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五十鈴メールマガジン〔No.821〕嵐のあと
配信日時:2019/09/12 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.09.12発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.821≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

              今週初めの

           首都圏を襲った強烈な台風。

         あらためて防災に対する危機感を

       募らせた人も多かったのではないでしょうか。

           普段からの災害への備えを

          十分にしていかねばなりません。

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☆No.821 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_嵐のあと
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_世のため人のために仕事をする(山田専務)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_未来への備え(神生社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

          ――― 嵐のあと ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

強い台風15号は首都圏を直撃しました。関東に上陸した台風としては
統計開始以来最強クラスとなったと報道がありましたが、各地で被害が
出ており、改めて日本は自然災害大国であることをまたしても確認する
こととなりました。

各種の情報が飛び交い、事前準備も進み、特に交通機関では早くから運
行中止を計画的に実施していました。テレビを見ていたら、今年で最後
になる小型飛行機のエアレースも千葉で行われていましたが、時間を繰
り上げ無事に終了しましたし、プロゴルフも繰り上げスタートで早く終
わったようです。

ともかくソフト面での対応は情報系の進化により上手くなりましたが、
防災設備やインフラ強化など直接お金がかかるものは緊縮予算であまり
進んでいませんね。

費用対効果に対する防災予算は一番弱いところですが、こういうことは
国や自治体で積極的にやっていかないと、予算制約を優先していたらい
つまで経っても進まないどころか、劣化しているインフラの手直しもで
きないということになってしまいますし、実際そうなっています。自然
災害があるたびに大きい被害が出たり、人が亡くなったりすることは最
小限に止めなくては先進国とは言えません。

しかし、日本人は本当に真面目ですね。月曜の朝、習慣になっている朝
の散歩は一度中止したのですが、家の周辺の様子を見るためにも少し歩
こうと時間を少し遅らせて歩いたのですが、家の周りの掃除をしている
人を数多く見かけました。

やはり木が折れていたり、いろいろなものが壊れていたり、その修復に
あたっている人も数多くいましたし、近所の人同士で話し合っている風
景も見られました。

いつも立ち寄っている神社に行くと、参拝しやすいようにすでに参道は
整理されていて両脇に瓦礫や倒木はよけられていました。早い時間から
参拝者のためにやっていてくれたのですね。

やはり緑が都内にあることは喜ばしいことですが、こういう時に一番大
変なのが緑があるところですね。緑道をいつも歩いているのですが、そ
こは枯れ木や小枝や落ち葉が散乱し足の踏み場もない状態ですが、誰か
が結局は掃除することになるのでしょうし、すでに始まっていました。

行政に頼ることなく、ボランティア活動的にやっているのは素晴らしい
と思いました。都会ではコミュニティ関係が希薄だと思っていましたが、
皆さん話し合ったり、助け合ったりして協力していましたね。

こういう感じがあれば、まだまだ日本も捨てたものではないと思いまし
たが、私の家の周りは大使の公邸とかビジネスマンとかさまざまな外国
の人々がおられるのですが、そのような方々とも大災害時は協力しなけ
ればならないので、考えておかなければならないと思いました。

月曜日も外国の方に警察官が、何かあったのでしょうか、いろいろ質問
していましたが要領を得ず困っていたようでした。確かに日本の報道だ
けではよくわかりませんし、掲示物も外国人にはよく理解できないでし
ょうね。

先週、関西に行ってきましたが、インバウンド現象で多くの外国人が至
る所にいたので改めて驚きましたが、ラグビーのワールドカップやオリ
ンピック・パラリンピックも開催される日本で、災害が起きた時、外国
人、特に観光客に対する情報提供や救助、援助をどうするか考えておか
ないといけないのではないかと改めて思いました。あと、ペットをどう
するか、これもまた大変だと思うのです。


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【執行役員が伝えたいこと】_山田専務

     ――― 世のため人のために仕事をする ―――
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先週末、お客さまの協力会行事の工場見学会に参加してきました。訪問
先は精密測定機器のパイオニアとして評価の高いミツトヨさまです。

訪問時の会社案内では、創業理念からマイクロメータを初めて国産化に
成功した経緯や、最先端技術やミツトヨさまの新しい挑戦についてのプ
レゼンがありました。

測定博物館では、創業者の「夢」から始まった歴史や創業者の「教え」
や「創業者語録」を説明者が熱く語り、時代を切り拓く新たな技術に挑
戦し続けている姿勢がよく伝わってきました。

説明を聴きながら共感した一つに、測定業界でも世の中の変化に合わせ
さまざまな転換点があり、業界に対する期待値が変わるなか自ら新しい
変化を生み出し、マーケットに次の価値を提案し続けているプロセスで
した。

社是の「良い環境」「良い人間」「良い技術」が随所で伝わってきまし
た。(詳しくはミツトヨさまのHPで紹介されています。)

我々はダントツVCを創り上げるうえで、業界の枠を超えたビジネスパ
ートナーやベンチャー企業、そしてオンリーワン技術を活かしている企
業の方々と交流する機会が増えています。そのなかで成功を収めている
企業の共通点を改めて感じることがあります。

それは、創業者の高い志や信念が社員に浸透している点です。また世の
中の変化を先取りして存在価値を示し続けていることに気づきます。

例えば、餃子ブームを陰で支える町工場が浜松にあります。いまでも続
いている餃子の町として知られ、宇都宮VS浜松の戦いを支える餃子製
造機一筋40年の小さな町工場が浜松にある「東亜工業」です。

