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五十鈴メールマガジン〔No.438〕鬼畜米英と脱原発
配信日時:2013/08/30 15:05
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2011.10.27発行

                 五十鈴メールマガジン ≡No.438≡

==ISZ Mail Magazine =====================

 ◆                            ◆
◆□◆     ┃今┃号┃の┃メ┃ル┃マ┃ガ┃は┃    ◆□◆
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      組織にとって理念や目的はとても大事ですが、

   私たちはどれだけその重要性を理解できているでしょうか。

 一人ひとりがその意味合いをしっかりと考えることが必要ですね。


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☆No.438 CONTENTS━━━━━━━━━━━━━━ ISZ Mail Magazine
┃
┃【代表メッセージ】
┃ ■_鬼畜米英と脱原発
┃
┃【執行役員が伝えたいこと】
┃ ■_大学の八条目(鈴木副社長)
┃
┃【五十鈴建設の現場から】
┃ ■_役に立つことへの自覚と挑戦(本多社長)
┃
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◇◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【代表メッセージ】

        ――― 鬼畜米英と脱原発 ―――
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鈴木貴士です。

最近では節電ブームも影を潜めてきましたが、秋が訪れ冬になればまた
暖房で節電しなければならず、もはやウォームビズなるものが店頭に並
べられるようになりました。

円高、電力料金や法人税の高さから、日本の企業、特に輸出産業は工場
を海外にシフトせざるを得ない状況なのに、未だにTPPの議論に参加
するとかしないとかという次元でうんざりしてしまいます。考えてみる
と、日本人はスローガン的なものに対し単細胞ですぐに思考が停止し、
現実を見極めないのは今に始まったことではありませんでした。

まずは幕末に大老の井伊直弼が桜田門外で殺されますが、彼はアメリカ
の圧力で開国せざるを得ないということで反対派を弾圧し、安政の大獄
で反感を買い攘夷派に殺されるわけですが、尊王攘夷とか、勤皇か佐幕
かとか、ペリー来航以来国内は大混乱します。

しかし現実から見れば、井伊直弼始め幕府の取った策はそれほどダメな
ものではありませんでした。結果的に暗殺されてから、一気に時代の流
れで大政奉還から王政復古の大号令、廃藩置県となるのですが、その後
富国強兵・殖産興業までは、海外をつぶさに見てきた岩倉使節団の影響
で、明治維新は非常にうまくいきました。

けれども、日清戦争、日露戦争を勝ち、列強の仲間入りをしたあたりか
らおかしくなり始めます。もちろん、ブロック経済を始めとする世界的
な流れで先の大戦に突入していくわけですが、真珠湾攻撃で奇襲攻撃を
成功させ、南方各地で連戦連勝が始まった頃から人々は高揚し、「鬼畜
米英」などと言い始めます。

この前まで「日英同盟」があり、騎士道精神と武士道精神などと言って
お互い尊敬していた国が鬼になってしまい、敵国語は話してもいけない
ということで、芸能人やスポーツ選手もカタカナの名前の人は改名を強
要されました。滑稽なのは、野球のストライク、ボールも「ヨシ」「ダ
メ」になったりし、どんどんエスカレートしていきました。むしろ、敵
国語を研究し、暗号解読や、戦争に勝つためにやらなければならないこ
とを放棄したのです。

広島や長崎に原爆を落とされ、一瞬で20万人以上の人が死に、東京大
空襲では一晩で10万人以上が殺されました。そこで日本人は思考が停
止し、絶対平和主義が生まれ、戦争を放棄すれば平和になるという幻想
が生まれたのです。

原子爆弾と原子力発電の関係は、世界で唯一の被爆国の日本がそもそも
原子力発電などを推進したのが間違いであり、それで今回のような大被
害をもたらしたのであって、自然エネルギーの開発こそが日本が取るべ
きエネルギー政策であった。という論調が今色濃く出ています。

まぁ、そういう情緒的なところから入られると、尊王攘夷のように何も
言えなくなりますね。しかし敢えて言えば、女川原発は何故びくともし
ていないか、世界各国は多くの国が何故今も原子力発電を放棄していな
いのか、という簡単な話になります。オートバイから自動車、航空機、
文明の利器にはさまざまなリスクがあります。

今回のことで思考停止にならず、より真剣なエネルギー政策、より高度
な原子力発電の研究が必要だと思うのです。むしろ、「政治主導」「コ
ンクリートから人へ」「国民の生活が第一」というスローガンの意味合
いを真剣に考えていかなくてはなりません。


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【執行役員が伝えたいこと】_鈴木副社長

         ――― 大学の八条目 ―――
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五十鈴の社長会では今、論語を通して人としての在り方、生き方につい
て学んでいます。秩序、規律が乱れ個人主義のはびこる世の中、美しく
ない光景ばかりです。そのような時、代表講話で古典の教えに触れる機
会は、「根本」に帰ることのできる時です。

10月は「リーダーたるものの心得」という講話でした。その中で四書
の「大学」にある八条目、いわゆる「大学の八条目」についての話があ
りました。これはもう5回くらい聴いた話ですが、ようやく分かりかけ
てきました。

「格物、致知、誠意、正心、修身、斉家、治国、平天下」の八条目(大
学ではこの逆の順)ですが、「格物」から「修身」までのところ、解説
文を引用すると「物の道理を正し、知・判断力を高め、意を誠にし、心
を正し、身を正しく修め立派な行いをするよう努める」となります。小
人の私は、そういう人物に成長できるように自分を確立し磨いていきた
いものだとつくづく感じ、考えた次第です。

