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五十鈴メールマガジン〔No.822〕恐ろしいこと
配信日時:2019/09/19 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.09.19発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.822≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

           千葉県での台風15号の

           影響による大規模停電は

          未だに復旧していない状況です。

         被害に遭われた皆さまのご無事と

           早期の復旧を祈念します。

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☆No.822 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_恐ろしいこと
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_念には念を(老田常務)
┃
┃【アイ・ティー・シーの現場から】
┃ ■_VCテクニカルセンターへ向けて(川合社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

         ――― 恐ろしいこと ―――
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鈴木貴士です。

先週も書きましたが、台風の爪痕が未だに残っています。千葉県の停電
による被災は未だに解決されていません。首都圏と言っても過言ではな
い場所であのようなことが起こり、一週間以上経ってもこのありさまは
いったいどういうことでしょう。

まず、最初はあまり報道もされませんでしたね。ネットで拡散し、それ
からレポーター等の報道でテレビが取り上げるようになりました。

私はこの状態をいくつかの観点で考えたのですが、まずは東京電力の対
応、只々東京電力が悪いというのではなく、東日本大震災の影響、取り
分け、すべての原発が止められた状況で外国からの化石燃料等の購入や
火力発電の稼働等でそちらの方にコストを奪われ、自然災害の投資が後
回しになったのではないかという懸念があります。

今回は復旧作業員の人数も足りませんでした。国や地方自治体でも予算
がインフラや自然災害の投資は費用対効果の関係で難しくなりますね。
平成の改革は無駄を無くせというものが多かったと思います。インフラ
整備や災害対応は無駄というか余裕がなければできません。

今回でも電柱の地中化やメンテナンスをやっておけば、ある程度災害が
防げたことでしょう。緊縮予算が美徳のように言われている昨今ではそ
ういう影響があると思うのです。

企業は投資効果がでなければ問題ですが、国は軍事力をはじめ、国土強
靭化やインフラ公共投資は事が起きた時のために投資するわけですから
利潤追求ではないのですが、東京電力のような公共性がある企業は難し
いですね。しかしだからこそ、もっと地方自治体や国との連携を強めな
ければなりません。

言ってみれば、一つ目の観点はお金の問題。カネ、カネ、カネで、緊縮
予算のため自然災害の対応ができていないこと。もう一つは地方公務員
の人員減や地場の土木建設会社の衰退でいざというときの対応ができな
いことだと思います。

所謂、公務員たたきや批判で、公務員の数を減らし続けたこと、そして
談合や指名競争入札等の批判や土建業者たたきで相当数の地場の土木建
設企業が少なくなったことだと思います。

要するに国民のルサンチマンが公務員や既得権益者と思われる方に向か
され、結果自分たちが危険や不便な思いをすることになります。

あと政府や地方自治体の対応がなぜあんなに遅れたのか、情報の上がり
方、あるいは収集の仕方に問題があるとしか思えません。これはやはり
自治体の情報把握力が職員の不足でスタートが遅れたことによるものと
思います。

これらも大きくは財政赤字、既得権益というような、平成日本の大問題
というような改革でこのようなことになっていると思うのです。誰かが
言っていましたが、「国の借金」→「政府貨幣発行残高」、「財政赤字」
→「民間黒字」、「既得権益」→「専門業者」、「族議員」→「専門家
議員」と言い換えたらどうかと、なるほどね、言い方次第で随分とイメ
ージは変わるものですね。

でも、私を含めて公務員や既得権益業者を悪者にして溜飲を下げていた
のも事実ですね。単純発想やプロパガンダですぐに作られたムードに乗
りやすい、取り分け、社会保障の問題で増税やむなし、将来不安を解消
という方程式は令和の時代では変えていかないと、最低限の安全保障に
関することに影響を与え、先進国の座から転がり落ちる可能性があると
思うのです。

国力とはお金ではなく、さまざまな供給能力ではないのでしょうか。


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【執行役員が伝えたいこと】_老田常務

         ――― 念には念を ―――
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先週、関東各地を襲った台風15号、特に千葉県では大規模な停電の復
旧が被害発生直後の見通しよりも遅れ、全面復旧には今月27日までか
かる(9月14日付の東京電力による見通し)とのことです。

昨年9月の北海道胆振東部地震における停電では、発生後停電戸数の約
99%が約2日で復旧していることと比較すると、かなり時間がかかっ
ています。

復旧見通しを27日までとする理由について、東京電力は「今回は倒木
や土砂などによる、これまでに経験したことがない規模の設備損壊だっ
た(ため)」とコメントしていましたが、突発的に起こる地震と違い、
今回の台風の進路や上陸時の風速は事前の予想の範囲内であっただけに、
首都圏の自然災害に対する脆弱性を改めて認識させる結果となったとと
もに、行政側で事前の注意喚起をもっと早くするなど、被害を縮小する
ための何らかの対応ができなかったのかと疑問に思います。

