと全員で、活動を進めています。特に、今回の社員総会上で副社
長からのプレゼンで示された未来協創ステコミの今年度の3つのテーマ
をアイコミの将来像と結びつけながら、どのように具体化して展開して
いくかということに注力しています。

五十鈴のVC化という環境に適応しながら、そこでの新たな機能を開発
し自ら変わるために、ベンチャー企業の経営支援を手掛けている会社や
ITを駆使したスタートアップ企業の経営者の方々との関係を深化・拡
大させています。

総会のパンフレットに、「スタートアップ企業・ベンチャー企業との協
創」とありますが、実際にそういう人々との協創は、仕事スタイル、使
う言葉、プロジェクトの進め方など、これまでの私たちの習慣との異な
りを常に感じています。

もちろん、若い方が多く、見た目も私たちの常識とは大きく異なります。
昔のホリエモンをイメージしてください。みんながホリエモンではあり
ませんが、壮大なビジネス構想とそれを物凄いスピードで実現させる戦
略と実行力を有している人々であることは確かです。

こちらが受ける刺激も大きいですが、そういう人々が本気で協創したい
と思ってくれる私たち自身の構想力と実践力を強い意志を持って接して
いくことが求められています。

五十鈴はそれを組織の当たり前化にしようとしています。五十鈴流働き
方改革もそういった仕事ができる時間の創出や仕事スタイルを皆で創っ
ていくことだと思っています。

思えばアイコミの創業時はベンチャースピリットの発揮を仕事面・風土
面ともに追求しながら多様な挑戦を実践していました。知識や経験が乏
しく、けれども夢は大きく、常識など備わっていないから、やればでき
る・頑張ればなんとかなるという気合いで突っ走っていました。

時間の経過によって、そこから得た知見の蓄積という産物を得た一方、
安定や品質・効率重視のスタイルが取り込まれ、ベンチャー的な気質と
スピード感との調和は相応の施策をもって意図的に実践しないと叶わな
いということを実感しています。

直近の発行されたビジネス書のタイトルに、「ムーンショット~大いな
る挑戦が人を動かす」とありました。「ムーンショット」とは、アメリ
カ35代大統領ジョン・F・ケネディが発した「10年以内にアメリカ
は人間を月に送り、無事帰還させる」という壮大な目標のことです。

実際にその実現に向けた壮大なプロジェクトには国内に留まることなく、
海外や多様な民間の組織や人が参画することで実現しました。本の中に
は、五十鈴の基本方針やキャッチフレーズと同じような文言が数多く見
受けられました。まさに、今の五十鈴はムーンショット経営を全員参画
で実践しているのですね。

やり方やスタイルを創造することや変えていくことは、確かに大切です。
けれどもそれ以上に私たちを突き動かす・心をかきたてる目標が大切な
のだと思います。

本気でそれを実現させたいと一人ひとりの心と体を動かすプロセスの存
在なくして創造的なものは生まれないと思います。そして、この壮大な
目標とそれを実現していくプロセスを、この8年あまりの歳月を通して
経験できたことは大きな産物であると思います。このプロセスは本当に
価値ある財産です。

現実的にやるべきことはたくさんあります。だからこそ、喜びや幸せを
独り占めせず「世のため人のため」に私たちはどうありたいのかという
問いかけをこの先も繰り返し行うことが求められるのでしょう。

アイコミも心をかきたてる目標になっているか、その実現に見合ったプ
ロセスが存在しているか、今一度皆で確認しブラッシュアップしている
最中です。

バリューセンターを本物にして、皆で月からの景色を楽しみましょう。
そして、帰還してさらに大きな目標を描けるようゴールに向けて取り組
みたいと思います。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.815〕は、2019年7月25日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

4月からの働き方改革の施行によって、いわゆるちょい飲み業界にも影
響がでていて、お客さまであるビジネスマンが帰宅を早めたために来店
数が減っているとのことです。実際にあるチェーン店に訪れましたが、
梅雨の時季ということもあり、客数が前よりも少ないように思えました。
先週末、同チェーンの別の店に入ると独自の発注システムを導入してお
り、来店客自身がオーダーをして受発注のミス防止と人件費のさらなる
削減に取り組んでいるようでした。以前に比べてスムーズでスマートな
状態の店舗に変わっていましたが、かつての人と人とのコミュニケーシ
ョンや賑やかな雰囲気がなくなったのがすこし残念な気もしました。
長引く梅雨寒でしたが、昨日は久しぶりに陽の光を浴びることができま
した。梅雨明けもそろそろではないかと思いますが本格的な夏を迎える
にあたり体調管理に気をつけていきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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