さて、グローバル化の名のもとに規準や手続きに縛られ、自らの良心に
従った裁量を放棄するに至りつつある現代社会を、先人たちはどのよう
な思いを持って見ていることでしょう。性善説に立ってもっと人を信頼
し、一方で信頼に適う行動を取れば、縛られずに済むのに。

そういう考えが通じない社会なのでしょうか。意を誠にし、正しい心で
世のため、人のためになるように仕事をして、生きていけることが幸せ
というものだと思います。

私たちは、長期ビジョンの中でグローバルを謳っていますが、決して欧
米化すると言うことではありません。今までの壁を取り払い、広い視野
をもって新しい考え方と思想を創ることです。それには、今の状況や環
境を変えることが一番有効だと思います。

小学唱歌に「海」という歌があります。「海は広いな 大きいな・・・
行ってみたいな よその国」子供心にどんな心持ちで歌ったでしょうか。


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【五十鈴建設の現場から】_本多社長

     ――― 役に立つことへの自覚と挑戦 ―――
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今年のプロ野球は、人気度が減少する中ほぼテレビ中継がなくなり、セ
パ両リーグとも優勝が決まり3位以上は今週末からのクライマックスシ
リーズに向かい調整中です。そんな中、理由は色々あると思いますが、
中日の落合監督は優勝監督なのに辞任するとのことです。勝負に徹する
ことはもちろん大事なことだと思いますが、本拠地の名古屋ドーム球場
をいつも満員にできなかったのも原因の1つではないかと思ってしまい
ます。

また、男子プロゴルフも今年はここまで石川遼選手がファンの期待のレ
ベルまでの成果が出せず、いずれのテレビ中継も低視聴率だそうです。
大相撲は八百長問題も沈静化してきましたが、9月場所はまだまだ連日
満員御礼とまではいかなかったようです。しかし琴奨菊と言う待望の日
本人大関が誕生して11月場所は人気が高まってくるのではないでしょ
うか。

野球やサッカーの団体競技も相撲のような個人競技も、組織自体がお客
さまを大切にして、そして個々の選手の活躍次第でお客さまが増えてく
ると思います。多くの企業にとって組織を強くすることが大事で、社員
を増やすことや、売上を伸ばすことが目的ではないと思います。

組織の中の一人ひとりが自己成長していく場を会社が与え、社員自らが
「自分は会社にとって必要な存在」と自覚できれば利益は自ずとついて
くると思います。

建設でも、10月15日IOCキックオフを行いました。3ヵ年の中期
戦略の最後の半期のスタートです。上期成果発表会の講評、総評を全員
で共有しながらチームごとに今までの活動をしっかり振り返り、活動中
の不具合や中途半端になっている所をきちんとし、下期ポイントを整理
してみました。

また、程よい危機感の中で次期中期戦略の方向性について討議もしまし
た。この厳しい外部環境を味方にするにはどのような手立てが必要か、
良好な人間関係、マネジメント能力、技術力や現在社員各々持っている
能力の2割アップ、時間軸を意識した行動などの観点から深く思考し自
らの役割を認識する時間となりました。

そして今回はグループの成長戦略の要であるBITの村田リーダーにお
手伝いをいただき、Will-Navi推進役のDS委員会から「夢実現
に向けた風土づくり」ということで、情報提供とかイメージの膨らませ
方などのお話をしていただきました。

おかげさまで、仕事を通して自分自身の夢の実現や、会社の方向性など
を考える機会を持つことができました。また、お客さまの夢実現へのお
手伝いをどのようにしたら喜ばれるのかイメージを膨らませて考え、自
分自身が役に立つことのイメージを持つことで、自分のやるべきことが
掴めたことと思います。

最終的には五十鈴建設の組織全体が現状より2割アップするよう、ミッ
ションステートメントの「高い志と絆で未来に向け挑戦し続ける建設バ
リューセンター」の実現に向け一人ひとりの期待役割と魂をリセットし
た1日となりました。


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 ◇◇◇NEW!今週の五十鈴グループホームページ更新情報◇◇◇ 
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今週、新たに五十鈴グループホームページに掲載しましたニュース記事 
は以下の内容です。ぜひご確認ください。 

◆ニュースリリース 
2011.10.26 五十鈴の全員参画型経営
      「IOC(五十鈴組織変革)活動ダイジェスト」更新 
       →http://www.isz.co.jp/company/ideamanagement03.html

2011.10.26 ブラジルのお客さまが五十鈴各拠点の工場を見学
       →http://www.isz.co.jp/news/2011/1026_000086.html

2011.10.26 ベル・インフォ・テック、
            中国コイルセンターで初の自動刃組導入支援を実施
       →http://www.isz.co.jp/news/2011/1026_000087.html

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┃ たとえば「〇〇さんにコレについて書いて欲しい!」などの
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【次号のお知らせ】
 次号の五十鈴メルマガ〔No.439〕は、11月3日に配信いたします。
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☆★━編集後記━☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆★☆

世界的にも金融不安が叫ばれ、円高も戦後最高値を更新し、経済に関し
てなかなか明るいニュースが見られません。こうした中で私たちが進む
方向を決めるために、理念や目的を示したスローガンは非常に大事です
が、意味合いを理解せずにそのまま信じてしまうことは危険ですね。仕
事と同様に、なぜそれが言われているのか、掲げられているのか、自分
自身でよく調べて考え抜き、行動することが大事なのでしょう。
そのような姿勢が、五十鈴の長期ビジョン「Will-Navi」実現
に向けて自分が組織の中で果たす役割は何なのか、考える姿勢にも結び
つくのではないかと思いました。
                     (編集室/高橋 英克)
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 発行人:五十鈴株式会社 鈴木貴士
     (〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-2-1 岸本ビル10階)
 編 集:株式会社アイ・コミュニケーションズ

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