この会社は大型専門店から個人商店まで対応し、餃子製造機で国内シェ
ア60%を占める企業です。先日も創業者の餃子包み機の開発プロセス
や現社長の餃子に対するこだわり、世界に挑む町工場の姿がテレビ(カ
ンブリア宮殿)でも取り上げられていました。

創業者は自動車部品など金型技術の達人で、マフラー作りを得意として
いた会社を、世の中の変化を先読みし、「世の中にないものを作りたい」
「誰かの役に立つものを作りたい」との思いでずっと考え続けていたそ
うです。

そんなある日、餃子の味で有名な町のラーメン屋で黙々と餃子を包む店
主の姿を見て、「餃子を自動で包む機械があれば喜んでもらえるのでは
ないか」と考えたのが始まりだと紹介されていました。

店によって違う具の量に合わせた「餃子の包み機械」は微妙な職人の最
終調整をする技が必要だそうで、それを形にしたのが創業者で、料理人
にあこがれていた2代目が営業で苦労し、アンテナショップを開業して
少しずつ成功をつかむという、いまに至る人間ドラマが紹介されていま
した。

冒頭紹介した「ミツトヨ」と「東亜工業」の共通点は、新たな技術が生
まれる経緯には創業から続く会社の高い志と信念が働く社員からひしひ
しと伝わってくる点だと思います。

五十鈴の価値観の一つに「世のため人のために仕事をする」とあります。
これは新たな事業を確立するうえで、忘れてはいけない価値観の一つだ
と改めて思う次第です。


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【五十鈴建設の現場から】_神生社長

         ――― 未来への備え ―――
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建設の神生です。

台風15号が関東地方を直撃し、航空機の運休は当然として、首都圏の
在来線の始発から運転見合わせが相次ぎ、通勤・通学の足に影響が出ま
した。

最大瞬間風速は千葉市中央区で9日午前4時半ごろに57.5m、東京
都大田区の羽田空港で同3時25分過ぎに43.2mを観測し、各地点
の記録を更新し、1時間雨量は静岡県伊豆市の天城山で同0時半ごろま
でに109.0mmを観測したほか、横浜市中区で同3時50分まで、
東京都江戸川区では同4時半ごろまでにそれぞれ72.0mmを観測し
ました。

工作物の被害としては、看板・庇落下や破損、街路樹の倒木、自販機の
転倒などさまざまで、もちろん工事現場の足場が強風で倒壊しています。
その2次被害の影響で交通機関や道路の運行、通行に支障が出ました。
一部の停電は飛来物による電線の破損によるものが多くあります。

いま、災害から被害を少なくするためにさまざまな予防対策が打たれて
います。災害が発生したあとでなく、事前にできることは行っておくよ
うに変化しています。交通機関は事前に運休を発表したりして、利用者
にそれぞれの対応を促しています。

台風の予想は精度が良くなり、対応もそれぞれに応じたことができます
が、今後起こるとされている地震となると対応が難しくなります。

そんななかでも東海地震は予知できる唯一の地震と言われています。地
震に対しての予報は、まず一つのひずみ計に異常な値が観測された場合、
気象庁は「東海地震観測情報」を発表しますが、この時点ではまだ予知
の判断はできません。

次に、2つのひずみ計に異常な値が観測された場合、「東海地震注意情
報」を発表することになっています。そして、3つ以上のひずみ計に異
常な値が観測され、プレスリップ(断層のスベリ現象)が発生した場合、
「東海地震予知情報」を発表します。

この「予知情報」の報告を受けた総理大臣は、閣議を開き、最も危険度
が高い場合、「警戒宣言」を出すようになっています。それにより東海
道新幹線、JR在来線、私鉄、バスなどの公共交通機関は運行を取りや
め、高速道路や一般道は交通が規制されます。

「地震防災対策強化地域」以外の地域でも道路や電車の速度が規制され、
学校では授業を中止し、児童・生徒の帰宅が始まります。病院、介護施
設、原子力発電所や化学工場、ガソリンスタンド、百貨店なども事前に
定められた対応を行います。

警察や消防では、交通規制、治安の維持、火災や重点警戒地域の見回り
など防災計画に沿って対応します。自治体は津波、がけ崩れの危険地域
から住民を避難させるなどの対策を実施するようになっています。

当社も建設業者として、災害時への対応を県や市からの要請に対応する
ようになっています。

対応としては、まずは考え方を改革するようにしないといけません。よ
く「報連相」と言いますが、報告は「結果」、連絡は「いま(現状)」、
相談は「未来への備え」です。これからはこの「相談(未来への備え)」
に対して多くの時間と労力を使う必要があります。

当社はこれからも必要な存在になるように全員参画で対応します。協創
・協働は力強く進めていきますので、皆さま、何卒よろしくお願いいた
します。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.822〕は、2019年9月19日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今週の日曜の夜から猛烈な台風に襲われ、台風の季節とはいえまたして
も身に迫る怖さを感じました。今回の台風の威力の大きさにはニュース
でも事前に触れていましたが、実際に体験するとすさまじさがよくわか
りました。今月の1日は防災の日で各地で防災訓練が行われていました
が、その一つを見学してきました。できるだけ訓練とはいえ普段から災
害への感度を高めたり、いざという時の判断や行動に活かしていくため
の糧にしようと考えています。安全が当たり前だからこそ、危機意識を
どう維持していくかがまずは大切ではないでしょうか。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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