バックナンバー
五十鈴メールマガジン〔No.827〕災害を自分のこととして考える
配信日時:2019/10/24 11:30
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2019.10.24発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.827≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆◇◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆◇◆
 ◆                            ◆

            10月も後半になり、

           すっかり秋めいてきました。

          今年も下半期に突入しており、

           ゴールへ向けての活動が

         さらに実る秋にしていきましょう。

================================

☆No.827 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_災害を自分のこととして考える
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_企業の強み(老田常務)
┃
┃【NS九州スチールサービスの現場から】
┃ ■_信念を持ったチーム戦の実践(岩崎社長)
┃
☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

     ――― 災害を自分のこととして考える ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆◇◆

鈴木貴士です。

台風19号の凄まじい被害が明らかになり、報道されていますが、今回
は堤防の決壊が70ヵ所以上あったそうですから、これだけでも怖い話
です。

しかしこれだけの被害が出るとマスコミは情緒的になり、専門家でもな
いのに、「もはや行政に頼れない」とか「公共投資ではどうにもならな
い」とか「自分の命は自分で守る」とか言っています。

しかし、専門家の藤井聡先生に言わせれば、「今回の台風の『速さ』や
『通過した経路』や、台風19号がやってくる直前の各地の天気の具合
といった、些細な条件が少し変われば、今回の被害の何十倍、何百倍の
被害になっていたのが実態だったのです」とのこと。

「つまり、今回、この程度の被害で済んだのは、客観的に考えれば極め
て(まことに恐ろしいことに、まだ)『幸運』な結果だったと言えるわ
けです」ということで、最も恐ろしい事態は「高潮」だったそうです。

東京湾にて「大潮」における「満潮」というタイミングで台風が来れば
最悪でしたが、5時間ぐらい満潮時からずれ、かつ、その経路もずれた
ので、最悪の事態をまぬがれたとのことで、もし最悪のパターンであれ
ば、東京湾の防波堤を越える高潮が発生し、大量の海水が東京の沿岸部
から都心部にかけて流入し、数万人の死者と、数十兆円~百兆円規模の
超巨大災害が生じていたかもしれなかったとのことで、10月12日の
土曜日の4時から5時にかけて、東京が直面していたとは本当に恐ろし
いことですが、知りませんでした。

その他、先生が心配していたのは、都市大河川の堤防決壊の可能性でし
た。それが「荒川」及び「利根川」の決壊でこれらも、ぎりぎりの状態
で回避できたということでした。まさに東京は「九死に一生を得た」わ
けです。

しかし我々は東京が守られたという、これまでの防災インフラ投資のお
陰をはっきり認知していません。「八ッ場ダム」は話題になっています
が、実は10月1日から、運用が実質的に開始されて、完成直後なので
ダムはほとんど空の状態でした。それを数ヵ月かけて満水にするところ
を、たった一日で、ほぼ満水になったのです。

その結果、利根川水系は洪水の危機が大きく低減したのです。荒川でも、
さいたま市や戸田市あたりに「荒川第一調整池」というものが作られて
おり、これも今回機能しました。あと今回効果があったのが、狩野川の
放水路だそうです。

このようにこれまで国土交通省を中心に行ってきた、荒川、利根川、狩
野川といったそれぞれに対する数千億円という治水投資のお陰で、甚大
な被害を免れたということです。

藤井先生は「1.今回の19号で大きな被害が出たが、少し条件が変わ
っていたら、数十倍、数百倍の被害が生じていた。2.荒川、利根川等
の巨大被害が避けられた大きな原因の一つが、それらの河川においてこ
れまでそれなりの防災投資を続けてきたからで、それらが進んでいなけ
れば、荒川も利根川も確実に決壊が生じていたであろうし、それを通し
て、今回の被害の十数倍、数百倍の被害が現実に生じていた」とまとめ
られています。