さて、前回のメルマガでは7月末の米国の金融利下げについて触れまし
たが、先週12日、今度は欧州中央銀行(ECB)が中銀預入金利をマ
イナス0.4%から過去最低のマイナス0.5%へ引き下げ、3年半ぶ
りの金融緩和を実施しました。

ECBドラギ総裁は金融緩和発表後の会見で、「ユーロ圏経済は世界的
な貿易の伸び悩みを背景に予想以上に長期的な不振に直面している」と
の見方を示すなど、もはや予防的利下げというよりも、実体経済にも負
の影響が現れている故の利下げの実施と言えます。

一方、日本経済ですが、景気減速の波が確実に世界的に広がっている状
況下、10月から実施される消費増税の影響や人手不足の深刻化などの
問題があり、景気後退局面入りの可能性があることを十分念頭に入れて
ください。こういう状況だからこそ、外部環境の変化に対する会社組織
としての適応力が問われます。

想定されるリスクを改めて洗い出し、リスクの予防策、リスクが発生し
た場合の販売重量や業績などへの影響度合、その後の対応策含め、組織
としてリスクマネジメントを徹底願います。このリスクは想定していな
かったという言い訳は聞きたくありません。

無論、五十鈴グループの社員は経営環境の変化があっても耐えられる組
織となるべく、これまで一丸となって取り組んできましたが、これから
は組織としての変化に対する強さや適応力の差が業績などにより反映さ
れてきます。

日々、ビジネスパートナー、ステークホルダーと連携し、周囲にアンテ
ナを張り、経営環境の変化をいち早く察知し、前広に対策を講じるよう
に努めてください。

19日の五十鈴建設を皮切りに29日のSL部門まで経営会議、IOC
成果発表会が開催されます。

各拠点の経営環境に対する見方、定量・定性目標に対する活動状況、今
後の見通しをヒアリングさせていただき、さらには各拠点の変化への適
応力を見ていきたいと思いますので、とても楽しみにしています。


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【アイ・ティー・シーの現場から】_川合社長

     ――― VCテクニカルセンターへ向けて ―――
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本年度もあっという間に半年が過ぎようとしており、来週には上期のI
OC活動成果発表会が開催されます。

ITCでは、「1.Newテクノロジーの探求・開発」「2.グローバ
ルソリューションの拡大」「3.VCマーケティングの強化」という3
つの戦略に沿って活動を進めています。

「新しいテクノロジー」「新しいマーケット」「デジタル化」「汎用化」
「研究開発」という言葉をキーワードにして、この半年いろいろなこと
の調査を行い、新しいサービスの形態や新たな商品の形、新たな研究開
発の思考プロセスなどが数多く見えてきて、ワクワク感満載です。

しかしさまざまな研究開発に取り組んでいくと、何かを形作ることに目
が行ってしまい、本来何のためにそのサービスや商品を開発しているの
か、といった目的に適っているかという視点が抜けがちになってしまい
ます。

現在、安全パトロールのデジタル化と汎用化にも取り組んでいますが、
安全パトロールというのはいろいろな現場で実施していて、不安全状態
や不安行動を発見し、それらを改善して安全性を向上させていく有効な
活動なのですが、半年後に同じような指摘が出てくることが多々あるの
も現実です。

本来は安全パトロールを行っても、不安全行動、不安全状態の指摘が一
切ないという職場を作っていくことが安全活動としての安全パトロール
の目的だと思っており、我々はそのような現場づくりを行っていくツー
ル、ということを目的とした安全パトロールのデジタル化と汎用化に向
けた取り組みをしています。

その他にもVRを活用した教育ツールやAIを活用した検査装置、遠隔
支援をサポートするアプリ開発等、いろいろなアイディアを研究開発し
ています。

今年度のキャッチフレーズ「Speed & Try」通り、皆で新た
な挑戦をスピード感を持って繰り返し行い、VCテクニカルセンターへ
の変貌を図っていきたいと思っています。


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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.823〕は、2019年9月26日に配信い
 たします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

同じ首都圏の千葉県での台風15号による大規模災害の爪痕を見て、そ
のすさまじさに慄くばかりです。被災から一週間経ち、ようやく学校へ
行けるようになったと思えば給食が支給できない地域もあったり、学校
の水道が使用できず水筒を持参していかなければならないなど小学生の
学業にも影響しています。そして停電により不自由な生活を長い間余儀
なくされているご家庭も多い状況です。あらためて被災された地域が一
日も早く復旧することを願うところです。

                     (編集室/本間 靖啓)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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