そしてやはり防災投資の最大級の物が「スーパー堤防」で、これができ
れば「決壊」を「100%」防ぐことが可能になるそうです。もちろん
長期の計画と時間がかかるでしょうが、やらねばならないと私は思いま
す。未だに、「ダムや堤防なんて無駄だ! 予算はどうするんだ!」と
言っている人がいますが、「人間の命はどうするんだ!」と言ってやり
たいですね。

災害を自分のこととして考えるならば、事実を知り、政治や行政に訴え
ていきましょう。


□■□■============================

【執行役員が伝えたいこと】_老田常務

          ――― 企業の強み ―――
============================□■□■

10月はラグビーワールドカップで日本代表が初のベスト8進出を成し
遂げたことや、旭化成名誉フェローの吉野氏が日本人としては昨年の本
庶教授に続く2年連続となるノーベル賞を受賞するなど“快挙”に関す
る嬉しいニュースが相次ぎました。

吉野氏はパソコンやスマートフォンの中に組み込まれ、今では電気自動
車や航空機の動力源となるなど、利用が広がっている「リチウムイオン
電池」の発明者の一人であり、今回のノーベル化学賞の受賞理由として
は、リチウムイオン電池が人類の生活に革命的な変化を起こしたことや、
化石燃料が不要な(環境問題を解決する)社会の基礎を築き、人類に大
きな恩恵をもたらしたことが評価されたとのことです。

吉野氏の受賞後の会見や過去の文献で印象に残ったコメントは以下の通
りです。

「研究開発で一番重要なのは未来予測である。世の中のニーズを捉える
には未来を予測しなければならない。時代の流れを読む嗅覚が必要」

「ただ、世の中のトレンドとみられる情報を集めて未来を予測しようと
しても情報が溢れすぎ、照準が絞れない。将来を予測する上で、重要な
のは『現在から』でなく『過去から』未来を見ること。次々に便利なI
Tツールが登場しても人間の本質はそう大きく変わらない。過去の人類
の歴史を捉え、大きな流れをつかむこと」

「しつこくあきらめない。失敗を恐れて無難に過ごせば何も生まれない。
だが失敗を何度も繰り返せばどこかで成功する」

上記のコメント内容は、世の中の変化の予測の大切さを認識し、多様な
ビジネスパートナーと協創し、未来が求めるバリューの創造、イノベー
ションの推進に向け、日々取り組んでいる五十鈴グループの社員にとっ
て共感できて、とても参考になるポイントであると思います。

今年度下期に入り、日本経済の先行き不透明感が強まり、我が社を取り
巻く経営環境は厳しくなりつつありますが、本当の企業の強み、企業の
実力差が出てくるのは正にこれからであり、環境変化の激しい今の時代
だからこそ、各社員の変化に対する迅速な対応力、適応力がより求めら
れます。

デジタル化時代では誰もがRPA、AIなどの「デジタルツール」を利
用して生産性向上を目指すことはできますが、同じ「デジタルツール」
を使用しても、結果として、生産性、収益性などで大きな企業間格差が
出ています。

その格差というのが、その企業の“強み”から来るものであり、その強
みは企業文化や経営力、組織力、個々の社員のモチベーションの差など
から生じるものです。

我々の強みは何かを再認識しつつ、経営環境の変化、業況悪化の兆しな
どが見られた際にはすぐに経営管理者と情報共有し、いち早く対抗策を
講じるように努めてください。


*━■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【NS九州スチールサービスの現場から】_岩崎社長

      ――― 信念を持ったチーム戦の実践 ―――
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□━*

夏もあっという間に終わり、朝夕めっきり冷え込んできました。下期も
スタートして今年も残すところ2ヵ月余りとなりましたが、今年は大き
な自然災害が多発、特に台風の影響で全国に甚大な被害をもたらしまし
た。被災された方々には心からお見舞い申し上げます。

早いもので年末年始の時期にも近づき、慌ただしさが増してきます。事
故・怪我だけには十分に気を付けましょう。

そんななか、九州地区自動車生産の業況は堅調に下期も継続しそうであ
りますが、弊社の仕事量は落ち着き、忙しさを感じない物足りなさと歯
がゆさを感じる日々が続いております。

環境がどうあろうとも弊社が健全に発展していくためには、将来に向け
早めに先を見据えたことに手を付けていくことが非常に重要です。新し
い取り組み・行動を起こしてみないと先はわかりませんので、信じてチ
ャレンジしたいと思っております。

チャレンジ行動を起して行く過程で、今、盛り上がっているラグビーW
杯の日本チームの気持ちの持ち方、あり方が非常に参考になります。

「One for All,All for One」(一人は皆のた
めに、皆は一人のために)のもと、「ONE TEAM」(ひとつのチ
ームに)を合言葉に戦い、何もかもが新しく、未知数の領域もある分、
大いに期待感を抱かせてくれる、そんな日本代表ではないでしょうか。

また選手とプレーの観点から見ても会社組織にも似ています。ラグビー
は試合出場する15人のほか、ベンチの8人、ベンチ以外の8人も加え
た31人で日本代表が編成されており、控え選手を含めた各々が献身的
な役割を果たします。

一人で責任を負わずに分担しながら、信頼しあって盛り上げることがで
きるからこそ、統率のとれた一体感で負けないという強い決意を実らせ
るのでしょう。

同じ目線を持って、同じ方向を向いて、事に当たるうえで非常に効果的
な方法だと考えます。だからこそ「個人よりもチーム」の意識が重視さ
れているのだと思います。

フォワードが最前線で体を張って相手と戦い、その後方でバックスが統
制の取れたラインを作って次の展開に備える、というまさに役割分担は
会社組織のようにも見えてきます。

にわかファンが日本中に溢れる理由は、選手たちの「ONE TEAM」
という合言葉にかける想い、チームの勝利であることを強調して、自分
たち選手やスタッフだけでなく応援してくれる人々も含めた「ONE 
TEAM」という言葉が我々に訴えてくるからでしょう。

日本チームが日本ラグビー業界に金字塔を打ち立てたように、こんな不
透明な環境下でも、我が社も信念を持った加速あるチーム戦の実践で前
向きな素晴らしいチャレンジをしていきたいです。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
 
┏ ■ Voice to Voice!
┃
┃ 皆さんのご意見・感想お待ちしています。
┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
┃ リクエスト、その他何でも言いたいコトはこちらへ!
┃
┃    ┏━━┓
┃    ┃\/┃  mailmaga@isz.co.jp
┃    ┗━━┛
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

────────────────────────────────
【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.828〕は、2019年10月31日に配信
 いたします。
────────────────────────────────

☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

今年の秋は大きな国家行事やスポーツイベントが行われており、日常の
会話でも何かにつけて話題にのぼることが多いのではないでしょうか。
夏の間、暑さの影響もあって実行したり、鑑賞したりすることができな
かったことなどに取り組むことができるのもこの時期ですね。また仕事
面でも下期に突入しており、ゴールへ向けての後半戦のキックオフの時
期でもあります。年度の折り返しを過ぎた今の時期にこそ、しっかりと
取り組むべきことを行って充実した日々を過ごしていきましょう。

                     (編集室/本間 靖啓)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆メールマガジンバックナンバーのご利用は◆
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=BN&gid=1&aid=81

◆メールマガジンの新規ご登録◆
当メルマガを転送でご覧いただいている方で正式に配信を希望される方
は、
https://a09.hm-f.jp/index.php?action=R1&a=81&g=1&f=1
の所定フォームにご記入の上、お申し込みください。

◆メールマガジンの配信停止◆
今後配信をご希望にならない場合は、大変お手数ですが、このメールに
ご返信いただき、配信停止の旨、お伝え下さい。

◆メールアドレスの変更◆
修正・変更の場合は、大変お手数ですが、このメールにご返信いただき、
修正・変更内容をお書き添えの上お送りください。

================================

 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

 転載を希望する場合は編集室までご連絡下さい。
 mailmaga@isz.co.jp

==ISZ Mail Magazine =====================

 五十鈴メールマガジン ≡No.827≡

======================= ISZ Mail Magazine